2001年のNewsRoom
2月・3月のニュース(2001)

アカデミー作品賞にグラディエーター(3月27日)【朝日】
「第73回アカデミー賞の発表と授賞式が25日,ロサンゼルスのシュライン・オーディトリアムであり,古代ローマ帝国の剣闘士が妻子の死に復しゅうする『グラディエーター』が,作品賞,主演男優賞など計5部門で受賞した・・・」

主演男優賞にラッセル・クロウが輝きました。彼は,先日見た「プルーフ・オブ・ライフ」の主演です。あの映画を見終わったとき「かっこいい!」と思っただけに,今回の受賞を聞いて嬉しかったです。「グラディエーター」も是非見たいです。

パパの笑顔76点,ママの笑顔85点(3月11日)【朝小】
「住友生命が「こども絵画コンクール展覧会」の会場に来た小学生に尋ねたところ,お父さんの笑顔は平均76点,お母さんは85点という結果が出ました・・・」

笑顔の採点,自分は何点だろうとふと思いました。結構,笑っている顔って少ないかもしれません。あとで,息子たちに聞いてみようと思います。何点だったかは,いつかどこかでお知らせします?

民間人校長3人決まる(3月10日)【中国】
「県教委は9日,民間から初めて県内の公立小・中・高校の校長に起用する3人を発表した。いずれもマツダの希望退職に応じた管理職で,組織運営力や豊富な経験を買われた。採用は4月1日付。小・中学校長への民間人の起用は,全国で初めてのケースとなる。・・・」

いよいよ民間人の校長の誕生です。どんな学校になるのか,これからも注目していきたいです。

新百人一首小学生の心つかむ(2月23日)【中国】
「伝統の遊び百人一首が、広島市内の小学生の間で静かなブームを呼んでいる。人気の秘密は、札を20枚しか使わない新ルール。枚数が少なく歌を覚えやすく、試合も短時間で終わる「カードゲーム感覚」が、現代っ子の心をつかんでいる・・・」

私が小学校の教員になった時、同じ学年の先生が「五色百人一首というのがあるんだけど、一緒にやらない?」と声をかけてくださいました。ちょうど学級経営のことで悩んでいた私は、子どもたちが喜びそうなものなら何でもやりたい!という気持ちでしたので、「五色百人一首」に取り組むことにしました。「五色百人一首」を始めると、子どもたちの生き生きとした姿に、私自身驚きました。友達同士でわいわい言いながら楽しんでいるのです。子どもたちは、こんな知的な活動を求めていたんだ・・・改めて自分の力のなさを実感しました。遠い昔ですが、これが私と「五色百人一首」との出会いです。

小6に教科担任制(2月21日)【中国】
「小中高校での新生活に,児童・生徒が円滑に移行できるシステムづくりを進める山口県教委は新年度から,中学の学習スタイルに適応できるよう,小学6年生の授業に教科担任制をモデル的に導入する。併せて,小中学校の教員で連携教育協議会を組織し,教育課程の連携などの検討もする。本格的な小中連携の取り組みは全国初」

私の勤める学校も,教科担任制まではいきませんが,担任間による交換授業を行っています。複数の教員で子どもたちに関わっていくことができる,また,教材研究を深めることができるといったメリットがあります。子どもたちにも好評なようです。

3年目教師に企業研修(2月20日)【中国】
「教員の資質向上を目指して,広島県教委は新年度から,小・中・高校の3年目の教員を対象に,民間企業への派遣研修を始める。教員が視野を広げ,保護者と人間関係を築く力などを身につけてもらう狙い。教員の年次研修で全員を企業へ派遣するのは,全国で3例目となる・・・」

私は大学卒業後,すぐに教壇に立ちました。そんなわけで,世間の常識とズレがあるかも・・・と自分でも思うことがあります。先生=何でも知ってる!なんて思いがちですが,日常生活の中では「?」ばかりです。一人の人間としての資質は,教員だったら身に付いているというものではありませんよね。
本来なら,いろいろな分野の方と知り合って,自分で人間としての幅を広げていくことが理想かな・・・と思うのですが,それもなかなか難しいのが現実ではないでしょうか。(少なくとも私の場合は,学校という狭い範囲のおつきあいが多いような気がします。)そう考えると,こんな研修も必要なのかなぁ。

日本の親,中国より理解ある?(2月18日)【朝日】
「日本の親と中国の親では,どちらが子どもの自主性を尊重しているか。財団法人日本青少年研究所が『子どものしつけに関する日中比較調査』をまとめた。子どもとのコミュニケーションに積極的で『理解ある』日本の親の姿勢が浮き彫りになった・・・」

日本の親は,親子のコミュニケーションには積極的なようですが,「子どもたちによく言うこと」として具体的なことになると,中国の親の方がかなり口を出しているそうです。たとえば,「礼儀正しくしなさい」中国61.4%,日本27.4% 「先生の言うことをよく聞きなさい」中国57.8%,日本17.4% 「友達となかよくしなさい」中国37.9%,日本18.2% など。
理解ある親とは,一体どんな親のこと?かつて自分も子どもで親に対して色々な思いを持っていたのに,いざ自分が親になってみると,はっきりとした親としての姿が描けていないような気がします。親として子どもにしつけていくこと,それは人間として大切にしなければいけないことを伝えること。子育てを通して,私という人間が問われているような気がします。

プロ選手が体育の先生(2月14日)【中国】
「広島市は新年度から,広島東洋カープ,サンフレッチェ広島のプロスポーツ選手たちを市内の小学校に招く『Doスポーツ体育指導者招へい事業』に乗り出す。・・・」

プロスポーツ選手から教わることができるなんて,なんてすばらしい企画なんでしょう。「5・6年生の体育の授業やクラブ活動の場に,年3回程度」という計画だそうですが,専門家に接することできっと色々なことを感じるはずです。私もぜひ子どもたちと一緒に教わりたい!

