御朱印とは


朱印帳の表紙

  寺院・神社を訪れる時、朱印帳を持参すれば「御朱印」を頂くこと
 ができる。
  この御朱印(ご朱印)は「ご納経」ともいわれ、お寺(神社)の名称・
 本尊・その他関連の文字等を墨で書いた上に、独自の文字・模様の
 朱印を押したものである。但し、一部には墨文字は無くて、朱印のみ
 の簡単なものもある。
 左図は金閣寺で入手した朱印帳の表紙である。

  参拝の記念として気軽に頂いているが、本来の御朱印の意義に
 関し、以下に一つの参考文(浅草寺発行資料)を紹介する。


浅草寺御朱印
  

 
   この頃、神社仏閣に参拝され「ご朱印」を受ける方が大変多くなって
  おります。これを「ご納経」とも言いますが、これは本来、お経を自分
  で書写して「お納め」することに始まっているものです。
  ですから、昔は納経帳の右肩の所に「奉納大乗経典」と書かれており
  ました。現在は「奉拝」という文字となっています。

   いつの頃か、この風習が簡略化されて、お経を納めなくとも参詣の
  証しとして「ご判」を頂くことになって今日に及んでおります。そして
  各霊場を巡拝する「巡礼」信仰と結びついて盛んになりました。それ
  は観音三十三札所あるいは四国八十八ヶ所を巡礼し、その全部の
  霊場から「ご判」を頂くと、その功徳によって地獄には堕ちないばか
  りか、所願も成就するという古来の信仰に基づいておるものです。

   このような視点から申しますと、お経を書写せず、なかにはお堂に
  入ってお参りもせず、只ご朱印だけを集めて歩くということでは、本
  来の尊い意義を無視してしまうことになるのです。全く残念なことで
  あります。ですから少なくとも「般若心経」一巻ぐらいは写経なさるか
  ご宝前で読誦なさるかして、それから「ご朱印」をお受けになるよう
  に願いたいものです。

                              金龍山 浅草寺

   

  トップページに戻る