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ソフトボール入門
ソフトボールの本を読もう


アイコン 生まれ変わるバッティング
荒川 博、吉村 正著、新星出版社、1470円
お勧め度:★★   本書は町田市立中央図書館にて貸し出し可能です。

アイコン  荒川博さんは、王貞治を育てたコーチ。近年、吉村さんら早稲田のチームと協力し、著作研究にあたっている。ピッチング編も発売されており、こちらは、稲尾和久+吉村正で執筆されている。
 野球のプレーを科学的に分析することは、いろいろな人が試みているが、この2冊は、大胆で明確な目標と、それにいたる具体的な道筋が記されている点で、すばらしいと思う。その目標とは、ピッチング編では「とにかく速い球を投げる、150キロの速球を投げる」、バッティング編では「とにかく遠くへとばす、ホームランを打つ」ということだ。
 ヒットの延長がホームランなどというけちくさい考えでなく、ホームランを打つためのスイング、肉体改造を提案します。野球のもっとも大きな喜びはホームランを打つことであり、打者が1打席で出すことのできる最高の結果はホームランだという信念で話が進むので、だんだん、自分もホームランをねらえるような気がしてきます。中学まで野球をして、以後格闘技をした選手がホームランをよく打つ、それは、打撃の基本が身に付いた上に、パワーがついているからです。日本の野球の練習は、パワーのためのメニューがひとつもない。素振りは初心者には有効だが、素振りばかりしても飛距離は伸びないと、きっぱり言い切ります。パワーを身につけるための計画的なトレーニングが必要だということです。
 これまでの誤った練習方法を見直す意味で、打撃練習の仕方についても新しい提案がなされています。ホームランを打ちたい人は、ぜひ読んでみてください。 


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