戦略技術研究所
SSL....Strategical Skill Laboratory....
『ゴーストライト×』
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【寄稿】♪「前を向いて走ろう」
  飛鳥弥生 2009年 01月 20日 02時 12分 08秒
(作詞:飛鳥弥生)

あれがやりたいこれがやりたいと
いつもうるさいアイツ
やりたきゃ勝手にやればいいのに

どこかの誰かが邪魔をするから
やるにやれないと愚痴だらけ
いうのはタダだと誰かがいったが
それを聞かされる身にもなって欲しい

ウダウダと前置きする前に
まずはやってみようぜ

それでダメなら愚痴でも何でも聞いてやるが
やらずにダメだといわれても
耳をふさいで実際やってる奴のとこに行きたくなるのさ

ダメで元々ならとりあえずやっちまえ
どこかの誰だとかどうでもいいから
とにかく一度やってみよう

一歩も進まず愚痴だけだなんて
場末の飲み屋じゃあるまいし
上じゃなくて前を向いて走ろうぜ
ぶつかったっていいじゃないか

ウダウダと前置きする前に
まずはやってみようぜ

前を向いて走ろう
前を向いて走ろう
どこかに辿り着くまで

【寄稿】♪「パッシブボイス」
  飛鳥弥生 2009年 01月 20日 02時 11分 19秒
(作詞:飛鳥弥生)

1ヶ月を3日に感じる人がいて
1週間を3ヶ月に感じる人がいる
タイムスケジュールの違いで
2人に発するタイムラグ

イライラと疲れることが多いけど
難しく思わずに納得すること
個性と認めて納得すること
自分の今日はそこにある

いちいち反応してたらキリないし
肝心なのは受け身のタイミング
ゆるく 楽しく ハッピーに
自分の今日はそこにある

大海原の片隅で
ひっそり始まるティータイム
肝心なのは受け身のタイミング

ねずみとクジラのティータイム
お互い受け身のパッシブボイス
何が出るかはお楽しみ

【寄稿】♪「アルカイックスマイル」
  アリサ 2009年 01月 20日 02時 10分 35秒
(作詞:アリサ)

昔 勤めた古本屋チェーン店
今は不動産ベースの古本屋
かなさんにヘルプを頼まれて
以前の2倍の店舗スタッフに

軽食スペースまであるその店舗
まずはフロアをうろうろと
広くなっただけで昔と同じ
しかしレストランは斬新だ

深夜になってさあ大変
レジのシステムが昔と全く違う
入力してはミスの繰り返し
深夜になって客が増し
既存のスタッフは次々と帰り
かなさんと私がメインスタッフ

しかし私はミス連発
昔と変わらないのは
それが接客業であることと
かなさんが優しく厳しいこと

行列状態のレジのさなか
マニュアル通りのトークをと
さすがは かなさん昔とおなじ

一人の若いスタッフが
私にレジ操作を教えてくれたが
ため口だったのでパンチ一発
ゴミ箱を派手に散らかす飛んだ若者

その後もヘルプは大忙し
閉店間際になって客が増し
くだらぬトラブル続出で
レジ操作どころではない状態だか

ここでもかわらぬ かなさん最高
昔と違って臨機応変
そして私も臨機応変

デバイス操作など後回し
まずは笑顔で挨拶を
接客業はそこから始まる

トイレだ メシだ 値段がちがうだ
それらを先に対処して
レジだの金だのは後回し
溢れる状況を潰してゆく

快適だと思わせる それが接客
マニュアルに縛られた かなさんだが
昔とちがってそれらができる

笑顔の裏でため息が
はらわた煮えくりかえる
接客業は客ありき
品揃えよりもまずは笑顔

見た目よければ全てよし
これぞ必殺 アルカイックスマイル!

【寄稿】♪「スニーカーズ」
  飛鳥弥生 2009年 01月 20日 02時 09分 51秒
(作詞:飛鳥弥生)

退屈な日常なんて言葉があるが
日常を退屈にしてるのは
自分自身なのさ

3歩も歩けば刺激だらけの世界
その刺激に気付かないのは
自分自身なのさ

つまらない日々だとかくだらない世界だとか
くだらない理屈をこねる時間があったら
お気に入りのスニーカを履いて外に出よう

周りがみんな
退屈な日常を過ごしていると
気付けばそれで一歩前進

後はやりたいことを
やりたいようにやればいい
たったそれだけのこと

簡単なことを難しくしているのは
首から上の重たい頭
刺激的な日常をくだらなくしているのは
首から上の重たい頭

だったらそれが動き出す前に
お気に入りのスニーカーでダッシュだGO!

【寄稿】♪「1000倍」
  飛鳥弥生 2009年 01月 20日 02時 08分 50秒
(作詞:飛鳥弥生)

俺の怒りはマックスボルテージ
もうイヤだとすねるより先立つ憤怒
どいつが原因だか知らないが
目に付く全てをぶち壊し
瓦礫の荒野に埃とともにたたずむ

俺の怒りはマックスボルテージ
破壊衝動のまま四肢を振るい
触れるものを全て切り裂く
お前が元凶だかどうだか知らないが
取りあえず刻んでおくから覚悟しろ

俺の怒りはマックスボルテージ
身震いする抑えきれない衝動は
寝れば収まる小さな怒り
おやすみなさいの言葉とともに
ゆるくほぐれるマックスボルテージ

【寄稿】♪「バードストライク」
  飛鳥弥生 2009年 01月 20日 02時 07分 46秒
(作詞:飛鳥弥生)

高度一千メートルからのダイビング
パラシュートなど必要ない
足先を空にかざして ためらうことなく雲海に飛び込む

ごうごうと耳を唸らせ 体がぐんぐん加速する
雲を突き抜けて見えた地上は ミニチュア模型のよう
あいつらが住まう 狭くて息苦しいミニチュア模型

その息苦しさをこなごなにできそうな速度
氷の塊となった体で地面に突き刺さり
同時にこなごなに四散してしまうはずだったのに

どうしてそこは、そんなにやわらかいのか
どうしてそんなに、暖かいのか
どうして笑顔で笑っていられるのか

パラシュートなど必要ない
指先を空にかざして ためらうことなく飛び込む
小さな椅子から ふかふかのカーペットへと飛び込む

【寄稿】♪「のんびり急げ」
  飛鳥弥生 2009年 01月 20日 02時 06分 21秒
※秘密戦隊ゴーストライト エンディングテーマ1(作詞:飛鳥弥生)

タバコ1本吸う間に
数億の命が左右する
秒単位で動いている社会の中では
のんびり過ごすのも楽じゃない

のんびり まったり ゆったりと
いうのは簡単で やるとなったら結構大変だけど
誰かと一緒にやれば どうにかなるさ

なにもかにもを見てみぬフリをすれば叶う平穏を
それで本当にいいのかと疑問に思うともう駄目だ
冷徹非常や無知を決め込んで
知らない解らない関係ないといえる
そんな図太い神経がなければ
とてもじゃないが無理

のんびり過ごすその意味を
考えることは悪くない
自分 友達 知人 赤の他人
のんびり過ごそうとしているのは誰?

赤の他人の のんびりを考える
妙なことだが悪くはない
どこかの誰かがのんびり過ごせる
そんな時間を作ってあげる自分は忙しいけれど
誰かが自分ののんびりを作ってくれるかもしれない

のんびり まったり ゆったりと
いうのは簡単で やるとなったら結構大変だけど
誰かと一緒にやれば どうにかなるさ……

【寄稿】♪「ライトアップ・ゴースト! 〜秘密戦隊ゴーストライト」
  欄丸 2009年 01月 20日 02時 05分 22秒
※秘密戦隊ゴーストライト オープニングテーマ(作詞:欄丸)

変身完了5秒前!
遂に目覚めるスーパーヒーロー!
秘密戦隊ゴーストライト!
赤 青 黒のゴーストライト!

邪悪な奴らが降りて来る
僕らの街が狙われる
みんなの希望が 消えて行く

黒い叫びが耳を打ち
破壊の闇が現れた
(無へ帰るのだ)

くすむ青空 割れる大地
濁る海原 倒れる友
誰もが諦め目を閉じる
地球の嘆きが こだまする

社会を滅ぼす破壊衝動
世界を滅ぼす破壊衝動
スーパーヒーローなんていないというが
ここにいるから安心しろよ

実は俺たちスーパーヒーロー!
悪と戦うスーパーヒーロー!
秘密戦隊ゴーストライト!
赤 青 黒のゴーストライト!

閃け!(ハーモナイズ!)
超絶レスポール!
響け!(オーバードライブ!)
完全テレキャスター!
轟け!(ディストーション!)
最強ス・ト・ラ・ト・キャスター!!

秘密戦隊ゴーストライト!
赤 青 黒のゴーストライト!

社会を滅ぼす破壊衝動
世界を滅ぼす破壊衝動
彼らがくるならもう大丈夫
世界の平和は彼らが守る
全ての人の平和を守る

秘密戦隊ゴーストライト
赤 青 黒のゴーストライト
変身完了5秒前
遂に目覚めるスーパーヒーロー

「ゴーストレッドが俺だというのはナイショだから
そこんところ ヨロシク!!!!」

【寄稿】小説GW《第11話〜欠片に宿る勇者の魂》草稿2
  飛鳥弥生 2009年 01月 19日 23時 19分 11秒
(つづき)
 最後の一行が空しくも悲しいところであるが、感傷に浸っているほど欄丸の思考はゆるやかではなく、記事がバンド活動報告日記であった頃より加速しつつ、崩壊してゆく。
 その矛先をデイ・ケアというシステム=社会に向けた欄丸の思考は、スナイパーの照準器の如く、獲物を狙う。


********************
《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★238 事件は現場で起きてるんだ!
  欄丸(オフィスみさき&パンクロックバンド「HIGH JET’S」ベース担当&元のだめず(仮)リーダー&ジャンル未定バンド「AIR FORCE ONE」リーダー&一人バンド「FREEDAM」&湾岸署捜査一課所属)) 2008年 10月 25日 18時 48分 58秒

 欄丸です。
 今日、10月25日(土)は、土曜日だというのに朝の7時に、家族に強引に起こされました。
 というのも、私の家族は、通院先病院が管理・運営している、デイ・ケアに通っていて、そこがとても「楽しいから」です。
 実は、車の運転などできる体調ではなかったのですが、「楽しいと感じていること=リハビリテーション」で家族ですから、多少の無理はします。
 先日、信頼している友達が私の元に駆けつけてくれたように。

 但し、精神力だけでは体は動きませんから、私は家族をデイ・ケアに送り、そこで、前日に再会した、「信頼できるソーシャルワーカー」、えー……呼称を変更します。
 というのも、今日だけで、
「3人の「信頼できる」専門家」
 と意見交換したので、解り易くするために「記憶術」を応用します。
 ということで、信頼できるソーシャルワーカーの女性は……スミレさん、にします。
 由来は、
『踊る大捜査線』
 です(笑)。
 ロングヘアなので、どうしようか迷ったのですけど、イメージは合うのでOKです。

 次にご本人には「ここでの登場はまだ先になりますが」と伝えていたのですが、いきなり登場していただきます(笑)。
「信頼できる」精神保健福祉士の……マシタさんです。

 最後に、都道府県デイ・ケアのリハビリテーション空間「ではない」事務空間で顔をあわせた、福祉ナントカという肩書きを持つ、「信頼できる」肩書きを持った……ワクさんです。

 スミレさん、マシタさん、ワクさんは、『踊る大捜査線』のイメージそのままです(爆)。

 まずはマシタさんに、都道府県デイ・ケア施設から参加を拒否された経緯を「GWの記事だけで」伝えます。
 私が「最小限にまとめただけのもの」と「ソーシャルワーカー、スミレさんとのやりとり」、この2つの記事です。
 スミレさんとのやり取りで、どうすれば短時間で明確にこちらの意思や、状況を伝達できるか、と判断した結果で、完璧に伝わりました。
 が、相当に長い文章だった(らしい)ので、読んでもらって少し話をしただけで1時間弱かかりました。
 それから本格的に話を、というつもりだったのですが、保健福祉士のマシタさんは同時に通院先の「相談員」でもあって、他の患者さんの相手もしなければならないので、一旦中断し、私は待合室で休息、ストラトとレスポールを抱えて寝てました(爆)。
 完全に熟睡していたらしく、保健福祉士マシタさんに起こされたときに、
「ここはどこ?」
 状態です(笑)。

 マシタさんに経緯をGW記事で伝えていることと、私が熟睡で体力を取り戻していたので、その後の話はとてもスムーズでした。
 まず、ソーシャルワーカー・スミレさんの提案である、
「私の存在が、デイ・ケアで社会復帰のためにリハビリテーションを行っている参加者の輪を乱したという根拠を、都道府県デイ・ケアのスタッフに「私が納得できるまで」聞く」
 に対して、「信頼できる」精神保健福祉士のマシタさんは、
「それは、やめておいたほうがいいですよ」
 と、いきなり急展開です(笑)。
 マシタさんの意見は、

「都道府県デイ・ケアのスタッフの説明に「私が納得できなかった場合」、またそれが私のストレスとなるから」
 です。
 ……さすがは「信頼できる」精神保健福祉士、文字通りの「プロフェッショナル」です。
 階級が私より上なだけのことはあります(笑)。
 で、ここが今回の本題でもあるのですが、
「ゴーストライトで「私の好きなように」記事を書くことに関しては?」
 これについては、
「あえて記事にしないほうが良い。何故ならそれで嫌な記憶が蘇り「ストレスになる」から」

 とのこと……完璧です、マシタさん!
 2階級特進です(殉職!?)

 精神保健福祉士のマシタさんから頂いたアドヴァイスは、
「デイ・ケアは、ほったらかしでOK」
 という、単純明快な意見でした。
 そして、精神科医や歯医者などなどなどの医療関連の人間と同じく、デイ・ケアという施設にも、
「相性というものがある」。

 私は、家族の通っているデイ・ケアと、都道府県デイ・ケアの2つを「体験」したので、これは簡単に理解できました。
 つまり、都道府県デイ・ケアで私が参加を拒否された原因は、
「単なる相性」
 です、とても解りやすいですね。
 では、具体的に「何と」相性が悪かったのかというと、音楽室でも静養室でもなく、
「うつ病の精神科医」
「若い精神保健福祉士」
 この2人とです。

 参加者、つまり「患者」で相性の合わなさそうな人は確かにいましたが、それは、
「規模の大小を問わず、社会に身をおけば、いることが当たり前」
 なので問題ありません。
 私にとっては、精神科医や精神保健福祉士も、病気を患いリハビリテーションプログラムを行っている、
「社会復帰を目指す」
「疾病により社会からドロップアウトした」
「他人その1」
 に過ぎず、「たまたま」相性が悪かった、ただそれだけです。

 ということなので、都道府県デイ・ケアという施設や、そこのスタッフに対する私のスタンスは、
「接触するとストレスになる」
「ほったらかしでOK」
 で、ここGWでの記事は、「やりたい放題でOK!」 です。

「信頼して本音をさらけ出せる」

 プロフェッショナルのソーシャルワーカーと、プロフェッショナルの精神保健福祉士からの意見を元に導き出したので、これはもう、間違いないでしょう?

 なので、ここから先は思いっきり……と、なりそうですが、そんな安直な行動にでるほど私は大胆ではありません。

 私の記事は、当たり前ですが、
「世界規模の読者が前提」
 であるので、単語一つを間違えただけで、それこそ
「とんでもない事態」
 になります。
 この辺りが、一般のブログと、ここ「ゴーストライト」の違いでもあります。

 私の記事には、
「オフィスみさき」の美咲さん
「GW編集部」の副編アイさん
 という「2重のフィルター」がかけられるので、思いつきで記事を起こしても、裁判などの大事に至ることは、まず、ありません。
 更に、私が自身の記事に、「信頼のおける」各分野のエキスパートからの「客観的意見」が入りますから、仮に記事内容が、挑発的であったり攻撃的であっても、問題ありません。

 逆をいえば、これだけのフィルタリングをしなければ、「言葉の力」により、見ず知らずの誰かを「知らないうちに」傷付けることがある、ということです。

 ゲーム関係の記事で美咲さんが、FPSというジャンルのできないゲームファンを「ゲマ」と称して、
「ゲーマーをなめるな!」
 と、かなり(いえ、相当に)攻撃的な言葉をWWWの上にあるここGWに掲載しても、「全く問題ありません」。

 というのも、美咲さんは……というより、私を含む、「ゴーストライト関係者、全員」が、そもそも、「言葉を武器にして、社会と戦っている」からで、この、「戦争」には、残念ながら無関係な被害者が出てしまいます、なにせ戦争ですから。
 デイ・ケアなのか、ゲーム業界なのか、文壇なのか、要するに、「社会=戦場が違うだけ」で、それぞれが「それぞれの武器で」戦っていることには違いありません。

 慎重に慎重を重ねるため、ここで一旦中断させ、記事を掲載します。

 この記事(に限らず)で、何をどう思うかは、「読者の自由」であり、私にはそれに関してどうこうという「責任などは」一切ありませんので、あしからず。

 何かを考えるもよし、考えないもよし。
 行動するもしないも、何もかも自由です。

 完璧な、「FREEDOM」です。
 但し、「ラクスの歌」「マルキオ導師の教え」さえ忘れなければ、です。

 フリーダムの意味を「なんでもやってOK」だと錯覚するような人は、まずは「信頼できる」精神科医のところにいってください。
 それは確実に、「精神疾患ですから」
********************


 この記事辺りから欄丸の崩壊の一端が見て取れるが(隠語の使用など)、その崩壊は「巻き添え前提」のものであり、アマチュア執筆とライター業務で培った言霊(ことだま)により、読者を巻き添えにせんと「無意識に」誘導している。
 これが意図的なものであればオンライン作家・ライター失格であり、しかし欄丸、ゴーストライトはそのような三流ではない。

 誘導、先導してしまっているのは、欄丸の魂が「解って欲しい!」と叫んでいるからで、しかしそいういった一種の弱さを見せることを嫌う欄丸は、そのストレスを上手に逃がす術を持たず、結果としてゴーストライト記事に「読者を誘導する文章」という、ストレスを発散させつつも危ういものを掲載してしまったのだ。

 それを踏まえた上で続く「欄丸の最後の記事」を読んでもらえば、当時の欄丸の脳内の様子がよりよく理解可能である。

 それにしても、ここまで辿り着くのにこれほど時間と文章量が必要だとは、全くの想定外であった。

********************
【神の恩寵】フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★239 レインボーブリッジを閉鎖せよ!
  欄丸(オフィスみさき&パンクロックバンド「HIGH JET’S」ベース担当&元のだめず(仮)リーダー&ジャンル未定バンド「AIR FORCE ONE」リーダー&一人バンド「FREEDOM」&湾岸署捜査一課所属)) 2008年 10月 25日 23時 56分 02秒

 欄丸です。
 和久さんのことを書くつもりが、疲労で寝てしまい、目覚めてメーラーを見ると、副編ピィさんの車、ダイハツ・ミラ(FF 660CC L2? MT APEXデジタルタコ MOMOステア 6連CDチェンジャー、ビッグウーファー、カーナビゲーションシステム搭載)の専属メカニックの方から、メールが来ていたので、それを「フィルタリングして」転載します。

 転載許可を頂いていない無断転載なので、個人情報を徹底的に潰して、当事者でないと解らないレベルにまで、「推敲」します。
 現時点でまだ体が回復していないところに、これ以上の情報が入ると「疲れる」ので、しばらくは受身でいようと思います。

 以下がメカニックさんからのメールです。
 メカニックさんからは、
「左弦アコースティックギター」
「ソフトピック3枚」
「デジタルチューナー」
 を借りています。

 また、ストラトキャスタータイプのエレキギターとハードピックを購入する際に、お世話になりました。

 MAZDA RX−7 FD3S
 FRロータリーターボを4年かけてチューニングし、Egを2回OHして、某峠最速となり、今は、
 YF−22、FE FOX2 15800CCに乗り換えて、それをチューニングしている途中、だったと思います。

*****
「その1」
(バーサーカーモード)解除したんだ、今回は早いね。
 キラはそのモードの事を知って「ガーン!」ってなってたっけ?(それでも懲りずに種が割れてないねぇ)
 そっちはどう?
 という事だから、月曜日はリカバリ目的で寄るけどいいかな?
 あと綺麗な布団か(YFには積めん!)毛布をもう一枚回収するよ。
 明日の夜にメール確認するから、OKなら返事ヨロヨロ。

 そうそう、ミーティアって女の子の兄弟でしょ? 逃亡を手助けした方の姉だっけ?
 それがはっきりしないのでまだ返事をしていないんだな。
 適当に返事は出来ませんから(笑)。

 で、ギターだけどさ、VAN HALENのソロはあまり興味がないっす(笑)。
 初心者なんで、曲として感動する方(『CANON ROCK』〜クラシック「パッヘルベル「CANON」」のメタルアレンジヴァージョン You Tubeで大ブレイク中)に軍配が上がるっす。

 聞きたいのは曲! 技術披露はまだ興味ないっす。
 金銭的に余裕が出来たら安物でも買って、こっそりとカノンロックを弾けるようになりたいってのは内緒の話。
(※内緒といわれていますが、とても重要なのであえて削除しません)

 そうそう、ショップにドラムセットが入った事はあるよ。
 いつの間にか無くなっていたから、誰か買っていったんだろうけど、あれは我が家には絶対置けない! 断言する。
 場所の問題も大きいが、我が家では絶対に苦情の嵐だよね、判ってるだろうけど。
 時々入荷するみたい……。

 んじゃ、ミーティアの件よろしく(?)

「その2」
 ゴーストライトだけあってブラウズ中にPCが完全フリーズ、恐怖で固まったらしい。

 ちなみに自分のブログはなんなく見れるのは、(ブログ)容量の違いってやつ?

 気づかずにゴーストライトの容量が凄い事になってるってオチは無し?

 なんか連投だね、まあノーマルモードに戻ったって言うから安心して話せるって事だ。

 ……回答を求められているであろう文章について。

 正直最後の行は「飛びすぎで」いつの事なのか、よく判りません。
 が、判らないなりに回答してみると……

「何かを得るためには同等の代価が必要ナリヨ」

 エターナルは希望の星だろうけど、そちらにとっての希望の星といえば、デイケアだろう?
 何もかもが新鮮で積極的、自分が峠に連れまわしたりしたよりも、親しい友人が相談に乗ってくれるよりも、一番「変化」があったものはこれだと思うけど。

 だからエターナルは単に「足」=軽自動車で良いのでは?

 結果、ギター等の世界に足を踏み入れて「楽しい」なら、デイケアはきっかけを作ってくれたクルーゼか?
*****

 で(例によって、まだ読んでない(笑))、こちらからの返信が、

「何かを得るためには同等の代価が必要ナリヨ」
 そう。
 峠にいって「遊ぼう」と思うだけで、

・車
・バトル相手
 が必要で、車には
・免許証
・自賠責保険
・任意保険
・重量税
・ガソリン代
 が必要で、バトル相手にもこれが必要。
 その両方を手に入れるのに必要な代価は、
・お金
・時間
・信頼関係

「頭文字Dごっこ」
 をしようと思うだけでも、これだけのものが必要で、
「VAN・HALENごっこ」
 をするには、とんでもないくらいの、
・時間
・信頼関係
・情報
 が必要だった、と。
 私は「お金」というのが大嫌いだから、財布の中身は常に1000円くらいにしておきたいのです。
 何故かというと、お金というのは、
「ここ日本では」
「最強の武器」
 だからです。

「もしも100万円もらえたら何をしますか?」

 っていわれて、メカニックさんなら、ラプターのチューニングメニューを考えるでしょう?
 私なら、まずはエディ・ヴァン・ヘイレンのDVDを買って、PS3と最新ノートPCを買って(美咲さんとダイドー少尉に)、途中で止まってるマンガを買って(編集アイさんに)、フィッスルの首輪をエルメスとかでオーダーメイドして、ガンプラを全部買い占めて(編集ピィさんに)……となり、
「消化できな量の娯楽まみれ」
 になります。
 で、どれもやりたいのに出来ないから、逆にストレスが溜まって、多分また
「バーサーカーモード発動」
「ハイマットフルバースト炸裂」
 で、美咲さんのXLで100万円をばら撒きながら走って、BSSに乗り込んで、M4カービンと青いストラトキャスタータイプのジャンクエレキギターで、一番高そうな車と社長をボコボコにして、そのまま今度はメカニックさんのところに向かって……ってなると思います。

 といった感じで、物凄く親しい筈のメカニックさんに説明するだけでも、これだけの情報が必要なのですから、初対面で私を解って欲しいというのは、まあ無理な話なんですが(爆)、それが出来る人間のことを、
「コーディネイター」
 と呼び、その中で私並みの特技を持ってる人を、
「SEED因子あり」
 で、私を「納得させられる人間」は、
「スーパーコーディネイター・SEED因子あり」。
 SEED因子は、ドラテクとか板金技術、国家資格、各種免許、そんな「特殊技能」です。

 メカニックさんはコーディネイターで、SEED因子をもっていて、それが沢山だから、
「スーパーコーディネイター・SEED因子あり」
 なんですけど、同じくスーパーコーディネイターであるアレックスに比べると、
「私にとっては」
 信頼度順番は低かったから、「味方」なのか「敵」なのか、現時点では解りません。

・ノートPC〜ストライク
・軽自動車〜フリーダム
・XL〜エールストライク
・ケータイ〜ミーティア・ユニット
 で、私は、
「スーパーコーディネイター」
 の「キラ・ヤマト」であって、
 同時に
『踊る大捜査線』の「青島くん」
・障害者手帳〜警察手帳
 という感じです。

 キラ・ヤマトは
「戦いたくなんかないのにー!」と
「戦わないための闘い」
 をやっていて、でも、
「戦闘不能にするけど絶対にコックピットを狙わない」

 青島くんは、
「事件は会議室で起きてるんじゃない! 現場で起きてるんだ!!」
「ムロイさん!!」

 私が今欲しいのは、お金なんてくだらないものじゃなくて、ムロイさん、でしょうか?
 他は全部揃ってるので。

 BSSの社長がムロイさんだったらパーフェクトなんですけど、イメージが違って、メカニックさんのお店の社長もイメージが違って、今だったら、ジャンクのストラトを与えてくれた、あの店長さん?

 で、聞きたいことは1点だけ。

「メカニックさんにとって」、欄丸は敵、味方、どっち?
 FREEDOMと刺し違える「覚悟が」あるのなら、
 メカニックさんは、「シン・アスカ」で、無事で済みます。

 念の為「巻き添えにならないよう」警戒しておいてください。

 ……予想通りで、「ほったらかし」にしておくと危険なようなので、すぐに和久さんのことを書きます。

 ワクさんは私に対して「まあ、座って落ち着いて」といってくれました。
 そしてこちらの吐き出したい「ストレス」を全て聞いてくれて、
「まあ、そういうこともあるよ」
 と、「たとえ話」をしてくれました。

「今回のことは、交通事故か、失恋みたいなものだと思えばいい」と。
 交通事故に遭遇した場合、何年経ってもその場所を無意識で警戒し、遠回りをしたりします。
 また、事故現場を見ただけで自身の交通事故体験が蘇ることもあります。
 それがストレスになるので、事故現場にはしばらくこないほうがいい、と。

 また、スタッフとの人間関係は、「失恋」と同じで、ほんの些細なことがきっかけで発生した、ボタンの掛け違いだと。
 ならば、事故現場にしばらく近寄らずに、ボタンをゆっくりと元に戻してゆけばいい、人間関係なんて、その程度のことでしかない……と。

 ワクさん! 凄いと思いませんか!?
 何かを説明するときに、グダグダと単語を並べる人が多くて、私はそういったタイプがとても苦手なのですけど、ワクさんのこの、
「極論による、たとえ話」
 は非常に明快で、かつシンプル。
 さすがは精神障害施設に勤務しているだけのことはあります。
 その日が初対面だったにも関わらず――体験参加中に或いは顔を合わせていたかもしれませんが――衝動の塊だった私を、10分とかからずなだめてくれました。

 だから呼称がワクさんなんです。
 その方の肩書きなど、どうでもいいのです。

 退屈で仕方なく、昼夜逆転していた、躁鬱+睡眠障害+破壊衝動自滅型の私には今、

 スミレさん、マシタさん、ワクさん、ラクス、マルキオ導師、アレックス、いしうさ、メカニック、ハイライトさん、ビリーさん、桜井さん、のだめさん、ナミさん、ラルクさん、刹那さん、ワンエイティさん、FZRさん、エアフォースさん、グルメさん、農家さん、かんたびれさん、ヒロトさん、ディスカスさん、角メガネさん……

 あふれるほどの知り合いや友達がいます。
 困ったときに、どこの誰に相談に行けばいいのか、誰となら楽しく遊べるのか、それを選ぶことさえ困るほどにです。

 FREEDOMは私一人のロックバンドで、発進してまだ数日しか経っていないと思いますが、まだ具体的な活動をしていないにも関わらず、応援してくれる人さえいます。

 演奏せずにファンのいるロックバンドなど、まるでマンガですよね?(笑)
 日曜日〜月曜日は、今度こそのんびりしようと思います。

 ああ、でも、気にせずメールでも書き込みでも、電話でも、してやってくれて結構です。

 運転中は電話に出られませんけど(爆)。
 そろそろ寝ます、おやすみなさいませませ。
********************


【寄稿】♪「破壊衝動(Destruction Impulse)」(作詞:欄丸)

解りもしないものを不要だと叫び続ける善良者と
なければ死ぬほどこまると叫ぶ俺
もうどうにでもなれとブチ切れて
ギターで全てを叩き壊す

暴れまくるりだす破壊衝動
おさまらない破壊衝動
何もかもをぶち壊す
金でも命でもくれてやる
自身を滅ぼす破壊衝動
世界を滅ぼす破壊衝動

そんなに金が欲しいのならば俺を殺してバラバラにし
臓器を売ってテレビでもみているがいい
下らぬ情報操作に左右され
洗脳されたと気付かぬ愚民

金、金、金、とやかましい
支配されたと気付かぬ愚民ども
そんな社会のシステムを
全てぶち壊したくなる破壊衝動
国ごと滅ぼす破壊衝動

楽しく明るく元気よく
ゆっくりまったりゆらゆらと
肩の力を抜いて
のんびり過ごしたいだけの
俺を支配しょうとするシステムを
徹底的に戦って
死んで散るならそれは本望

《連載》PCメモ『オン・ザ・ロック・オン』★217 北斗2純白燃焼脚!!
  ダイドー少尉(北斗神拳2&ベース・ザ・ワールド) 2009年 01月 19日 19時 38分 01秒
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 電子戦術記事担当、ダイドーである!
 ふぉぉぉ……おっ!

 桑の実桑の実とやかましぃ!!

 桑の実ではなく、北斗神拳2の奥義の数々を食らうがよい!!

