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ヒトジラミ

「ヒトジラミ」には頭髪にいる「アタマジラミ」と、着衣などにいる「コロモジラミ」がある。

以前は別種とされていたが、最近では同種の別系統とされています。

アタマジラミ(成虫)

体長 2~3mm。雌の方がやや大きい。卵も成虫も肉眼で確認できる。

赤みがかった灰褐色、コロモジラミより幾分小型で黒っぽい。

     

写真提供 名古屋市衛生研究所

アタマジラミ(卵)

楕円形をしており、色は白色から乳白色、真珠のような光沢があり、上端にボコボコとした蓋がある。

頭髪にセメダイン上の物質で強固に固着しており、剥ぎ取るのは難しい。

     

写真提供 名古屋市衛生研究所

アタマジラミ(生態)

1日当たり約5個の卵を頭髪の根元に近い所に固着産卵する。

約1週間で孵化し、不完全変態の為に幼虫と成虫の形はほとんど変わらず、幼虫はサナギにはならずに約3週間で3回脱皮し成虫となる。

アタマジラミ(感染経路・症状)

主に頭髪と頭髪の直接的な接触である。

頭髪に寄生し、頭皮から血を吸う為、頭部全体にかゆみを起こす場合がある。

コロモジラミ(成虫)

体長雌2~4mm 雄2~3mm アタマジラミより全体的に大きく白っぽい、未吸血のものは灰白色

アタマジラミを毛布などで飼育・観察した結果、やがてコロモジラミに変化することが確認されています。

     

写真提供 名古屋市衛生研究所

コロモジラミ(生態)

1日当たり約10個の卵を寄生部位の布の繊維に固着産卵する。

約1週間で孵化し、不完全変態の為に幼虫と成虫の形はほとんど変わらず、幼虫はサナギにはならずに約3週間で3回脱皮し成虫となる。

主に人の下着に生息し、とがった口器を皮膚にさして吸血する。

コロモジラミ(感染経路・症状)

衣服などを介して感染

衣服の折り目や縫い目に潜んで吸血するので、その部分にかゆみを訴えることが多い。

     

発疹チフス.塹壕熱(五日熱).回帰熱などの病原体を媒介することがある

現在では、抗生物質の投与でほとんど治癒する。

また昭和33年以降、これらの感染症は日本では発生は見られない

ケジラミ

体長0.8~1.5mm 雌の方がやや大きい 

扁平で体幅が広く カニに似た形状をしている

      

アタマジラミとよく混同されるが別種で、形態、習性とも両種はまったく異なっている。

主として人の陰毛部(きわめてまれなに、腋毛・胸毛・眉毛、、乳児の頭髪)に寄生する。

    

写真提供 名古屋市衛生研究所

ケジラミ(生態)

1日当たり2~3個産卵する 1世代は約1ヶ月である

ケジラミ(感染経路・症状)

性行為により感染する。

アタマジラミと異なるのは深く皮膚に口を差し込む為、強烈な痒みがあり痛みまで伴う場合がある。

また刺されたあとに、青い反転が生じる。

掻くことによって、細菌による二次感染を起こすことがある。