「ほっとぱーく浅科」より、浅間山方面を望む




 夏休みに入り、ここ数年行っている研修旅行に今年も行きました。自宅からの交通の便を考えると、圏央道〜関越道のパターンが一番良いので、今年も上信越方面で探しました。
 たまたま旅行会社のパンフレットを見ていると聞き慣れない温泉が目に飛び込んできたのです。みなさん「鹿教湯(かけゆ)温泉」って聞いたことありますか?何とも気になる温泉であったので、今年はここに宿泊することにしました。かなりマイナーな場所なんでしょうか?

 朝8:00に自宅を出て、国道16号を走り圏央道入間インターから高速へと入りました。途中、藤岡ジャンクションから上信越自動車道に入り、佐久平パーキングにて休憩を取りました。ここは、公園が併設されており、高速で疲れた身体をゆっくり休ませたり、お弁当を開いてランチを摂ることもできます。パーキング自体は高坂や上里に比べると寂しい感じはしますが・・・。

 佐久インターからまず、浅間山を望むことができるという「ほっとぱーく浅科(あさしな)」に向かいました。インターから約20分、佐久市外を抜けのどかな田園風景の中にあります(上の写真)。休日であったので、何組もの人が来ており、ちょっとした軽食を食べたりしていました。私が行った日は、雲が多くて浅間山がはっきりとは見えませんでした。残念!

 今年は具体的な見学先を決めずに来てしまったので、ここでちょっとガイドブック開いて情報収集をしました。その中に以前ホームページで見た「国立天文台 野辺山宇宙電波研究所」が載っており、巨大なパラボラアンテナの写真が写っていました。「電波」、「アンテナ」と聞くと、仕事柄気になってしまいます。旅館のチェックインの時間まで、まだまだあったのでこの研究所を見学してみようと思いました。
 地図上ですとそんなに離れていないように見えるのですが、実際走ってみると2時間弱は掛かったように思えます。さすがに山梨県との県境まで行くわけですから遠いですよね。

 国立天文台野辺山宇宙電波観測所(長いので野辺山観測所と略します)は、三鷹にある国立天文台と同じ、文部科学省の施設です。
 ここでは、宇宙電波の他に太陽電波も観測しているそうです。「宇宙電波」と言われてもいまいちピンとこないと思います。見に行った私もよく分かりません。
 具体的にどんなことをやっているのかというと、
 ・新しい銀河を発見
 ・ブラックホールを発見
 ・銀河の構造の研究        をやっている所なんです(これでもよく分からないと思いますが…)。
 この場所に行って、まず目に飛び込んでくるのは、大きなパラボラアンテナです。街中でよく見る衛星放送(BS)用のアンテナをものすごく大きくしたものです。直径10mのアンテナが6台、直径45mのアンテナは1台あります。


研究所受付から構内を望む ミリ波干渉計
アンテナの直径は10mあります。


 直径45mのアンテナは、電波望遠鏡と言われています。この望遠鏡でブラックホールを発見したんだそうですよ。

 三鷹に研究施設があるのに、この野辺山に観測所を作った理由は、標高が高く乾燥した高原だからだそうです。また冬は、−20℃まで冷えるのに降雪が少ないと言うのも理由の一つだそうです。


アンテナを移動するためのレール。
年に数回移動させるそうです。
電波望遠鏡
アンテナの直径はなんと45m!
(マウスを近づけると写真が変わります)


 野辺山観測所の見学が終わると、午後1時近くになっていました。宿のチェックインの時間を考えるとそろそろ向かわないといけない時間でした。カーナビで宿までの距離と時間を検索すると、約80km・到着時間15時20分。チェックインは午後3時だから…。少々のんびりしすぎたようです。でもそこは一人旅ですから焦らずに向かうことにしました。間に合わなければ電話をすればいいことですし。
 来た道を佐久市街へ戻り、一路今夜の宿がある鹿教湯(かけゆ)温泉へ。

