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ソフトボール入門
ルールを知ろう


アイコン 一度退いた選手が、もう一度出場できます。
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 野球とのちがいで、けっこうみなさん驚くのが、このルールです。
 これを「再出場」と言います。昔はこの訳語がなくて、英語のまま「リエントリー」と言っていました。
 先発出場したメンバーにかぎり、いったん退いたあと、一度だけ同じ打順に復帰することができるのです。

(例1)高校野球でよくワンポイントリリーフをすることがあります。エースがいったん内野か外野の守備につき、代わりの投手が何人かに投げ、そのあと、再び、エースがマウンドに登る、というものです。これが、リエントリーの制度を用いると、先発投手に交代して(ベンチから)リリーフ投手を出すことができます。先発投手はいったんベンチに退きます。そして、先発投手の打順にリリーフ投手が入ります(もし、打順が回ってきたら、交代した選手が打ちます)。リリーフ投手が何人か投げたあと、もう一度先発投手が同じ打順に復帰することができます(リリーフ投手は他の守備位置にはつけず、ベンチに退きます)。無駄な守備交代を省くことができるわけです。
(例2)ここぞ、というときに、代打の切り札を送ります。先発のAに代わってバッターボックスに立ったBは、見事ヒットを打ち、チームを逆転に導きました。その裏、再び守備に定評のある先発メンバーAを再出場させて、守りを固めることができます。

 リエントリーの制度により、少ない選手数を生かして、より攻撃的な作戦をとることができます。

 ただし、再出場は、指名打者の選手には適用されません。指名打者の選手は一度交代すると、再出場できません。
 ちなみに、野球の指名打者は投手のみにつけることができますが、ソフトボールはどの選手にもつけることができます。ですから、例えば、ショートの守備だけを行って打席に立たない選手というのがいてもかまいません。



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