〜 北海道(滞在中) 〜



北海道にいる間、何をしているか? 北海道に知り合いができると一ヶ所に滞在していろいろと活動するようになりました。



ライダーズハウス「樵の家」

釧路のさらに東、浜中町にあるライダー専門の宿泊施設で、本当はライダーでもない私が利用するのはお門違いなんだけど、ここの管理人であるママさんは快く受け入れてくれました。ここをベースにして道東を巡っていました。

「樵の家」は4.5畳位の広さのログハウスで、真ん中に薪ストーブがあるだけで、旅人は各自寝袋持参で寝泊まりしていました。さすがに冬に来る人はあまりいないみたいですが、それでも初日の出を見にバイクでやってくる(!!)猛者がいたりします。

この「樵の家」を管理している喫茶店「赤いポスト」のママさんの所には、地元の人から旅人まで色々な人がやってきます。みんな個性的で面白い人ばかりでした。無職の旅人を人手の足りない地元の牧場の人がさらっていくという光景をよく見かけました。「浜中職業安定所」と呼ばれていた時もあります。

赤いポストと樵の家
赤いポストと樵の家

右側の赤い屋根の建物が"樵の家"。1999年11月現在、どちらもやっていません。

宴会
焼き鳥パーティー

プロパンガスのボンベを縦に半分に割った特製コンロで炭火焼きの焼き鳥を食う。ブレーカーを落とす位強力なタービンで空気を送り、安定した火力を提供する。


ボランティア

「樵の家」にタダで泊めてもらっていたので、ママさんには絶対服従です。まぁ、奴隷みたいなもんです。買い物、掃除、物の修理は当たり前です。ママさんの所に訪ねてきた旅人の観光案内はいつものこと、網走に近い斜里まで送っていったこともあります。また、コンブ干しの労働に駆り出されたこともあります。


冬の楽しみ

北海道が楽しい季節は何といっても冬です。普通の人なら、「パウダースノーでスキーができるし、流氷も来るし...」って思うでしょうが、そんなことよりも普段できない異次元の体験全てが面白いです。

ソリ
事故車で作ったソリ

地元のソリ大会で上位入賞したマシン。乗ってみたかった。

−−−樵の家−−−
樵の家の中には薪ストーブがあります。最初の頃は火力調節がうまくいかず苦労したものです。寝る時にストーブが真っ赤になるまで薪を燃やしすぎ、部屋の中が40度以上になって、あまりの暑さに寝袋から飛び出し、夜明けには薪が全て燃え尽くしてしまい、零下20度近い部屋の中で凍えたりとエキサイティングな生活をすることができます。生きていることを実感できる瞬間です(そんなもん実感したくないってか?)。

−−−ワカサギ釣り−−−
樵の家から車で10分位のところにある沼でワカサギ釣りができます。釣り上げたワカサギは直ぐに凍ってカチカチになってしまいます。が、持ち帰って水の中に入れるとまた泳ぎ出します。こんなことで感動しつつ、結局はてんぷらにして食ってしまいます。

ワカサギ釣り
霧多布湿原

ワカサギ釣り。

−−−温泉−−−
摩周湖の南側、養老牛温泉の奥に無人の露天風呂、「からまつの湯」があります。ここは川のすぐ脇にあり、源泉を川の水で適温にして入るお湯です。暖かいお湯に入っていても髪の毛は凍ってパリパリになります。なかなか気持ちいいです。でも、お風呂から出て服を着るまでが地獄です。

露天風呂
からまつの湯

これは夏。湯船から釣りもできる(?)

−−−スノーモービル−−−
「スノーモービルに乗って飯を食いに行こう」と地元の人に誘われ、誰かの後ろに乗れるもんだと思っていたら、当時一番のハイパワーマシンを指差して「これに乗れ」といわれた。
脳みそが後ろへよってしまいそうな暴力的な加速、微妙な調節のできないアクセル、なかなか曲がらないマシン...これに乗って約35km先の湖畔のレストランへ向かった。氷結した蛇行している川を下り、廃線跡を通って原野、牧場を横切り、最後は氷結した湖を時速110kmでカッ飛ぶ。他の人は慣れているから時速160km位でどんどん先に行ってしまう。ヘルメットの中が自分の息で曇ってしまい、前が見えなくなる。何度か「もう死ぬ!」と思った。
やっとの思いでレストランについても息が上がって食事が喉を通らない。帰りもまた必死でついていかなければならない。おいていかれたら大変だ。無事に帰ってきたけど、しばらくは呆然としていた。翌日は全身筋肉痛で寝たきり状態になってしまった...

この話、実は夜のツアーだったのです。ヘッドライトの明かりだけで時速110km出すのは人生捨てた状態でなければできませんね。今こうやっていられるのもラッキーだったといういことでしょうか?

−−−新聞に載った!−−−
樵の家で年越しをした我々は、あまりにもアホな連中と思われたのか、地元の新聞の取材を受け、写真入りで載ってしまいました。

北海道新聞
北海道新聞釧路版
(1988年1月8日付)

写真入りで掲載された!


やっぱりカヌー

浜中町には霧多布湿原があります。また、その周辺にも湿原や川が多く存在します。そうなると湿原の奥の方へ行ってみたくもなりますね。実はカヌーを始めたきっかけはこれなんです。

カヌー
霧多布湿原

初めてのカヌー。ハンテン着てカヌーするな〜!

カヌー
風連川

カヌーツーリング。


チャリンコ

北海道、特に道東はチャリンコには不向きです。何故か?いくら走っても景色が変わりません。つらいです。

野付半島
野付半島

ここは両側が海で、とても気持ちいい。


地元の人と

何度か足を運ぶうちに地元の人達と仲良くなり、穴場へ連れてってもらったり、密漁のカニの差し入れをもらったり、飲み屋でご馳走になったりしています。

ナイトツーリング
ナイトツーリング

地元のライダー&東京の知り合いと夜の開陽台へ。キャンプ場の横で平和の鐘を連打して、逃げるように帰ってきた。

イトウ
幻の魚「イトウ」

地元のクニの家の裏を流れる川でとれた。体長約90cm。みんなで食ってしまった。


結局...

ここまで読んで「あれ?」と思った方、そうです。これはもう旅ではないですね。失礼しました。



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