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ソフトボール入門
ルールを知ろう


アイコン 試合を早く決めるために、ノーアウト2塁から始めます。
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 このルールは「タイブレーク」と言います。
 ソフトボールは7イニング制で、7回を終了して同点の場合、延長に入ります。さらに9回まで同点だった場合、10回以後、タイブレークが適用されます。無死走者2塁でイニングを始めるのです。2塁ランナーには、先頭打者の前の打者が入ります。例えば、6番バッターから始まるイニングでは、5番バッターが2塁ランナーになります。より、得点が入りやすい状態から始めるわけです。

 このルールを聞くと、野球をやっている人は、「なんじゃそりゃ」と驚くと思います。しかし、時代の要求にあわせて、スポーツのルールも変化するのです。
 現在、野球は上に行けば行くほど(少年野球から高校、大学、社会人、プロと進むほど)、打高投低です。高校ではたまに寺原のようなすごいピッチャーが出ますが、プロでは防御率2点台に抑える投手はまれで、メジャーでは4点台でエースだったりします。しかし、ソフトボールは逆で、上へ行けば行くほど、投高打低で、点が入らなくなり、それどころかヒットも出なくなります(下に行くと点が入らないどころか、ストライクが入らない!)。
 その結果、全国レベル、国際レベルの実力伯仲チーム同士の対戦では、1対0で決着、あるいは0対0で勝負がつかないで延長、ということが頻繁で、その緊張感がまたすばらしいのです。
 しかし、もう少し打たなきゃおもしろくないと思う人もいます。そこで、より攻撃的で打ち合いになるようなルールの改正がなされます。たとえば、ホームベースと投手の間隔は以前はもっと狭かったと言います(たぶん、私たちが生まれる前の話でしょう)。それから、今年、女子の外野フェンスまでの距離が5メートルせばめられました。これはソフトボールを大きく変えると言う人もいます。

 で、均衡が破られずに延長に入った場合、より得点が入りやすい状態をあらかじめ作って、スタートするというタイブレークが考案されました。私は1985年に1度、タイブレークを経験しましたが、その年に確かこのルールが大学でも適用されるようになったと記憶しています。。
 タイブレークの戦い方として、攻撃側はまず、ランナーを3塁に進める、というのがあります。1点をとる確率をより上げようということです。いずれにしても、このような1点を争う緊迫した試合を経験したいものです。

 イニングの話が出たので、ついでにひとつ。雨や時間切れ、日没などで試合を打ちきらなければならなくなったとき、何回終了時に試合が成立するでしょう。答えは、4回ではなく、野球と同じく5回です。



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