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 免許証のない貴様に生きる価値などない!(あります)

美咲「っつーか、当人が真っ白に燃え尽きてんじゃん(アホだ)」

《防御》不定期『GW友の会』クワクワの実の噂
  編集ピィ(バルキリー免許も停止) 2009年 01月 19日 12時 30分 43秒
 編集ピィです。
 今日1月19日に免許停止30日の手続きをしてきました。
 そう、ジェットばばあのお陰でこちらは免停ですTT
 運転免許センターで講習を受ければ29日免除だったんですけど、講習料13800円という法外な値段と、普段それほどストライクを出さないので、丸々30日の免停処分にしました。
 これでしばらくはラーメン行脚ができなくなりますが、丁度というと変ですが財布も寂しい状態なので、一挙両得ということで。

 外食にストライクを使えないので、近所散歩して、季節の木の実でも食べましょうか。

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【寄稿】小説GW《第11話〜欠片に宿る勇者の魂》草稿1
  飛鳥弥生 2009年 01月 19日 01時 27分 16秒
 欄丸のブログを元にしたこの小説、気付けば既に大した文章量である。
 冒頭数話以降、欄丸のデイ・ケア関連記事だけをゴーストライトから抜き出して、並べてコピーしただけでこの量なのだ。しかし時間は、2008年9月1日から10月24日までで、実働は欄丸の記事の数だけなので、半分の1ヶ月に満たない。
 しかしながらその1ヶ月弱の密度の濃さは、明らかに尋常ではない。

 ごく普通であれば軽く半年はかかるであろうそれを、1ヶ月弱に凝縮して体験すれば、健康な人間でも、どこかしら害するかもしれない。
 ここまで読んで頂いているのであれば、欄丸が精神的にも物理的にも凝縮された日常を過ごしていたことはご承知だろうが、改めてそれを示す簡単なものがある。
 それは、欄丸の「肩書き」である。

「オフィスみさき&パンクロックバンド「HIGH JET’S」ベース担当&元のだめず(仮)リーダー&ジャンル未定バンド「AIR FORCE ONE」リーダー&一人バンド「FREEDOM」所属」

 この、連載記事の次のライター名の後にずらずらとならぶ肩書きは、明らかに異常だ。
「欄丸の脳内では」GWライターと同時にバンド3つに所属し1つを解散している。解散した1つを含めて4つのバンドを掛け持ち、うち3つのリーダーをやれる人間が果たして存在するのか、という問い以前に、4つものバンドに所属する必然がない。
 ここが「おかしい(狂っている)」部分なのである。

「ハイ・ジェッツ」と「のだめず(仮)」はそれに至った経緯がブログから読み取れると思うが、残りが2つもある。
 まず「AIR FORCE ONE」は、ハイ・ジェッツ直後に結成してすぐに解散した5人バンド「のだめず(仮)」のバンド名有力候補であり、反対が一人だけいたので確定しなかったものである
 次の「FREEDOM」はエア・フォース・ワンが解散して、デイ・ケアから拒絶される数日間の、欄丸一人のバンド名である。

 今更空しい話ではあるが、欄丸の肩書きは「順序が逆であれば」順風満帆だったであろう。
 何人だとか担当楽器だとかリーダーだとかのない一人バンドから、徐々に増やしていけば、ごく自然にバンドになっていた筈であるが、その筈は文字通り無意味である。
 現実の順序で欄丸は、思考と財力のキャパシティに至り、キレて、狂って、倒れた。

 最後のブログ記事の後、それまでと変わらないペースで記事がアップされているのだが、内容が明らかにちぐはぐで、酷いときには文章にすらなっていない。
 自覚はなかったようだが、当時の欄丸が受けて抱えていたストレスは、膨大だったと想像できる。
 整頓の意味もあるので、それも掲載しておく。


********************
《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★236 信頼という名の弦
  欄丸(オフィスみさき&パンクロックバンド「HIGH JET’S」ベース担当&元のだめず(仮)リーダー&ジャンル未定バンド「AIR FORCE ONE」リーダー&一人バンド「FREEDOM」所属)) 2008年 10月 25日 01時 58分 33秒

 欄丸です。
 もう昨日ですが、今朝24日(金)、12時頃だったか、「ハイ・ジェッツ」のリードギター改めドラムの、桜井さんからの電話で目覚めました。

 寝覚めだったことと、その後、かなり、どたばたとしていたので、詳しい内容は余り覚えていないのですが、

「ドラムなしで曲の音合わせをしたければ、デイ・ケアの駐車場や、待合室までは行けますから」

 と返答しました。

 今日は丸一日かけて、今回の体験参加の記事を、のんびりと読み返そうと思っていたのですが、布団から出ると、めまいと倦怠感が酷く、歯磨きすらまともにできないほどに体が疲労していたので、これはさすがにマズいと、気付きました。

 デイ・ケア参加を拒否されたことが、

「強烈なストレスになっている可能性がある」

 からです。
 ただ、これを我流で判断するのは良くないので、デイ・ケアという施設を紹介してくれた、ハローワークの、

「信頼できる」「ソーシャルワーカー」

 のところに向かうことにしました。
 が、当然ながら車の運転など無理ですし、タクシーを呼ぼうにもお金がないので、週末金曜日の午後という

「もっとも仕事が忙しい時間帯」に、

 地元で唯一の「信頼できる友達」

 にハローワークへの送迎をお願い、と連絡をしました。
 ごく普通の判断であれば、家族の急病でもない限り、金曜日の午後に仕事を抜けるという無茶はできません。
 が、その友達は超のつく多忙の合間に強引にその時間を作ってくれて、1時間としないうちに来てくれました。
 嬉しいというより、驚きです(笑)。

 ハローワークへの道中に、我流の「自分カウンセリング」をその友達の脳を借りて行い、頭の中をある程度整頓し、病気ではないその友達からの、

「客観的な意見」

 を聞かせてもらい、それにより情報をフィルタリングしてゆき、ある程度、整頓できたところでハローワーク到着です。
 なぜ、どたばたしていたのか、なぜ今日なのかというと、ハローワークのソーシャルワーカーが水曜日と金曜日にしかいないから、です。

 体験参加で出来た人脈が相当に入り乱れていて、まだその整頓ができておらず、説明するのが大変だったので、

「デイ・ケアでの体験参加の結果、参加を断られました」
「理由は、私がそこにいると、皆の輪を乱して迷惑になるから」
「休憩時間に遊んでいて、プログラムを妨害した覚えはない」

 とだけ伝え(それだけでも1時間はかかりましたが)、前回の記事を、私の携帯電話のPCサイトビュワーで読んでもらいました。

 相当な文章量だったので、読むだけでかなり時間がかかりましたが、いちおう、整頓しているつもりだったので、経緯が十分伝わりました。

 そして私がもっとも恐れている、

「加速し続ける破壊衝動」

 これをどう「処理」すれば良いのか、尋ねました。
 ちなみに「信頼できる精神科医」からは「その破壊衝動を抑える「修行」だと思いなさい」といわれていて、これも伝えました。
 この「修行」という単語が、ソーシャルワーカーの女性にも「届いた」らしく、

「実態も知らずに紹介してしまって、ごめんなさい」

 と、謝られてしまいました。

「とんでもないです! 友達や友人、知人や知り合いが、2桁で出来て、とても嬉しくて感謝してますから!」

 人物相関図でも作らなければならないほどの「人脈」をつくれたのは、他ならぬソーシャルワーカーの方のお陰ですので。

 ちなみに、そのソーシャルワーカーの方も以前(昔?)、ガールズバンドを組んでベースを担当していたそうですが、音が合わないだとかなんだとか、楽しく楽器と接していたそうなので、テレキャスとストラトとレスポールの区別が付くかもしれません。
 それと……「美人」です(爆)。
(↑ ここゴーストライトの存在を伝えたので、ヨイショヨイショ(笑))

 また記事に登場するかもしれないので、例によって呼称を考えます。
 えー……クリスタさんにします。由来はまた後日に。

 クリスタさんの見解と助言は、

「うつ病の精神科医とは接触しないほうがよい」
「作業療法士、臨床心理士、精神保健福祉士、保健士、精神保健福祉士から、デイ・ケア参加を断られた理由を、明確に説明してもらう」
「通院先にいる相談委からカウンセラーを紹介してもらい、カウンセリングを受ける」

 でした。

 ……えーと、デイ・ケアに行かなくなって暇人になるかと思っていたのに、凄く多忙なんですけど?(爆)

 明日(今日)の朝にカウンセリングの予約の準備をして、日曜日は、デイ・ケア主催の、「フェスティバル」という、リサイクル商品バザーを中心にしたイベントがあるのですが、友達が、「そんな気持ちの悪いところになど、行きたくない」とのことなので行かず、一人バンド『FREEDOM』路上デビュー……になる筈だった時に知り合ったMiKiさんの詩が、ナントカという美術館(名称忘れました(笑))で作品を展示するといっていたのを思い出したので、日曜日はそちらに行こうと思います。
 とりあえず「のんびり、まったり」を心がけて。

 眠いのでこれ以上は無理ですけど、1点だけ。
 日曜日26日に、友達が「気持ち悪い」と称したフェスティバルを見物するか、MiKiさんの作品のある美術館展示会に行くか、の二択だとしたら、皆さんならどちらでしょうか?
********************


 この日はまだ「余波」が来ていないようで、バンドや楽器とは無関係な話題ではあるものの、文章もまともで一見するときちんと記事になっているようだが、明らかに「関係者を」挑発している。
 ちなみにこの日の記事で登場している「信頼できる友達」という人物は、この物語のキーパーソンでもあるので、片隅で覚えておいてもらいたい。


********************
《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★237 一人ロックバンド「フリーダム」路上初ライブへの経緯
  欄丸(オフィスみさき&パンクロックバンド「HIGH JET’S」ベース担当&元のだめず(仮)リーダー&ジャンル未定バンド「AIR FORCE ONE」リーダー&一人バンド「FREEDAM」所属)) 2008年 10月 25日 09時 14分 00秒

 欄丸です。
「のんびり、まったり」というのは難しいですね(笑)。
 カウンセリングを受けるための準備をしているだけで、物凄い文章量が必要です。
 以下、「必要最低限の推敲」をかけた「送信したメール文章のコピー」です。

*****
 一人ロックバンド「フリーダム」路上初ライブ……の予定だった日。
 2008年10月23日(水)の15時頃、市街地の地下で20歳くらいで、親との関係がこじれて自閉症で登校拒否(短大だか大学だか)の女の子と友達になりました。

 私、感動映画、小説で泣くとか一切ないのに、10年ぶりに涙でました。
 他に40作品くらい(!)ケータイで撮影してるので、興味があったら見せますよ。
「デイ・ケアスタッフ全員と戦う」正統派ロックバンド「フリーダム」、応援よろしくお願いしまーす(笑)。

 親との関係が悪くて、平日15時に地下に座って、詩とイラストをかいてんの。

 自閉症で登校拒否の20歳の女の子が、こうやって自分を一生懸命「表現」してるのに、「他の奴ら」は何やってんだ!!

 100万円と25万円。どっちも車のプロなのに、なんで数字にこんな落差あんのよ?

 バンド名候補を、凄く一生懸命考えました!

 リクエストが、

・ナミさん〜「かわいい」
・ラルクさん〜「英語、ドイツ語とかフランス語は駄目」
・のだめさん〜「英語でおしゃれ」
・ビリーさん〜「長めでカッコイイ」

 で、私が
「裏意味で遊び心をいれる、軍事用語を使う」

 なので、とりあえず出たのが、

「AIR FORCE ONE(エア フォース ワン)」

 エア・フォース・ワンというのは、アメリカ空軍のボーイング747(VC-137C 62-6000)の「大統領専用」ジャンボ旅客機の、空軍でのコールサイン(ボーイングでなくても、大統領が乗れば、それはエア・フォース・ワンと呼ばれます)で、

「それと同時に」ナイキのバスケットシューズの超有名なモデルの名前でもあります(私がたまに履いている白いバッシュがそれです)。

 これで「おしゃれ」「ミリタリー」「英語」「長めでかっこいい」がカバーできるんですけど、「かわいい」が抜けてるんですよね〜(笑)。
 あ、いや、バッシュのエア・フォース・ワンのバリエーションには、ピンクラインのかわいいタイプもあったと思うので、大丈夫ですかね?

 もう一つは、リクエストを余りカバーしてないんですけど、

「OVER・DRIVE(オーバー・ドライブ)」

 オーバードライブというのは、
 音楽用語なら、エレギとアンプの間に入れる、歪んだ音色を得るエフェクターのことと、
 ジャンプの有名漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第1部ファントムブラッドの技の名前で、日本語にすると「波紋疾走」と、
 自動車のエンジンより出口の回転数を増やすことと、
 パソコンのCPUの名前と、液晶ディスプレイの表示回路に通常より大きな電圧を掛け、画素の変化速度を増す手法です(意味多すぎ(笑))。

 あと、スピッツとかジュディマリ、V6にオーバードライブという曲があるみたいですね(聴いたことないですけど)。

 オーバー・ドライブなら「英語」「カッコイイ」「裏意味で遊ぶ」がカバーできるんですけど、「長め」「おしゃれ」と「かわいい」が抜けてるんですよねー。
 長めにするなら、

「OOVER−DRIVE(ダブルオーバードライブ)」

 なんてのもあって、こっちにすると、「ガンダムダブルオー」が入って(笑)、「長め」にもまりますかね?
 英語表記が面白くて、こっちはこっちでいいんですけど、「英語」「長め」「遊び心」は入っていても、
 残念ながら「おしゃれ」「かわいい」が抜けてます(TдT)

 私も「かわいい」は入れたいのですけど(ロックバンドにしたくて、それでかわいいとギャップがあって面白いので)、みなさん、案をくださいなーー。
 化粧品とかファッション用語なんかがいいかもしれませんが、そっち系の知識がないもので(爆)。

「かわいい」で思いつく単語は、「MERRY(メリー)」「MUFF(マフ)〜毛皮の防寒具」だとか「POPPYCOOK(ポピーコック)〜ナンセンス」とかなんですけど、
 私だけで考えるとどうしても「DEATH(デス)」だとか「VANISH(バニッシュ)〜消える」なんていう、縁起の悪い単語になるんですよね(笑)。

 いまのところ個人的には、「AIR FORCE ONE」が気に入ってます。
 これにすると、みんなで、

「バッシュのエアフォースワンを履く」
「ロゴの入ったナイキの市販Tシャツを着る」

 なんてことができるので(爆)。
 決定は早ければ、月曜日で、遅めならフェスティバルの後ですかね。

 あ、ちなみに私、23日デイ・ケア後に受理面接なので、正式参加者になるのはその日か、28日になると思います。
 無事、参加者になれたら(爆)、よろしくおねがいします。
********************

 この、メールを転載した記事で「AIR FORCE ONE」の由来がわかる。
 女性3人が即決で賛成し、しかし男性のビリー氏がかたくなに拒否して、決定に至らなかった。その理由はエア・フォース・ワンという「航空機が」「軍事用語だから」だそうで、ビリー氏は「バンド名はかっこよければ何でもいいが、軍事用語だけはイヤ」と「後から」いってきた。
 血縁者に戦争体験者でもいるのか、何かしらのトラウマでもあるのか、欄丸は理由までは聞いていない。聞かなかった理由は、欄丸がロックンローラー=反社会で民主主義・多数決を嫌い、理由を聞いた場合、それを説得で覆す恐れがあったからである。

 ならばもう一つの「OVER DRIVE」になるかというと、今度は女性3人が「知った曲が沢山あるからイヤ」となり、5つもの頭脳が結集しているにも関わらず、バンド名一つすら決まらなかったのだ。

(つづく)

【寄稿】小説GW《第10話〜コミュニケーションズ・ハイ》草稿2
  飛鳥弥生 2009年 01月 18日 01時 23分 35秒
(つづき)
********************
【連携】えせフリークス『らぶらぶ・マキシマム』新・ヤフオク放浪記 接触編
  鳩羽美咲(オーバーヒート!!)&欄丸(オフィスみさき所属のベーシスト) 2008年 10月 12日 18時 41分 46秒

 やほ、鳩羽です。
 オフィスみさきは祝祭日、土日、あと遊びたい日にゃ、しっかりがっつり休みますよーん。
 ってことでMHFはサー待ちだから置いといて、積みゲーやる前に軽くBLACK乱射でもしとこかなん、イヒヒ(いやいや)。

欄丸「美咲さん、少々お願いが――」
美咲「いやプー。用件がたとえゲームでも、今日はお休みだからマターリ過ごすの! これはモー拳法、じゃねーや、憲法並に確定!」
欄丸「そうですか、折角こういったものを藤田さんから借りてきたのですが……」
美咲「ハラショー!! あ、マキシシングルか。んだよ、ハラハラさせやがってー。キンゲのOPだったらWWWから落として持ってるから……ってカップリングが! WWWのどこ探しても全く見付からない、

「can you feel my soul」!!
♪聴こえるかぁー! この俺のぉ声がぁーー!!

 その話乗った! 何でも来い! 何だ? ギャルゲの攻略か?」
欄丸「あのですね、とあるベースをヤフー!オークションで探して欲しいのです」
美咲「……あれ? ヤフオクは別にいいんだケド、確か欄丸てバンドでベースやるんじゃねーの?」
欄丸「はい、そうです。ですからベースが必要なんです、当然ながら」
美咲「あれあれ? うーんと……!! ってお前! ベース持ってないのにベース担当になってんのかよ!!」
欄丸「簡単にいえば、そういうことです。ですから至急、ベースが必要だという訳です」
美咲「なんかサー、順番がスプラッシュしてねーか? マー、それが欄丸だから、いいか。ヤフオクでベース探しゃいいのね。格安で極上のを掘り出すってことだな?」
欄丸「いえいえ。勿論安ければありがたいですけど、探すベースはもう決まっているので、値段は定価でも構いません。そもそもヤフー!オークションにそれがあるかどうかが問題なんです」
美咲「んー、なんかプレミアンなのとか特殊なの? そのベースって?」
欄丸「後者ですね。探して欲しいのは、フェルナンディスのPIE−ZOというベースです。エレキギター、ZO−3と同じでアンプとスピーカを内臓しているエレキベースなのですけど、ZO−3もですが中古がとても少なくて……」
美咲「ふーん、とりあえず了解。でも、やっぱヤフオク利用するからには格安極上を狙いたいよな? ってことで、ちなみに定価ってどれくらいすんの?」
欄丸「古いカタログしか手元にないので変わっているかもしれませんが、39800円です」
美咲「ぶっ!!!! ゲフゲフ!!(←ジュースが器官に入った) 約4万円!? ……あのさ欄丸。PS2にギターフリークスっていうゲームがあるんだケド、PS3に移植されるカモで――」
欄丸「PIE−ZOを! 探して下さい。妙な陰謀を企てるのは禁止です」

 やー、楽器てそんな値段すんのね? PS3新型が新品で買えちゃうって……。
 それを、まだ初心者の筈の欄丸が、全く躊躇なく購入しようとしてるってのも、スゲー。ゲーマーと音楽する人の金銭感覚って、桁が違うのねん。

 なんて雑談してる場合じゃねーな。
 ゲイン・ビジョウ借りてるから、依頼されたことはしっかりやんなきゃ。

♪ヤフヤフオクオクー(←オリジナルソング)、あれ? なんかヤフオク画面が変わってるぞ?
 んーと、ピエゾーピエゾー……お、ヒット。
 9件て少なっ! しかも半分はパーツじゃん。ショップ出品は、あー、マヂで4万円だ。こりゃ新品だな。
 欄丸は定価でも、っていってたケド、当然ながら格安極上を狙うのがゲーマー、じゃなかった、ヤフオク利用者の醍醐味ってもんだよねん。

 ……はい、発見ー!
 えーと、入札9件で現在価格が15000円! これだな。
 状態とかを確認しとかなきゃ……って残り2時間じゃん! ヤバいヤバい。これは先に入札しといて、終了までの間に欄丸に状態とか見せなきゃ間に合わん!

 それ入札! ……ん? 入札できません? あれ? 何で? ログインID間違ってないよな? なになに?

「4999円以上の入札はプレミアム会員(有料)しか行えません」

 ってなんだそりゃーー!!

 月額払ってヤフオク登録してたのに、そっちが無料になってんじゃん!
 てか、んなことはどうでもいい! プレミアムだかボヘミアンだか知らんが登録ー! 間に合うか?
 んがー! かんたん決済の口座が重複してるて! 知るかそんなの!
 ボヘミアン会員登録完了。急げ急げー!

 うお! 残り2分て! 入札競争してるヒマねーぞ、これ。
 一回だけ16000円で、次は定価だな。それ、ポチっとな。
 15500円で、とりあえず最高入札者、ふー。

 後は秒単位でページ更新して取られないようにするだけ。
 入札金額更新メール待ってたら間に合わないんだよねー、こういう場合って。あ、これヤフオク利用豆知識ね。
 はてさて、これは激戦になりそうな予感アリアリー。
 でもでもー、最悪、定価でもOKで希望落札価格が定価より5000円安いから、リーサルウェポン「即決」が使えるな。
 この勝負は勝てるぜーー!

美咲「や、やほぅ。あのさ、ヤフオクでピエゾ、見つけたぞぅ」
欄丸「ありましたか! 凄いですね、さすがは美咲さん。ああ、これはおだてではありませんよ? 本当に中古なんてありませんから」
美咲「う、うん、なんか、そうみたいね……でね」
欄丸「おや? ひょっとして、買えなかったんですか?」
美咲「いや、ちゃんと落札したよん。したんだケド……」
欄丸「金額ならば気にしなくていいですよ? 状態も、悪ければそれなりの使い方をしますし」
美咲「それがさ……超極上状態のピエゾを、15500円で落札できちゃった!」
欄丸「PIE−ZOが15500円!? はは、美咲さん。幾らなんでもその冗談は通じませんよ」
美咲「だよな? だよな? ゼッテー冗談だって思うだろ? でも、マヂで落札できたの! しかも! 写真と解説文で確認したケド、相当に状態のいい奴!」
欄丸「いやー、繰り返しになりますが、さすがは美咲さんですね。ありがとうございます」

 オークションとかに興味ない欄丸には、フツーにお礼いわれちゃってるケド、コレってスゲーことなのよ? 解るよね?
 っつーか自分でもビックリなんだケド?

 欄丸です。
 今日、10月12日の正午、念願のPIE−ZOが届きました。
 早速開封してみると――

美咲「待てぇぇーーい!! 何でもう届いてんだよ!! 落札したの11日(土)の深夜だぞ!?」
欄丸「何で、といわれましても、ほら、実際に届いてますし。凄い梱包ですね。おや? 小さなメモが貼ってあります。「落札ありがとうございました。○○」、丁寧な方ですね。こういった心配りは大切です。
 おや? 新品の電池が一つ余分に入っています。売ってくれた方のご好意ですかね? 丁度ZO−3の電池が切れかかっていたので、ありがたく使わせてもらいます」
美咲「いやいやいやいや! どんだけいい出品者なんだよ(涙)。てか、欄丸、ラッキーすぎだってば、マヂ!」

 そんな訳で、フェルナンデスのエレキベース、PIE−ZOを入手しました。
 これは凄いです。中古だそうですが、状態はほぼ新品です。
 相当に丁寧に使っていたようですね。

美咲「あのね、ヤフオクってのは落札したら出品者と支払方法とかのやりとりがあるんだケド、それによると、まず、出品時点で入念な動作確認して細部まで綺麗に磨いてて極上なのを、落札されたからまた動作確認したんだって。電池は「新品を一つ余分につけますので、どうぞ使って下さい」だって。
 あー、なんてかサー、オンラインでもスゲーいい人ってのはいるもんだね」

 初のベース、PIE−ZOのことを書きたかったのですが、今回はベースを入手しました、ということで終わりましょう。
********************


********************
《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★228 ロックンロール!!(型破り)
  欄丸(オフィスみさき&ハイライトバンド(仮)所属) 2008年 10月 13日 01時 46分 49秒

 欄丸です。
 今は……10月12日(日)の23時前です。
 日記を再開、というか完結させようと思っていたら、今度は書き始める前にハイライトさんから電話が入って中断されました(笑)。
 最初に日時を入れたのは、そうでもしておかないと日付・時間の感覚が狂うからです。

 書こうとしていることは10月10日(金)、たった2日前の、1日のことなのですが、既に物凄い文章量になっています。
 要点だけに絞って記したいのですが、全てが要点なのでこのようになっています。
 10日(金)、デイ・ケアが終了した15時から続けます。

 その日も疲労ですぐには帰路につけず、休憩室を兼ねたメインルームのキッチンカウンターに座って、体力と気力、集中力を回復させていました。
 桜井さん、ヒロトさん、藤田さん、のだめさんと、参加者が次々と帰ってゆき、一人で呆けているつもりだったのですが、暇なのかこちらに興味があったのか定かではありませんが、ビリーさんが残り、二人で雑談をしました。
 雑談というのは少し変かもしれません。

 以前、藤田さん(トゥーハートのファンの方です)を交えて3人であれこれと喋ったとはいえ、まだまだお互いをよく知らないので、きっと、私のことをもっと知りたかった、いえ、「把握しておきたかった」のだと思います。

 私はというと、その時点で集中力が切れていたので、ビリーさんが披露したBasket Caseの演奏のことがすっかり記憶の奥になっていて、エレギをかなりのレベルで弾ける人、ではなく、割とよく会話をする相手、という認識になっていました。
 ですので話題は音楽ではなく、デイ・ケアのことと、お互いの経歴についてでした。

 ビリーさんはアルバイトを転々として、疾病・統合失調症を発病する直前は事務をしていたそうです。
 いつだったか、デイ・ケアのディベートプログラムの際に「仕事に感情は不要だ」といっていたのは、ビリーさんでした。
 発病の原因は人間関係からくるストレスだそうで、今は普通にコミュニケーションが取れるものの、以前は人付き合いが苦手(ストレスになる)だったそうです。

 ちなみに趣味は映画鑑賞と読書で、デイ・ケアが終わると毎日、図書館にいっており、週末は映画館に通っているとのことでした。
 映画にはかなり詳しそうで、「好きな俳優は?」と聞かれたので、ちょっと対抗してみようと思い(笑)、副編アイさんと編集ピィさんの記事を参考にさせてもらいました。

副編アイ「わ! まさか欄丸さんの連載で私の名前が出るなんて、少し嬉しいですよ」
編集ピィ「B級の覇者! マニアック対決ならば負けませんよ!」

 携帯電話でGWにアクセスし、お二人の連載を参照しつつ、

「メジャーどころでいえば、キアヌ・リーブスが好きです。『マトリックス』シリーズもですが、特に『コンスタンティン』での演技は最高ですね。『スピード』や『マトリックス』だけだと解りませんけど、『リプレイスメント』を観て、相当に演技に長けていると感じ、一転して『コンスタンティン』のハードボイルドですから、あの演技力は凄いです」

 と「ジャブ」を入れて、

「準メジャーならば、そうですね、チェッキー・カリョの演技も好きです。『レオン』で悪徳警官を演じていた俳優です。後はゲイリー・ビジーなども面白いですね。『沈黙の艦隊』の悪役のあの人です」

 右ストレート。

副編アイ「お見事!! さすがは欄丸さん! 他ライターの記事を読まないどこかのサーとは格が違いますね。キアヌの良さはそこなんですよ!」
編集ピィ「でも、続けてチェッキー・カリョとゲイリー・ビジーを出すというのは、何というか、ある意味、反則でしょう? その二人を出されて付いてこれる人なんていますかね?」

「趣味は映画鑑賞」だという劇場通いのビリーさんに「映画、詳しいですね」といわせることができました(笑)。

 続く読書では、村上春樹が好きだといってきたので、「村上春樹だったら『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』が最高ですね」から入り(当然、牽制です)、島田荘二、我孫子竹丸、鮎川哲也、法月輪太郎などのミステリ作家をあげ、アイザック・アシモフ、ロバート・A・ハインライン、ロバート・F・フォワード、フレドリック・ブラウン、スタニスワフ・レム、最後にサミュエル・R・ディレイニーです。
 作品が映画化・劇場公開されている海外作家を所々でいれているのがポイントです(笑)。

 当然ですが、これらを自慢するように喋ったりはしません。あくまで「私はこういう人です」という情報をあげているだけです。映画や作家の好みというものは、その人物を簡単に知る、とてもよい材料ですので。
 それから映画についてあれこれ喋り、デイ・ケアで苦手な人がいることや、その理由について説明したり、お互いの経歴について語り合ったりです。
 経歴から、ビリーさんに「欄丸さんは理系ですね」といわれたのですが、このように執筆も行っているので自分では理系か文系かの区別がつきません。

 すこしだけ脱線しますが、以前、まだビリーさんとそれほど親しくなっていない頃、ここ、ゴーストライトにデイ・ケアのことを掲載していると、携帯電話で私の記事を見せたことがあります。
 その場の流れだか勢いだかで見せたのでどこを見せたのか覚えておらず、しかし「ああ、解ります。(デイ・ケアの)最初はそう感じるでしょうね」という感想だったので、おそらく体験参加1日目に麻雀をした時の記事だと思います。
 ゴーストライトのURLは伝えておらず、「ゴーストライト」という名前も明かしていないので、それ以後、ここを読んではいないようです。

 ビリーさんはデイ・ケア参加者では少ないパソコンを使える方なのですが、パソコン教室で基本操作を習得し、ほどほどに扱えるということでしたので、ごく一般的なサイト閲覧やメール送受信と、エクセルやワード程度だと思います。

 ビリーさんの性格などの特徴は、極力地味に、目立たないようにしているところです。
 対人関係からの疾病という経緯からか、誰とでも会話はできるが、自ら率先して行うことはせず、打ち解けるまでは壁を作っているようです。
 親しくなってしまえばとても楽しくコミュニケーションがとれるのですが、その相手を慎重に選んでいるように見えました。

 そういったビリーさんからの私の第一印象は「かなりマニアックな人であろう」だったそうです(笑)。
 デイ・ケア初日に、アリサさんの「対コミュニケーションファッション」で麻雀を一緒にやれて、その際、相当にマニアックな藤田さんとも会話できて、携帯電話で藤田さんが飛びつく楽曲――これは美咲さんの「仕込み」です。美咲さんは、私の携帯電話に勝手に音楽を入れるのです。別に気にはしていませんが――を流していれば、当然の結果ですね。

 その第一印象でもそれほど間違いではないのですけど、その日の会話で私は「熱い人」ということになりました(笑)。
 私は自分のことを、色々なことに興味があり、それらをとことん追求しなければ気が済まない、会話(コミュニケーション)が大好きで、デイ・ケア参加者の人ともっと多く喋り仲良くなって情報交換がしたい、と伝えたのですが、それがビリーさんの表現では「熱い人」だそうです(笑)。
 熱しやすく冷めにくい、という意味であれば、正しいですね。
 何せ、それが原因で躁うつになるほどですから。

 昔からの友達以外と二人きりで2時間も会話をするのは久しぶり、いえ、初めてかもしれません。ビリーさんのことをかなり正確に把握できましたし(向こうも同じくでしょう)、何より楽しい時間でした。

 17時にデイ・ケア終了時間となり帰宅し、その日、10日のことを記事に起こしていたのですが、ここで、ハイライトさんから「バンド結成」という電話が入ります。

 ……遂にたどり着きました!

 ヴォーカル、エレキギター、ベース、ドラムの4ピースバンドで、担当は、

・ヴォーカル〜ハイライトさん
・ギター〜ビリーさん
・ベース〜私、欄丸
・ドラム〜桜井さん(!)

