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ソフトボール入門
ルールを知ろう


アイコン ソフトボールには大きく分けて、ふたつのルールがあります。
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 まず、ルールというのは、みんなが同じ条件で安全に試合を楽しむためのものですから、レクリエーションのためのソフトボールでは、そのときその場で臨機応変にルールを決めてもいいということを覚えておきましょう。
 ふだんソフトボールをやらない人たちが集まって「何かスポーツしよう」と言ってその日だけソフトボールをするような場合、「速い球禁止」とか、「盗塁なし、ワイルドピッチ・パスボールで進塁なし」とか、「女性投手はうんと前から投げていい」とか、「子供にも打たせたいので、打順は12番まで」とか、「子供はバットにあたるまで打っていい」とか、そんなふうにしても全然かまわないのです。そういうソフトボールが、競技ソフトボールよりもレベルが低いとは思いません。

 そのうえで、チームを作って、対外試合をしたり、リーグ戦や連盟の大会に参加する場合は、統一されたルールが必要です。国際大会なども開かれますから、国際的に統一されたルールも必要です。国際ソフトボール連盟や、日本ソフトボール協会が発行する公式ソフトボールルールがそれにあたります。
 さて、ソフトボールには大きく「ファーストピッチ」「スローピッチ」のふたつのルールがあります。通常ソフトボールと言うと、ファーストピッチを指します。オリンピックもこのルールです。それに対してスローピッチは以下のような特徴があります。

・投手は山なりのボールを投げます。速球を投げてもいいですが、打者が打たなければ、それはボールとなります。
・走者は、投球がホームベースを通過した後に塁を離れることができます。
・1チームは10人で、10人目の選手はどこを守ってもかまいません。
・打者が故意に地面にたたきつける打球を打ったり、バントをしたらアウトです。(スローピッチルールは、打者が思いっきり打つことを目的として作られているので、内野はファーストピッチよりかなり深く守ります。それでこのルールができました。イチローのようなショートゴロはきっと議論が分かれるでしょう)。
・2ストライク後にファールを打つと、打者はアウトです。
・走者は、1塁以外にも、2塁、3塁でも駆け抜けることができます。
・打者がボールを見送った時点でボールデッドになります。したがって、盗塁はありません。
・敬遠の四球を出すために投球する必要がありません。「敬遠」と言えば、打者は1塁へ行きます。

 よくウェブで対戦相手募集の情報ページなどを見ると、そのチームがファーストピッチのチームなのか、スローピッチのチームなのかが書いてあります。意外にスローピッチ専門のチームが多いことに驚くと思います。もちろん、日本ではファーストピッチが主流ですが、スローピッチのリーグも誕生しています。今後、私たちも、スローピッチルールで試合をする機会があるかもしれません。



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