ひとり冬の信州
松本・小布施リフレッシュ旅
2011年1月8日〜9日

■松本

ナワテ通り

わたしにとって松本といえばナワテ通りである.

はじめて来たときには,良い意味でもっと小汚かったが,近年修景工事がされて小ぎれいに生まれ変わった.個人的には以前の通りの方が好きだが,現在でも一年中縁日の雰囲気を味わうことができる.

 

松本へは何度も足を運んでおり,行っていない観光地はあまり残っていないが,そのなかで旧制松本高等学校はまだ訪れたことのない場所のひとつであった.

旧制松本高校

旧制松本高等学校の校舎は,昭和48年まで信州大学の校舎として使われ,校長室と教室1室が復元されているが,その他の部屋は図書室をはじめ会議やバンドなどの練習場として市民に開放されている.

旧制松本高校講堂
松本城

松本で松本城は外せないので,城に向かってまた歩き始める.
今回は父親の一眼レフカメラを借りてきたので,城の中へは入らずに外から城の姿の撮影に挑戦した.

コンディションは小春日和という言葉がぴったりで,雲ひとつ無い快晴であったが,カメラマンの腕がそれに追いついていないのは残念なところである.

■浅間温泉

この日の宿は浅間温泉のホテル小柳.ここはひとりで利用しても2食とも部屋食である.ひとり旅で,特に夕食の部屋食は譲れない条件のひとつである.

夕食後にロビーでピアノと歌のミニコンサートがあり,ひとり旅のもて余す時間を有効に過ごすことができた.

小柳夕食 ロビーコンサート

 

■小布施

小布施は「栗と北斎と花のまち」として売り出している長野県北部の町である.

小布施へはJR長野駅前の地下から出ている長野電鉄の各駅停車で約40分で着く.

ここへは12年前の夏に1回来ているが,今回のメインはフローラルガーデンおぶせ内にあるレストラン,OBUSE花屋でのランチなのだ.ひとり旅でランチが目的とは結構大胆な企画なのだが,オーダーのときに「おぶせくりちゃんに教えてもらった」と言うとびっクリ〜なのだ.おぶせくりちゃん(@obusekuri)とはTwitter内の小布施のゆるきゃらで,問いかければ必ず応えてくれるTwitter上で常に人気上位にいるキャラクターである.

栗の小径

レトロな小布施駅に着いたのは11時頃,宿でいつも以上の量の朝食を食してきたので,しばらく小布施の町を散策することにした.真冬でも観光マップを片手に歩いている人を多く見かける.小布施は歩くのに程よい大きさの町で「スニーカーサイズ」と言っている.

わたしも駅から歩くことにして,駅前神宮通りを北斎館へ向かった.北斎館は,晩年に小布施を訪れて多くの作品を遺した葛飾北斎の作品を展示する美術館である.
ここで北斎館,高井鴻山記念館,おぶせミュージアムの三館共通券(1000円)を買う.バラバラに入場券を買うと1300円になるので300円もお得である.

小布施ミュージアム

北斎館からほど近いところに高井鴻山記念館がある.鴻山は江戸末期の豪商で,葛飾北斎を小布施に招いた人でもある.北斎のために新築したアトリエなどを見ることができる.わたしはここで「小布施物語」という本を買った.この本を読んでから小布施を訪れると,また意味のある旅になる事まちがいなしである.

つづいて小布施ミュージアム・中島千波館である.ここは美術館の名前にもなっている小布施出身の現代画家,中島千波の作品を多数収蔵している.

北斎館,高井鴻山記念館,小布施ミュージアムと比較的芸術物の展示がつづいたが,実はわたしは芸術物には疎く,比較的サッサと見て廻った.そして,いよいよフローラルガーデンおぶせへ向かう.

11時から14時がOBUSE花屋のランチタイムである,わたしは13時前に店に入りランチと志賀高原ビールをオーダーした.

ランチタイムならひとりでも大丈夫かと思ったが,最初はなかなか落ち着かなかったものの,スタッフの心配りなどのおかげで小一時間ほどかけてゆっくりランチを味わった.

OBUSE花屋 OBUSE花屋2 花屋ランチ

小布施に無いものはいっぱいあるけれど,それ以上に小布施にしかないもの,小布施でしか味わえないものがいっぱいある気がした.そして何よりも小布施という町の名前自体の響きがいいのだ.

また小布施を訪れたいと思うのに十分な旅だった.Twitter風に言えば,また小布施なうしたいクリ〜♪


2011年2月12日 更新