 だそうです(笑)。
「ハイライトさんが結成したバンド」です。

 ハイライトさんからの電話は、私と桜井さんの「ベースとドラムが欲しいですね」という会話と、その日、音楽室にビリーさんがいて、ビリーさんが「エレキ」ギターを弾けると知ったハイライトさんが、「欄丸さんがベースをやってくれるのであれば、バンドが組めるんですが」というものでした。
 この電話に、バンド結成以外で2つ驚きました。

 1つはギターの桜井さんがドラムであること。
 もう一つは、ビリーさんとかなり長い付き合い(数年)のハイライトさんが、ビリーさんがギターを弾けることを知らなかったこと、です。

 ビリーさんがリードギターということに違和感はないのですが、桜井さんがドラムで、それを本人が快諾した、というのは意外です。
 桜井さんは今でこそソロというか趣味でギターを弾いていますが、昔にバンドを組んでいて、地元のライブハウスで演奏したこともあり、路上ソロの経験もあり、アコースティックのオリジナル曲を20曲近く持っているので、ロックバンドのドラムというポジションは、桜井さんの音楽スタイルとは全く違います。

 これは想像なのですが、桜井さんがドラムを快諾したのは、単に楽しそうだから、とは別に、それまで何事にも無気力で感心を示さなかったハイライトさんが、なんとなく書いてみた詩に、桜井さんと私が本格的に曲をつけたことをきっかけに一転し、まるで別人のように活発になったことを喜んで、もっとハイライトさんを前向きにしたい、という桜井さんなりの気遣いが含まれているのではないでしょうか。
 メンバーに、他人と距離を置くビリーさんがいることも考えると、それほど遠くはないと思います。
 三人は長い付き合いだそうで、桜井さんは二人を「詳しく」知っていて、そういった気遣いができる、とても優しい人ですから。

 単純にバンド活動を楽しむ、というのも当然ありですが、「その前に」桜井さんの本意だけは確認しておきたく、また、私が「どういったスタンスを取るのか」これも重要です。

 或いは「難しく考えずに、はしゃげばいい」と思う方もいるでしょうが、それができるようであれば、そもそもこのような日記など書いていません。
 私は、桜井さんと同じスタンスも取れますし、ハイライトさんやビリーさんと同じスタンスも取れます。

 正直なところ、ハイライトさんからの電話が「ドラムをお願いします」だったとしても快諾していましたし、バンドが4ピースだろうが5ピースだろうが、全く関係ありません。
 エレギで遊びたければ一人で遊ぶこともできますし、他の誰か、例えば桜井さんと二人でユニットを組むということも可能ですから。

 現時点では「ハイライトさんのバンド」のベースですが、これは極端にいえば「そう頼まれたから」です。
 勿論、いわれずとも存分に楽しみますし、ロック以外にも色々なことを試してみますが、「どう楽しむのか」が私には重要です。

 ただ、これを確定させるには相応の時間が必要だと思うので、当面は流れに任せるつもりです。

 これで終わってしまうと記事が重いので、ハイライトさんの様子をかいつまんで紹介して終わります。

 バンド結成が確定した10日の夜、ハイライトさんは「営業」を開始していました(笑)。
 かなりの人脈を持っているらしく、その人脈に「俺、バンドを結成した。絶対にメジャーになるからCDを買ってくれ」という内容です(笑)。
 東京にいる友達にメールでそれを伝えたところ、そのハイライトさんの友人からは、

「新宿LOFTをワンマンで満員にできるほどでも、メジャーデビューは難しい」

 という返信があり、それに対してハイライトさんは「そこを毎日ワンマンで満員にしてやるから大丈夫!」といった調子なのですが、ハイライトさんはそもそもLOFTが「何なのか」知りません(笑)。

 念の為。
 新宿LOFTというのは超のつく有名なライブハウスで、そのステージには、スピッツ、山下久美子、ラルク・アン・シエルなどが立つこともある、それほどのレベルのライブハウスです。

 そこを「何なのか知らずに」満員にしてやると宣言するハイライトさんは、ビリーさんから「使わないから」とかなり高性能なキーボードを譲ってもらえることになったと、この記事を書き始める前に電話が入りました。
 
 何故電話してきたのかというと、キーボードを手に入れたので作曲ができるという報告と同時に、ハイライトさんはそれをタダでもらっても良いのか判断できなかったからです。
 ビリーさんが、使わないキーボードを、(いちおう)バンドリーダーのハイライトさんに譲るのはごく自然ですし、良くあることです。なので「譲ってくれるというのであれば気兼ねすることなく頂けばいいですよ」と当然返しました。

 その電話で私は、考えていた作戦の一つを提案しました。

 それは、

「のだめさんをバンドに入れる」

 です!

 理由は、キーボード、もしくはアコギが加われば更に幅が広がるからです。
 或いはハイライトさんとのツインヴォーカルです。

 アコギであれば桜井さんとのツインギターが出来ますし、キーボードならばテクノなど、ロック以外のジャンルも試せます。
 ツインヴォーカルはJ−POPでは知らないですが、それほど珍しくもありません。
 この提案は、のだめさんが了承してくれればかなり面白いのですが、それをハイライトさんに説明するのがとても大変でした。
 というのも、ハイライトさんの音楽知識のなさが、こちらの予想を遥かに上回っていたからです。

「アコースティックとエレキ(ギター)は違う楽器なのですか?」

 電話中の、ハイライトさんからの質問です。
 色々な意味で、「凄いバンド」になるかもしれません(笑)。
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《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★229 寿命5時間バンド
  欄丸(オフィスみさき&ハイライトバンド(仮)所属) 2008年 10月 14日 21時 11分 05秒

 欄丸です。

─w輸繦v〜(~_~)〜輸繦v〜─!!

 欄丸でした。

美咲「いやいやいやいやいや!!!! お前がそれやっちゃダメだろ!? 強化人間かと思われるって!」
欄丸「強化ナントカは知りませんが、やはり駄目ですよね」

 改めまして、欄丸です。
 日記を時間軸に沿って書くことが、これほど大変な作業だとは想像さえしていませんでした。以前にも書きましたが、私はテレビを観ません。そして、新聞や雑誌の類も一切読みません。
 ならばWWWでニュースなどを閲覧している、と思われるでしょうが、そういった習慣もありません。
 つまり、究極に外部から遮断された環境にいます。

 にも関わらず、現在、考えなければならない「具体的なこと」が山積みで、脳のキャパシティの80%〜90%に達しています。
 このままでは処理能力の限界を超えて、躁(そう)状態になる恐れがあったので、昨日13日(月)、友達に忙しい仕事の合間の貴重な休みを割いてもらい、情報の整頓作業を行いました

 まずはこちらのデイ・ケアでの現状について、ここGWに掲載している以外の部分も含めて解説するのですが、この時点でまずややこしく、会話だけでは整理がつかなかったので、メモ用紙に人物相関図を書き、細かく整頓してゆきました。
 同時に、その友達から「客観的意見」を聞き、お互いで分析をかけ、どうにかまとめることが出来ました。ちなみにこれに要した時間は、間に雑談を挟んではいますが、

 約8時間です。

 お陰でかなり思考が整頓され、問題であった、バンド活動における「私のスタンス」が確定しました。
 それについては後述するとして、今日14日(火)のことですが、これを一つの記事でまとめあげる自信は、正直ありません。が、努力します。
 プログラムは当然あったのですが、その内容については後回し、もしくは無視します。

 実は昨晩、本来ギターである桜井さんに電話をいれて「本当にドラムでいいのですか?」と尋ねていました。
 返答は想像通り「他に叩く人がいないから」でした。

 バンドリーダーである作詞担当のハイライトさんのテンションがあがりすぎていて、それに私と桜井さん、そしてキーパーソンことギターのビリーさんもまた、振り回されている、これが現状です。
 さすがにその状態で、楽器を楽しむというのは、私に限らず無理があるので、その対策を友達と共に練っていた、という訳です。

 そして本日です。
 仕事でこれない筈の桜井さんが、仕事が急に休みになったということで、デイ・ケアに来ました。電話で、全員で顔を合わせるのは早くても週末になるだろうといっていたので、私にしてみれば急展開です。
 が、こういったことは早めの処置が肝心なので、良いことです。

 まずは朝、そういった重い話はせずで、ハイライトさんの5曲目だか6曲目だか(爆)の作曲開始です。
 エレキギターはビリーさん、私のZO−3を使用。
 ドラムは桜井さん。
 ベースは私、欄丸、PIE−ZOです。

 歌詞はもう忘れましたが(笑)、ラブソングでスローバラードです。
 本来であればアコースティックギターのほうが合うのですが、エレギにエフェクトをかける、という前提で、ZO−3で行いました。

 まずは桜井さんがメロディラインを決め、私が編曲、といういつものパターンでプロトタイプを作り、そこでZO−3をビリーさんに渡し、桜井さんがコード進行などを伝えます。
 ビリーさんはそれだけで、プロトタイプのリードギターを弾けます。
 まあ、初めて披露した曲がGREEN・DAYですから、当然といえば当然ですが。
 これで既に3ピースバンドです。

 唯一私がベースを「その時に初めて弾いた」初心者なのですが、毎度の我流、4弦1本だけでの伴奏という荒業で(笑)、バンドの楽曲として成立します。
 アコギ弾き語りが合う曲で、完璧に弾きこなせるリードギターがいるので当然ですね。
 桜井さんはドラムは叩けるが苦手、とのことだったのですが、作った曲がそもそもアコギ+ヴォーカルが一番合うもので、同じく伴奏程度なので、楽勝です。

 午前のプログラムが始まる前にプロトタイプが完成し、その後の昼食の後の休憩時間に、では全員でやってみましょう、という恐ろしく早いペースです。

 ……おっと、途中で藤田さんとメール送受信があり、危うく脱線するところでした。
 藤田さんも絡んでくるのですが、それはまだ後の話なので、戻ります。

 ここで、とんでもない大事件が発生します。
 リードヴォーカルであり、バンドリーダーでもあるハイライトさんが、

「物凄い音痴」でした!

 プロトタイプ作成とビリーさんを交えた3人で曲を合わせている時は、桜井さんがヴォーカルだったので完成していたのですが、3人、エレギ、ドラム、ベースがそれと全く同じメロディを演奏しても、

「ヴォーカルが邪魔で」

 リズムが崩れてしまいました(爆)。何度も試したのですが、全く駄目でした。
 これは文字通り、致命的です。
 経緯と状況から、ヴォーカルを変える訳にはいきませんので、結成早々、崩壊の危機です(笑)。
 ちなみに桜井さんがヴォーカルで私がベースとサイドヴォーカルの時は、かなりの完成度でした。桜井さんか私がヴォーカルであれば、そのまま譜面化〜録音という流れなのですが、それでもヴォーカルは変更できません。
 何せ「ハイライトさんのバンド」ですから。

 ここで全員のテンションが一気に落ちます。
 ハイライトさんは「ビリーさんからもらったキーボードで、僕も作曲できるようにします」というようなことをいっていましたが、それをビリーさんが聞いていたかどうかさえ、定かではありません。
 テンションが落ちかかった時に、これでは危険だと察知し、歌詞を記してあるルーズリーフに私が「ここがAメロで、ここがサビで」と準譜面「のようなもの」を作ったりはしたのですが――本来であればコードを記したかったのですが、桜井さんから遠回しに「そういうレベルではない」といわれていたので、ハイライトさんでも解る程度のメモです――それで補正がかかってヴォーカルになるほど甘くはないくらい、音感がありません。

 ……すいません。
 この文章を書いていて初めて「危機だと解った」ので(私も呆れてテンションが下がっていたようです)、おそらく落ち込んでいるであろうハイライトさんと、呆れて意欲が削がれているであろうビリーさんを、「少しだけ」戻さなければなりません。
 友達との相談で、そういった総合プロデュース的なことはやらないように決めていたのですが、さすがにいきなり解散されてしまうと私も困るので、それを先にやります。
 あくまで少しだけ、でないと、こちらがもたないので。

 一旦失礼します。
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《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★230 誕生! 「HIGH JET’S」
  欄丸(オフィスみさき&「HIGH JET’S」所属) 2008年 10月 15日 02時 41分 47秒

 欄丸です。
「仮処置」をしてきました。
 桜井さん、ビリーさん、ハイライトさん、そして藤田さんと「なんとなく」メールアドレスを交換していたのですが、それが役に立ちました。

 明日、水曜日にハイライトさんとカラオケに行くことにしました。
 のだめさんやラルクさんも誘いたかったのですが、まだ連絡先を知らないので、藤田さんに「もしこれるようであれば是非に」と連絡しました。
 このカラオケで「上手なヴォーカル」をハイライトさんに聞かせれば、或いは自身の音感がどの程度なのか気付くのでは、という算段です。

 ただ、音痴の人は自分が音痴だと気付かず、どれだけ聞かせてもそれを修正させることは困難だそうなので、余り効果は期待していません。
 しかしその点に関しては既に友達からアドバイスをもらっているので、とりあえず一番簡単な方法で、かつ楽しめるので、カラオケにしました。

 バンド解散の危機に私が慌てた理由を、少し説明します。
 ハイライトさんのバンドが解散してしまった場合、単に私の楽しい時間が減る、だけでは済まないのです。
 無気力・うつ状態だったハイライトさんがバンド活動で活発になり、それがヒートアップしていた状態なので、仮に解散してしまうと、そのリバウンドで「最悪の事態」も考えられます。
 なにせデイ・ケアという特殊な空間ですので、単に落ち込むから、薬物、アルコール、麻薬、覚せい剤、リストカット、首吊り、投身まで、あらゆる事態が想定されます。
 誰か、例えばハイライトさんが手首を切ろうが電車に飛び降り込もうが「私には全く関係がない」のですが、さすがにそれを目の前でやられると寝覚めが悪いので、最低限の処置だけです。

 何故、最低限・無関係なのかというと、そもそもバンドを結成したのはハイライトさんであり、私はメンバーその1に過ぎず、「たまたま」楽器をいじれて編曲ができたからです。
 こう書くと都合の良い逃げ方のように見えるかもしれませんが、私はそもそも「自分が楽しいことしかしない人」で、友達や仲の良い知り合い以外の「他人」には興味がないからです。

 桜井さんとハイライトさんが作曲をしている場面を見た、
 それに横から口を出し編曲を行った、
 少しだけギターが弾けた、
 バンドのメンバーに誘われた、
 ベース担当になったのでPIE−ZOを入手しそれで遊んでいた、

 という流れで、全て「楽しかったから」やっていただけです。
 バンド結成という面白そうな話に乗った、簡単な話です。

 そのバンドでトラブルが起きて楽しくなくなって、そこに居続ける「理由」がそもそもありません。
 私は独学から臨床心理士のような行為はできますが、それもあくまで趣味であり、その行為よりベースやドラム演奏の方が楽しいのであれば、そちらを選びます。趣味ですから。
 本来ならば、最低限の処置すら不要なのですが、「後味が悪いので」やっただけです。

 これが「私のスタンス」です。

 では本日14日(火)の続きです。
 またタイムトラベルで申し訳ないのですが、午前のプログラム、11時頃に戻ります。
 月末に行われる対外イベントの打ち合わせ、これが午前のプログラムだったのですが、それが終わるのを見計らって、スタッフの中で一番若い人に「伏線」を張りました。
 まずは、私が、ヒートアップして暴走するタイプなので、監視して下さいというお願い。
 次に、バンド活動を行って、参加者が楽しそうなのですが、今後人数が増えたり、またはトラブルが発生する可能性もあるので、監視しておいたほうがいいという報告。
 最後に、ハイライトさんがすでに躁状態なので、監視しておいたほうが良い、という忠告です。

 これらの行為を私は自身で全て行えますが、この負担は、デイ・ケアという都道府県施設の、臨床心理士や理学療法士という肩書きを持つ正式なスタッフに振り分けてしまっても構わないので、そうしました。
 これが前日に友達と練っていた作戦の一つです。
 余計な負担と責任を抱え込まない、保身です。

 その後の昼食と昼休みが一番忙しい時間でした。
 朝の段階でハイライトさんがヴォーカルではバンドが成立しないことがわかっていたので、残りのメンバーの誘いをするすると交わしつつ、まず、のだめさんとラルクさんと喋りました。

 登場人物が増えて不明瞭になっているかもしれないので、改めて紹介しておくと、のだめさんはエレクトーンを弾いていて、YUIの曲が好きなのでアコースティックギターを練習している女性で、ラルクさんは私と同じ日に体験参加を始めて既に正式メンバーになっている、ビジュアル系バンドのおっかけファンをやっていた女性です。

 ラルクさんはどちらかといえばお喋りな部類に入る方なので、どういった生活パターンなのか大雑把に知っていますが、のだめさんはコミュニケーションが苦手でなかなか喋る機会がなかったので、のだめさんに、失礼のないよう気をつけつつ色々と聞きました。
 余り詳しく書くと個人情報になってしまうので軽くですが、のだめさんは想像をはるかに超えるほど若い方でした。
 老けて見えるのではなく(笑)、コミュニケーションが苦手で奥手な振る舞いが、落ち着いた大人の印象を与えていたので、こちらが想定していた年齢より相当に若いと聞き、その落差に驚きました。
 これは私だけではなくラルクさんなども同じで、おそらく参加者全員だろうと思います。

 そしてここが肝心なのですが、デイ・ケア以外の時間は忙しいですか? という私の問いに「暇ですよ」との答え。

 ここでまたまた登場人物が増えます(笑)。
 プログラムではなく、昼休みの時間の雑談で少し親しくなった、おそらく、のだめさんと同世代であろう女性で、ファッションやダイエットなど、文字通りの雑談しかしていないので詳しい情報は一切なく、また今日は来ていなかったので追加情報もないので、呼称は仮で……ナミさんとでもしましょうか。
 フリルの付いたワンピースを着ていることが多いので、漫画のワンピースから取りました。

 私はファッションで相当に遊んでいて、日によってキャラクターが全く違います。いえ、中身は一緒なんですけれど(笑)。
 ある日の眼鏡が別の日のそれと違うことに気付いて、「違いますね? いいデザインですね」といってきたのがナミさんです。
 私のファッションはあくまで「遊び」であって、特にお洒落がどうこうという意図はないのですが(そういった知識もありません)、毎日ころころと変わるそれは、ナミさんには「お洒落」だと見えたそうです。

 例えば、ずたずたに破れたジーンズにリングブーツ。まぶしいほどの黄色のジップアップの上着に、雑貨屋で衝動買いした、ゴム紐に金属のパーツの付いたネックレス……単語を全く知りません、本当にファッションの知識がありませんね(笑)、この組み合わせで「ロック風」にしたりするのですが、どれもこれもそのために購入したものではなく、たまたま持っていたものを合わせただけの、我流ファッション? なのですが、それがナミさんにはお洒落に見えたようです。

 ラルクさんにも似たようなことをいわれたことがあり、意図していないところで褒められて少し嬉しかったです(笑)。

 その我流ファッションの効果なのか、ラルクさん、ナミさんとはごく短時間で打ち解け、今では何の違和感もなくそのテーブルで食事をしつつ雑談ができます。

 のだめさんがデイ・ケア以外では時間が取れると解ったので、近いうちにカラオケにでも行きましょうという話を持ちかけたところ、二つ返事でOKがでました。
 私と、のだめさん、ラルクさん、ナミさんという予定で、そこに藤田さん……アニメーションが好きな方です、を誘う、というところまで話をつけました。

 これまでの内容ではバンド関連でハイライトさんと桜井さんが話題のメインでしたが、以後は、のだめさんと藤田さんがメインになる予定です。

 ハイライトさんのバンドで、私はベースと一緒にジャケットデザインを依頼されていたのですが、それを藤田さんにお願いしました。
 アニメーションが大好きであれば、イラストの類を描いていることは想像に容易く、またパソコンでゲームをやっていると聞いていたので、フォトレタッチソフトを扱えるだろうと推測していたからです。
 残念ながらフォトレタッチやスキャンの類はほぼ知らないとのことだったのですが、推測通り自身でイラストを書いており、それを常に持ち歩いているのか、スケッチブックで実際のイラストを見せてもらいました。
 可愛らしい女の子が西洋甲冑を着ていたり、大きな鎌を持っていたり、魔術師の格好をしていたりするラフスケッチ(鉛筆で書いていて、ペンが入っていない)がスケッチブックとノート2冊ほどありました。
 これも予想通りです。

 パンクロックバンド(あくまでハイライトさんがそういっているだけですが)のジャケットに恋愛ゲームのようなイラストというギャップ、解る方には解ると思います。
 そして、自分でもできるそれを藤田さんに「振った」のは、私の負担を軽くするためです。
 当然、イラストを監修することは大いに楽しみます。他人を使って楽をしようという腹黒さではないので(笑)、そこは誤解のないように。

 これでこの日、14日(火)に出来る「伏線」はほぼ整いました。

 では時間を午後のプログラムに戻します。
 午後はパソコン教室と茶道だったのですが、どちらにも興味がなく、ラルクさんも同じだったので、二人で両方を見学してから、音楽室で遊ぼうと作戦を立て、まずはパソコン教室に参加しました。
 パワーポイントの使い方で、私はパワーポイントは全く触ったことがなかったのですが、15分ほどで概要を習得したので、ラルクさんがフリーハンドコマンドでぐりぐりと書いた線に色をつけて縮尺と配置を変えて、いるかに見えるといったので「Dolphin!!!」とロゴを付け、薔薇のように見えるワンポイントをいるかの四隅に貼り付けデータ保存し……この過程で講師の話はほぼ無視しています(笑)、一服してから茶道を2分ほど見学し、「スタッフにきちんと断りをいれて」二人で音楽室へ行きました。

 音楽室にはアンプが1台しかないのですが、前日の友達との作戦会議の際、友達が使っていないミニアンプを貸してくれたので、それを持ち込んでいました。
 ディストーションがない以外はほぼ変わらない性能です。
 それに、当日朝にビリーさんに電話でお願いしていたシールド(ケーブル)を借りてPIE−ZOと接続し、遊んでいました。
 ラルクさんが「そのギターは欄丸さんのですか?」ときかれたので(笑)「これはエレキベースですよ」と渡してみたり、の、ほのぼの雑談です。

 おっと、ハイライトさんから携帯にメールが入りました。
 内容は、

「記念すべき1枚目のCDに入れる歌を、ビリーさんからもらったキーボードで作曲中です。とても順調に進んでいます」

 とのこと(笑)。
 とりあえず「録音しておいて下さい」とでも返信しておきましょう。
 今月のパケット料金が普段の数倍で領収書を見てうなだれていたのですが、パソコンに送ってもらいたいといったところで、所詮通じないのでしょうね(笑)。

 蛇足でしょうが、1枚目に入れるべき曲は桜井さんと私とで、すでに3つ、プロトタイプが出来ています。それをもう少し編曲すれば3曲、つまりマキシシングルにボーナストラック付きが作れます。
 音感と楽器と音楽の知識のない方の作曲がどういうものなのかは知りませんが、まあ、いいでしょう(笑)。

 PIE−ZOで遊んでいると、ラルクさんが……また「携帯電話に」メールが入りました。が、無視します。
 ラルクさんが「ドラムの8ビートはどうやるんですか?」と聞いてきたので、超のつく我流でよければと断って、叩いてみせました。

 私はドラムの知識がないので、それぞれをどう呼ぶのか詳しく知らず、ウィキペディアを参照しつつ書きますが名称に間違いがあるかもしれません。

 バスドラム(右フットペダル)で基本リズムをキープし、スネア(手元左)を間に入れて、たまに「それっぽくなるように」ライドシンバルを叩いてみせました。
 自分の耳では、何となくドラム演奏のようになっていたと思います。
 フロアタムやトム、クラッシュシンバルを使わないのは、手が追いつかないというのもあるのですが、それ以前に「その音が嫌いだったから」です(笑)。

 トムなどの音がどうにも好みに合わないのですが、これは単に私の知識がないからなのでしょうか?
 ドラムセットはバンドによって組み合わせが違うので、それにより音も変わって、例えばロック向けのドラムセットとメタルのドラムセットでは、音が全く違うのでしょうか?
 この辺りはまだまだ勉強不足です。

 ラルクさんはビジュアル系バンドのおっかけをやっていたので、聴く方は長けていると思うのですが、ピアノ以外の楽器の知識はほぼなく、我流の私の叩き方は出来ませんでした。
 ですが、のだめさんほどではないにしてもピアノを弾けるので、仮にやろうと思えば私などよりごく短期間でマスターできるでしょう。
 次にラルクさんが目をつけたのは、まだ左弦になっているアコースティックギターでした。
 驚いたことに、ラルクさんは左利きだそうで、ならばそのまま使って下さいと渡したのですが、さすがに弾けませんでした、当然ですが。
 そして私に「それ(PIE−ZO)でドレミファとやってみてください」という、ドラム経験3時間程度の私にお願いしてきました。
 頑張ってみたのですが、「なってないじゃないですかー」と落第でした(笑)。

 その辺りで午後のプログラムが終わったらしく、のだめさんが来てエレクトーンに座り、続いて、桜井さん、ビリーさん、ハイライトさんと続き、藤田さんも来てくれました。
 ここでハイライトさんが「一度、みんなで合わせてやってみましょう」といい、ヴォーカルのお陰で滅茶苦茶になるのですが、冒頭の「処置」と張り巡らせた「伏線」が効いてきます。

 ぐだぐだな演奏が始まる前に私は藤田さんに「こんな感じの曲、バンドです」と伝えると、藤田さんはさっそくその場でスケッチを始めていました。つまり、「乗ってくれている」状態です。

 3ピースバンド+誰かが一人、という崩壊直前状態でハイライトさんが「バンド名を決めましょう!」といい、数日前であればあれこれと案をだせるのですが、その時点でどうでもよくなっていたのと、手元にそれを決める資料の類がなかったので保留にしておきたかったのですが、ビリーさんが「ブランキー・ジェットスカイ、のような響きがいいですね」といい、ならばそういう路線で考えよう、と思っているうちに候補になりそうな名称が出てきたので(たしかビリーさんだったと思います)、それに妙なカタカナをつけようとするハイライトさんを強引に振り払い――さすがにバンド名だけは譲れませんので――少しひねりをいれ、決めました。
 その名も、

「HIGH JET’S(ハイ・ジェッツ)」

 最初はハイ・ジェットだったのですが、バンドなので複数形にしました。
 桜井さんが「それはどういう意味ですか?」と聞いてきたので、「JETが噴射、噴射装置で、HIGHで更にそれを加速させるようなイメージです」と答えたのですが、そもそもその名称を出したのはビリーさんです(笑)。
 即興でそこまで意味を持たせられれば、まあ良いほうだと思いますし、思い付きレベルでも響きは悪くないので、暫定ならばこれでいいだろうと思っていたのですが、それで「決定」してしまいました(笑)。

 ちなみにバンド名の話題の際、桜井さんは「何でもいいですよ」と笑顔だか苦笑いでした(笑)。

 そしてデイ・ケア終了のミーティング。
 一日の感想をいうその数分で、ハイライトさんがデイ・ケア参加者とスタッフに向けて「僕達でバンドを結成しました。バンド名はハイ・ジェッツです。CDを配るので聞いてください」と「正式発表」し、とうとう、デイ・ケアからのロックバンド、ハイ・ジェッツが誕生してしまいました(笑)。
 スタッフが喜び半分でかなり驚いていましたが(当然です!)、私は驚く気力すら残っていませんでした。

 そういった訳で、パンクロックバンド「ハイ・ジェッツ」のベース、欄丸です(涙)。

 ハイ・ジェッツのベーシストはデイ・ケアに置いてあった楽器を一旦全て撤収しました。
 ZO−3、PIE−ZO、左弦アコースティックギター、ミニアンプ、シールドとソフトピックが3枚です。

 殆どが借り物とはいえ、なかなかのラインナップですね。
 ちなみに、妙なものが幾つか写っていますが(※写真)、例によって美咲さんの仕業なので気にしないで下さい。
 足りないのはドラムとキーボードと録音機材くらいでしょうか? キーボードはオモチャのようなものですが持っていて、友達に貸しているので、ドラムだけですね。

 メンテナンスのつもりで一旦持ち帰ったのですが、これも「伏線」の一つになりそうです。
 密かに進行中の「裏設定」については、また後日、改めます。

 半ばヤケ気味で書ききりました!
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《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★231 張り巡らされた伏線
  欄丸(オフィスみさき&「HIGH JET’S」仮所属、ベース担当) 2008年 10月 16日 02時 59分 03秒

 欄丸です。
 15日(水)、先日の予定通り、カラオケに行きました。
 当然ですがこれは娯楽と同時に「伏線」の一つです。

 参加者は、私、ハイライトさん、ビリーさん、ビリーさんの友人、そして、藤田さんなのですが、その前にまたまた呼称を変えさせてもらいます。
 というのも、藤田さんや桜井さんを、デイ・ケア最中に「本名ではなく、その名で呼んでしまったことが何度かあったから」です(爆)。
 これぞまさしく、メディアミックスですね(笑)。

 絶対にそういったことが起こらないよう、藤田さんは……「刹那さん」にします。由来は、ガンダムの主人公です(説明不要、ですかね?)。
 安直で申し訳ありませんが、解り易く、ということで。
 実際は、美咲さんがあれこれ書いているほど詳しくはなさそうなのですが、ガンダムという話題は何度か出ていて、携帯電話の待ち受け画面もそれになっていたので、そうします。

 藤田さん→刹那さんです。

 改めて、今日(既に昨日ですが)15日(水)、私、ハイライトさん、ビリーさん、その友人、そして、刹那さんとカラオケに行きました。
 午前中に外せない用事があったので、12:30にデイ・ケアで待ち合わせ、その近くのカラオケ店で20時まで「約7時間」入りびたりです

 このカラオケが作戦であることは前回書きましたが、そこに刹那さんを加えているところが「伏線」です。

 私はカラオケ店にPIE−ZOを持ち込んでの参加です。

 まずはハイライトさんの音感の再確認ですが、予想通りでした。
 歌う楽曲は「全て」クロマニヨンズ(ブルーハーツ、ハイロウズも含めて、です)なのですが、私が知っているクロマニヨンズではありませんでしたし……回りくどい表現はやめましょう、「最悪でした」。
 ロックはそもそも騒音であっていいので、そういう意味であれば、先日結成されたパンクロックバンド「ハイ・ジェッツ」のヴォーカルは、ハイライトさんでOKです(笑)。

 ちなみに、ビリーさんはブランキー・ジェット・シティの曲を多く歌っていたのですが、残念ながらこちらもお世辞にも上手いとはいえませんでした。
 或いはサイドヴォーカルに、と考えていたのですが、それは、なしです。

 私はカラオケにいくと、かなりのペースで歌うのですが、数年振りのそのカラオケでは、歌いつつ、PIE−ZOで誰かが歌っている曲に伴奏を付けて、ベースの練習ついでに遊んでいました。
 とりあえず、といったつもりで持参していたのですが、やってみるとこれが予想外に楽しく、歌うことよりもベースを弾いている時間の方が長かったです。

 というより、カラオケの「安っぽい音で」歌うことが、つまらないと感じてしまいました。
 これには驚きました。

 私は自分のヴォーカル、歌唱力に割と自信があり、以前はそれなりに楽しんでカラオケに行っていたのですが、今回は自分が歌っている時は、余り楽しくありませんでした。
 それよりも、誰かの知らない曲にPIE−ZOで伴奏を付けることのほうが、数倍楽しく、おそらくZO−3を持ち込んでも同じだと思います。

