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慈 光 新 春

本年行事予定

     一月 一日 午前八時   修正会(元旦のお参り)

     二月十五日 午後一時   定例法座

     三月二十日 午後一時   春季彼岸会法要

     四月十五日 午後一時   定例法座

     五月十五日 午後一時   花まつり法座

     六月十五日 午後一時   定例法座

     七月十五日 午後一時   定例法座

     八月十六日 午後一時   孟蘭盆会法要

     九月八〜九日      宗祖聖人報恩講法要

     九月二十三日 午後一時  秋季彼岸会法要

     十一月十五日 午後一時  定例法座

     十二月十五日 午後一時  定例並びに大掃除

の島に生息するカンムリウミスズメという鳥がいる。この鳥は、羽根が退化し空を飛べず、海で生活する。小さなペンギンのようだ。卵は断崖の岩肌に産み、そこで雄雌、交替で暖める。孵化した雛をのこして親鳥は海へ戻り、下から雛を海へ来るように呼ぶ。五十メートル断崖を雛は降りなければならない。恐ろしいのかなかなか降りる事が出来ない。親鳥は懸命に呼び続ける。雛は意を決したかのように飛び降りる。岩に体を打ちつけ、穴に落ちたら傷ついた体ではいずり上がる。親鳥は心配そうに海から見守っている。ようやく海に到達した雛だけが生きていける。途中でカニに食べられる雛もいる。上がれない雛もいる。親鳥はいつまでも待っているが、やがて来ないのがわかるのか、悲しそうに沖へ泳ぎ出す。自然の厳しさ、親の愛情を鳥から教えられる。子にモノを有り余るほど与え、親が、まるがかえの恵まれた生活、一方親が子を殺し、子が親を殺し、虐待も増え続ける時代、本当の愛情とは何なのか、子供を思うとは何なのか、親を思うとは何なのか、ウミスズメは人間に問うている・・・・・・。