日本の伝統技術である組子。「組子の美しさ、技術のすごさ」を、このページを見ることで少しでも皆様に伝わればと思います。
  
  
  
  

    









日本の和室に<障子>、その障子の格子の部分(通常6〜10o)を、職人たちが技術を競い合うように細く(2〜4.5o)高度にしていった物を組子と呼ぶようになりました。
通常障子の格子は写真のように組手(くで)と呼ばれる加工をして組み上げてゆきます。
組手加工をして組んだ状態です。これが組子の基本になり組手のアレンジによっていろんなデザインが生まれます。








障子の組手を30度前後傾けて取り、組んだものをと呼びます。菱はある意味で三組手よりも難しく、縦に決まる物が無いため、組んでいくと上下に伸びる傾向が出ます。これを菱が立つと言うのですがこの予測を間違うと使い物にならなくなります。
菱をさらに発展させて三っ組手と呼ばれる技法が出来、写真のような加工になります。
加工は2種類で上下の組子は同じ物で真ん中の組子だけ両面加工になります。
上の写真の上と真ん中の組子を組んだ状態です。
さらに下の組子を組むと、このようになり、3っの組子を組む所から三組手と呼びます。
正三角形の骨組みが出来、それが6っで正六角形が出来、これが三っ組手の基本になります。 組子の太さと加工精度をいかに正確に上げるかが組子の出来映えを大きく左右します。 精度の単位は髪の毛の太さ程の単位で精度が要求されます。
骨組みの正三角形の中に葉っぱと呼ぶパーツを入れてゆくことで、いろんな表情を表現してゆきます。
この写真が麻の葉と呼ばれる物で、組子だけではなく、着物や風呂敷、和紙など和風の代表的な模様で、組子では基本的な組み方です。
面なし

面取り
組手の技術の中で最も難しい物に組手腰と言う物があります。組子に面を取るために使う技術なのですが、その組手腰を三組手に施した物がこの写真です。上が面を取ってない状態で、下が面を取った状態です。ちょっと分かりずらいですが、面を取ることによりかなりすっきりした印象に変わります。
加工は普通の三組手を作るより4〜5倍程かかります。
同じ三組手や葉っぱでも大きさが小さくなるとその分特殊な技術が要求されます。この写真は、「小さい中にいかにいろんな葉っぱを入れるか」に挑戦した作品で、建具全国大会で入賞した作品の一部分です。<変わり麻>と言う模様の葉っぱで、一番小さい物で厚み0.4o長さ2.5o程です。






組子の色(材質の違い)の変化によるアレンジと、形の違いによるアレンジを組み合わせてデザインを作ってゆきます。写真は右が杉、左がヒノキです。色を変えるだけで印象がかなり変わります。
これは形によるアレンジの見本です。基本的な物だけしか入れてありませんがこれ以外にも、たくさんの種類があります。
形によってすごく表情が変化します。
三組手の組手の位置を少しずらして作った物を籠目(かごめ)と呼びます。
これも三組手と同じ加工(角度は違う)で形を崩しアレンジを変えた物ですがイメージがかなり違ってきます。
これはランマ障子の一部に花として三組手を取り入れた例です。
これは三組手の中に、色の違う葉っぱを組み合わせて絵(山を表現したつもり)のようにした衝立(ついたて)です。
このように組子は、組み合わせやアレンジによっていろんな表現が出来ます。建具や衝立(ついたて)のような平面だけではなく、これからはもっといろんな所に、例えば家具の一部や照明などに取り入れることによって、更に用途が広がってくると思います。
組子の可能性を追求した作品やデザイナーと組んで作った作品などがあります。