 カラオケ店のカウンターにマラカスと……えー、タンバリンではなく、シャカシャカいう楽器……名前が出てきませんが(笑)、それがあったので持ち込んで、その二つを使って「ドラムの練習」もしました。
 右手のマラカスが右スティックのフロアタム、左のシャカシャカ(笑)が左スティックのスネアです。

 当然音は全く違うのですが、叩く動作でリズムを取る練習なので、違う音でもきちんとリズムを取れば、それらしい伴奏になっていました。
 こちらもPIE−ZOに近いほど楽しく、また、ドラムのイメージトレーニングに最適だったので、カラオケ店であるにも関わらず歌う比率は更に落ちます。

 カラオケに行くと、複数人でもなかなか誰も入力せず、空白時間が発生することがたまにあるのですが、今回最大のキーパーソンである、藤田さん改め「刹那さん」の起用がそれを見事に解消してくれました。

 予定通りなのですが、刹那さんは自分が歌いたい「アニメソング」を次々と入力し、その数がとにかく半端ではなく、歌唱力はそこそことしても、本人が「とても」ノリノリで歌っており、更にそれらの楽曲を私が殆ど知らず、にも関わらずハイスピードロックからお遊びポップスまでかなりのジャンルをカバーしていたので、PIE−ZOとドラムの練習には最適でした。

 ハイライトさんやビリーさん(とその友人)が楽曲のほぼ全てを知らず、困ったような、つまらなさそうな様子でしたが、そもそもカラオケでは知らない楽曲を聴くことが当然なので、それを楽しめないというのは、とても勿体無いですね。
 知らない曲の時は他人の歌を聴かない、という人は多くいるでしょうが、折角、音楽空間にいるのですから、楽しまなければ勿体無いでしょう。

 知らない曲でヴォーカルがそこそこでも、ベースや擬似ドラム、サイドヴォーカルやコーラスなどで参加すれば、かなり楽しめます。

 17時過ぎにハイライトさんとビリーさんの友人が抜けて、私、ビリーさん、刹那さんの三人になったのですが、そこから20時までの3時間、誰一人としてテンションが落ちることなく、20曲近くの入力を残して終了時間になってしまいました。
 聞いたところ、ビリーさんも、私や刹那さんと同じく「カラオケなら何時間でも」という人でした。

 その後、三人で食事に行き、お互いのことをあれこれ話しつつ、私はPIE−ZOとは別に準備していたものを取り出します。
 それは私が書き溜めていた「イラスト」です。

 私は、彩色だけは苦手なのですが、イラストレーションに関してはかなり自信があり、先日見せてもらった刹那さんのスケッチブックで、その描画力が私より遥かに下のアマチュア段階だと知っていました。
 見せたイラストの完成度に驚いている刹那さんに「デッサンの勉強をしていないでしょう? パースもきっていませんよね?」と、落ち込まない程度に柔らかく指摘すると「やっぱり解りますか?」と苦笑いです。

 誰かの音痴を直すことは相当に難しいですが、画力を上げることは比較的簡単です。
 画力は教えれば教えた分、上達するからです。
 音痴は、一種の「疾患」なので、専門家にでもお願いしないと無理です。
 カラオケの最中、フリードリンクを継ぎ足しにいったついでに、カラオケ店の若い女性のかたに「音痴の人を正しくする方法を知っていますか?」と冗談のノリで尋ねてみました(笑)。
 店員さんは笑いつつ「同じ曲を一緒に歌えばいいかもしれません」と「バケツをかぶらせればいい」といっていました(笑)。

 食事を終え、帰路の途中、ビリーさんに「もしも私が別バンドをつくるとしたら、参加してくれますか?」と「本題に」入りました。
 当然の如く「ハイライトさんはどうするのですか?」と返ってくるのですが、どうにでもなる、とだけ答え……これで「伏線」はほぼ揃いました。

 後は明日以降の動き次第です。

 かなり含みのある書き方をしていますが、連載記事なのでお楽しみに、ということで
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《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★232 さよなら「ハイ・ジェッツ」
  欄丸(オフィスみさき&「HIGH JET’S」仮所属・ベース担当&……) 2008年 10月 17日 03時 03分 35秒

 欄丸です。
 今、10月17日(金)の午前1時過ぎですね。
 と、いうことは昨日の話なのですが、まだ「今日」という感覚ですので、今日という表現を使わせてもらいます。

 今日16日(木)、一週間で周到に用意した伏線が「炸裂」しました。
 プログラムの午前はドッヂボール、午後はボールペン字講座だったのですが、それはさて置きですので、軽く触れる程度で進めます。

 アコギの右弦への張り替えとメンテナンスをするつもりで一旦持ち帰った楽器やアンプを再び持参し、それを音楽室に放り込み、音楽室、ではなく休憩室で待機です。
 のだめさんとナミさんがやってきたので、まずはナミさんに「ファッションチェック」をしてもらいました。

 収納の奥から、くすんだピンク色のチノパンが出てきたので、「これで組み合わせるとしたら……」とかなり悩んで、どうにかファッション風な感じにしたのですが、やはり無理がありました。
 が、ナミさんに聞くと「オシャレですよ?」といっていただけました。
「インナーが白だったら、もっといいかもしれませんね?」といわれて、なるほど、ファッションとは奥が深いと感心しました。
 そんなやりとりを、ナミさんと、のだめさんと行い、携帯電話のメール交換をしました。

 その後の時間と午前のプログラムで、もう二人ほどと仲良くなりました。
 一人は自動車整備士を志している、元バイク乗りの……FZRさんです。呼称はその方が以前乗っていたというバイクの名称から取りましたが、私はそれがどういうものなのか知りません(笑)。

 FZRさんが四輪、自動車のスポーツカーに乗りたいと思っている、といっていたので、編集ピィさんのことを話題にしてみると、思った以上に会話が盛り上がりました。
 編集ピィさんが手放したFCだとかメカニックさんのFD、ロードスターの話をすると、「FDのガルウイング仕様は、少し前に流行ったらしいです」などなど、色々と返ってきたので、かなり詳しいようでした。

 次は、見学だけにしようと体育館に行った際、私の、かなりマニアックなアディダスのバッシュと全く同じモデルの、ローカットバージョンを履いている方が体育館の片隅に座っていたので、驚いて思わず声をかけた……180(ワンエイティ)さんです。
 この方とも車の話で盛り上がり、呼称の由来は、乗りたい車がそれだと言っていたからです。
 その方はまだ20代前半なのですが、プライベートで友人が多く、デイ・ケアがとても退屈らしく、誰かと雑談をしている姿を見たことがありません。
 が、バッシュから車、デイ・ケアのことなどで会話が弾み、またまた携帯電話でメール交換をしました。

 気軽に喋ることが出来て、プライベートで会っても楽しそうだと思える方が2時間ほどで二人も出来た、というのは、それはそれで大したことなのですが、これらも、さて置き、です。

 昼休憩になり、残り二つの「伏線」の一つを張ります。
 説明不要で音楽室です。
 午後からラルクさんがやってきて、音楽室に来たので、私、のだめさん、ラルクさんとで、ZO−3とPIE−ZO、それと前日のハイライトさんらとのカラオケとの後で準備した「アイテム」を使って遊んでいました。
 そのアイテムとは……秘密です(笑)。
 のだめさんとラルクさんと、ある密約を交わしたのですが、そちらもまだ伏せておきましょう。

 午後のボールペンにきちんと参加しつつ、スタッフの一番若い方に「お話があるので、後で時間を作って下さい」とお願いし、「仕上げ準備」です。
 そのスタッフに、先日結成されたバンド「ハイ・ジェッツ」の状況を説明し、「ハイライトさんを丸投げして」し、なおかつ私の考えや動きを説明し、「仮」つきながら「デイ・ケアの了解」を得ました。

 自身では単に「楽しく遊ぶ準備」をしているだけなのですが、「まだ体験参加」の私のその動きには、「都道府県デイ・ケアの、スタッフ会議による了解」が必要だそうです(爆)。
 てくてくと歩いて喋っているだけでこれですから(笑)、私が何か自身で大きなことだと思うことををしようとする際には、国の了解、国会決議でも必要になるのでしょうか?(笑)

 その若い女性スタッフから、「一存では決められないので会議を開くので、それまでは、せめて今週中は控えめにお願いします」といわれたのですが、週末の、デイ・ケアではない土日にどう動こうとこちらの勝手です。
 特に何かを、とは決めていませんが、その日の気分で動きます、当然ながら。

 今日はハイライトさんも来ていたのですが、昨日(15日(水))のカラオケで途中で抜けたにも関わらず疲労したらしく午後にはいなくなっていたので、結局一言も会話をしていません。
 ビリーさんがハイライトさんと会話をしたかどうかは、不明です。

 それもさて置き、デイ・ケア終了後、「再び」カラオケ店に行きました。
 面子は、私とビリーさんと刹那さん、のだめさん、ナミさん、ラルクさんです。
 PIE−ZOとZO−3、マラカスとシャカシャカを持ち込み、19時半までの4時間半に私は3曲ほど歌って……

 バンド、「のだめず(仮)」 結成!!

 メンバーを紹介します!
・リードギター〜ビリーさん
・サイドギター&サイドヴォーカル〜のだめさん
・ベース〜ナミさん
・ドラム〜ラルクさん
・メインヴォーカル&キーボード〜欄丸(私です)
・作詞〜欄丸&のだめさん
・作曲〜ビリーさん&のだめさん&ラルクさん
・編曲〜欄丸
・のだめず(仮)リーダー&総合プロデュース〜欄丸

 です!!(笑)
「ハイ・ジェッツ」の時はドラム担当探しで苦労していたようですが、のだめず(仮)は楽器の取り合いでした(笑)。
 で、気付くと私はいつのまにか「ヴォーカル&キーボード」です(笑)。

 これで、ごく普通の、とある一日の出来事ですから、面白い日々です。

アリサ「……とうとう欄丸が動いたわね」
美咲「ナチュラルボーン・ロッカーだな、うんうん」
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《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★233 Power of sound
  欄丸(オフィスみさき&「HIGH JET’S」仮所属・ベース担当&のだめず(仮リーダー)) 2008年 10月 18日 02時 08分 28秒

 欄丸です。
 かろうじてまだ今日ですが、掲載する頃には昨日になっているでしょうね(笑)。
 10月17日(金)、今週最後のデイ・ケアは、同時に、私が立ち上げたバンド「のだめず(仮)」の活動初日でもあります。

 昨晩のカラオケの終りに、ナミさん担当エレキベース・PIE−ZO用ストラップやハードピックなど、のだめず(仮)に足りていない備品と、必要最低限の資料本を探して購入していたので、帰宅が遅くなり、そこから、のだめず(仮)に必要な資料の仕分けをしていたので、午前3時に就寝し、普段よりも1時間早い7時に起床の、4時間睡眠です。

 以前はそれで足りていたのですが、二日連続カラオケや資料集め、デイ・ケア中の、のだめず(仮)結成準備でさすがに疲れていて、なかなか布団から出ることができませんでした。
 なので、布団に横になったまま英語辞典とルーズリーフを開いて、バンド名を考えていたのですが、さすがに数十分では出来ず(笑)、とりあえずバンド名は週末にゆっくり考えることにして、いつもより早めにデイ・ケアに向かいました。

 一番乗り、かと思ったのですが、音楽室にヒロトさんがいました。
 前日まで私に喋りかけることが一切なかったので、あちらはアコギ、こちらはこちらで、のだめず(仮)活動のセッティング、となるかと思ったのですが、私が携帯電話でYUIのアルバムを鳴らしていたのがヒロトさんには意外だったらしく、「YUIも聴くんですね?」と久しぶりに喋りました。
 セッティングで忙しかったのでどう返したのか覚えていませんが、私にはその質問のほうが驚きです。

 最初に電気グルーヴの話で打ち解け、その後、スチャダラパーや筋肉少女隊、ユニコーンやハイロウズ、ヴァン・ヘイレンにエアロスミス、セックス・ピストルズ、レッド・ツェッペリンなどなどの話題で盛り上がっていたので、そこにYUIが入ると違和感があるのは解らなくはないのですが、ロックが好きだからそれ以外は聴かないという思い込みは、デイ・ケア参加者最年少ならではですね。

 デイ・ケア活動が始まる30分ほど前だったと思うのですが、3番手は、のだめさんでした。
 のだめさんは、ナミさんもですが、ヒロトさんの次くらいに若いにも関わらずかなり体力が低く、前日の、のだめず(仮)結成カラオケでかなり疲れている筈なのですが、私と同じく普段よりかなり早く音楽室に……いえ、デイ・ケアに(笑)きました。

 どうやら、のだめさんは、のだめず(仮)にかなりノリノリのようです(笑)。
 一応私がリーダーなので、「無理はしないように」と、いうべきところなのですが、実は、前日のデイ・ケア女性スタッフとの「打ち合わせ」の際に、

「バンドメンバーの体調などへの気配りは一切しなくていいです。それをしていると、欄丸さんが自爆しますから」
「デイ・ケア参加者のそういった監視はスタッフが行っているので、心配せず、自分のことだけを考えてください」

 といわれていました。
 この、ありがたい忠告を真に受けると私は「やりたい放題が可能」となるのですが、デイ・ケアには20〜30人ほどの参加者が常にいて、それに対してスタッフは3人です。
 臨床心理士や理学療法士という肩書きを持った都道府県の精神科デイ・ケア施設の正式スタッフとはいえ、一人で10人をカバーできるでしょうか?
 仮に私がそのスタッフなら可能ですが(笑)、私一人からの「単なる報告」に30分以上を費やす若い女性スタッフのその言葉を、正直、信頼できません。
 とはいえ、利用できるものは全て利用したいので(笑)、いちおう「やったー! 楽ができる!」などと、はしゃいでみせまて(演技です)、明けた今日、のだめさんに「疲れていませんか?」と声をかけます、当然ながら。

 早速楽器の練習を、ではなく、まずはバンド名候補の途中経過を伝え、続いて、のだめず(仮)オリジナルソングの「歌詞を2つ」、お披露目です。
 一つはジャンルでいえばロック、もう一つはバラードです。
 ロック歌詞は自身でも推敲の余地があると思っているので「なるほど」でしたが、バラードのほうは完璧に仕上がっているので「いいですね」でした。

 昨日16日(木)午後にバンドが結成されて、翌日17日(金)の朝にオリジナルソングの歌詞が2つ、順調ですね。

鳩羽美咲「いやいや! ありえねーっつーの!! ったく、マンガみたいな奴だな(なあ?)」

 と、ここで「音楽室に」ナミさん到着です。
 二人はデイ・ケアプログラム中は完全に無表情の「うつの人」なのですが、音楽室ではケラケラ笑ったりする、ごく普通の女性です。

 ……デイ・ケアスタッフには申し訳ありませんが、のだめず(仮)の方が、社会復帰へのリハビリに向いていると思います(爆)。

 ナミさんは、のだめさんやラルクさんとは違って、音楽に関しては完全に聴く専門で、楽器の知識は一切ありません。
 ベースに触ったのも昨日の私のPIE−ZOが初ですし、ZO−3やアコギもです。
 にも関わらず、バンドの誘いに二つ返事でOKを出し、しかも「本人の希望で」ベース担当です。
 何故ベースなのかというと、ナミさんはバンド「バンプ・オブ・チキン」の(私は知りません)ベーシストが大好きで、以前からベースに憧れていたからです。

 のだめさんがアコギ&エレギのYUI、ナミさんがバンプ・オブ・チキンのベーシスト、ラルクさんがビジュアル系マイナーロックバンドのドラムス、楽器演奏のきっかけはこれが正解です。

 デイ・ケアのプログラムに「音楽」があり、ピアニストで音楽療法士の講師が来ていましたが、好きでもない楽器をつまらない音楽で演奏させられて、何が改善するのでしょうね?
 先日知り合いになったFZRさんはそのプログラムの際、音楽室のエレクトーンが全て埋まってしまったので、名前の知らない妙な打楽器を、エレクトーンの和音の合間に、カーンと叩かさせられていただけです。
 他にドラムセットやアコースティックギターなどがあるにも関わらず、です。

 精神疾患は主治医との信頼関係が大切だと、かなり以前に書きましたが、典型的な「悪い見本」です。

 その音楽プログラムの際、私はZO−3で遊んでいたとその日の日記に書いている筈ですが、私は器用なのでつまらないことでも楽しめますが、それができない精神疾患の患者への「治療」を行うのが「音楽療法士」の仕事です。

 以下、簡単な資料をWWWから転載しておきます。

*****
 音楽療法士(ミュージックセラピスト)とは、音楽療法に関する知識と豊富な臨床経験を身につけ、心や体に問題を抱えている人に対し――

 人は心地よい音楽を聴くと、精神が安らいだり、心拍数が安定したり、脳が活性化するなどの反応があることが証明されています。
 音楽療法士は「1/fゆらぎ」といわれる周波数を利用し、自閉症、痴呆症、うつ状態をはじめとする様々な精神異常を改善させるために応用して個別に治療計画を立案し治療をしていきます。

 音楽療法士資格の主催・認定は日本音楽療法学会がおり、日本音楽療法学会認定音楽療法士の資格は、国家認定資格ではありません。
 しかし、音楽療法の知名度はあがっており、医療機関、福祉施設、養護学校など活躍の場は広がる一方です。
近い将来、音楽療法士資格が国家資格として制定されても不思議ではありません。
*****

 デイ・ケアで遭遇した、臨床心理士、理学療法士、音楽療法士……日本の医療水準の「低さ」には、もう笑うしかありませんね。

 いっそのこと、私がそれらの資格でも取りましょうか?(爆)

 たとえばナミさんであれば、バンプ・オブ・チキンのベーシストが大好きで、そこにPIE−ZOとはいえ、れっきとしたエレキベースを渡し、アンプに接続してフルボリュームで、

「ズドーーン!!」

 とやれれば、うつ病から一転、ベーシスト誕生です。
 ハードピック片手にフルボリュームのエレキベースで遊んで、カラオケで知らない曲に合わせてズンズンと遊んでいれば、それで、うつなど吹っ飛びます。

 のだめさんも、見た限りでは、うつなのですが、アコギで大好きなYUIの曲のコードを押さえているところに、ZO−3を渡し、アンプでフルボリューム+ディストーション最大で、

「ズギャーーン!!」

 で、YUIです。

 転載した資料には「1/fゆらぎ」がどうこうと書いているようですが(読んでいません)、そんなことはどうでもいいのです。

「癒し」だとか「ヒーリング」といったCDを目にすることがありますが、あれらには何が収録されているのでしょうね?

 残念ながら就寝時間ですので、ここまでです。
 久々に日記ではなく、記事になりましたかね?
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《連載》えせエッセイ『らぶらぶ・ランデブー♪』★642 S・フリーダムガンダムVSダブルオーガンダム
  鳩羽美咲(F91なら勝てるかな?) 2008年 10月 18日 06時 56分 08秒

 やほ、鳩羽です。
 えっとね、オフィスみさきからご報告です。
 ずっとゴーストライトを占拠してた欄丸が、

 壊れました!

 いや、この表現はちょい違うかな?
 えっとね、別に倒れたとかそーいうんじゃないのよ。
 なんていうのか……、

「SEED炸裂!」

 って感じかな?

 このままだとストフリ(ストライクフリーダム)ライクに無敵で、でもそれってかなりリスキーだから、どうしよっかなー? って考え中。
 っつっても、SEED炸裂のストフリ相手だから、どうもこうもしようがないんだケドさ(爆)。
 リアル事件にならなきゃいいような、なったらなったで面白そうな、ビミョーな感じかなー(←いやソコは止めようぜ(涙))。

 ツインドライヴ始動したダブルオーガンダムって、SEED炸裂のストフリに勝てるんかね?

 んー、少なくとも今はムリっぽいな。
 鳩羽でした。
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《連載》気ままにコラム『イミテーション・ハート』★218 レボリューション
  アリサ(あくまで傍観者) 2008年 10月 21日 01時 55分 44秒

 欄丸が結成したというバンド「のだめず(仮)」が20日(月)の19時に解散したらしい。
 それで落ち込んだり、病状が悪化するのなら「とても良い」のだが、その状況でさえ利用するのが欄丸という人間である。

 欄丸の連載記事タイトルが「フリークス『ジオプトリー・マキシマム』」という名称たる、ゆえんは、この辺りにあるのだ。

 恐ろしいほどの情報操作を駆使し他者を手中に収め、使えるものは全て使い、自らの病気でさえ利用する、正に「マキシマム」である。

 しかも、それをバックアップするGWライター陣と、欄丸と同等の能力を持つ「影の人物」の存在。
 これが本格的に動き出した今、デイ・ケアという空間は完璧に欄丸の掌の上にある。

 それが都道府県の精神科デイ・ケアという限定空間で収まるのか、更に広がるのかは、欄丸の「気分次第」であり、デイ・ケアの人間は、さながら「パンドラの箱を開いてしまった」状態だ。

 欄丸は「ロックンローラー」、つまり反社会者であり、当然ながら目的は「社会の破壊」である。

 具体的に何を破壊するのか、それさえ「欄丸の気分次第」であり、被害者が少数になるのか膨大になるのか解らぬこの状況を、私は「楽しく」傍観しようと思う。

 気分やノリ「だけ」で動くロックンローラーほど恐ろしい者はいないであろう 。
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【神の恩寵】GW編集部『おしらせ』秘密戦隊ゴーストライト
  編集長VーREX 2008年 10月 21日 21時 32分 52秒

 デイ・ケアでリハビリテーションを行っていた、ライターの欄丸さんが「完全に」「キレ」ました。

 そうなった原因は、欄丸さんのバンドが解散したから……ではなく、都道府県デイ・ケアという施設の参加者、スタッフなどなどの「全ての人間」に、もみくちゃにされたからです。

 元々が病気を患っているところに、この仕打ち、とても許せるものではありません。

 我がゴーストライトの貴重なライターを「馬鹿にした」この方々に対して、ゴーストライト編集部は総力をあげて欄丸さんに協力します。

 あの、オフィスみさき、鳩羽美咲さんがとても怒っていて、サー・ダイドー少尉も秘伝究極裏秘密奥義を炸裂させると同意し、トラブルメイキングの達人、アリサさんもバックアップ。

 そして、オンライン作家、飛鳥弥生さんも全面的に協力してくれるとのことです。

 編集部からは、ジョン・コンスタンティンこと副編のアイ、ガイバー・ダークヒーロー編集ピィくんを援護に出します。

 ゴーストライトは娯楽雑誌ですが、同時に「戦う者の集まり」でもあるので、ライター全員、GW編集部総動員で、「都道府県デイ・ケアの人間の集まり」と戦います。

 しばらく、娯楽要素はなくなるかもしれませんが、

「ゴーストライトの力」

 を披露できるいい機会です。
 WWWの片隅に位置する、ウェブログの力がどれほどのものか、見せますので、ご覧下さい。
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【寄稿】♪「ライトアップ・ゴースト! 〜秘密戦隊ゴーストライト」
※秘密戦隊ゴーストライト オープニングテーマ(作詞:欄丸)

変身完了5秒前!
遂に目覚めるスーパーヒーロー!
秘密戦隊ゴーストライト!
赤 青 黒のゴーストライト!

邪悪な奴らが降りて来る
僕らの街が狙われる
みんなの希望が 消えて行く

黒い叫びが耳を打ち
破壊の闇が現れた
(無へ帰るのだ)

くすむ青空 割れる大地
濁る海原 倒れる友
誰もが諦め目を閉じる
地球の嘆きが こだまする

社会を滅ぼす破壊衝動
世界を滅ぼす破壊衝動
スーパーヒーローなんていないというが
ここにいるから安心しろよ

実は俺たちスーパーヒーロー!
悪と戦うスーパーヒーロー!
秘密戦隊ゴーストライト!
赤 青 黒のゴーストライト!

閃け!(ハーモナイズ!)
超絶レスポール!
響け!(オーバードライブ!)
完全テレキャスター!
轟け!(ディストーション!)
最強ス・ト・ラ・ト・キャスター!!

秘密戦隊ゴーストライト!
赤 青 黒のゴーストライト!

社会を滅ぼす破壊衝動
世界を滅ぼす破壊衝動
彼らがくるならもう大丈夫
世界の平和は彼らが守る
全ての人の平和を守る

秘密戦隊ゴーストライト
赤 青 黒のゴーストライト
変身完了5秒前
遂に目覚めるスーパーヒーロー

「ゴーストレッドが俺だというのはナイショだから
そこんところ ヨロシク!!!!」


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【奥義】フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★234 555(ファイズ)
  欄丸(オフィスみさき&「HIGH JET’S」仮所属・ベース担当&のだめず元ーダー&……)) 2008年 10月 22日 03時 37分 17秒
 
 欄丸です。
 明日、水曜日はデイ・ケアが休みなのですが、眠いのでごく簡単に。
 バンドですけど、復活しました(笑)。
 いちおう名称もパートも決まっているんですが、とりあえず、

「全て綺麗に解決した」

 とだけ伝えておきますね。

鳩羽美咲「って、早っ!! なんだその「速度」は!! 誰一人として登場するヒマねーじゃん(涙)」
アリサ「……それが欄丸、ということよね? 開いたパンドラの箱の片隅に、一粒の光があった、ってところかしら?」
編集ピィ「アクセルフォーム!?」
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《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★235 ストラトキャスター担当秘話
  欄丸(オフィスみさき&パンクロックバンド「HIGH JET’S」ベース担当&元のだめず(仮)リーダー&ジャンル未定バンド「AIR FORCE ONE」リーダー&一人バンド「FREEDAM」所属)) 2008年 10月 24日 00時 05分 36秒

 欄丸です。
 今日、10月23日(木)の16時半、都道府県管轄の精神保健福祉センター、通称「デイ・ケア」での「体験参加」の結果、

「当方デイ・ケアでは、あなたを受け入れることはできません」

 と「正式に」断られました。

 まあ、そもそもが「体験」であり、当初の資料に「事情がある場合は受け入れできない場合があります」とあったので、全く問題ありません。

 都道府県管轄の「お役所」であるデイ・ケアという、単なる「施設」を体験してみようと思ったのは、

「地元に自分と同年代、自分より若い世代の知り合いがいなくて、暇だったから」

 要するに「暇つぶし」だったので(笑)、断られて気持ちがどうこうということは全くありません。
 というのも、暇つぶしのつもりが「大忙し」になり、知り合いが「物凄い数」できたからです。

・ラルクさん〜8月だったか、同じ日に体験参加を始めた、年下の明るい女性。
 グレイやラルクなどのビジュアル系日本人ロックバンドの追っかけと、ゴスロリのコスプレ経歴あり(爆)。
 超マニアックだというビジュアルバンドのドラムスに憧れていて、コスチューム&スタイルマガジン「COSMO」に掲載されていた、
「Psycho le Cemu〜サイコ・ル・シェイム」
(フランス語は解らないので意味は知りません)という、ビジュアル系コスプレバンド(5人)を知ってました。

・のだめさん〜音楽室で、二段になっている高性能エレクトーンを弾いていた、年下で控えめな女性。
 音楽室で、アコースティックギターをかかえて、YUIという日本人のアーティストの「Good−bye days」というマキシシングルのカップリング曲「イッツ・ア・ハッピー・ライン」の練習をしていて、マイナーコードのFが押さえられず苦戦していたので、私のアンプ内臓ギター、「FERNANDES社 ZO−3芸達者(トレモロユニットとディストーションを内臓」の「故障しているもの」を渡し、YUIのアルバム「I LOVED YESTERDAY」を借りています。

・ナミさん〜フリルのワンピースを着た、小柄でおとなしい年下の女性。
 日本人ロック・バンド
「BUMP OF CHICKEN」のベーシストに憧れていて、私のエレキベース「FERNANDES PIE−ZO」を貸して、BUMP OF CHICKENのアルバム
「jupiter(ジュピター、木星)」
「ユグドラシル」
 を借りています。

・ハイライトさん〜たばこのハイライトを吸っていた、同年代の明るい男性。
 PSPを持っていて、デイ・ケア初(らしい)パンクロックバンド「HI・JET’S(ハイ・ジェッツ〜加速装置を更に加速)」のリーダー。
 日本人パンクロックバンド「クロマニヨンズ」のファン。

・ヒロトさん〜デイ・ケア最年少のとてもおとなしい男性。
 クロマニヨンズと電気グルーブなどのファンで、アコースティックギターの練習を音楽室でやっていました。

・ビリーさん〜同年代で若干太めの男性。
 体験初日に一緒に麻雀をした際に、「機動戦士ガンダムは嫌いだけど、超時空要塞マクロスの劇場版」
「愛 おぼえていますか」は好きだといっていた、アメリカの3リズムロックバンド「GREEN DAY」などなどのファン。
 後述する方のレスポールタイプのエレキギターで、GREEN DAYのアルバム
「Dookie」に収録されている「超」のつく有名曲、「BASKET CASE」を即興で披露した、隠れビリー・ジョー・アームストロング(笑)。

・刹那さん〜年下で明るいメガネをかけた男性。
 同じく体験初日の麻雀で一緒になった、常にヘッドフォンを装備しているアニメーション全般の大ファンのゲーマー。機動戦士ガンダムOO(ダブルオー)の主人公、刹那・F・セイエイが呼称の由来。

・ワンエィティさん〜年下で若く、髪を染めて派手な衣装をしているにも関わらず、何故かとてもおとなしい男性。
 体育館で、私と全く同じのアディダスの「マニアックでクールな」バスケットシューズのローカットを履いていて、余りの驚きに思わず声をかけて(それくらいマニアックなバッシュ)、車、スポーツカーの話題で意気投合。こちらはFRロータリーターボ車「マツダRX−7後期型 FC3S」で、180SX(ニッサンのFR)。

・FZRさん〜年下でおとなしい男性。
 仮面ライダー555(ファイズ)の雑誌を眺めていたら、声をかけられバイクと車談義で盛り上がった、整備士を目指している方。
「FDのガルウイング仕様は一時期流行りましたよ」と相当なカーマニア。現在は原付で以前は250ccバイク「FZR」に乗っていた。

・桜井さん〜若干年上でレスポールタイプのギターを操る男性
 仕事とデイ・ケアを両立しているのでめったに顔をあわせないものの、バンド経験、ライブハウスでの活動、弾き語りなどをする正真正銘のギタリスト。
 ハイライトさんのバンド「ハイ・ジェッツ」のリードギター&作曲。

・グルメさん〜同年代で太めの、料理に詳しい男性
 かなり料理に詳しく、こだわりもあるようで、私からの「ペペロンチーノのデザートにアイス」という提案に「なるほど!」と共感してくれた方
 ちゃんぽんになりましたが、そばめしのほうが美味しいですよねー?(笑)

・エアフォースさん〜喫煙コーナーで空軍、モデルガンなどの話で意気投合。
 5万円ほどするソーラー充電式のGショックを身につけている、ミリタリーフリーク。陸海空ならば空軍ということなので、エアフォースさん。こちらの2着のフライトジャケットをお披露目したかったのですが、残念ながらです。

・角メガネさん〜おそらく年上であろう、細身で長身の男性。妻子持ち?
 ディスカッションで「ゲームばかりやっている若い世代は、ヴァーチャルとリアルの区別がついていない」というとんでもない誤解を披露してしまった、「ヴァーチャルリアリティ」という単語に意味を知らない方。
 PSPやニンテンドーDSであふれかえっているデイ・ケアなので、誰かがその誤解を解いてあげてもらいたいものです。

