遠 慶 新 春

戦後私たちは『自分の考えをハッキリ言いなさい』などと教えられてきた。
しかしこの考え方がえてして『是は我にあり』となってしまったようで他人の意見をよく聞くという事を忘れがちになってまったようだ。しかし『是は我にあり』は決して戦後教育を受けた若者ばかりでなく、肩書や社会的地位が上がるにつれて、その考えは強情なまでに強烈になっていくようだ。作家の吉川英治氏は色紙を頼まれると『我以外皆師』と書かれたが、どんな人間、どんなささいな事からも学ぶ大切さを言っておられるのだろう。『我に誤りなし』と生きるのか『我誤りをおかせし可能性のある人間』と生きるのかいつも仏教はその事を問うているようだ。 合掌
平 成 十三 年  一 月

北広島町大曲緑ヶ丘二丁目十六-一  三七六−二二五五 浄土真宗本願寺派 興 徳 寺

興徳寺のホ-ムペ-ジ http//www.bea.hi-ho.ne.jp/kentyan/