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Contents
*出版本の紹介 マルキカズオの趣味の世界
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シャト-レストランに招待されて ⇒今晩はBourg-Argental(ブルジャルジャンタル)のChâteau Restaurant(シャト‐レストラン)での食事に誘われている。 リュックが7時15分に帰って来て、「Kazuo!On y va!(カズオオニヴァ)・カズオ! さあ-行こう!」と言う声がしたので玄関に降りていった。子供たちが居ないので、「どうして来ないのか?」と尋ねると、「連れて行くには小さ過ぎる」とソランジュが言った。 車で30分ほど走り、素敵なシャトーレストランに着いた。 小さいが感じのいいレストラン、正面には庭が有り、“天気のいい日は庭での夕食会も有るだろうなー”と勝手に想像した。 残念だが、今晩は小雨がパラついているから、屋内での会食であるらしい? レストランの中に入ると、テーブルの上には50人分のグラスと皿とテーブルナップが用意されていた。リュックとソランジュは私をみんなに紹介して回った。何しろ大勢なのでひとりひとりの名前まで憶えるのは難しかった。 「ここにいる人達はどんな関係の人達ですか?」と尋ねると、 「いとこ、兄弟、ごく親しい友人、知人の親睦会だ」とソランジュは言った。“かくもこんなに大勢の人が集まって食事を楽しむなんて、とてもとても日本じゃ、考えられない事だ”と思った。 今日は何でも、長老みたいな人の50才の誕生パーティーも兼ねているようだ。50才といえば、私より6才も若いではないか! 私はみんなの会話に積極的に溶け込んで行ったが、会話力が不足で、話しが長続きせず残念だった。それでもみんなが私に気を掛けてくれ、「Kazuo!Kazuo! Japonais! Japonais!」と言って日本の事をいろいろ聞いて来る。「どんな仕事をしているか?」「何の為に会社を辞めたか?」「日本へ戻ったら仕事をするのか?」質問攻めに有った。フランス人同士の会話は、喋りが早いし話題が次から次へドンドン移るし、私の会話力では5分か10分しか持たない。 それでも人の話しは真面目に聞くように努めた。フランスの会食は食事が本格的に始まる前にAperitif(アペリティフ)・食前酒を飲みながらみんなが30分程お喋りに興じる。そして大方の来客が揃った所で席につき食事が始まる。これがフランス流パーティーのお決まりのコースなのだ。 食事の進み方は大体以下の様である。 ■Entree(アントレ)から始まり大概サラダ系が多いが、サーモンの薄味系もある。次に■Les plats(レプラ)はメイン料理なので肉、あるいは魚料理が用意されている。■Dessertにはチーズかフルーツ、アイスクリーム系が出て、■最後にCafeと続くのが一般的コースである。ワインは食事の開始から徐々にペースが上がり、お喋りの潤滑油の働きをしているようなもの。“とにかく良く飲むし、食べるし、喋る。日本人ではあのペースには付いて行けないだろう”と感じた。今日の料理で極め付きはシャンピニョン(キノコ)のスープ仕立ての料理は抜群に美味しかった。シャンピニョンの歯ごたえが何とも言えず、思わず日本のキノコを思い出さずにはいられなかった。それで隣に座っていたソランジュに、キノコのこの歯ごたえを何とか分って欲しくて、私の知る限りの単語を使って説明したが、“本当に分ってくれたかどうか?”は甚だ疑問である。 大体フランス人に歯ごたえの味が解るだろうか?愚問かもしれない。わたしはカメラを用意してきたので、「撮ってもいいですか?」とソランジュに聞いてみた。「Pas de problème(パドゥプロブレム)・大丈夫だよ!」と言った。 記念に50才の髭の長老の横へ行き、ソランジュにシャッターを切ってもらった。彼は満足げだった。誕生パーティー用のケーキが出て来て長老は灯っているローソクを吹き消した。和やかなムードで食事が進み、会話が弾み、ワインの量も増し、乾杯のシャンペンも飲み、最後にデザートとコーヒーが出てきて楽しい宴もお開きになった。それぞれが別れを惜しみ、別れのキッスと握手を交しそれぞれの家路についたのである。 我々が家に着いた時はもう12時30分を回っていた。私は大満足でこんな体験はジネットの家では絶対に出来ない事だ。料理の値段は1人当たり104FFR(¥2,000)。 これだけのご馳走を食べて、飲んで、語って超安い…….因みに日本なら¥10,000は下らないね!私はソランジュに、「私にも払わせて欲しい」と言ったが、彼女は受け取らなかった。もしジネットだったら、逆に請求されていただろう。私は今晩、全く両極端の体験をさせてもらった訳だ。 会食に招かれて ![]() 正面が‐長老ひげのオヤジ 表紙に戻る 目次へ戻る
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