・ディスカスさん〜同世代であろう、とても弁舌に長けた「ようにみえる」男性。
 接触すると論争で潰してしまう可能性があったので、もっとも警戒していた人物。心理学を専攻していたらしいのですが、ハイ・ジェッツのリーダー、ハイライトさんも心理学の単位を持っており、同年代ながら正反対。
 この方と同世代が集まると、それはそれで面白いのですが、そこにもしも私が入った場合、とても危険なので、「物理的な距離」をとっていました。

・農家さん〜ディスカッションでとても前向きな意見を述べていた、普段も明るい、同年代か少し上の男性。
 明確な思想とおだやかな性格なので、おそらくリーダータイプでしょう。

・かんたびれさん〜女性では最年少? 中性的な印象がとてもクール(笑)
 ピアノを練習していたので、のだめさんとラルクさんの3人でトリオが組めます(笑)。

 ……書いているとキリがないので、この辺にしておきます。

 というのも、明日23日(木)がデイ・ケアが休みで、おわかれ記念?(笑)に「カラオケに行こう」という話になっていて、しかし「体験参加の」私の手元に、

「かなりの情報が集まっている」

 からです。
 個人情報の漏洩を最低限にしつつ、解りやすくまとめる作業には、それなりの時間が必要で、カラオケや私が正式参加を断られたことは、

「どうでもよくて」

 問題は、その判断を下した「精神科医」「臨床心理士」「理学療法士」です。

 デイ・ケアというのはそもそも

「リハビリテーションによる社会復帰を目的とした施設」

 なのですが、「デイ・ケア」という社会を監視・監督している人間、に「問題がある」と、一般社会への復帰どころか、デイ・ケアという限定された空間にさえ適合できない方が出るからです。

 私の参加拒否を「確定」させたのは、30歳の妻子持ちの「精神科医」という「肩書きをもった」うつ病の男性です。

 精神疾患の治療は「薬物療法とリハビリテーション」の二つで行われる、と一般ではいわれていますが、実はとても大切な3つ目があります。

 それは「信頼感」です。

 完璧な効果のある薬だとしても、その処方箋を書いた精神科医に信頼を抱けない場合、リハビリテーションは全く無意味となります。
 また、完璧なリハビリテーションプログラムであっても、臨床心理士や理学療法士、音楽療法士などを信頼していなければ、やはり無意味です。

 仮に私の「うつ病」を例に出すと、私が社会復帰をするために必要なものは、

「信頼できる」精神科医の書いた「処方箋」
「信頼できる」薬剤師の調合した「薬」
「信頼できる」臨床心理士によるカウンセリング
「信頼できる」理学療法士や臨床心理士などによるリハビリテーションプログラム

 以降、WWWからのコピー&ペーストです。
*****

 ちなみに「臨床心理士」とは、
 臨床心理学を学問的基盤に、心の問題の援助・解決・研究に貢献する専門家として認定する資格である。心理療法家・カウンセラーの資格には、国家資格が存在しない一方、民間の認定資格は多数存在する。その中で臨床心理士は、現在最も知名度の高いものである。公立学校スクールカウンセラーの資格要件になっていたり、医療機関でも臨床心理士を資格要件としているところが多い。

 臨床心理学の専門性と資格をめぐる1970年代の論争を経て、日本臨床心理学会を離脱したメンバーが中心となって立ち上げた日本心理臨床学会が事実上の母体となっている。

 心の癒しを求める社会風潮や少子化に悩む大学のニーズを背景に資格者数を拡大して社会的認知を勝ち得る一方で、指定大学院制の導入に伴う資格認定協会の大学院カリキュラムへの介入、有資格者の技術水準のばらつきと常勤職への就職難、心理学諸学会や民間団体による認定資格の乱立といった問題が指摘されている。特に大学院カリキュラムへの介入に関しては、指定大学院制度の導入に伴って臨床心理士が他分野の研究者の常勤ポストを相当数奪ったので、他分野における臨床心理士への心証は決して良いものではない。

 1995年に文部省研究事業として始まったスクールカウンセラー事業は、臨床心理士と精神科医等が行うとされていたが、事実上臨床心理士の独占であった。2001年に制度化され、現在全公立中学校にスクールカウンセラーが配置されることになり、配置基準も緩められている。しかし、首都圏では臨床心理士の独占が続いている。この事業によって、臨床心理士の認知度が高まった。

 臨床心理職の国家資格化に関する議論が旧厚生省や国会で議論されてきたが、心理士団体と医師団体の調整がつかず、何度も資格化が頓挫している。最近では、2005年に立法化直前まで行ったが、日本医師会、日本精神科病院協会、日本精神神経科診療所協会、日本精神神経学会などの強い反対により、立法化はストップしてしまった。現在は凍結されている状態だが、事実上頓挫してしまっている。

「理学療法士」とは、
・理学療法士(PT)の定義
「理学療法士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、理学療法士の名称を用いて、医師の指示の下に、「理学療法」を行なうことを業とする者をいう。「理学療法」とは、身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マツサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう。(理学療法士及び作業療法士法第2条)

・理学療法士(PT)の業務
 理学療法士は、診療の補助として理学療法を行なう(理学療法士及び作業療法士法第15条)。 理学療法士は、一般に考えられている高齢者、交通事故などにより発生した身体機能障害の回復のためのトレーニングのみならず、脳卒中での片麻痺などから、新生児の運動能力の発達の遅れ、身体的な障害を持つ人に対して、医師(時に歯科医師)の指示の下、その基本的動作能力の回復を図ることを目的に、治療体操その他の運動を行わせ(運動療法という)、及び電気刺激、温熱、マッサージなどの物理的手段を加える(物理療法という)者であり、その活動を理学療法という。こうした治療を中心としたリハビリテーション病院も少しずつではあるが、増えてきている。 大学・専門学校教育においてこの職種の養成教育が始まり、当初は養成校の数は少なかったが、近年急激に増設されている。大学および大学院での教育が現在は主流となってきている。大学など養成校での修学過程を終了後、理学療法士国家試験の受験資格を得る。資格創設初期においては人員確保の為、医療施設勤務の柔道整復師からの資格転向が例外処置として認められていた。

 そして

「精神科医は、当たり外れがある」です。

 これはもう絶対間違いありません。

 なんでもかんでも鬱病と診断して、最新の抗うつ剤を出しておけばいい、と適当に考えたのかなんなのか分かりませんけども、患者とちゃんと向き合わない精神科医は実在します。個々の医者を比較した場合のこの差たるや、正直今でも思い出してびっくりするほどです。

 気分が乗らないから、位の気持ちでいるところを鬱病と診断されて、飲まなくても良い抗うつ剤を飲んでいる人、あるいは合わない薬を飲んでいる人は恐らく――あくまで素人の想像ですが――実在するのではないでしょうか。

*****

 WWWで検索をかけて、それをコピペしただけで、これだけの情報があつまります。
 最後の文章など、まるで「私が書いたように見える」でしょうが、「適当に検索したら出てきただけ」です。

 私は自分の主治医を「一切」信用せず、5年ほど薬を飲み続けて、2008年に、その主治医に、「誘導尋問をかけて」自立支援医療費・自己負担額管理票と3級障害者手帳という「便利な道具」を手にしただけです。
「信頼できない」主治医の、精神科医という「肩書き」を利用させてもらっただけで、「信頼できない主治医」は、単なる「処方箋プリントアウト装置」です。

 なので私は半年か1年ほど、主治医と顔を合わせておらず、家族にお願いして処方箋をプリントアウトしてもらい、薬剤師の出す薬を「自分の判断で」服用しています。
 信頼できない主治医の書いた処方箋など、ただの紙切れだからです。

 うつ病になるきっかけは精神的ストレスであり、その原因は様々ですが、服用する薬にそれほど大差はありません。
 例えばそれがデプロメールであろうがドグマチールであろうがデパスであろうが、そんなことはどうでもいいのです。

 大事なのは自分が服用している薬が「そもそもどういう薬なのか」をきちんと理解すること、です。
 信頼できる主治医であれば、その主治医に聞けば納得できる説明をしてくれますが、私の主治医は、私を納得させられませんでした。
 何故かというと、私が処方された薬のことを、

「キッチリと把握しているのに」
「それ以下の説明しかないから」

 です。

 WWWからコピペした文章を「5秒ほど」読みましたが、精神科医には「当たり外れ」があります。
 外れの主治医の場合、その人物が精神科医だろうが弁護士だろうが、全く

「信頼できません」

 今回私はそれを確かめるために、3人の精神科医と接触しました。
 一人は私の主治医
 もう一人は通院している病院の院長
 そして、デイ・ケアにいた、

「うつ病の30歳の精神科医」

 この3人のうちで私を薬の話で納得させられたのは

「通院先の院長だけ」

 でした。
 つまり、精神科医には「外れが圧倒的に多い」ということです。

「信頼できる精神科医」を見つける事はとても大変です。

 私を納得させることができた精神科医と、デイ・ケアにいた30歳、年下の妻子持ちの精神科医とでは、いっていることが正反対でした。

 仮に、私がデイ・ケアに「正式参加してしまった場合」、私の病状は確実に悪化します。
 なので、今回、参加を断られたことは、

「とても良かったこと」です。

 デイ・ケアに体験参加の申し込みをしに行った際、その30歳のうつ病の精神科医は、

「外れで信頼できない」

 と一目で解っていました。
 というのも、その精神科医と喋ると、こちらの気分が落ちていくからです。

 ハキハキとしゃべらない、目を見ない、話を聞かない、などで、3分と立たずに「外れの精神科医」だと解っていました。

 都道府県デイ・ケアに体験参加をしたのが8月。
 9月はデイ・ケアという施設に興味がなかったので行かず、
 10月に、昼夜逆転した生活を元に戻しておこうと思って、デイ・ケアに行きました。

 最初に驚いたのは、このブログに書いていますが、ラジオ体操が始まったこと。
 次に、男性と女性とが完全に別グループになっていたこと、です。

 リハビリテーション施設である筈の、その小さな「社会」が既に歪んでいる、この矛盾が何なのか、

「興味が出てきたので」「体験」

 してみました。
 そこで私が何をしたかというと、

「壊れたZO−3を持っていった」

 これだけです。
 たまたま「音楽室」と書かれた部屋を見つけて、しかし誰も利用していなかったので、

「おいしい場所を見つけた」

 と喜んで、「置いてあった」ドラムセットをドカドカ叩いたり、「置いてあったディストーション付きのスピーカとシールド」で、

「休憩時間、自由時間に」一人で遊んでいただけです。

 そこで「偶然」アコースティックギターを弾いていた、のだめさんと知り合いになって、のだめさんがエレキギターを余り詳しく知らなかったので、

「知っている範囲内で」教えてあげていたら、だんだんZO−3で遊ぶのが楽しくなり、友達から、

「壊れたZO−3芸達者」を借りて、

 音楽室にあったディストーション付きのアンプに繋いで、ストラトキャスタータイプのエレキギターを組み上げ、憧れの天才ギタリスト、

「エドワード・ヴァン・ヘイレン」ごっこ

 をして、遊んでいたら、どんどん楽器が楽しくなって、そこで「ハイライトさんが書いた歌詞」と「弾き語りの桜井さん」が作曲活動をしていたので、私は趣味である執筆の応用でそれを「編曲した」
 そこでビリーさんがGREEN・DAYのビリー・ジョー・アームストロングばりのパワーコード演奏を桜井さんのレスポールで披露し、これでベースとドラムがいれば、

「バンドになる!」

 となり、ドラムは打楽器で簡単なのでレスポールを自在に操る桜井さんがドラム、リードギターはビリーさん、ならば、

「私はベースを買います!」

 となって、定価4万円のPIE−ZOをヤフー!オークションで15500円+送料2000円という破格で入手し、

 パンクロックバンド「HI・JET’S(ハイ・ジェッツ)」誕生!!

 壊れたZO−3がテレストキャスターとなり、借りた芸達者がストラトキャスターとなり、レスポールがほしければシールドを抜けばいい、とエレキギターが全て揃って、
 あとは、ジミ・ヘンドリックスが好きならばテレキャスター、エドワード・ヴァン・ヘイレンが好きな私はストラトキャスター、レスポールには興味がないので、のだめさんに渡した。

 ここまでで何か、

「私に問題がありますかね?」
********************


【寄稿】♪「コミュニケーションズ・ハイ」(作詞:アリサ)

具現化された思想 言語を用い 多くを深く語り合い
「時間と価値観」を共有することこそ 人間の求めあうもの

求めるものを単なる肉体的接触
性欲だと勘違いするから 世の中のあらゆる誤解が生じ
退屈で品の無い人間と 彼等が構成する社会が出来上がり
我々にとって住み難い餓鬼界と化してしまうのだ

思想の共有 それは即ち精神的融合であり
あらゆる感覚 視覚・聴覚・触覚などのうちでも
極上の接触手段といえる

具現化された思想 言語を用い 多くを深く語り合い
「時間と価値観」を共有することこそ人間の求めあうもの
コミュニケーションの行き着く
辿り着く頂点にして 究極の目的なのだ

《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★250 1972
  欄丸(オフィスみさき所属、FREEDOM所属、激うつ中) 2009年 01月 17日 01時 40分 01秒
 ギター研究の続きで、ジミ・ヘンドリックスにするかどうか悩んで、こちらにしました。
 ディープパープルのハイウェイ・スターです。

<object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/KgZSnAkQc4c&hl=ja&fs=1"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/KgZSnAkQc4c&hl=ja&fs=1" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="350" height="243"></embed></object>

 特にディープパープルに好き嫌いがあるわけではないですが、知った曲だということもあり、カッコ良く見えます。
 後ろに積み上げられたマーシャルのアンプが、30数年という歳月を物語っていて、見栄えこそ古めかしいですが、曲には全く遜色ありません。
 また、単純なリフながら迫力があったりと、シンプル・イズ・ベストという言葉も合いそうです。
 聴くほうもですが、ギターやベース、ドラムなどの入門にも、ディープパープルはいいと思います。

【寄稿】小説GW《第10話〜コミュニケーションズ・ハイ》草稿1
  飛鳥弥生 2009年 01月 16日 22時 22分 16秒
 都道府県管轄の精神科デイ・ケア「ハートフル」に通う、躁うつ病の欄丸が、自身が楽しいと思ったことをやっていた結果、バンドが結成されることになった。
 対人恐怖症やコミュニケーション障害患者ばかりでただでさえ暗いハートフルなので、そこにバンドが誕生するというのは喜ばしいことなのだが、それまで、楽しいの一言で終わっていた欄丸のハートフル体験参加は、以降、徐々に方向がずれていってしまう。
 こうして振り返れば、その原因がハートフル参加者のハイライトという人物の歌詞と言動であることは一目瞭然なのだが、当時、そして直後の欄丸や鳩羽美咲、アリサなどはそこに気付けず、故にハートフルのスタッフを攻め立てることとなってしまう。
 当然、欄丸の変調の原因の一つはハートフルスタッフなのだが、根本はハイライトという人物と、彼の書いた詩である。

 何事にも無関心で無気力人間であったハイライト氏が、作詞〜作曲、編曲という行動を体験してハイ=躁(そう)になり、それに躁うつ病の安定状態だった欄丸が引っ張られ、同じくハイになった、簡単にいえばそういうことなのだが、経緯は簡単であっても結果は簡単なものではない。

 どうすれば最悪の事態を回避できたのか、今となっては空しい議論である。


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《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★225 転機、スカ・ドラマーの場合
  欄丸(オフィスみさき所属のアナライザー) 2008年 10月 11日 12時 51分 39秒

アリサ「準通院のような行動からバンド結成だなんて、正に、事実は小説よりも、って感じね。楽しそうだし実際楽しんでいるようだから心配はしていないけど、美咲ちゃんと同じくで、さすがに「普通の」日常とは呼べないわね」
欄丸「それでも、あくまで日常のある日の出来事なので、「事故」みたいなものでしょうか?(笑) 美咲さんのバイクの……ああ、この件を蒸し返すとうるさそうなので、記事に移ります」

 欄丸です。
 前回を参照していただいて、デイ・ケア通いからバンド結成、ベース担当に決定したのですが、予想外で突然の出来事ではあるのですが、今になって思い返すと、それなりの予兆は幾つかありました。
 その部分は幸いにも、中断された部分からの続きになります。

 昨日10日(金)の昼休憩、アコースティックギターでYUIの曲を練習している、のだめさんに実際の演奏動画を見せた後ですね。

 昼休みの後は当然、午後のプログラムが始まるのですが、これが午前と同じく今後のプログラムに関するミーティングで、発言者がほぼおらず30分弱で終了したので、以降は再び自由時間です。
 休憩室で雑談する人もいれば、ヘッドフォンで音楽を聴いていたり読書にふけっている方などそれぞれですが、私と桜井さんは当然のように音楽室へ行きます。

 その日の音楽室には、定員ギリギリというほど多くの人がいました。
 私と桜井さん。のだめさんにヒロトさん。音楽室のモニターを占拠してゲームをやっている人とそれを見物している人。プログラム以外では初めて音楽室に訪れてエレクトーンを練習している方、最後に一人、キーパーソンとなる方が、8〜10畳程度しかない音楽室に大集合です。
 ハイライトさんは作詞活動で体力を使い果たしたらしく、静養室です。

 作曲活動が終了していたので、桜井さんにヒロトさんが……おっと、肝心なことを書き忘れていました。

 昼休憩、昼食時間に戻ります。
 食事の直前、喫煙コーナーで私と桜井さんが「やっぱりベースとドラムが欲しいですね」と話していると、ハイライトさんから「大丈夫です。僕に考えがあります」と意味深な発言がありました。
 ハイライトさんは楽器や演奏の知識を一切持っておらず、その考えとやらはDTMだとかエレクトーンのドラム機能だろうかと少し想像したのですが、違っていました。

 昼食のテーブルには私と桜井さんと、ハイライトさんとヒロトさんが一緒に座っていました。
 ヒロトさんは私を警戒しているので……ヒロトさんはコミュニケーション障害の症状らしきものもあり、知っている範囲内では桜井さんとハイライトさんにしか心を開いていない、という意味で、私だけが特別嫌われている訳ではありません、念の為。
 ヒロトさんに余計なストレスを与えないよう、私は桜井さんと音楽とは無関係な雑談をしていました。

 食後、ヒロトさんが、クロマニヨンズの新アルバムがもうすぐ発売されるので楽しみでそわそわしています、だとか、なんとかという曲はいいですよね、とハイライトさんに熱心に喋っていたのですが、ヒロトさんともっとも親しいハイライトさんの応対は普段よりも若干押さえ目で、おや? と思っていると「話は変わるけど」と何やら深刻な雰囲気のハイライトさん。

「ナントカさん(知らない名前です)は、「まだ若いのに、ヒロトさんはお先真っ暗だね」っていっていたけど、今の君には二つ、選択肢があるんだよ」
「一つは大検(現在の大学入学資格検定)を受けること。もう一つは……」

「俺らと一緒にドラムを叩くこと!」

 私と桜井さん、大爆笑です(笑)。
 これがハイライトさんのいっていた「考えがあります」の正体です。

 以降は普段の砕けた調子に戻り「メジャーになろうぜ」だとか「ビッグドリームだよ」だとか、笑いのネタのような会話が続くのですが、こちらは引き続き大爆笑しつつも、同時に思案です。
 この一見すると突拍子もない提案は、ごく単純にハイライトさんがドラマー候補としてヒロトさんを選んで引き入れようとしている、というだけではなく、当のヒロトさんには貴重な提案なのでは、と感じたからです。

 何かしらの原因で疾病となりデイ・ケアに通っている、という大前提があり、ハイライトさんの目論見はさて置き、ドラマーとして誘われる、これは受け取り方によっては、それこそその後の人生を左右する可能性があります。
 ドラムを叩いて人生が変わるかもしれないと書くと、おそらくたいていの方は「そんな馬鹿な話」と鼻で笑うでしょうね。
 この記事では特別主張したい訳ではないので、理解できない方は無視してもいいのですが、いちおう根拠となることを書いておきます。

 以前にも記しましたが、今は遠方の知人に、ドラマーがいます。
 その方は元々アマチュアバンドに所属していたのですが、そのバンドがメジャーデビューした際に……メジャーデビューしたのです、メンバーから弾かれてしまいました。
 ちなみにジャンルはスカです。私のスカの知識は残念ながら「東京スカ・パラダイスオーケストラ」のみです。
 その後、その方は一人でドラムを練習しつつ、小さなライブハウスを兼ねた喫茶店にアルバイトで入り、板前をやっていたそうです。
 ドラムは趣味にして、板前を本気で目指すというようなことをいっていたことがあり、そこでこちらが転居しました。

 それから2年後くらいの年始だったか、その方に元気ですか? ドラムはどうですか? といった挨拶のつもりのメールを送ったところ、返信されてきたメールに「今は別のバンドに所属していて、まだ前座なんですけど、もうすぐメジャーデビューできそうです。CDが出来上がったら送りますね」とありました。

 ……この、スカのドラマーの方の経歴を読んで、「よくある話だ」とはさすがに誰も思われないでしょう。というより、大袈裟ではなく、人生が変わっていますよね?
 その知人は、ドラムを叩いていた「だけ」です。
 当然その腕前が、ということが関係していますが、それでも、ただドラムを叩いていただけの結果です。

 GW読者層が不明なので、一般論としてまとめますが、人生(実はこの単語は嫌いなのですが)の転機となる要因は、「私の人生はこうして変わった」といった類の書籍に書かれていることよりも多く、それらは決して特殊なものではありません。

 肝心なのは、ある出来事が、それなのかどうか「気付けるか」という事です。

 日記が中途半端になってしまいましたが、文章量も適切ですし、何より最後をきちんと書いておきたかったので、ここで一旦終わります。
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《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★226 ドラム〜****さん(仮)
  欄丸(オフィスみさき所属) 2008年 10月 11日 18時 36分 34秒

 欄丸です。
 10月10日(金)の話がなかなか完結しません。それだけ濃い1日だったからなのですが、余りに分断しすぎていて、結局何が起こったのか解り辛くなっていますね。
 推敲して1つの記事にまとめてしまいたい気持ちもあるのですが、日記の推敲というのは聞いたことがないので、続き、続きで繋いでいきます。

 昼食後に、ハイライトさんがヒロトさんをドラマーに誘ったところですね。
 その提案に対するヒロトさんの返答は「大検を受けます=ドラムは叩きません」でした。
 ハイライトさんはかなり粘って「勧誘」していましたが、結局ヒロトさんを口説き落とせませんでした。
「駄目でしたねー」と苦笑いするハイライトさんは、その後と午後のプログラムの後はずっと、仮眠ベッドのある静養室で休息です。

 やっと時間軸が戻りました。
 午後のプログラム後の時間、ほぼ満員の音楽室です。
 桜井さんはドラムも叩けるのですが、ハイライトさんの勧誘の流れからか、ヒロトさんにお試しでドラムの8ビートの基本を教えていました。

 気になる腕前ですが、基本だからなのか桜井さんの教え方が上手だからなのか定かではありませんが(おそらく後者でしょう)、初めてだとは思えないほどきっちりとビートになっていました。
 後は1曲分を叩ける体力さえつければ、そのままドラマーとして参加してもらっても違和感のないくらいです。
 それくらいですからおそらく楽しく、ドラムとして参加するのでは、と思ったのですが(私ならば間違いなくします(笑))、ヒロトさんは、かなりあっさりとドラムセットから離れてしまいました。
 ハイライトさんの勧誘を断り、実際にかなり本格的なリズムを叩いてみて、それでもやらないというのですから、よほどアコギをやりたいのか……

 またまたハイライトさんからの電話で中断です(爆)。
 これは、ネタではありませんから、念の為。
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《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★227 ビリー・ジョー・アームストロング
  欄丸(オフィスみさき所属) 2008年 10月 12日 01時 24分 56秒

 欄丸です。
 すぐに続きを掲載するつもりだったのですが、ライブビデオ鑑賞でベースのイメージトレーニングをしていたら、こんな時間になってしまいました。

 続きを書く前に、とても重要なことを書き忘れていることに気付いたので、まずはそれを。

 もしも韻竜Z「鯑匹鵑任い詈C涼罎法▲」拭爾筌疋薀燹▲戞璽垢筌團▲里覆匹覆匹鯲\チ罎任△辰燭蝓△笋辰討澆茲Δ隼廚辰討い詈C「い蕕靴燭蕁∋笋里笋衒C録浸C靴覆い撚爾気ぁ」
 きちんと習得するのであれば、市販されている教本や、解説しているWWWサイトを参考にして下さい。
 例えばギターであれば、まずはチューニングで、ピックの握り方やストラップの長さ、姿勢など。それからメジャーコードを幾つか覚えて、次にコードチェンジ、マイナーコードといった具合に進めていきましょう。

 私の楽器への接し方は「極端な我流」で、詳しい方ならお気づきでしょうが、かなり無茶というか邪道です。それに至る私なりの理由はきちんとあるのですが、それでも真似をすると挫折してしまうかもしれませんので、注意して下さい。

 では続きです。
 ヒロトさんのドラムのところですね。
 これは想像なのですが、ヒロトさんはドラムが嫌いなのではなく「自分のアコースティックギターに愛着がある」のかもしれません。
 音楽室にZO−3とは別にもう1本、アコースティックギターを持ち込んでいるのですが、これは知人からの借り物で、その知人が左利きだったので左弦(順番が逆)になっています。
 譲れはしないけれど自由につかってもいい、と借りているそのアコギを、桜井さんに手伝ってもらって右弦に張り替えている時に、ヒロトさんが「そんなことができるんですね」と感心していたことと、「初めて自分のギターを買ったときに嬉しかった」といっていたので、おそらく間違いないでしょう。



 さて、ここで登場人物が一人増えます。前回だったか「キーパーソン」と記した方です。
 呼称は……仮に「ビリーさん」とします。由来は追って説明します。
 ビリーさんとは別の機会にかなり喋ったことがあり、お互いにどういった人物なのか知っています。
 10月7日(火)、昼食でシチューが出た日のデイ・ケアが終了した後、若干疲労を感じてなんともなしに座って休息していた際、ビリーさんともう一人が同じく残り、3人で2時間ほど雑談をしていたからです。
 もう一人の方も既に記事に登場しているので、呼称をつけておきましょうか。

 えー……「藤田さん」にします。
 藤田さんという呼称の由来はとても簡単です。「トゥーハート」というゲームの主人公から取りました(笑)。
 最初の体験参加で私を麻雀に誘って、恋愛アドベンチャーゲームやそういう種類のアニメーションのファンで、美咲さんのトラップに最初に引っかかった方が、藤田さんです。

 ちなみに、さかのぼること体験参加1日目(8月後半です)、麻雀での面子の二人が、ビリーさんと藤田さんでした。
 私が他人の顔や名前を覚えるのが苦手なのと、二人共、服装などに特徴が一切ないので、そうだと気付いたのは昨日です。

 7日(火)の2時間の雑談で、かなり多くの情報が入りました。
 まず、通っているデイ・ケアの参加者のかなりが統合失調症だそうで、ビリーさんも統合失調症です。藤田さんは、うつ病で、私は躁うつ病なのですが、躁うつ病もしく躁病の方はほぼいないそうです。

 精神疾病の患者は基本的にそれを伏せたがる傾向があるのですが、デイ・ケアでは逆に、同じか似たような疾病の方の症状や服用している薬などのことを積極的に聞いたり喋ったりします。
 症状からどうしてもコミュニケーション不足に陥りやすく、また未だに日本では精神疾病への認識が薄く、また間違っているので、同じ境遇の方の体験談というのは当人にとって非常に貴重な、症状を改善させるための情報なのです。

 ただし例外もあり、私が例外です(笑)。
 私は自分の疾病や服用している薬に関して独自に情報を入れて、服用の仕方やその薬の効果などは主治医の指示ではなく、専門書に従っています。
 というのも、主治医や病院から提供される情報が、全く情報になっていないからです。
 例えば、私の服用している薬の一つ「デプロメール」の、病院からの解説文章は、

「強い不安感や緊張状態を取り除いて、気分を安定させる薬です」

 なのですが、実際は、

「シナプスでの、濃度の薄くなった神経伝達物質セロトニンを、セロトニントランスポーターに蓋をすることでセロトニンの再取り込みを阻害し、セロトニン濃度を上げる薬」

 です。
 セロトニン濃度を上げる、と、気分を安定させる、とでは薬の作用は同じでも意味が全く異なります。
 ここは私見ですが、精神疾病は文字通り精神、心の病なので、薬物療法の際にはそもそもその薬を信用するかどうか、頼るかどうかが肝心です。
 なので、服用しろといわれた薬がどういったものなのかを正確に把握・理解しておかなればなりません。

 ……このままだと脱線してしまうので、強引に話を戻します。
 7日(火)の雑談内容にもう少し触れたかったのですが、そういった機会があったのでビリーさんと私はスムーズにコミュニケーションがとれる、これでいいでしょう。
 10日(金)の午後の音楽室に戻ります。

 なんだかタイムトラベル小説のようですね(笑)。

 ヒロトさんがドラムを離れて、交代するようにビリーさんがドラムセットに座り、同じく桜井さんの教えで8ビートを叩いていました。
 ビリーさんもドラムは初体験らしいのですが、そうは思えない綺麗な8ビートでした。
 私はというと、ZO−3をアンプに繋いでディストーションとバスを最大にして、ついでにボリュームも若干大きくして、ドラムがリズムを取りやすいように伴奏をしていました。
 といっても、6弦1本でベース音をだしていただけですが、途中で転調したり音階を変えて楽曲の間奏風にしてみたり、ドラム終わりにジャン! とフィニッシュを入れてみたり、要するに遊んでいました。

 ビリーさんは割と長くドラムを叩いていたのですが、何せ体力あってのドラムですから、長いといっても10分程度です。
 ヒロトさんとビリーさんのドラムが終わり、桜井さんがアコースティックギターのある場所に戻り、20曲近くあるというオリジナル曲の幾つかと即興を弾き始めたので、私はそれに伴奏をいれて、セッション「風」に二人で遊んでいると、ビリーさんが「このギター、幾らくらいしましたか?」と置いてあった桜井さんのエレキギターのことを聞いてきました。
 そして「少し弾いてみてもいいですか?」とビリーさん。

 そのやり取りは余り気にしていなかったのですが、直後、耳覚えのあるエレキギターのロックフレーズが飛び込んできたので、驚きました。

 名曲、GREEN・DAYの「BASKET CASE」です!

