恵 光 新 春

本年行事予定

     一月 一日 午前八時   修正会(元旦のお参り)

     二月十五日 午後二時   定例法座

     三月二十一日 午後一時  春季彼岸会法要

     四月十五日 午後二時   定例法座

     五月十五日 午後二時   花まつり法座

     六月十五日 午後二時   定例法座

     七月十五日 午後二時   定例法座

     八月十六日 午後一時   孟蘭盆会法要

     九月八〜九日      宗祖聖人報恩講法要

     九月二十三日 午後一時  秋季彼岸会法要

     十一月十五日 午後二時  定例法座

     十二月十五日 午後二時  定例並びにすす払い(大掃除)

宮沢賢治は、「柱に頭をぶつけた時に、自分の頭ではなく、柱の痛みを感じられるか、どうか」、いつもそのようなことを問題にしていたという。アイヌの人々の中でもそのような事がある。子供が棚に頭をぶつけて泣いていると、おばあさんが棚の方をさすって「痛くない、痛くない、治る」と言う。子供はきょとんとして、痛みを忘れてしまう。そういうことを私達は日常生活の中で、すっかり忘れてしまったのではないか。意志がないと思われているものにたいしても、痛みを感じていけるか、どうか・・・・
私達がこれから生きていく上で、大切な考えではないか。柱や棚の痛みどころか、人間の痛みさえも感じられなくなってしまってきたことが、そこら中で起こっている。格差社会、いじめ、親殺し子殺し、人間さえもモノのように扱う社会、慈悲は余り物を与えることではないのだ。私が痛みを受け取っていく世界なのだ。お釈迦様も、親鸞さまも泣いてござる。               合掌