ヒトの遺伝子数2万6000〜4万個(2月12日)【中国】
「約10万個とも推定されていたヒトの遺伝子が予想外に少ない2万6000個〜4万個しかないことに加え,人種が異なる個人間でも遺伝情報の99.9%が一致していることが判明した・・・」

「ヒトゲノム計画」という言葉を最近ではよく耳にするようになりました。遺伝子情報を解読することで,受精・誕生・成長・老い,そして病気といった現象や生物進化の解明などの研究に役立つそうです。21世紀に向けて,今まで治らないとされていた病気の解明や新しい薬の開発が行われるかもしれません。
ところで,今回の発表の中で私の心に残った部分があります。それは,米ベンチャー企業セレーラ・ジェノミクス社のマーク・アダムス副社長の「遺伝子が個人の特徴や性格を決定するとの見方は間違い。個人差を作り出す大きな要因は環境かもしれないということがわかった・・・」との言葉です。同じくセレーラ社の分析で「一塩基多型(SNP)と呼ばれる個人間のゲノムの食い違いが,約300カ所見つかった。これはゲノムを構成する約30億の塩基(遺伝子暗号文字)の0.1%にすぎず,全人類の遺伝情報は99.9%共通と結論出した」との分析結果です。
いろいろ難しいことが書いてあるけれど,結局ヒトはみんな共通している部分が多いということは分かりました。これって,ヒトはきっと理解し合える!というこではないでしょうか。お互いが分かりあおうとする心を持てば,きっと過去の様々な問題はクリアしていけるような気がしてきました。同じ地球という星に住むヒトとして・・・

2500言語が消える・・・(2月9日)【中国】
「グローバリゼーションの進展によって世界中で234の言葉がすでに消え,さらに約2500の言語が消滅の危機に陥っているなど,各国固有の文化や伝統が急速に失われていることが8日,ナイロビでの国連環境計画(UNEP)の環境会議で報告された・・・」

言葉ってなんだろう。自分が使っている日本語さえ,月日がたつにつれて変わっています。世の中の情報がいつでも・どこでも手に入るようになるにつれて,独自のことばよりも共通の言葉の方が便利になってくるのは,ある面仕方がないことなのかもしれません。
でも,記事にもありましたが,言語は人々の文化・自然と関わっています。ただ単に伝達手段というより,人々の歴史・生活をひっくるめた深い意味を持っているものが言葉であると思います。言語が消えるということ。「消滅」という言葉ではすまされない,重みを感じる記事でした。

小1今春から35人学級(2月6日)【中国】
「『学級崩壊』などに対応するため,広島県の藤田雄山県知事は5日,4月から県内すべての公立小学校1年を,少人数学級にするよう検討していることを明らかにした。学級分割か複数担任制の導入で,40人が上限の各学級の児童数を当面35人以下に抑える方針だ・・・」

1年生だけでの実施予定ですが,少人数学級に向けて一歩前進ということで嬉しく思います。一人ひとりの子どもたちとしっかり関わっていくためには,少人数化を進めることは必要ではないでしょうか。子どもたちと教師がしっかり向き合える環境を,どんどん実現していってほしいです。 

マネードクター「ストーカー保険」(2月5日)【中国】
「ストーカなど第三者に傷つけられた際に保険金が支払われる保険があるそうです・・・」

「ストーカー」という言葉も,最近では聞き慣れてきた感じがするこの頃です。しかし,こんな保険が存在するなんて全く知りませんでした。これで商売が成り立つなんて,「ストーカー」に苦しんでいる人がたくさんいるということですよね。今のところ,加入できるのは女性のみで,東京・神奈川・千葉・埼玉県に在住している人だそうです。こんな保険ができるなんて,本当に物騒な世の中です。   

日航機ニアミスー天声人語よりー(2月3日)【朝日】
「なぜ,あわや大事故という事態になったか。できるだけ早く,詳しく知りたい。それが利用者の心理というものだ・・・」

天声人語の内容によると,国土交通省への機長報告の遅さを取り上げ,その一因として会社,組合双方の言い分にズレがあるのではと書いてありました。この文章を読んでいて,「沈まぬ太陽」という航空会社を舞台にした本を思い出しました。その中でも会社と組合との問題が描かれていました。小説と同じようなことが,実際にもあるのかなぁ・・・と感じてしまいました。
天声人語のまとめの部分で「会社,組合双方にあれこれ言い分があるらしい。が,それは外部のあずかり知らぬこと。会社も組合もない。全部まとめて「日本航空」という組織なのだ・・・」とありました。私たちが飛行機を利用するということは,命を預けているということです。そのことをふまえた上で,今回の事故を教訓にしてより安全な飛行をお願いしたいです。
      <本の紹介>     『沈まぬ太陽』1〜5  山崎豊子作  新潮社 

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