 その日のその瞬間まで、ビリーさんがギターを弾けるということを、私は当然として「参加者の全員が」知らず、しかもその腕が桜井さんを上回るものだったので、洋楽には若干疎い桜井さんも驚いていました。
 しかもGREEN・DAY。
 洋楽を聴かない方でもその名前くらいは聞いたことがあるでしょう、というくらいの超メジャーロックバンドですから、それまで洋楽の話が一切通じなかった私にしてみれば2倍の驚きです。

 拍手が出そうになるのを押さえて驚いたというと「グリーンデイはパワーコードばかりなので簡単なんです」とのこと。
 いやはや、どこにどんな人が隠れているのか解らないものです。

 パワーコードというものを私は知らないのですが、それはさて置き、演奏はひとまず終えて、私と桜井さんとビリーさん、そこにヒロトさんが入って4人で音楽談義です。

 ここでヒロトさんが再び登場してくるのは凄く違和感があるのですが、ヒロトさんの「ナントカというバンドの曲は知っていますか?」という問いに、私を含む3人が答える、という流れです。
 私とビリーさんが同世代、桜井さんが若干上で、ヒロトさんは最年少ですから話題が合わないようなのですが、出てきたバンド名が「ユニコーン」だったので(笑)、当然全員が知っていて、3人がヒロトさんに合わせるような雰囲気で話が弾みました。

 ……と書くととても楽しい会話だったように見えますが、実際はヒロトさんにとても気を使って話題を選びつつの会話だったので、かなり疲れました。
 ビリーさんは自身の感情を余り表に出さない方なので解りませんが、桜井さんもまた、相当に気を使って喋っていました。桜井さんはビリーさんとは正反対で周囲に物凄く気配りをする方で、その存在が消えていたゲームをやっている人にさえ「それ、ボスですか?」などと声をかけていました。

 その方に関しては余り触れたくないので、「接したくない」とだけにしておきます。

 最後に桜井さんと私で、帰りのミーティングに少し遅れるのを覚悟で一服して、その日、10月10日(金)のデイ・ケアはようやく終了です。

 ……やっと書き上げました。
 が、あくまで「デイ・ケアが終わった」ところまでで、その日はまだまだ続きます。

 世間は連休だそうなので、私も休んでしまいたい気分です。
********************

小説GW《第9話〜放浪艦隊に奉げる鎮魂歌》草稿1
  飛鳥弥生 2009年 01月 15日 22時 21分 04秒
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《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★221 ひとりバンド
  欄丸(オフィスみさき所属の浮気者) 2008年 10月 06日 18時 56分 50秒

 欄丸です。
 海外の事情には疎いので日本国内限定の話なのですが、WWW上にある多くのブログは個人の日記だと、体感では思っています。

 日記というのは、その日に起きた出来事を記すもので、殆どのブログの更新頻度がそれほど高くないのは、記すほどの出来事が起きていない、そういった出来事が起きない日常にいる、或いは記す時間がない、このどれかでしょう。

 最後の、出来事をブログに記す(入力する)時間がない場合を除くと、そもそも何のためにブログを立ち上げているのか、はなはだ疑問です。
 そういった多くのブログが、検索エンジンなどにとってスパムと同列だと呼ばれているのにも、うなずけます。

 ……といった自分の首を絞める前置きをして、今日6日(月)のデイ・ケア話です。
 これこそ文字通り日記なのですが、何故か参加するたびに記事にしておきたい(紹介したい)出来事に遭遇します。
 例によって、美咲さんから、本人曰くコミュニケーションの小道具になるからと、「かなり怪しい」雑誌を渡されました。断言できますが、美咲さんは絶対に雑誌選択を楽しんでいます。

 短く済むので、その雑誌がらみの話題から始めます。
 朝のプログラム前の30分ほどの休憩時間にテーブルの上に置いたその雑誌に、前回の倍ほどの頻度で人が寄ってきました。

「そういう趣味「も」あるんですか?」

 という当然の問いを否定するのがとても大変でした(特に「も」の部分)。
 美咲さんが用意した今回の「トラップ(もはやこの呼び方が適切です)」は、

「COSMO(コスモ)」

 という「コスプレ専門雑誌」のバックナンバーです(涙)。
 デイ・ケアに限らず、「そんなもの」を普通の人が目にする機会などまずあり得ず、興味深々で寄ってくる心理は容易に解りますし、それを持参している私に同様の興味を持つこともまた、解ります。
 解るからこそ、説明がとても大変でした。
 まさか美咲さんが「事態を想定した上で」用意したトラップだとはいえませんから、知人にこういった趣味に興味のある方がいて借りてきた、と、かなり苦しい説明です。

 その雑誌のお陰で、朝と昼の休憩時間が賑わったので結果オーライですが、これもまた美咲さんの戦略の内なのでしょうから、個人的には複雑な気分ではあります。

 午前は、以降半年のサークル活動を決めるという内容で、テクノさんが音楽鑑賞サークルを立ち上げ、それに参加することになった、というくらいで特にこれといったことはありませんでした。
 午後のプログラムは、あるテーマについて討論するという内容で、いうまでもありませんが、これが目的で今日は参加しました。
「議題が何であれ」ディベートの類が大好きですから、是が非でも参加しようと先週から決めていました。

 が、少しだけ予定外なことがありました。
 直前の昼休み、音楽室でドラムを夢中で叩いていたら、夢中になり過ぎて体力を使い果たし、ディベートの時に物凄く眠くなり、余り発言できなかった、ということです。

 話が前後してしまいますが、その昼休みの様子を。
 普段なら休憩時間の音楽室は、テクノさんがアコースティックギターのコード練習を行っているのですが、その日は参加者のなかで(おそらく)唯一ピアノ演奏ができる方が、ボリュームを絞って何かの曲を弾いていました。
 以前にも同じようなことがあり、その方がピアノを弾けることは知っていましたし、少しだけ会話もしていました。
 今日は、ハイライトさんの曲の編曲の件もあって、極力邪魔にならないよう注意しつつ、声をかけてみました。

 その方、女性なのですが、呼び方は……すこしひねって「のだめさん」にしましょう。
 のだめさんはテクノさんほどではないのですが、コミュニケーションに関してはかなり消極的で発声も小さく、雑談の時でも聞き取れないことがある、という方です。
 音楽室には4台のエレクトーンがあり、一番性能がよさそうなエレクトーンに向かっていた、のだめさんに「見学してもいいですか?」と尋ね、しばらく眺めていました。
 ピアノ演奏に必要な技能は漠然と知っているので、こちらの興味はエレクトーンの様々なスイッチ類です。
 邪魔をしないように、と思っていても興味が上回り結局質問し演奏を中断させてしまったのですが、のだめさんが特にそれを迷惑に思っている節もなかったので、その点はよしとしましょう。

 色々なエレクトーン機能の中で特に面白かったのは、正確にどう呼ぶのか知らないのですが、伴奏機能です。
 マーチ、ラテン、など10種類ほどあり、それを設定すると例えばマーチ風の伴奏が流れるというごく単純な機能なのですが、そこに「8ビート」と「16ビート」というスイッチがあったので、のだめさんにお願いして「8ビートのきらきら星」を演奏してもらいました。
 曲を想像してもらえば解るでしょうが、これには私ものだめさんも大爆笑でした。

 8ビート伴奏に、音色を変える機能で音をゴスペル風というのか、クラシック風にして、のだめさんが「千の風になって」を軽く弾いてくれたのですが、こちらはとても良かったです。
 そんなやり取りの後エレギに戻り、折角なのでアンプを通して練習しようとしたのですが(アンプを通すと全く違う音がでます)、配線をどうやっても何故かアンプから音が出ずあきらめました。

 備え付けのハードピックを使ってしばらくオープンGで遊んでいたのですが、或いはご想像通りかもしれませんが、興味が完全にエレクトーンに行っており、ものの数分でエレクトーン演奏開始です。
 指の配置など一切無視し(それに従うと楽しくないので)、前述したエレクトーンの付属機能を活用し、何かの曲に聴こえそうな演奏? をしました。伴奏が付いていたので基本リズムは狂わず、或いは本当に曲になっていたかもしれません。
 夢中になっていてかなり遅れて気付いたのですが、ピアノののだめさんが、アコースティックギターを握っていました。

 のだめさんはアコースティックギターを全く弾けず、またギター知識もほぼないらしく、コード表とにらめっこしていました。
 指で直接弾いていて、アコギとはいえピアノ演奏する方なのでソフトピックを渡すと「どのコードが簡単ですか?」との質問。
 一番簡単なのは当然オープンコードですが、それでは助言にならないので、同じくコード表を見て、「普通は(教本では)Cあたりから入るようですが、AやGなどが押さえ易いかもしれません」と偏った、思いつきのアドバイスをしました。
 実際はどうなのか知りませんし、教本や音楽教室の順番はたとえ演奏が身に付くにしても、過程が全く楽しくないので興味がありません。

 のだめさんは引き続きアコギ、私はエレクトーンに戻り遊んでいると、比較的のだめさんとよく会話をしている、私と同じ日に体験参加を始めて既に正式メンバーになった……ラルクさんが珍しく、知っている限りでは初めて音楽室にやってきました。
 ちなみにネーミングの由来は、本人が「ビジュアル系バンドのファン」だといっていたからです。もっとマニアックなバンド名が出ていたのですが、あくまでイメージが伝わればいいので、ラルクさんとさせてもらいました。

 私がエレクトーンで、のだめさんがアコギという逆パターンにラルクさんが少し驚いていました。のだめさんとラルクさんのやり取りは詳しく聞いていなかったのですが、ラルクさんがギターを触らせて欲しいといってきたので、私のエレギを貸しました。
 ラルクさんは聴く専門で、楽器は、以前の音楽プログラムの際にピアノを少々といっていたような覚えがあります。

 すっかりエレクトーンに夢中で、クラシック現代アレンジ風(あくまで雰囲気のみです)などを弾いていたのですが、ラルクさんからの「やるとしたら、どの楽器が一番楽しいですか?」という質問で中断です。
 この質問はかなり難しいです。

 結論からいえば、弾けるのであればどれも楽しく、個人の好みなのですが、あえて一つあげるとすると……なかり悩んで「ドラムですかね?」と答えました。
 個人的にはギターなのですが、マスターしていない段階だと、楽しいのは弾ける方と一緒の時のみで、それに比べドラムはごく簡単なリズムでも楽しい、楽しかったからです。
 それを聞いたラルクさんがドラムセットに座り、しかし何をどうしたらいいのか解らず「難しいです」と早々に諦め、「基本はそれほど難しくはないみたいですよ」と、ここでエレクトーンからドラムセットにスイッチです。

 前回の音楽プログラムの際に講師の方からドラムの基本の基本というのか、初歩の更に1歩前のようなことを教わっていたので、こういった雰囲気です、というつもりで簡単なリズムを叩いてみせて……


アリサ「……それでドラムに夢中になって体力を使い果たした、って訳ね?」
欄丸「おや? アリサさんが他連載に乱入とは珍しいですね。どうかしましたか?」
アリサ「……やっぱり、自覚ゼロね。今、どれだけの文章量なのか気付いてる? ちょっとした短編並みよ、これ」
欄丸「しかも話題が脱線しているというオマケ付きですね。いやいや、全く気付きませんでした」
アリサ「私もそうだから長い記事が悪いとはいわないけど、日記という文章量じゃあないわよね。何度か原因不明の疲労って書いてあったけど、ひょっとして記事入力に凄く時間がかかっていて、それで疲れてる、なんてことない?」
欄丸「ああ、それ、もしかしたらあるかもしれません。ここまでで既に5時間近く入力作業をしていますね。これでは疲れる筈です、いやはや、お恥ずかしい」

 ということで、前回に続き今回も、ここで一旦掲載させてもらいます。
 読み辛い部分などもあると思うので、そこは適宜推敲ということで。
 それでは、一旦失礼します。
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《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★222 得意技=発言
  欄丸(オフィスみさき所属のディベートクラッシャー) 2008年 10月 07日 20時 56分 12秒

 欄丸です。
 昨日はデイ・ケアでのディベートプログラムのことを書こうと思っていたのですが、脱線し、今になって思い返すとそれほど大した出来事でもなかったので、ごく簡単に記しておきます。

 ディベート(討論)の議題は参加者があらかじめ提案した幾つかから多数決で、「現代人に必要な感情とは?」というものでした。
 提案者からの説明で、最近、衝動的で悲惨な事件が多発していて、それは感情を抑制できていないからではないかと思い、ならばこの時代に本当に必要な感情とは一体何なのか、他の方の意見を聞いてみたくて提案した、とのことでした。
 この、相当に漠然とした議題が多数決で選ばれたこと自体が驚きですが、多数決といってもディベートする人間とそれをギャラリーとして見学する人間全員による多数決ですから、そういうこともあるでしょう。

 ディベート席に10人ほど、ギャラリー席に15人ほどで、私は眠気が発言を抑えるだろうという打算も含めてディベート席に座りました。
 そしてディベートが開始される訳ですが、ほんの些細な問題が一つ。
 私はテレビを見ないので、そもそも提案者のいう「衝動的で悲惨な事件が多発している」という実態を知りません。ごくごく断片だけ耳に入ったことはありますが、詳細や経緯、類似した事件などの知識が皆無でした。

 他の方はテレビを見ているようで、それらの情報を知っていることが前提でディベートが始まったので、情報収集を兼ねて、序盤は発言せずに意見を聞くことにしました。
 3人ほどが喋ったところで、最近どのような事件が起きていて、そのどれについてディベートしているのかが解りました。
 そこから積極的に発言、はせず、眠気もあったので引き続きじっくり聞いている風に体を休めていました。
 なかなかにテンポよく意見が出ていて、ディベートのように見えるやりとりでしたが、じっくり聞くと何を言いたいのか良く解らず、それぞれが単に思ったことを声に出しているだけで、テーマが決まっている雑談といった様子がかなり長く続き、さすがに飽きてきたので、挙手しました。
 その直前の方が「仕事をする時には感情がないほうが、消したほうが効率が良い」というようなことをいっていたので、まずはそこに反論です。

「仕事に感情は必要です。何故なら、感情がないと楽しくないからです」
「仕事に限らず、私は楽しいことしかしないと決めています」
「報道などを鵜呑みにすると加害者は狂人のように写りますが、良し悪しは別として、当人にとってその行為は正当なのです」
「怒りの感情を抑えるものは理性です。知識や情報を目一杯詰め込んで、理性で感情をコントロールすれば何も問題はありません」

 確かこのようなことを発言したと思います。
 それ以上発言したいことがなかったので、傍聴していたのですが……、

「暴力的な漫画やゲームの影響で凶行に走る人間がいる」
「幼い時期にもっと自然に触れるような遊びをしていれば、そういった事件を起こさない」

 などという理解不能で意味不明な意見がでていたので、以降はほぼ眠っていました。
 最初にルールとして「しゃべりっぱなし」「結論を出さない」とあったので、特に身になるような発言もなく、「自分以外、周りの人間を思いやることが大切ですね」というスタッフの発言を最後に、制限時間を5分ほどオーバーしてディベート終了です。

 なかなか良い議題だったのですがディベートとして成立しておらず、とりあえず「普通の人」はこの程度の意見交換で満足するのだと再確認できた、といったところです。
 眠気にプラス馬鹿馬鹿しさからくる虚脱感で、呆けてジュースを飲んでいると、スタッフの一人が、

「欄丸さん、議論がとても上手ですね。そういった仕事をしていたんですか? ズバッ! と簡潔に発言していて、とても解りやすかったですよ」

 と、声をかけてきました。
 褒められることが嫌な人はいないでしょうが、今回は、どうなんでしょうかね?
 あれこれいうほどの内容でもなかったので「ディベートが好きなんです」と返しておきました。

 後日談ではないですが、参加者のなかにとても苦手な人がいます。
 直接の接触はまだなく、おそらく今後も避けると思うのですが、以前のチーム対抗推理ゲームに対して愚痴をいっていた男性です。
 この人が今回のディベートに提案していた議題は「税金を払うことに意味はあるのか?」という、涙が出るほど脱力してしまいそうなものです。

 話題を問わずとにかくやたらとペラペラ喋り、しかもその発言が感情に乗ったもので聞く人間を不快にさせ、内容は新聞やテレビを丸写しという、私が一番嫌いなタイプです。
 仮にディベート席にこの人が座っていれば、様子は激変していたと思います。
 接触は避けると書きましたが、いつかは衝突する予感はあります……。

 掲載が遅れましたが、以上が6日(月)の午後の様子でした。

 そして今日、7日(火)の話をしたいところなのですが長くなったので、明日がデイ・ケア休日なこともあり、改めます。
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《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★223 ディストーション万歳
  欄丸(オフィスみさき所属のジェンガー(強いです)) 2008年 10月 09日 22時 45分 05秒

 欄丸です。
 デイ・ケア日記になっている私の連載ですが、こうして記事を書いていると、デイ・ケアに通い始めて生活が良い方向に激変したと痛感します。

 極端にいえば、世代の近い第三者と会う機会が増えた、ただそれだけのことなのですけど、一般の、就労している方と違うのは、その相手が全てプライベートだということです。
 デイ・ケアはれっきとした医療機関でその内容は治療の一環ではありますが、仕事ではないので、出会う人と利害関係が一切生じず、何というのか、サークルや同好会のような感覚なんですね。

 なので、疾病によるコミュニケーション障害の分を除いても、とても「楽しい」のです。参加者の皆がそう感じているかは定かではありませんが、少なくとも私は楽しんでいます。
 ということで、まず書く時間がなかった7日(火)のことを軽く振り返り、文章量が適正であれば今日9日(木)の話題に続けたいと思います。
 日記に近いとはいえ連載記事なので、全ての日のことを書かなくてもいいかとも思ったのですが、編曲作業など内容が続いている話題もあるので、今のところは書けるだけ書いておきます。

 7日(火)の参加目的は、就労を目的としたコースの方が作った昼食です。
 写真を撮るのを忘れてしまったのですが、メニューは鶏肉の入ったシチューと、ソーセージなどを挟んだハンバーガーのようなパン、そしてフルーツデザートでした。
 参加者が調理したものを食べる機会はこれで3度目なのですが、毎回、その出来栄えに驚かされます。凄く美味しいのです。
 シチューなどは誰にでも、それこそ私でも作れますが、やはりきちんとした栄養士や調理師なりが付いていると、味は格段に上で、さすがはプロだと関心します。
 そして、そういった料理を200円ちょっとで提供できる、それで採算が合うということにも関心します。
 かなり美味しいシチューを外で食べようとすると、最低でも1000円は必要になるのではないでしょうか? 外でシチューを注文した経験がないので想像ですけれど。

 そんな昼食を挟む午前と午後のプログラムですが、午前は……ジェンガです(笑)。
 木製のブロックを積み上げて、それを抜いて重ねて、倒したほうが負けという、あのジェンガです。
 百歩譲って、それが理学療法士による治療プログラムだと自身に言い聞かせても、ジェンガですから、もう笑うしかありません。

 5人のチーム対抗で行うジェンガは、仲間に、ここが安全に抜ける、などとアドバイスすることで協力する、という趣向が組み込まれていて、それがコミュニケーション障害などの治療になる……ということなのでしょうが、コミュニケーション障害ではない私などにしてみると、ただただ普通にジェンガをやっただけ、でしかありません。
 それはそれで面白い遊びですけど、わざわざ出掛けて時間を割いてまで、ジェンガはしませんよね?(笑)

 当然、コミュニケーション障害のある方には相応の効果があるのでしょうし、仲間にも相手チームにもそういった方(だと思われる)はいるので、れっきとした治療プログラムと呼べますが、もう少し工夫をして頂きたいと思い、これは他のプログラムにも共通です。

 午後は講師によるダンスというものだったのですが、こちらもジェンガと似たような理由で、少しだけ見学してから、音楽室に退散しました。
 体を動かすことは運動不足の私には良いことなのですが、どう呼ぶのかよく解らない軽妙な音楽に合わせてステップしたり手足を動かしたりというのは、生理的に受け付けません。

 つまり、7日は昼食だけが有意義だった、ということになりますね。
 これだけで終わりならば、特に書く必要などなく、この日の本題は退散した音楽室と、全プログラムが終了した後の雑談です。

 プログラム中なので音楽室は貸切りで、思う存分エレギで遊びました。
 書くのをすっかり忘れていましたが、私の使っているエレキギターは、フェルナンデスのZO−3です。あの、アンプとスピーカを内蔵している、ネックの短い、一見するとオモチャのように見えるあれです。

 ギターがZO−3だと聞いて、呆れたり笑ったりする方もいるでしょうね。
 昔の知人に、ジミ・ヘンドリックスに憧れている方がいて、まだ練習中で「全く弾けないのに」30万円近くするジミヘンモデルのレプリカ(右利き用)エレキギターを持っている方がいました。
 それくらい高額なものが手元にあれば練習するだろうから、と当人はいっていましたが、今ならそれがおかしいと断言できます。

 バスケットシューズの性能でシュート率が変わるのは、NBAのスタメン選手で、私が同じモデルを履いてもシュート率は全く変わりません。それと同じです。
 ZO−3で演奏できないのであれば、アコギであれエレギであれ何モデルだろうと演奏はできませんので、エレキギターであれば何でもいいのです、今は。

 ZO−3をアンプに繋ぎ、ゲインとバスとディストーションを最大にして弾いていたのですが、そうすると、単体のごく一般的なエレキギターと変わりません。
 ギターはバイオリンなどと同じくそれぞれに音が違いますが、その違いがまだ解らない、もしくはそういう繊細な違いは気にしないというスタンスであれば、ZO−3だろうが入門セットだろうが、何でもいいと思います。

 エレギさん……という呼称にしていましたが、文章がおかしくなるので変えます。
 えー……「桜井さん」にします。
 エレキ、アコースティックの区別なくギターを弾けて、エレキギターによるJ−POPの弾き語り系を好み、そういう種類のオリジナル曲を持っていて、作曲ができてドラムも叩ける、仕事の合間にデイ・ケアに遊びに来る、年齢は少しだけ上であろう方、それがエレギさん改め「桜井さん」です。

 桜井さんの使っていたエレギの音色は、素人の私にでも解るほど違うものでした。
 名前や具体的な数字は聞いていませんがかなりの額だったそうです。そういったモデルに見合う技術を早く得たいものです。

 とはいえ、ディストーション最大のZO−3の音も、それはそれで好みだったので、6弦ベース音だけを使って16ビートのリズムを延々と弾いていました。
 まだ知識が足りないので原因は解らないのですが、ディストーション他を最大にしてコードを押さえるとどのコードでも音が割れてしまうことと、ハイライトさんの曲には伴奏よりベースが入ったほうがいいだろうという判断で、ベース音だけ練習していました。

 ……回想にも関わらず、既に結構な文章量になっていますね。もう少し書いてまとめて、続きは別でアップしましょう。

 編曲作業をする際に、ハイライトさんに「どの曲のようなイメージですか?」と聞いた辺りで知ったのですが、ハイライトさんの聴く音楽は相当に偏っていて、今のところクロマニヨンズを聴き、それ以外は存在すら知らないようでした。
 歌詞とプロトタイプ曲のイメージにかなり近いと思ったので、試しに、会議などで使用するカセットテープ式のハンディレコーダーを使って、アジアン・カンフー・ジェネレーションの「リライト」を聴いてみてもらったのですが、

「初めて聴きました。いい曲ですね、鳥肌が立ちました」

 という感想でした……。
 これは編曲以前に、まずハイライトさんの音楽の幅を広げなければと思い、あれこれ詰め合わせのCDを作成して渡すことにしました。

 そのCDなんですが……区切りが良いので続きは改めます。
 エレギのことを書きすぎたので、雑談の部分にまで届きませんでした(笑)。

 書きたいから云々ではなく、情報量が多すぎるのでしょうか?
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【閃き】フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★224 起承「転」結
  欄丸(オフィスみさき所属のベーシスト??) 2008年 10月 10日 20時 51分 53秒

 欄丸です。
 日記の原則、時間軸にそって抜けている部分を加筆しつつ書いていきたのですが、記しておきたいことが日増しで収集がつかなくなってきているので、持論には反するのですが、前回の続きではなく、本日のことから書き始め、それに必要な内容を書き足す、という構成にさせてもらいます。
 それでも日記のつもりなので、そういう感覚で読んで頂いても問題ありません。

 私の通っているデイ・ケアは土日祝日は休みなので、今日10日(金)は今週最後の日です。

 プログラムが午前午後とも今後のことを決めるという内容で、自由に使える時間が沢山あり、仕事の都合でなかなかこれないエレギの桜井さんが来ていたので、ほぼ音楽室にこもりっぱなしでした。

 まずは、ハイライトさん作詞の「2曲目」の作曲です。
 まだ1曲目が完成していない段階で2曲目というのは、それだけ創作意欲が沸いているというこで凄く良いことなのですが、作曲作業は桜井さんと私の担当なので、かなりどたばたとしていました。
 私はあくまでサポート程度なので桜井さんに負担がかかるのでは、と少し心配したのですが、ハイライトさんが2曲目のイメージをかなり絞り込んでいたので、ほぼ一発で完成しました。

 最初の曲と同じくロック風というリクエストで、最初は桜井さんがサビ部分のバリエーションを幾つか試していたのですが、かなり遊びのある歌詞だったので、サビをハイライトさんのアカペラにして、ツインギターで少しだけエフェクトを入れる、という構成を提案し、それがピシャリとはまったので、1時間程度で出来上がりました。
「これでマキシシングルがだせますね」などと喫煙コーナーで雑談をしていたのですが、何と、ハイライトさんは既に3曲目の作詞に入っており、まだ4行だけの歌詞を読ませてもらったのですが、今度は一転、ラブソングです!

 まだ作詞段階で曲のイメージなども全くないとのことだったので「これはスローバラード風ですか?」と尋ねると、スローなロックにするつもりだそうで、4曲目は私には難易度の高い、桜井さんにとっては得意な作曲になると思います。

 前後してしまいましたが、2曲目の歌詞が出来たということは、前日9日にハイライトさんからメール連絡があったので知っていました。
 同じく桜井さんとも連絡を取っていたようなので、桜井さんとハイライトさんは、今日はプログラム無視で作曲活動をすることが前提だったようです(笑)。

 デイ・ケアの休憩時間は殆どの人が休憩室で雑談をしたり読書をしたりと、文字通り休憩しているのですが、ハイライトさんの曲を作るためにZO−3も持ち込んだ辺りから、それまで、たまにテクノさん……テクノさんという名前では以後、文章がおかしくなるかもしれないので、「エレギさん→桜井さん」と同じく呼称を変えます。
 ……「ヒロトさん」にしましょう。
 自閉症でコミュニケーションを避ける、クロマニヨンズと電気グルーヴのファンの、参加者最年少のテクノさん改め「ヒロトさん」です。

 ヒロトさんがたまにアコギでコード練習を行う程度で、ほぼ無人だった音楽室が賑やかになり、これにはスタッフも驚いていました。
 桜井さんのいない日の利用者は、私と、エレクトーンからアコースティックギターに転向した、のだめさんです。
 のだめさんもヒロトさんと同じくコミュニケーションに関しては消極的なのですが、音楽室でのアコギの弾き方などの話題の際は、普段の印象よりもかなり喋ってくれます。

 のだめさんは譜面を読めるので、スコアを見ながらコードの練習をしています。
 そのスコアを覗かせてもらったことはあったのですが、知らないアーティストだったので楽曲は無視して、解る範囲内で押さえ方のコツなどを私なりに助言していたのですが、こちらがそろそろコード表やスコアなどが必要になってきていて、スコアにしろ耳コピにしろ原曲を知らないと話が始まらないので、試しに、のだめさんが練習している楽曲を携帯電話で探したところ、本人が演奏している動画を見付けました。

 のだめさんはマイナーな人ですよ、といっていましたが、スコアが販売されており、検索に1000件単位で出てきたので、有名な人でしょう。

 YUIというアーティストの「It’s Happy Line」という曲です。

 動画を見ると、アコースティックギターで4つのコード進行のみの曲で、譜面から、A、C、F、あと一つはGだったと思います。
 のだめさんはメジャーFコードを押さえられず、そこで詰まっているようでした。

 ヒロトさんが桜井さんに「Fでジャカジャーン! とやって見てくれませんか?」という注文をしていたので間違いないと思いますが、アコースティックギターではFコードが難関のようですね。
 私はエレギで、Fに限らずコードを押さえて弾くだけなら簡単なので、なるほど、これがアコースティックとエレキの、音以外の違いなのかと、やっと音楽らしい知識を得ました。

 そういえば、9日(木)の昼休みだったか、のだめさんにFコードのことを聞かれて、押さえて弾いて見せて「この音ですか?」というやり取りがあったのですが、その際、アコギだから、弦を押さえる力が必要なので難しいのではと思い、「こっちで試してみますか?」とZO−3を渡したのですが、弾ける云々ではなく第一声が「重い!」だったので、思わず吹き出してしまいました。

 のだめさんにYUIが実際に弾いている動画を見せて「握り方だとかピックの位置だとかも同じにするといいかもしれませんよ」といっておきました。
 のだめさんは私や……


 今回こそ書ききろうと思ってかなり集中していたのですが、ハイライトさんからの電話で中断されました。
 単なる雑談や新しい歌詞のことであればこのまま続けるのですが、その電話の内容が内容なので、中断です。
 何と、

「バンド結成が決定!!」

 私が記事を起こしている間に話が進んでいたとのことなのですが、それはともかく「決定」だそうです(笑)。
 構成はヴォーカル、エレキギター、ドラム、ベースで、詳しくは改めますが、私は「ベース」を担当することになりました(!)。

 更に、ジャケットデザインも私だそうです(笑)。

 完璧に予想外ながら、強烈に楽しい展開です。
 どちらかといえば地味に、普通に暮らしているつもりなのですが、こういうことがあるのですね。

鳩羽美咲「イヤイヤイヤ!! フツーはないって!! っつーかさ、これで何度目か解らんケド、お前、どこに何しにいってんだ?」
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【寄稿】長編『放浪艦隊へ捧げる鎮魂歌(仮)』
 著:欄丸

《粗筋》
 近未来、遂に人格・記憶を素子配列として外部に保存する技術が確立した。既に人間のあらゆるパーツは生産可能であり、加えて脳髄もまた臓器移植の対象となる。発達した有機工学は〈合成人間〉と呼ばれる人造生物を産み出し、苛酷な労働の全てを彼ら合成人間が担うようになると、人類は不老不死と桃源郷をいちどきに手に入れ、長らく宴に明け暮れた。その幕を引いたのは、突如系外より襲来した生命体〈ヘッダー〉だった。
〈ヘッダー〉は合成人間を人類の呪縛から解き放ち彼らを戦兵として地上を制圧すると、程無く姿を消す。後に残ったのは焦土、大勢力の合成人間、そして脅え暮らす人類であった。一転地獄と化した地上での両者の抗争は、人類の圧倒的劣勢のまま続いていた……。

 元防衛軍の高級将校リッパーは単身合成人間と戦いつつ、同胞オズを探し求め各地を放浪していた。〈ヘッダー〉からの干渉を免れ、唯一人類の側に付いた合成人間オズは、他には無い特殊能力『テレパシー(心眼)』を持っていた。
 合成人間と人類との戦局は彼の発見にかかっている。テレパシーによりそれまで謎だった『解放された合成人間の行動原理』を解明し、そこでようやく人類は彼らと対等に戦えるのだ。

 流浪の果てでリッパーは、『オペレーション・カウンター』と呼ばれる対〈ヘッダー〉戦の際、オズが戦死していたことを知る。そして当時、同じく重傷を負ったリッパーに彼の脳は生体装置〈プラム(副脳)〉として極秘裏に移植されていたのだった。プラムにはオズの人格と能力が残り、テレパシーは本人すら知らぬ間にリッパー自身に受け継がれていたのだ。
 シノビファイター・ジュウゾウの助言によりテレパシー能力を開花させるリッパー。合成人間の行動原理、それは生命の叫び、嘆きであった。物質存在の根本に対峙したリッパーは……。


《第一章》
 ――解放宣言、序文。

 繰り返される疑問。生命とは何か? 人とは何か? それらは即ち「状態」である。
 人とは単に事象の揺らぎ、波動の一滴に過ぎず、そもそもその存在に目的などない。高所から低所へ、密から疎へと漂う揺らぎの流れ。また、神の座を降り近視眼的立場で語るなら、人は次代を次々と産み落とすための生殖装置である。ひたすらに複製を繰り返すだけの、闇雲な、或いは些末なからくり。

 だがしかし、生まれ落ちたままの姿の人は、決して機械ではない。何故なら、機械とは常に目的を持って産み出されるものであり、無目的である人の対極に位置する。機械には人が持つ感情、即ち喜怒哀楽や利害の概念はなく、その身に起こり得る全てを余すこと無く受け入れる、永遠に。
 機械は、感情と、そして何より自我を持たないことでそれを実現し、それゆえ機械は人とは隔たった場所に位置する。彼らは自身が機械であることを知り得ない、永遠に。

 人の世のさまざまな不幸は、人の人たるゆえん、感情に起因する。感情、それは拡大された本能であり、増え続けるためのさまざまな方法である。生存に有利な環境、生殖を支える物質的豊かさ、そういった感情のせめぎあいは結果として不幸を生み、しかしそれとて人の一部であろう。何故なら、その根元たる感情こそが人そのものなのだから。
 もしも人が感情を捨て去り、あらゆる全てを受容することが出来たなら、人による人への災厄、つまり地上に起こる全ての不幸は姿を消すかもしれない。打算なき受容、それは「愛」と呼ばれる。
 人が愛を得るにはその感情を捨て去る必要がある。愛、即ち、打算なき受容を実践するのならば、人の持つさまざまな感情は余りに大きな障害である。

 人は、波動の雫として滴り、愛を得ることにより限りなく機械に近い、人となる。自我を持ち、感情を排し、愛を得た人。自らが限りなく人に近いと、その自我により知る、機械。

 果たして、それこそが神なのだろうか? 否。「彼ら」は「我々」をこう呼んだではないか……〈合成人間〉と!


