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岩場の搬出訓練の報告


2007年度訓練レポート


2007年4月15日、妙義ロックガーデンにて岩場の搬出訓練を行った。
天気予報では雨の予定でコテージを予約していたが、日頃の隊員の行いが良いせいか日曜日は行楽日和となり、暖かくて訓練には最適の天気だった。
朝8時に、妙義湖の桜満開のもと、ダムサイトに集合し、点呼をとり出発した。
10会20名の参加で、ハイカーの見学もあった。

ロックガーデンでは、午前中はロープの登下降を行った。宮崎隊員からデモンストレーションをやってもらい、その後隊員が練習した。従来のプルージックを2本使ったやり方では登る速度が遅い為、アッセンダー2つを使って行った。登高の途中で下降に切り替える作業の練習もした。下降器の仮固定など手順が間違わないように苦労する隊員もいた。
お昼休みは天気も大変良いのでのんびりと昼食をした。

さて午後からは一転してビシッとしまった訓練となった。前年度購入したレスキューザックで負傷者をおんぶして引き上げ引き下ろしの訓練を行った。レスキューザックの使用は初めてだったが、上手く使えるようだ。
また、従来からのレスキューハーネスも同時に行った。2パーティとも3分の1力法で行った。

最後は、ツェルトに負傷者役を梱包してスケッドストレッチャーに載せて、集合地点のダムサイトまで搬送した。途中、ロープで確保しながら降ろしたり、深い溝は皆で担いだり、いろいろ勉強した。
 
 
     役割分担のもとスケッドストレッチャーで搬送









新隊員も健闘中







  


感想

訓練も無事終わり、反省会を行い、初めての方やリーダーから感想が述べられた。

都連盟外労山の2名の参加者の方から、
「大変大きなものを持って帰る事ができ、嬉しく思っています。また参加したい。」

負傷者役の方からは、
「日頃体験できないことが体験できてラッキーでした。」

斜面先頭を受け持った方は、
「急な斜面では上から石が落ちてくるので一人でかかえ込むのが正解と感じた。」

各リーダーからは、
「何度も来ているが、搬送路把握するのは難しいと感じた。」

「初めての方がいたので統制がとれなくて、リーダーシップをとるのが難しいと感じた。」

「年に一回の訓練では覚えられないので、機会あるごとに参加して欲しい。」

「最後に負傷者を降ろした舗装道路を通る車が一番危ないので、交通監視の役をたたせたい。」

「岩場の作業ではザイルが石を落とすので下にいる人は気をつけてほしい。」

臼井隊長からは
「ユマールは自己練習しておいてください。ザイルが岩角にあたるとすり切れるので、あて布等をしてください。皆さんがユマーリングに習熟したら、マルチピッチの練習をしたい。」

最後に河崎事務局長から
「どこの団体の訓練に行っても、必ず仮固定をしてロープの繋ぎ目の通過、引き上げの途中での引き下ろしの作業等の抜重をするという訓練があるので、家で充分練習しておいたほうがいいでしょう。」

そして今後の救助隊活動の予定が発表され、ぜひ多くの方に参加していただきたい旨が伝えられた。

                                             
                             (文責 事務局・河崎)