 土曜日ではありましたが、道はそんなに混んではいませんでしたので、スムーズに行くことができました。と言っても、チェックインギリギリになってしまいましたが。
 鹿教湯温泉…皆さん聞いたことはありますか? 私は某旅行会社のパンフレットを見るまでは知りませんでした。この地域だと、別所温泉の方が有名だと思います。
 宿の人から聞いたのですが、鹿教湯温泉は病気療養をする人が訪れる場所なんだそうです。宿に一人で泊まった私を見る目がなんだか違うと思っていたら、どうやら「若いのに身体が悪いなんて…」と思っていたそうなんです。そりゃないですよね。まあ、宿の隣は病院だったりしますし。
 ちなみに私が泊まった宿は、昔ながらの旅館という感じがしました。一応露天風呂もあります。詳細は割愛しますので、もっと聞きたい人には直接お話ししますよ。

 鹿教湯温泉の周辺には、史跡がいくつかあります。この史跡は温泉街周辺に集中しているので徒歩で散策することができます(だいたい1時間くらいで回れました)。
 食事の時間までかなり時間がありましたので、パンフレットに載っていた史跡巡りをしてみることにしました。普段歩くことが少ないので、日頃の運動不足が解消できたのではないでしょうか。

<文殊堂>
石段を登り切るとひっそりと佇んでい
る。天井には龍が描かれているそうで
す。
<みどり橋>
文殊堂の脇を内村川沿いに歩くとあ
り、同じ内村川に架かる「紅葉橋」と、
このみどり橋は夫婦橋と呼ばれていま
す。
<みどり橋から川を望む>
ムササビやモモンガがいるそうなの
で、運が良いと会えるかも…


<文殊堂付近にあった鳥小屋(?)>
近づいてみると… だそうです。
(マウスカーソルを写真に近づけてみて)
<万年橋>
高さ40mの吊り橋。この橋を渡ると
「万年の長寿が叶う」と言われているそ
うです。これで私も長生きできるかな?
<文殊の湯>
文殊堂へ向かう五台橋のたもとにある
共同浴場。大人300円


このほかにも、鹿教湯温泉が一望できる「月見堂」、文殊堂の隣にある「温泉薬師堂」などがあります。ゆっくり見ていると、時間を忘れてしまいそうなくらいのんびりした雰囲気があります。ちなみに「月見堂」への道のりは結構険しいです。旅館の浴衣では行くことができませんので注意!なぜかというと…隣の写真の道を登らないといけないからです。でも、杖が用意してありますので服装・履き物さえちゃんとしていれば行ってみてはいかがでしょう?



2日目は、上田市街を抜けて菅平高原の方へ車を走らせました。夏の高原の風を受けに…と言いたいところですが、目的は「唐沢の滝」を見学することです。
インターネットで周辺検索をしていた際に発見した場所です。群馬に抜ける道の途中にあるので、見てみようかと思ったのです。

 上田市街を抜け、町並みが山道へと変化する国道144号線の途中にあり、ちょっと注意をしていないと見落としてしまいそうな場所です。私もうっかり通り過ぎてしまいました(笑)。
道路からその姿を見ることができますが、やはり近くまで行って見ないと、その迫力を肌に感じることはできません。夏と言うこともあり、家族連れが滝から流れ落ちた小川で水遊びをしていましたが、その横を通り過ぎて滝のほぼ真下まで行くことができました。
私と同じことを考えている人がいたのか、カメラと三脚を使ってその姿を写真に収めている人がいました。私も負けじと撮ってみましたがどうでしょうか?


 払沢の滝のように高さはありませんが、その分滝の幅は広かったです。滝からの水しぶきを身体いっぱいに浴びて、ちょっと元気になることができました。滝というと山道を登った先にあるように思われる人がいると思いますが、この唐沢の滝は、車でそばまで行くことができるので、あまり歩きたくない人には絶好の場所かもしれませんね。