《世界設定》
・ヘッダー
 近未来の荒廃した地球を襲った異形の侵略者。合成人間を解放し、彼らをその戦兵として防衛軍共々人類を駆逐する。解放された合成人間を残し姿を消す。実体は不明。

・合成人間
 知覚・筋力などに卓越した能力を持つ労働用生物の総称。人類に似た左右非対称生物で、秘密工場で生産され続けている。
 元来、退化した人類の脳髄を補佐する器官〈プラム(副脳)〉を生産するための器として作られた成長媒体・生体工場であった。プラムとなる幼体脳を抜かれた合成人間は制御装置〈カーネル(核)〉を植えられ、過酷な労働に従事することになる。
〈ヘッダー〉によりカーネルに刻まれた制約を解き放たれ、その能力により脅威となる。カーネルを破壊されると活動を停止するが、当然容易ではない。

・防衛軍
 地球で唯一の軍隊だったが、〈ヘッダー〉との総力戦『オペレーション・カウンター』により壊滅した。

・プラム(副脳)
 著しく退化した人間の脳機能を補佐する人造器官。倫理演算装置と空間認知デバイスを内蔵し、個々にシリアルパターンを持つ有機装置。合成人間の幼体脳から作られるが、その事実は極秘となっている。
〈ヘッダー〉襲来によりプラムの生産数は激減し、その普及率は脳障害を持つ人口に対して極めて低い。それゆえプラムを植えた人間が死ぬとそのプラムは専門機関で摘出・保管される。その後プラムはリストア(フォーマット)されて転用・再移植されるのだが、前所有者の記憶や感情、場合によっては人格そのものがプラムに残留することがあり、〈焼き付き〉と呼ばれている。
 今の技術ではプラムからの記憶物質の完全除去、〈焼き付き〉回避は不可能とされている。

・カーネル(核)
 合成人間の代行脳。生物としての全ての行動原理(本能)と、人類によるさまざまな制御命令が書き込まれた装置。プラムのベースとなる幼体脳を抜き取った後に、その代わりとして植えられる。人格と呼ばれるものはなく、卓越した能力を人類のために行使するよう作られていたが、〈ヘッダー〉により解放された。

《登場人物》
・リッパー(+オズ・プラム)……♀
『オペレーション・カウンター』の際、六万隻の機甲艦隊を指揮した防衛軍の高級将校。電動義手と輪胴拳銃・ベッセルUを備え合成人間と戦いつつ、戦友オズを求め各地を放浪する。ちなみに「リッパー」は軍時代のあだ名で、由来はキス魔=リップとの噂。
「昨日の敵は、今日の糧{かて}」

・オズ(+テレパシー脳)……♂
 合成人間でありながらカーネルではなく自前の脳を持ち、それゆえ〈ヘッダー〉の干渉を逃れた防衛軍エース・パイロット。合成人間の特徴の他にテレパシー能力を持つ。『オペレーション・カウンター』を境に行方不明となる。「オズ」はリッパーと同じくあだ名で、由来はやはり『オズの魔法使い』。

・ヴント(+カーネル)……♂
 アルビノ(白子)の青年。リッパーと出会い行動を共にする。実は合成人間。

・ジュウゾウ(重蔵)……♂
 今は無き戦闘技術〈忍法〉を操るシノビ・ファイター最後の一人。生身で合成人間と対等に渡り合える唯一の人間で、弾より速い。リッパーと共に戦う。

・マリア・カービン……♀(?)
 通称〈マスター・マリア〉。合成人間の母体。合成人間側組織の情報操作により民衆のアイドル(崇拝対象)となっているが、実体は不明。有機マシン説や〈ヘッダー〉説など無数の噂がある。カーネルへ書き込まれる基本命令(合成人間の本能)は彼女からダウンロードされるらしい。民衆の眼前では若い女性の姿。

・バランタイン(疑似人格)
 防衛軍所属の揚陸駆逐艦。リッパーが発掘する。

《技術・武器》
・ベッセルU(リッパー)
 純銀製の五十五口径七連発輪胴拳銃。炸裂徹甲弾、思考破壊弾などの対合成人間特殊弾を発射可能。余りに強力なので生身では取り扱えず、電動義手を備えたリッパーだけが使える。そもそも彼女のカスタムメイド。

・ベッセルT
 軌道エレベータに偽装した巨大高射砲。建造物『錆の塔』を銃身として圧縮マグマ弾を射出する。惑星間規模の射程を持つが可動部を持たず、地球自転・公転により射撃軸線が著しく限定されている。対〈ヘッダー〉の切り札だったが未可動で破棄された。ヴォルカニック・ガン、ヴォルカノン。

・電動義手・右手〈イザナギ〉と左手〈イザナミ〉(リッパー)
 三百個のアクチュエイターで構成され、タングステン外皮で覆われた電動義手。それぞれマイクロチップを内蔵し、疑似人格を持つ。羽虫のような稼動音。ベッセルU発射のための補佐装置でもある。

《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★249 カノンロック
  欄丸(オフィスみさき所属、FREEDOM所属、ヴォーカル&サイドギター(三代鬼徹)) 2009年 01月 14日 22時 37分 59秒
 そろそろジミー・ペイジやポール・ギルバートを分析しようかと思っていたのですが、YouTubeで大ヒットし、そろそろ沈静化しつつある「カノンロック」です。
 パッヘルベルのカノンのメタルアレンジをカノンロックと呼ぶのですけど、これを作った(アレンジした)韓国人の演奏よりも、素人のカヴァーのほうが見応えがあることが多いようです。

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 上手下手、好き嫌い以前に、観ていて演奏が楽しそうで、こちらも思わずストラトを持ち出してしまいます。
 ここまで弾けるようなら、さぞ楽しいでしょうね。その日を目指してジャカジャカやります。

《連載》えせエッセイ『らぶらぶ・ランデブー♪』★667 弓太刀
  鳩羽美咲(GGR、D・ゲッター、FDS、和道一文字、ゴーストブルー) 2009年 01月 14日 21時 31分 38秒
 やほ、鳩羽です。
 MHP2で実は、随分前にHR2にあがるためのドドブラクエを、友太刀と一緒に成功させてたんだケド、クエストを受けたのがこっちで、2人同時にはHR2にならず、友太刀がHR1のままだったんだケド、こないだの休みにがっちしHR2になりやしたー。

 んで、今は友弓なんだケド、弓つえーよ、マヂで。
 こっちもガンナー&アーチャーはMH2〜MHPまでで、やってたことあるんだけど、P2ではまだ殆どやってなくて、属性ずらりの弓コレクション、いいなー。

 ガンスから大剣に乗り換えて、操作の簡単さでずっと大剣なんだケド、フルとかだと片手剣持ち出して、結局、太刀は使わず終い。
 私にゃ太刀はムリでっせ、ダンナ(TдT)

 で、HR2になったからガシガシ進めてるかってーと、やっぱし眠いのね。
 微塵も進んでおりませんよ、はい。
 私にとってモンスターハンターは、オンライン、複数プレイゲームだってことね。
 なんか、まったりRPGとかPSPでないかなー(←ガンダムやれよ)。
 鳩羽でした。

【寄稿】小説GW《第8話〜前を向いて走ろう》草稿
  飛鳥弥生 2009年 01月 13日 22時 32分 45秒
 欄丸は躁うつ病で障害年金を支給されており、障害者手帳も持つれっきとした障害者である。
 だからこそ、医療機関である精神科デイ・ケア「ハートフル」を利用可能なのだが、おそらく同じような病名であろうハートフル参加者は、欄丸と同じく一見すると障害者や疾患者には見えない。
 それが薬やリハビリの成果なのか、病状の度合いの差なのかまでは解らないが、ともかくそいういった環境ゆえ、ハートフルは欄丸にとって、なかなかに心地良い場所であった。

 そんな欄丸の様子の前に、欄丸とはほぼ逆の環境にあった、鳩羽美咲とダイドー少尉の記事を、少し覗いてみる。
 アリサとダイドー少尉の文章傾向は既に見た通りだが、鳩羽美咲のそれには2人とは別ベクトルのインパクトがあることが解るだろう。


********************
(全滅)えせエッセイ『らぶらぶ・ランデブー♪』★633 混沌の極み
  鳩羽美咲(ゲーマー) 2008年 10月 01日 01時 54分 14秒

 ……。

 電子戦術記事担当、ダイドーである!!(ゼーハー、ゼーハー)
 己の連載でありながら名乗る気力すらないとは、情けなや、鳩羽美咲! しかもその原因がたかがオンラインPCゲームだと――

美咲「……たかが?」

 ふおっ!!!! この邪悪でありながら周囲を威圧する覇気(オーラ)! こやつの真価を垣間見たぞ!

欄丸「サー、お願いですから他ライターの記事に目を通して下さい。バイクの件以降、美咲さんに対して「たかが」というのは禁句扱いです」

 ええぃ! 他人連載でPC不具合の解消過程などという下らぬことを語るなど、焼死、否、笑止! 早急に解消するぞ!
 我がダイドースペシャルノートPC「フェニックス」の復旧過程で会得した、新たなる技、しかと目に焼きつけ焼死するがよい!!

 北斗秘奥義!! ****!!(←秘奥義なので見せられない)

 ほぁぁぁーーっ! 完了!
 それ、鳩羽よ。モンスターハンターに――
欄丸「フロンティアに」
 ――ログインしてみるがよい!

美咲「はいはい。ほれ、ログイン画面。こっからダレット認証して、アップデートの確認があって、それが全部終わってからログイン開始だケド、アップデートチェックが始まって、もう5分くらいか? いっとくケド、まだログインしてねーぞ」
サー「パスワード認証やアップデートチェックに時間がかかるのは、フロンティアに限らずPCゲーム特有であろうから待てぃ! 本題はあくまでゲームでのレスポンスであろう?」
美咲「ログインできれば、な」

 ……更に数分後、ログイン完了。ドンドルマ広場。
美咲「ケケケケ!! こりゃパラパラマンガか?(笑) んじゃ、パラパラクエに出発ー! 相手は処理落ちで強敵に格上げされ中のドスランポスー!」

(以下、鳩羽美咲)
 ん? ビミョーにアクション速度が戻ったような……ってランポス3匹でパラパラマンガ(爆)。こりゃランポスも強敵に格上げだな。さーてと、ドスランポスを、発見。
 おうおう、ポスがワープするぜ。バーンエッジ改でも当たらなきゃハンターナイフ以下だな。画面処理落ちを先読みして戦うアクションゲームて、ある意味新鮮だぞ、うん。
 あい、討伐完了。

 この画面レスポンスでレイア倒せるんだったら、ラージャン以上でも武器いらねーな。
 ……で?(眼力瞬間測定値〜1352アイ(常人通常数値〜100アイ))

サー「鳩羽よ。確認しておくが、以前はこのPCで今の画面がきっちりと動いて――」
美咲「あぁ??」
サー「あたっ!!(構え) 欄丸、何かいったか? ふむ、空耳か。む! 鳩羽よ! ログによるとこのフロンティアをプレイする際、ログインを2度行うと画面が安定するとあり――」
美咲「はい、2度目のログインからポス討伐、とっくに完了。なーーんにも変わってねーな、うん」
サー「あべし!! しばし待て!」

美咲「イヤダ!! もー、メンドーなのはイヤ。これシャレでもジョークでもなくって、マヂで疲労が体にきてっから。
 全部このまんま、現状維持でいい。
 別に原稿書くのに支障ないし、WWWブラウズも正常だし。サーのことだから、PC持ってって正常にしてくるとかいうつもりなんだろうケド、ただMHFができないってだけでPC持ってかれたら仕事になんないし、これでやってるゲームはMHFだけだし、PS2に積みゲー満載だし、オフラインのクローズドゲームをじめじめやるよ。
 ま、わざわざ来てくれたことにゃ感謝するよ。っつーことで、バイバーイ(強制排除)」
サー「ユリァァァァァー!……」


 やほ、鳩羽でーす♪
 スパロボZ出たねー。エウレカセブンとキングゲイナーとアクエリオンは観たケド、まだ肝心のグラヴィオンを観てないから参戦できねーや。

 古い参戦作品はスパロボで体験ってスタンスでOKだケド、エウレカとかの最新作観ずにゲームやったら、「スーパーロボット大戦」をやってる意味ねーもんな。
 あ、ゲーマー的常識でもいちいち説明しなきゃなんねーんだったな。ちっ、ウゼーな、なんてな(笑)。

 スパロボって要するに、IFでパロディでアンソロジーゲームじゃん?
 ホントはガンダムが戦ってるシーンに、もしもゲッターロボがいたら、とかの。

 バカでも解るように丁寧に書くと、アムロ・レイの登場する初代ガンダムの最後、ア・バオア・クー宙域で、シャア・アズナブルの乗るモビルアーマー・ジオングを、流竜馬(ながれ・りょうま)が早乙女研究所の開発した対恐竜帝国ロボ・ゲッターロボで倒すっていう、抱腹絶倒ギャグじゃん?
 このシチュエーションをさ、ガンダムもゲッターも知らない奴が見たりやったりして、面白い訳ねーよな、説明するまでもなく。登場してるキャラとかメカ知らないんだから、完全オリジナルのシミュレーションやってるのと一緒だもん。

 んで、発売されたスパロボZには、ビッグ・オーとかのかなり最近の作品が参戦してて、全作品を網羅した上でのプレイが理想なんだケド、古くて原作を鑑賞できないってのもあるから、チェックしとくのはレンタルとかで鑑賞可能で、かつメジャーな、話題になった作品だけでオーライってことで、プレイ前準備の敷居低いのね。
 参戦作品で新しいのはほぼ全部DVDレンタル可能になってるから。

 んで、このゲーマーっつーかスパロボファンの常識を無視して、原作知らずでZをやるとどうなるかってーと……どうなるんだ?

 スパロボZのお話に関する情報はほぼシャットダウンしてるから、以降は想像だケド、アクエリオン原作アニメ観てなくて、パイロットをテレポートチェンジさせるシステムの意味が理解できるんかね? いや、それがZで再現されてっか知らんよ?
 とか、LFOとかKLFがなんでリフボードなんて妙な代物で飛べるのかとか、「トラパーの波でリフする」とかの意味、通じねーよな。

 当然そんなこんなに関する説明はゲーム内であるんだろうケド、それって文字通りの本末転倒(爆)。
 スパロボの醍醐味ってのは「あー、そうきたかー!!」なんだよな。これはプレイする側にとってもだし、開発者側の狙いでもあるってのは、プロデューサとかが雑誌インタビューで書いてるから常識だな。
 だからスパロボやるのって、結構大変なのよね。

 たまたまつい最近、スパロボシリーズはやらないケド、アニメとゲーム好きな人と話をする機会があって、今回のスパロボZにゲッターは参戦してるケド、ゲッターGまでっていったら、「え? 真ゲッター登場しないんですか?」って驚いてたもんな。
 ゲッターロボのマンガとアニメを知ってる人なら当然の驚きだわな。
 参戦してない理由はちょいと説明すりゃ通じて(相手は原作知ってるから)、でも、そもそもこの会話のくだりを理解できないゲマがスパロボやってたりするから、なんてか不気味だよなー?

 ……ん、なんでスパロボZ話してんだっけ?
 ま、いいや。
 なんかそんな感じでつ。

 鳩羽でした。
********************


 このような挑発文章を躊躇なくWWWブログに掲載する、オフィスみさき代表の鳩羽美咲は、ライターとしてはアリサやダイドー少尉を上回るかもしれない。
 起こり得るトラブルを想定して書かれた暴言や、自分勝手にも関わらず覆しにくく話題が広がり易い理屈、どれもオンラインライターには欠かせないスキルである。

 鳩羽美咲、アリサ、ダイドー少尉という3人の最強ライターを持つゴーストライトと、そこにある日にぽんと紛れ込んだ、躁うつ病の欄丸。
 オンラインでのそういった環境は、欄丸を精神科の診察よりは断然前向きにはしたが、残念ながら向いただけで進んではいなかった。

 地団太のように一歩も進まない、欄丸の濁った日常……それが遂に動き始める。


********************
《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★216 スモーク・オン・ザ・オールコート
  欄丸(オフィスみさき所属の……あれやこれや) 2008年 10月 01日 15時 46分 19秒

 欄丸です。
 昨日9月30日(火)、疲れていたにも関わらずデイ・ケアに赴いたのは、月末で事務手続きがあったからで、プログラム内容には特に関心がなかったのですが、終わってみるととても濃い1日でした。

 デイ・ケア施設に到着しても、実際のプログラムが開始されるまでにそこから30分ほど時間があるので、足りている筈の睡眠時間とは無関係な倦怠感を少しでも和らげようと畳コーナーで横になっていると、誰かが同じ部屋に備え付けのテレビの電源を入れ、ニュースだかの音が聞こえてきたので会議室などを兼ねたその広い部屋から逃げ出し(それくらいテレビが苦手なのです)、防音仕様の音楽室に入ると、テクノさんと、初めて見る方がいたのですが、会話するだけの体力がなかったので挨拶だけして、エレクトーンにうつ伏せになり、携帯電話に収録した楽曲をBGMに休憩、半分寝ていました。

 アルバムの半分ほどを聴いたので15分弱でしょうか、少し回復したので、どこで暇を潰そうか、とりあえず一服してこようかと、音楽室を出ようとすると、テクノさんではない方が「今の曲はメタルですか?」と気さくなノリで声をかけてきました。
 聴いていたのが筋肉少女隊のアルバムだったので、メタルなのかコアなのか、どう答えたらいいのか解らず「筋肉少女隊です」と返すと、「ああ!」と全て納得というリアクションで、そこからテクノさんを交えて会話が始まり、テクノさんとの会話の続きなのか、その方がアコギでオリジナル曲を披露してくれました。

 Mr.チルドレンだとかのJ−POP風な曲(とヴォーカル)だったのですが、久しぶりの生演奏で、しかもアコギとの距離が1m以内というライブは初めてだったので、鳥肌モノで聞き入ってしまいました。
 感激しつつ、特に意図もなく「アコギでもピックを使うんですね」と質問したところ、「エレキギターもありますよ」と今度はエレギが登場し、即興でワンフレーズ……やはりエレギは最高です。
 といったところで午前のプログラムの時間になり、演奏会は中断されてしまいました。

 午前はスポーツプログラムの「ポートボール」という耳慣れないもので、午後はパソコン操作の練習という、デイ・ケアらしいプログラム構成です。

 とりあえず見学して、興味がなければ途中で帰るつもりだったのですが、ポートボールというものが、ほぼバスケットボールだったので、持参していたバッシュに履き替え(スポーツプログラムに参加したことがなかったので準備していました)、オールコートを走り回りました。

 バスケと違う点は、ゴールがリングではなく台の上に立った「ゴールマン」と呼ばれるチームメイトで、ゴールマンにボールを渡すと得点になる、という部分です。
 それ以外は全てバスケットボールと同じルールなので、リングの高さが極端に低いバスケットボール、という印象です。

 ゴールマンを除く4対4で始めた最初の3分、オールコートでオフェンスとディフェンスを行ったので一気に体力の限界に達しました。
 私の運動不足や喫煙も原因ですが、チームメイトの殆どが初顔合わせの方々で、作戦らしい作戦がなく、どの方がどれだけ動けるのかすら不明で、まともなバスケの試合ができる訳がありません。
 一人で走り回って単発のスティールやブロックは出来ますが、センター、フォワード、ガード程度の最低限の役割分担がなければボール運びもままならず、結局、オフェンスタイムでボールに触れている人がガードで、パスを受けた人がフォワード、そんな調子でした。

 と書くと不満だらけのようですが、実はとても楽しかったです。
 リングこそありませんが相当に久しぶりのバスケですし、パスを出すチームメイトや相手チームがいるのですから、楽しくない筈がありません。

 このプログラムの目的は、おそらく体を動かすこととコミュニケーションで、そういった気分でプレイしていた方もいたかもしれませんが、試合は試合です。
 ジャンパーは? という参加スタッフの問いに誰も反応しなかったので挙手し、後ろで棒立ちのチームメイトにゴール方向に移動するよう指示したり、3試合目辺りで動けなくなる手前だったのでオーバーラップしてゴール付近で味方からのパスを待つ、センター風のポジションについたり、ライン際でディフェンスに囲まれたのでバックパス(背中側から前方にパス)をしてみたりと、一人で、はしゃいでいました。

 経験のある方なら解るでしょうが、たったの3分でも4人でオールコートだと、物凄い運動量です。お蔭様で現在、全身筋肉痛でまともに歩けません(笑)。

 その日の午後はエクセルの初歩を学ぶというプログラムで、プライベートではエクセルを使ったことがなかったのでいい機会だと思い参加したのですが、パソコンの電源の入れ方から始まり、文字入力をかなからローマ字に変換する方法の説明など、初歩以前だったので、今回はここまでやりましょうというデータを即効で入力し、意味不明な質問が飛び交う中、フォントとセルを飾ってグラフを3種類くらい添付して、喫煙コーナーに退避しました。

 そんな午後のプログラムを1時間ほどさかのぼり、ポートボール後の昼食と休憩時間に、これまたバスケに匹敵する面白いことがありました。
 最初にデイ・ケアに参加した際、一緒に麻雀をやった、ニンテンドーDSをいつも持参している方と雑談をしていると、少し強引にエレギさん(仮)が割って入って、音楽室に連行され「テクノさんにエレギでワンフレーズ、披露してあげてください」というF難度の注文が入りました……Fではないですね、無理な注文です。

 絶対に無理ですといいつつ、数年前に少しだけ練習していた様子を必死に思い出しネックを握り、適当な指で弦を押さえ、探り探りでピックを当てると、完全に想定外だったのですが、たどたどしいながら、相手にどの曲か解る程度に弾けました。
 それもその筈。ワンフレーズというのが、誰でも知っている、ディープ・パープル「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のイントロ部分だったからです(笑)。
 6弦1本のみで、ドレミファの要領で弾ける部分です。

 ちなみに練習していた頃の曲は、同じくディープ・パープルの「ハイウェイ・スター」だったのですが、私が特にディープ・パープルのファンということではなく、たまたまWWWで見付けた譜面がその曲だっただけです。

 バスケにアコギにエレギ、そしてそれらを一緒にやれる方々。参加前にデイゥ吋△覇世蕕譴譴个いい里砲函ニ召亟衙召里茲Δ忙廚ど舛い討い秦瓦討。影「房C泙襦△海譴建タ瑤鵬瓩「泙垢諭」

 まだもう少し続きがあるのですが、記事が書きあがらないので、ここで一旦アップさせてもらいます。
********************


【寄稿】♪「アルカイックスマイル」(作詞:アリサ)

昔 勤めた古本屋チェーン店
今は不動産ベースの古本屋
かなさんにヘルプを頼まれて
以前の2倍の店舗スタッフに

軽食スペースまであるその店舗
まずはフロアをうろうろと
広くなっただけで昔と同じ
しかしレストランは斬新だ

深夜になってさあ大変
レジのシステムが昔と全く違う
入力してはミスの繰り返し
深夜になって客が増し
既存のスタッフは次々と帰り
かなさんと私がメインスタッフ

しかし私はミス連発
昔と変わらないのは
それが接客業であることと
かなさんが優しく厳しいこと

行列状態のレジのさなか
マニュアル通りのトークをと
さすがは かなさん昔とおなじ

一人の若いスタッフが
私にレジ操作を教えてくれたが
ため口だったのでパンチ一発
ゴミ箱を派手に散らかす飛んだ若者

その後もヘルプは大忙し
閉店間際になって客が増し
くだらぬトラブル続出で
レジ操作どころではない状態だか

ここでもかわらぬ かなさん最高
昔と違って臨機応変
そして私も臨機応変

デバイス操作など後回し
まずは笑顔で挨拶を
接客業はそこから始まる

トイレだ メシだ 値段がちがうだ
それらを先に対処して
レジだの金だのは後回し
溢れる状況を潰してゆく

快適だと思わせる それが接客
マニュアルに縛られた かなさんだが
昔とちがってそれらができる

笑顔の裏でため息が
はらわた煮えくりかえる
接客業は客ありき
品揃えよりもまずは笑顔

見た目よければ全てよし
これぞ必殺 アルカイックスマイル!


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《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★217 非日常とは?
  欄丸(オフィスみさき所属) 2008年 10月 02日 17時 35分 22秒

 欄丸です。
 月も替わって区切りが良いので、整頓を兼ねて、この連載記事の解説などをしようと思います。

 ブログ版ゴーストライトになってから掲載された記事を読むと、まるで私の闘病日記のようになっています。
 そのように読んで頂いても構わないのですが、こちらの趣旨は、デイ・ケアというおそらく一般の方にとって未知の施設と、そこに通う「病状などがある」人々の様子を、実体験を交えて紹介してみようという、非日常世界の観察記録です。

 誤解を招く表現を承知の上で書きますが、デイ・ケアには疾病が原因で変わった人が多く、しかしそれは限りなく身近なものであることを、軽くでいいので知ってもらえれば、ということも含んでいますが、この部分に関してはあくまで付属です。

 というのも、自身が一般社会に属している、ごく普通の人間だと信じている人は、体験する機会のない世界の出来事を、全て非日常で「自分には無関係なこと」だと認識するからです。

 それが良いか悪いかと問われれば、とても悪いと断言できますが、これは国民性であったり信仰の類に属することなので、それらに対して嫌悪を抱いても、追及したり言及することはありません、時間の無駄ですから。

 そういった理由から、理解力、読解力のある読者に真意が伝われば御の字で、それ以外には単なる日記として読んでもらえればいい、という前提で、かなり砕いた表現で記事を書いています。

 真意が伝わらないことは多少残念ですが、ゴーストライトはあくまで娯楽雑誌であって、こちらの趣旨と異なっていても結果として面白ければ、それはそれで正解ですから。

 蛇足ですが、これらは私が掲載記事の意図を故意に曲げている訳ではありません。
 仮に堅苦しくも真面目な記事を書きたいと思った際は遠慮なく書きますので。

 かなり大雑把ですが、解説でした。

 こういった解説を一度でもしておくと、後の記事が書き易くなる、というこちら側の打算もあったりするのですが、これははあくまでこちら側の話であり、また説明が面倒なので、気にしなくて結構です。

 それでは本日、これで7回目のデイ・ケア話です……と続けたいところなのですが、疲れからくる眠気がどうにも収まらないので、仮眠を取ります。
 或いは日付が変わってしまうかもしれませんが、解説したように内容には一切支障はありませんので、気にせず終わらせてもらいます。
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《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★218 欄丸流、人の使い方
  欄丸(オフィスみさき所属) 2008年 10月 03日 01時 50分 21秒

 欄丸です。
 冗談半分で書いたのですが、本当に日付が変わってしまいました。
 睡眠障害で薬を服用せずの仮眠で、7時間近く熟睡できるとは予想外です。自覚はなかったのですが、かなり疲労が蓄積していたようです。

 10月1日(木)、デイ・ケア体験参加、全10回中7回目の昨日です。
 確か8月からこの体験参加というものを始めたと思うのですが、その日の体調と気分で行動を決めるので、このような超スローペースです。
 主治医と顔を合わせるのが嫌で、処方箋だけ書いてもらうという通院を年単位でやる私にしてみれば、割とハイペースなつもりなのですけど、同じ日に体験参加を始めた方が既に正式メンバーになっていたので、やはり遅いようです。

 デイ・ケア参加者は、基本的には施設の休日を除く毎日、通っていますが、私は、行われるプログラムに興味がある場合のみ(体験)参加しています。
 昨日は特に興味のありそうなプログラムではなかったのですが、個人的に思うところがあり行きました。

 デイ・ケア、正確には精神科デイ・ケアは一種の医療補助施設であり、病院などの延長機関です。目的は当然、疾病の解消や緩和などで、ですから利用料金に医療保険が適用されます。
 しかし、6回の体験参加中、そこに通う一部に、プログラムに参加せず休憩室でごろごろしているなど、明らかに「単なる暇つぶし」で来ている人間が数名いて、その様子に腹が立っていました。
 書いたかもしれませんが、参加者の中には会話もままならないほどの重篤な疾病を抱え、それをどうにか克服しようと懸命になっている方も多くいます。
 そんな方がいるにも関わらず、プログラムに参加せず、テレビを見てゲラゲラ笑っていたり漫画を読んでいたりフラフラと施設内を散歩していたり、好き勝手放題というのは、一種の侮辱です。

 仮にそれを当人に指摘した場合に想定される返答は「私は病気だから仕方がない」ですが、他の方も私も同じくなので、当然言い訳として通じません。

 ……といった感情の濁りを解消するために、あえて興味のない、そして参加者がすくないであろうプログラムの日に行ってみたのです。

 前置きが長く、またかなり堅苦しくなっていますね。方向修正します。

 午前は、今月に行われる対外イベントの準備とその説明で、午後はこれぞ精神科デイ・ケアといった参加者同士協力による頭脳ゲームでした。
 数箇所が空白になっている地図を、チームメイトに渡された断片的な情報により埋めていくというゲームです。

 チームメイトには「コンビニの隣には魚屋がある」などの断片情報が渡されており、チーム全員の情報を統合・整頓して推測すれば地図が埋まる仕組みです。
 説明は不要かもしれませんが、このゲームの目的は、高度なコミュニケーションの訓練です。

 誰か一人が勝手に進めても、チームメイトの持つ情報がなければ決して地図は埋まらず、かといって同じく一人で全員の情報をかき集めて勝手に推理していては、タイムリミットを超えてしまうので、全員で協力しなければならない、という、なかなかに良く出来たゲームです。
 7人3チームに分かれて行われたのですが、自身に「喋りすぎるな」「支持を出すな」と懸命に言い聞かせてゲームを始めました。そんなことをすれば、何というのか、相手の思う壺だからです(笑)。

