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ソフトボール入門
ソフトボールの本を読もう


アイコン ソフトボール―ウインドミルのすべて
三宅 豊著、池田書店、1260円
お勧め度:★★★★   

アイコン  日本のソフトボールと言えば、この人。日体大で大学選手権4連覇を皮切りに、全日本のエースとしてすばらしい成績を残した、というか、男子ソフトボール界をひとりでひっぱっていったような方です。一度、映像でちらっとフォームを見ただけなんです。ああ、生で見たかったなあ。
 というすごい投手が書いた本です。内容はこれまたすごいです。ソフトボールに対する真摯な姿勢に襟を正さなくてはなりません。遊び半分じゃない。心技体すべてが整ってこそ、投手として大成することができるのだなあと思います。もちろん、技術的なこともしっかり書いてあるのですが、それよりも、練習やソフトボールに対する取り組みを考えさせられます。
 さて、「ソフトボール」というタイトルなのですが、中身は半分以上「ウインドミル投法」についてです。
 Part1「ウインドミル投法」では、ウインドミル投法を2つのタイプに分類しています。
 Aタイプ―腰(体幹)主導型。腰を軸にして、むちがしなるような腕の回転で、全身の力を無理なく使って、腕を引き出す。伸びのあるファーストボールを投げるのに適し、コントロールをつけやすい。
 Bタイプ―腕主導型。力強く腕を振り上げ、腕で体をリードしながら、力強いスナップを行うタイプ。ファーストボールは重く、切れのある変化球が投げられる。
 で、この両タイプについて、ボールの握り、フォーム、体の使い方、変化球の投げ方などをわかりやすい図とともに、なんと100ページにわたって解説している。
 Part2「勝つためのピッチング」では、投手の自己管理から練習計画、打者との駆け引きまで、短い章ながら、投手という存在の神髄に触れるような内容です。
 さらに「攻撃編」「守備編」「パワーアップ編」と続きます。
 本書は、すでに試合で投げれるレベルの人で、壁にぶつかっている、さらにステップアップしたいという方が、自分のフォームや投球術を見つめ直すために最適です。この本がまだ早い、という方は、「ソフトボールの戦法・投手捕手編」(吉村正)を読んでください。
 


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