 唐沢の滝をあとにして、菅平高原の中心部を通り、群馬県の方へ向かいました。夏休みと言うこともあり、合宿を行う団体が多く来ていました。このあたり、冬はスキー客でにぎわうところですよね。行ったことがある人もいるのでは?そうすると、先ほどの唐沢の滝も見たことがあったのかも…。
わざわざ高速を使わず、一般道で行くのは私のちょっとしたこだわりでもあります。ただ単にゆっくり走りたいだけかもしれませんが。
 群馬へ行く目的は、「たんばらラベンダーパーク」を見学するためです。群馬の旅行ガイドに載っていたので気になっていた場所なんですが、今回行こうかと思った理由は別にあるのです。
その理由とは、ラベンダーが安眠作用があるとの話を聞き、職場のとってもお世話になっている人がなかなか眠れないと言っていたので、ラベンダーオイルなどを買いに行こうかと考えたからなのです。
 菅平高原からラベンダーパークのある沼田市までは、実際走ってみてかなりの距離がありました。地図上でも距離がありましたから当たり前と言えばそれまでなのですが、ドライブにはちょうど良かったと思います。

<たんばらラベンダーパークはこんな感じの場所です!>
<パーク正面>
意外と混んでいるのが分かりますか?
<園内の風景@>
このリフトで上の方まで行くことができ
ます。
<園内の風景A>
このようにゲレンデ一面にラベンダー
などの花が咲いています。結構写真撮
っている人が多かったです。


<園内の風景B>
手前に写っているのは、サルビアだそ
うです。奥の建物は、入場口のある建
物。売店やレストランがあります。
<自信作?>
周りの人に影響されて撮ってみまし
た。遠近感を出すのが難しい…。小さ
いからよく分からないですよね。

 私が行った日は日曜日と言うこともあり、沼田市街に入りラベンダーパークへ近づくに連れて、自動車の台数が増えてきました。駐車場に着くと、やはり満車状態。普段は使われていない空き地(だと思う)にどんどん誘導され車を止めさせていました。この時期は仕方ないですよね。
 車を無事に止めてパークの入口へ進むと、予想通り(満車状態から分かるように)人・人・人。と言っても、舞浜にあるテーマパークに比べれば空いている方でした。一見「どこがラベンダーパーク?」と思わせるような感じなのですが、一歩パーク中に入ると目の前には一面ラベンダー畑でした。
 冬はこの場所「たんばらスキーパーク」というスキー場なのですが、夏の時期はゲレンデにラベンダーが一面咲き誇る場所になるのです。そのため、リフトもあり上の方へ行く乗り物として活躍していました。私は歩きましたが…。
 ラベンダーと聞くと北海道の富良野(ドラマ 北の国からの舞台)が有名です。しかし、関東近県にラベンダー畑があったのですね。ぼーっとするにはもってこいの場所だと思いました。でも、あまり一人で来る場所ではないかも…。ちょっとしたドライブデートの場所としてこの時期行ってみてはどうでしょうか?

<いんふぉめーしょん> ※日付は平成16年度のものです。
営業期間 6月19日(土)〜9月12日(日)※9月は平日休業

○ハイシーズン:7月中旬〜8月中旬
○シーズン  :上記以外の期間
        ※開花状況により、シーズン期間は変更します。
開園時間 ハイシーズン(土・日・祝):7:00〜18:00(入園は17:30まで)
ハイシーズン(平日)   :8:30〜17:00(入園は16:30まで)
シーズン          :8:30〜17:00(入園は16:30まで)
リフト運行時間 8:30〜16:30
 ※6月の平日、8月30・31日、9月は運休します。また悪天候時は運休する場合も
あります。
利用料金 ●入園料(小学生以下 無料)
 ・ハイシーズン:¥700(団体:¥650)
 ・シーズン  :¥500(団体:¥450)
              ※団体は20名様以上

●夏山リフト料金(未就学児 無料)
 ・往復=おとな(中学生以上):¥700/小学生:¥600
 ・片道=おとな(中学生以上):¥400/小学生:¥300

 ※団体料金あり
駐車料金 無料(1500台収容)
交通案内 電車:JR上野駅→(特急水上号)→JR沼田駅→(バス)→ラベンダーパーク
車 :練馬IC→(関越自動車道)→沼田IC→(県道)→ラベンダーパーク
直行バス:JR沼田駅より直行バスが出ています。
ホームページ http://www.tambara.co.jp
出かける前には、ホームページで開花状況などの詳細を確認して下さい。

 ちなみに、2日間の総走行距離は605kmでした。