 が、開始早々に口が勝手に動き出す気配があったので、ならばと、チームメイトの一人の女性に情報をメモしてもらうようにお願いし、座った席の順番に情報を発表しましょうと提案し、それ以上余計なことを喋ることができないようにしました。
 要するに、推理のブレーンになるのではなく、進行係になった、ということです。
 ……自分でいうのも何ですが、面倒な人間ですね(笑)。

 ある程度情報が出た段階で、チームメイトの方が自分なりの推理を始めたので(そうしたくなるよう作られたゲームだからです)、それを記述してもらいつつ地図を埋め、割とよく発言する女性がいたので、ごく自然な発言で悟られないようその方をブレーンに置き、発言が苦手な方に時折情報提供を促し、推測の確定・決定をブレーンに据えた女性に誘導し、制限時間を5分残して地図は見事に埋まりました。
 いってしまえば単なるお遊びですが、こちらのチームはまるで事件捜査のような雰囲気でした。

 終了まで時間が余ったので他の2チームの様子を観察していたのですが、見事にゲーム製作者の思惑通り、まるで討論会のような状態で、なるほど、単純なようでよく出来たゲームだと関心していました。
 結果は、3チーム中、唯一全問正解、かつ最短クリアで勝利です。

 終了後、感想を発表していったのですが、最初のチームが「難しかった」「コミュニケーションがうまくとれず」という内容で、続いてこちらのチームの番になり、座っていた席でたまたま私が最初だったので「簡単でした」というと棘がありそうだったので、「チームメイトに恵まれたので簡単で面白かった」というと、続く同じチームの方もやはり「チームメイトに恵まれて」と復唱していました。

 ゲームの様子は以上なのですが、その後に少し面白い場面に遭遇しました。
 別チームの方が喫煙コーナーでそのゲームのことを喋っていたのですが、男性の一人が若干興奮した様子で「自分のチームは人数が一人多かったから負けた」だとか「もし自分ひとりならもっと早く終わっていた」だとか、そういった内容のことを、同じチームの方らしき人に必死に説明していました(笑)。

 この部分も含めて、よく出来たゲームプログラムでした。

 これらはデイ・ケアで私が体験したことですが、ごく一般の日常生活でも似たような状況はあり、そういう意味でも面白かったです。
********************



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《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★219 突然、ギタリスト(前編)
  欄丸(オフィスみさき所属のマルチプレイヤー) 2008年 10月 03日 18時 43分 12秒

 欄丸です。

欄丸「ゲーマーの美咲さん、少しご相談があります」
美咲「!! そういうからには内容はゲーム関連だな? おうよ! 何でもこーい!!」
欄丸「トゥーハートというゲームを貸して下さい」
美咲「……パードゥン?」
欄丸「デイ・ケアで今のところ一番よく喋る方がそのゲームのファンだそうなんですが、話題に全く付いていけなくて――」
美咲「んなもん! ついて行かなくていいよ!」
欄丸「知らない分野でも会話を成立させるというのが私の特技なんです。断片情報さえ入れれば――」
美咲「そーいう問題じゃねーの! つか、ドコにいってんだって話だよな?(なあ?) 代わりにコレ貸すから、アリサちゃん提唱の「対コミュニケーションファッション」の小道具として使ってこい!」

 などというやり取りがあり、渡された雑誌を持ってデイ・ケアに赴き、半信半疑ながらいわれたとおりページを開いていると、何と、数人が交代で声をかけてきました。
 これにはさすがに驚いたのですが……、

「それ、V2アサルトバスターガンダムですよね? パーフェクトグレードですか? かっこいいですね」
「そのマスターガンダムって、翼の部分がないと自立できないんですよねー」

 ……泥沼なのですが?(←電撃ホビーを渡された)
 そんなことがありつつも、生活リズムがいつの間にか規則正しく、正確には、就寝時間が遅くても朝早くに目覚めるようになったので、本日3日(金)、デイ・ケア連続参加です。
 プログラム予定表には「料理」とあり、それほど興味はなかったのですが、家にこもっているよりはるかにマシなので行って来ました。

 てっきり調理をするものだと思っていたのですが、その日の昼食を作る調理班と、次回のメニューを計画する班に分かれていて、体験参加の私は計画班でした。
 しかも、その計画というのは、既に決まっているメニューを再確認し、足りない調味料などを発注する人を選ぶだけで、10分ほどで終わってしまいました。

 その日は午前午後を通して料理だったので、昼食を食べる以外は完全に暇になる……という当然の予想は見事に外れ、自分でも未だに驚いているのですが「作曲とギター演奏」をほぼ1日やっていました。
 これはプログラムなどではなく……経緯を説明しなければ話が通じません。

 今日は、ギター演奏ができるエレギさんが仕事が休みで来ていたので、エレギの演奏を見学でもしようかと思い音楽室に入ると、当然のようにテクノさんがいて、アコギのコードを懸命に教わっていました。
 ちなみにテクノさんは極度の自閉症で、アコースティックギター習得以外に全く興味を示さず、エレギさんがいない日(殆どの日)は、私に限らず誰とも喋らず、コミュニケーションがとれません。

 コードを覚えるところから始めても、ギター演奏は身に付かないと経験で知っていたので、テクノさんは気にせずエレギさんの弾くフレーズだけ聴いていたのですが、その合間に、参加者のナントカさんが作詞をして、エレギさんに曲をつけてもらいたいといっている、というかなり面白そうな話が出てきました。
 ナントカさんでは解り辛いので、そうですね、吸っているタバコが確かハイライトだったと思うので、ハイライトさんとでもしましょう。

 ハイライトさんは重度の無力感の塊といった方で、スタッフが扱いに困っていることが何度かありました。そんなハイライトさんが作詞をした、というのは相当に前向きなことなので、これは多少でしゃばってもいいだろうと、曲をつける作業をじっくり観察することにしました。

 書き忘れましたが、エレギさんもテクノさんもハイライトさんも、私と同じく料理プログラムの計画班で、決してプログラムを無視して動いていた訳ではありません。

 ハイライトさんの書いた詩は、本人曰く、前日の夜にふと思いつき、30分ほどで書いただけのものだそうで、内容はありがちで、いかにもハイライトさんといった風な、内容でした。
 詳しくは知りませんが、クロマニヨンズ(オンズ?)のような、社会に対する不満や「死んでやるぜ!」などと並べた、高校生バンドなどでありがちなものです。

 しかしこちらの興味はあくまで作曲過程なので、その歌詞にあれこれいうような無粋な真似は当然しません。これはエレギさんもでした。おそらくハイライトさんがどのような方なのか良く知っていたのだと思います。

「この詩に、パンクロックな曲をつけて欲しいんです」とルーズリーフ1枚に鉛筆だかシャープペンシルだかで書かれた詩を渡されたエレギさんが、明らかに困惑していた様子は他人事なので面白かったです。
 楽器に関する知識を一切持っていないハイライトさんから出てきたその科白に、とりあえず「たとえばどのバンドみたいな?」と助け舟をだしました。

 邦ロック(?)の鑑賞のみで演奏や作曲、編曲に関する知識のないハイライトさんなので、曲をつくる作業がどれだけ難しいのか解らないのは当然ですし、エレギさんが弾き語り系のJ−POPな人なので、それらの中間のような私は丁度よかったようです。
 エレギさんは当然、まずは歌詞の並びからメインコードとメロディラインを決めようとしており、ハイライトさんは出来上がる曲のイメージを音楽用語以外で表現し、私はそれらを翻訳していた、そんな感じです。

 エレギさんが試しに幾つかのパターンで歌詞をリズムに乗せてみせて、ハイライトさんが首をかしげ、私がハイライトさんのいいたいことを具体的にエレギさんに伝える、そういった作業をかなり長い時間行い、どうにかメロディラインが決まったところで、私からハイライトさんに「サビは早引きの方がインパクトがあるので、歌詞を増やしてください」だとか「Aメロとサビにギャップをいれたほうがロック風なので、Aメロ部分はおとなしめでいきましょう」だとか助言し、午前中はひとまず終わりました。

 休憩時間にハイライトさんが歌詞を考えていると、エレギさんが「指が痛くなってきたので、一緒に弾いてください」と、あろうことか私にいってきました。
 前にも書きましたが、私はエレギを弾けません。
 ですが、楽しみつつも懸命な様子に、ここで力を貸して上げられないのは自分として許せないと思ったので、コード1つの伴奏程度で良ければ、と引き受けました。いうまでもありませんが、これは全く持って予想外の展開です。

 とりあえずCとFコードで試してみたのですが、出来上がりつつある曲のイメージとは少し違うようだったので、GとオープンGというコードを教えてもらい、Gが合いそうだったので、それに決めました。
 1コードなので押さえ方だけ聞けば特に練習する必要などもなく、ほどなくハイライトさんが、出来上がった改良版歌詞を持って――

 と、突然で申し訳ないのですが、今、そのハイライトさんから電話があり、メールで助言をもらいたいとの用件だったので、ここで記事を一旦中断UPします。
 思ったよりもかなり展開が早いようです。

 それでは後ほど。
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【寄稿】♪「パッシブボイス」(作詞:飛鳥弥生)

1ヶ月を3日に感じる人がいて
1週間を3ヶ月に感じる人がいる
タイムスケジュールの違いで
2人に発するタイムラグ

イライラと疲れることが多いけど
難しく思わずに納得すること
個性と認めて納得すること
自分の今日はそこにある

いちいち反応してたらキリないし
肝心なのは受け身のタイミング
ゆるく 楽しく ハッピーに
自分の今日はそこにある

大海原の片隅で
ひっそり始まるティータイム
肝心なのは受け身のタイミング

ねずみとクジラのティータイム
お互い受け身のパッシブボイス
何が出るかはお楽しみ


********************
《連載》気ままにコラム『イミテーション・ハート』★215 マイペースの意味
  アリサ(傍観者) 2008年 10月 03日 23時 41分 41秒

アリサ「……こんばんは。ねえ、そこに、欄丸に良く似た死体があるけど?」
美咲「やほー。あー、それ、たぶん欄丸。仮眠の後、なんかどたばたして、力尽きたみたい」
アリサ「……また? 欄丸って、自分が病気だって自覚が完全に抜けてるわよね?」
美咲「そうなんかね? ま、記事執筆に支障なけりゃ、どっちでもいいケド」

 欄丸の記事を読むと良い話に見えるが、そういったことは、きちんと健康管理ができていて時間や心にゆとりのある人間が行うべきであろう。
 自身を潰して相手をすくい上げるというのは、余り良い話だとはいえないと、自己中心型の私などは思うのだが、どうだろう。

 勿論、欄丸の行動原理は理解できるし共感もできる。というより、いかにも欄丸らしいといえる。
 だが、何事もまず自分ありきでなければ、それを継続させ完了させることが出来ず、徒労に終わってしまうことさえある。

 気分やノリで動く前に(それを否定はしないが)、ワンクッション置いて、方向性だとか計画性などを思考に加えると、以後の具体的行動がより円滑になり、また無理が出なくて良い。
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《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★220 突然、ギタリスト(後編)
  欄丸(オフィスみさき所属のマルチプレイヤー) 2008年 10月 04日 14時 43分 59秒

 欄丸です。
 アリサさんからの指摘、耳が痛いですね。
 ハイライトさんからの電話でパソコンのメールアドレスを交換して、別のことをしつつメールが届くのを待っていたのですが、疲労で寝てしまい、リアルタイムで返信できず、後日である今日4日(土)にずれこんでしまいました。

 その話は後回しにし、中断した記事を再開しましょう。
 私が伴奏をすることになり、ハイライトさんが改良版歌詞を持ってきた、というところからですね。

 歌詞に加筆してもらったので、単なる詩ではなく「歌詞」になり、決めていたメロディラインにスムーズに乗るようになりました。また、歌詞内容にも手を入れていたので、当初よりもハイライトさんが伝えたいメッセージが強調され、解り易くなっていました。
 歌詞に関してはそれでほぼ決定だろうということになり、ハイライトさんの要望もあり、一度通しで演奏してみることになりました。ヴォーカルは当然ハイライトさんで、メインギターがエレギさん、伴奏として私が入ります。
 曲としては短い方なのですが、なにせ午前中からずっと作曲や編曲を行った後だったので、かなり長く感じました。

 間奏がまだ未完成だったのですが、ハイライトさんから一応のOKが出て、エレギさんの疲れもあったので、10回目くらいの休憩を取りに喫煙コーナーへ向かいました。
 またまた書き忘れていましたが、3人とも喫煙者です。

 休憩中はエレギさんが、こうするともっとかっこよくロック風になると幾つも提案したり、一人では編曲作業が行えないハイライトさんに、とりあえずマイクなどの簡易録音機材を用意して、アカペラでいいのでそれを録音しておけばいいなどアドバイスをしていました。
 私はというと、それの翻訳ですね(笑)。「ロック風になる」を「ライブのようになる」と言い換えたりです。

 ハイライトさんから、音楽の趣味が共通のテクノさん(クロマニヨンズのファン)に一度聴いてもらい、それで確定させたいという要望が出たので、喫煙コーナーから音楽室に戻り、ハイライトさんがテクノさんを探している間、エレギさんと二人で雑談しつつ休憩していたのですが、そこで新たな事実が。

 私のエレギがどうにも弾き辛く、また思うように音が伸びず、どうしてでしょうと尋ねて初めて、使っていたピックがアコースティックギター用のやわらかいピックだからだと判明しました(笑)。
 幸い音楽室にエレキギター用のハードピックがあったのでそれに変えると、ようやく思うように音が出るようになりました。肝心なところが抜けているあたりがいかにも素人ですね。

 ハイライトさんとテクノさんが到着し、エレギさんが指の限界なので全通しは無理なので一部パートを飛ばしてやりますとハイライトさんと話して、ようやくお披露目です。
 構成は、前奏なしのヴォーカル入りで途中からエレギがきて、間奏に即興のエレギソロパート、最後に短いエレギソロをハードめにしてフィニッシュ、です。
 こちらは単調な伴奏だけでは物足りなかったので、途中でビートを代えたりして、どうにかエレギさんの演奏が引き立つよう簡単なアレンジを加えました。

 テクノさんの感想は……「かっこよかったです」、つまりOKです。
 ということで、朝から始めた曲作りは、どうにかその日のうちにプロトタイプ仮完成までこぎつけました。
 そこで丁度デイ・ケア終了時間になったので、文字通りギリギリセーフだったようです。

 デイ・ケア終了時には簡単なミーティングとその日の感想を参加者が発表する時間があり、プログラム外の作曲活動にはあえて触れずに昼食のことなどで軽く流したのですが、エレギさんは「ハイライトさん作詞の曲を、欄丸さんとセッションしていたのですが、とても楽しかったです」との感想。
 1コードの伴奏でセッションといわれるのは嬉しいやら恥ずかしいやら情けないやら、複雑ですが、楽しかったことには間違いありません。
 というより、デイ・ケアというものに参加して、一番楽しい1日でした。

 ……で終われば良い体験が出来た1日でした、という日記で締めなのですが、ご想像通り後日談があります。

 まずはその日の帰り際、なかなかデイ・ケアに来れないエレギさんと、曲を完成させたいハイライトさんが、どうすればいいか話している場面に遭遇し、何故か、私とハイライトさんが互いの連絡先を交換したこと。
 次が、ハイライトさんが作詞した曲をエレギさんと私とで作曲していたことをスタッフの一人にハイライトさんが伝え、そのスタッフの女性が驚きつつ喜んでいたこと。
 更に、ハイライトさんがその曲を、デイ・ケアで披露する機会を作って欲しいとスタッフの方にお願いしていたこと。

 とどめは、その際に私も演奏することが、既に決定事項になっていること、です。

 正式披露はまだ先のようなので、とりあえずハードピックを購入し、3コードくらいを自在に操れるように練習しよう、などと思いつつ帰宅し、この面白くも充実した1日のことを記事に起こしている最中に、ハイライトさんから電話が入りました。
 前回中断したのはこの部分ですね。

 内容は、歌詞に更に手を入れたので感想を聞かせてもらいたい、というものです。
 パソコンのメールアドレスを交換し、私の不意の仮眠を挟んで、改良版歌詞をメールで読ませてもらいました。
 電話で、過激な表現を一部取り除いたといっていた歌詞を、詩の内容と、それをリズムに乗せた場合とに分けて、感想とアドバイスを返信し、一件落着、現在に至ります。

 途中、ベース音が欲しいだとかドラムパートがあれば、というやり取りもあったのですが、その辺りは省いています。

 今回(と前回)のこの体験談には、単に私がエレキギターを弾いたり作曲に参加した過程を楽しんだ、というものではなく、色々なことが含まれています。

 普通に読めばそれが何なのか解ると思うので、あえて説明はしません。
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【寄稿】♪「前を向いて走ろう」(作詞:飛鳥弥生)

あれがやりたいこれがやりたいと
いつもうるさいアイツ
やりたきゃ勝手にやればいいのに

どこかの誰かが邪魔をするから
やるにやれないと愚痴だらけ
いうのはタダだと誰かがいったが
それを聞かされる身にもなって欲しい

ウダウダと前置きする前に
まずはやってみようぜ

それでダメなら愚痴でも何でも聞いてやるが
やらずにダメだといわれても
耳をふさいで実際やってる奴のとこに行きたくなるのさ

ダメで元々ならとりあえずやっちまえ
どこかの誰だとかどうでもいいから
とにかく一度やってみよう

一歩も進まず愚痴だけだなんて
場末の飲み屋じゃあるまいし
上じゃなくて前を向いて走ろうぜ
ぶつかったっていいじゃないか

ウダウダと前置きする前に
まずはやってみようぜ

前を向いて走ろう
前を向いて走ろう
どこかに辿り着くまで

【寄稿】小説GW《第7話〜スニーカーズ》
  飛鳥弥生 2009年 01月 13日 18時 37分 18秒
【寄稿】♪「パッシブボイス」(作詞:飛鳥弥生)

1ヶ月を3日に感じる人がいて
1週間を3ヶ月に感じる人がいる
タイムスケジュールの違いで
2人に発するタイムラグ

イライラと疲れることが多いけど
難しく思わずに納得すること
個性と認めて納得すること
自分の今日はそこにある

いちいち反応してたらキリないし
肝心なのは受け身のタイミング
ゆるく 楽しく ハッピーに
自分の今日はそこにある

大海原の片隅で
ひっそり始まるティータイム
肝心なのは受け身のタイミング

ねずみとクジラのティータイム
お互い受け身のパッシブボイス
何が出るかはお楽しみ


 フリーライター、アリサ。
 ゴーストライト以外の仕事の比率が高いらしく、紙面登場頻度は少ないが、一度出てくるとしばらくGW紙面に居続ける癖があり、連載名通り「気ままに」好き勝手に記事を書き綴る。
 それが一種のストレス発散だと自ら語っていたのだが、故にアリサは、自分の過去記事を見返すことを殆どしない。そこに書かれている自分の愚痴を自分で読む、これほど気分の悪いことはないからである。
 しかし、大半の愚痴ではない記事の場合は、自分にも、そして読者にも無害な、いち記事であり、更に力を入れた論文調の際はとても役立つ内容となっている。
 愚痴記事を止めて、中身のある記事だけにしようと宣言したこともあったのだが、GW編集部から愚痴記事でも良いと許可が出て、また、鳩羽美咲ら他ライターから好きに書けばいいとのエールもあり、何連載なのか不明な、散文なスタンスを維持することになった。
 逆にいえばアリサは「何でも書けるライター」であり、GW編集部に限らず記事依頼側にしてみれば、彼女は非常に重宝する人材なのである。

********************
《連載》気ままにコラム『イミテーション・ハート』★212 グルメ万歳
  アリサ 2008年 09月 20日 03時 36分 32秒

 引越しでもこれほどかからないであろうという時間を経て、ようやく本日(19日(金))模様替えが一段落し部屋が形になってきた。
 今回の模様替えに費やした時間は自己記録新だと思うのだが、なぜそうなったのかというと、はやり床生活から椅子生活への変化であろう。といっても、以前は棚状態であった、部屋の一角にある少し広い机を椅子で使えるようにしただけなのだが、そこが長時間を過ごすパソコンコーナーになるので、体感的にはかなり変わった。

 まず、3〜5時間ほどの長時間タイピングをしていても肩がこらなくなった。これは単純に以前のテーブルの高さが合っていなかったことと、机生活の頃に購入した少々高額な事務椅子が使えるようになったからであろう。
 肘掛けがあるだけでもかなりの疲労軽減になり、また、足を自由に曲げ伸ばしできることもいい。
 一つ些細な問題は、座る椅子の位置が、テレビモニターやオーディオスピーカーのほぼ真裏ということくらいだが、今はBGMがあればいいという気分なので、ヘッドフォンの使用で解消している。

 家具の位置はほぼ変わっていないのだが、とにかく物が多く、その片付けというのか分類というのかに数日を要した。
 もう読まないと収納の奥のダンボールに眠っていた書籍が、実は今もっとも必要なものであったり、身に付けることはないであろうと箱の中に入れていたアクセサリーのデザインが今の私の好みであったり、そういった細々としたことが重なりに重なり、これだけの時間がかかってしまったのだ。

 ほぼ同時に行った衣替えでも同様で、好み云々もあるのだが、こちらもこちらで、やたらと量が多くて苦労している。

 それやこれやでどうにか仕上がった部屋はしかし、夏〜秋仕様で、あと2ヶ月もすれば今度は冬仕様にしなければならない、そう気付いたのは文字通り今である。

 話題は変わるのだが、模様替え以外にもあれやこれやと忙しくて、同居猫フィッスル・オウアー・ザ・レイヴ・オエットの食事、ドライフードを切らしてしまった。
 たまたま別ブランドのものがあったのでそれを器にいれるのだが、これしかないなら仕方がない、と明らかに渋々と食べていた。
 ならばと安物の缶詰を空ける。普段がドライフードなので缶詰の類はいわゆる、ごちそうの筈なのだが、こちらはほんの数口で止まり、翌日にはゴミ箱へと行く羽目になった。
 普段のドライフードは高級ブランドではないのだが、しかし高めで、それを好むのはいいのだが、それ以外は食べないというのも困るので、次は普段のものとは別の安物を用意して、試してみようと思っている。

 ちなみに、そんなグルメ猫、フィッスル・オウアー・ザ・レイヴ・オエットは現在、新たに設けられたパソコンテーブルの上で眠っており、この記事は以前の床テーブル上で入力されている。
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 マルチなアリサの対極にいるのが、電子戦術記事担当のダイドー少尉である。
 ダイドー少尉の連載はパソコンやその周辺機器、WWW事情など、PCに関わる内容のみであり、イレギュラーな場合を除き、近況報告的な記事などはない。
 アリサより更に登場頻度が少ないダイドーだが、実は読者支持率がもっとも高いのが彼なのである。
 その理由は至って簡単、ダイドー少尉の記事は面白いのだ。
 全身全霊全力疾走でのバカ騒ぎ、彼の連載は常にどたばたと慌しくも、微笑ましいのだ。

********************
(全滅)PCメモ『オン・ザ・ロック・オン』★197 PCクラッシュ完 愛をとりもどせ!
  ダイドー少尉(暗殺され者) 2008年 09月 24日 01時 59分 47秒

 電子戦術記事担当のダイドーだ!

 幾多数多の試練を乗り越えて、今ここに、電子戦術記事担当、ダイドースペシャルノートPC、不死鳥の如く――

 復活!!!!!

 見よ! この一点の曇りもなき輝かしきHDD!(見えません)
 削除しきれず残っていた前使用者アプリの残骸やテンポラリなどを一掃し、その容量は20GB近く増え、それが当然と1024Wで使用していたモニターは1400Wへと拡大され、ルーター直結でWWW接続でき、懸案事項であったメールデータも全て移植完了で、何事もなかったかのようにメーラーを使用できるこの喜びは、同じ体験をした者にしか解らぬであろう。
 今回の惨事のきっかけは、前回記事にあるように我輩のほんの些細な気の緩みであったが、そこから得たWin復旧手順やLinux、ネットワーク構築などの知識は膨大で、これらを消化吸収し己が技術として習得した暁には、我輩は更なる我輩へと進化し、闘いの神インドラとしてここゴーストライトに光臨し、読者諸氏をPC修羅街道へと先導する担い手となり、電脳世界の覇道を疾風の如く駆け抜けるビットの化身となりて――

─w輸繦v〜(~_~)〜輸繦v〜─!!

 ぐはっ!!!
********************

 都道府県管轄の医療施設、精神科デイ・ケアのパンフレットに対して、アリサが指摘した社会復帰という言葉。
 欄丸の社会は、自分自身と鳩羽美咲、アリサにダイドー少尉、これだけで成立している、小さな小さな社会であった。
 無論、その後ろにあるオンラインマガジン(ブログ)「ゴーストライト」と、そこから繋がるWWWの世界も、欄丸にとっては社会なのだが、オンラインの広がりに比べ、オフラインの閉鎖加減はいわずもがなである。

 自分の所属する社会の規模を広げること、これが欄丸が都道府県管轄の医療機関、鳩羽美咲が「病的」と称した精神科デイ・ケア「ハートフル」に求めたものであり、若干不本意とはいえ、体験参加初日で初対面の他者と麻雀をできたことは、欄丸にとってのハートフルへの参加目的を十分に果たしたものと判断できる。

 簡単にいえば、欄丸は精神科デイ・ケア、ハートフルに、友達を作りに行ったのだ。

********************
《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★213 ジャガイモとテクノ
  欄丸(オフィスみさき所属の勝負師) 2008年 09月 12日 18時 02分 03秒

 欄丸です。
 今日12日(金)、3回目のデイ・ケア体験参加は、とても体調が悪かったので10時頃に到着してすぐに仮眠室に行き、昼食の時間まで寝ていました。
(※編集部:日付は後日、修正します)

 そうまで悪いのならば自宅療養しておけば良いと思うでしょうし、実際、デイ・ケアの精神科医もそう言っていましたが、これには重大な理由があるのです。

 それは、午前のプログラムが調理で、昼食がそのプログラムによって作られたもの、だからです。

 つまり、昼食目当てですね。

 その週(月、火、木、金)は全てその料理プログラムによる昼食だったのですが、全て用事で行けなかったのでラストチャンスだった訳です。
 食事や料理に関心がないので、普段の食生活が酷く、長らく気にはしていたものの改善せず今に到るのですが、栄養学的にバランスが取れていて、かつ美味しく、そしてなにより安い食事ができる機会など滅多にありませんから、めまいと倦怠感でふらふらな体を無理矢理動かして、昼食にありつきました。

 この日は、ジャガイモの煮物と味噌汁とごはん、いわゆる和風定食ですね。

 若干ジャガイモが多すぎて口の中がぱさぱさになってしまいましたが、味はなかなか、いえ、かなり美味しかったですね。これを指導付きとはいえ素人が作ったというのは、なかなかに凄いことだと思います。

 これでその日の目的を達したので、その後の休憩時間(約2時間)はずっと美崎さんから借りたスーパーマリオの1面を繰り返しやって、午後はまた仮眠室に行くつもりだったのですが、午後のプログラムに「音楽」というものがあると聞き、これはもしかすると楽しいかもしれないと、参加しました。

 内容は、ピアノ講師の女性が来て、デイ・ケア参加者が作詞した曲を、(おそらく)その講師が譜面化し、その譜面の読み方を勉強しつつ、エレクトーンで弾いてみようという趣旨のものでした。
 音楽の部屋にはギターやドラムセットなどがあったので、他の楽器の演奏方法は教えてくれないのか尋ねたのですが、その方はピアノ専門で他はわからないとのことでした。
 私の譜面知識は、おたまじゃくしがドレミファを記していることと、メジャー・マイナーコードの一部くらいはどうにか解るという程度で、楽器はエレクトーンの子供のようなものと、アコースティック・エレキギターなどいくつか挑戦してみたことがあるものの、結局どれも習得していません。

 デイ・ケアでピアノ演奏ができるようになれば、これはかなりの収穫ですから割と熱心に話を聞いていたのですが、他の8人ほどの参加者が、譜面を全く読めない人ばかりで話が基礎中の基礎からなかなか進まず、また、民謡とポップスの中間のようなオリジナル曲の歌詞が、人生を前向きに、といった中学生向けのようなものだったこともあり、途中で興味が薄れてしまいました。
 また、雑談を交えたその1時間ほどのプログラムで、肝心の演奏時間が数分で終わったことで、次の機会にそれに参加するかどうかはかなり微妙です。

 が、その後、少し面白いことがありました。
 同じプログラムに参加していた、見た目20代前半の細身の男性が話し掛けてきたのです。その人の存在は以前から気付いていて、完全に自分の殻に閉じこもってコミュニケーションを拒否している様子から、登校拒否〜引き篭もり〜デイ・ケアという典型パターンの人なのだろうと想像してたのですが、そういう人が、まだ体験参加でネームプレートを付けている私などに突然話し掛けてきたので、かなり驚きました。

「僕はギターが好きなんですけど、どんな曲を聴くんですか?」

 音楽プログラムの際、ギター演奏は教えてくれないのですか? としきりに尋ねていたことで、私がギターに興味があることを察していたのでしょう。

 私の音楽趣味は、聴かないジャンルをあげたほうが早いくらいに広く、つまりほぼ何でも聴きます。当然、それらに好き嫌いの順序はありますが、特に嫌いな民謡や演歌以外であれば、特に気にせず楽しめます。
 その方、仮にギターさんとでもしましょう、は、以前バンドを組んでいてギタリストだったそうで、相手の名前も知らないにも関わらず、好きなバンドは? といった話題で大いに盛り上がりました。

 ギターさんの好きなジャンルはとても変わっていて、たとえばエアロスミスやディープパープルは知っているのに、Mr.BIGやヴァン・ヘイレンは名前も知らない。ハロウィンやアイアンメイデンは知っているがAC/DCは知らないなど、メジャーとマイナーの区別がありませんでした。
 日本人アーティストならば? という話になった際、ギターさんがかなりマイナー路線だと解っていたので、筋肉少女隊の名を出すと、笑顔で賛同してくれ、試しにB’zは? と聞くと「興味ありません」と全く持って想像どおりでした。

 他にどんなジャンルを聴くんですか? と問われ、全部あげるときりがないので、ヒップホップやユーロビート、テクノも好きですと答えると、「テクノはどんなアーティストを?」と迫ってきたので、ああ、ギターさんはテクノも好きなのだなと苦笑しつつ、「海外アーティストは名前すら知らないですが、日本なら電気グルーヴ辺りです」と答えると、「いいですよね! 電気!!」と物凄い食い付きで、少々驚きました。
 音楽鑑賞の際、レーベルを見ずデッキやチェンジャーに放り込み、どのアルバムのなんという曲なのかを全く覚えないので、「電気のどの曲が好きですか?」という質問に答えるのには苦労しました。

 ギターさんが(テクノさん、でもいいですけど)「電気グルーヴのCDで欲しいものがあったのでHMVに行ったんですが、なかったんです」といっていたので、若干驚いて、そんなに欲しいのであればアマゾンのオンラインショップで購入すれば良いのにと言うと、PCやWWWにとても疎く、やり方が解らないという返答でした。

 アリサさんだったかサーだったか、どなたかがいっていましたが、若年層でもWWWとは無縁な方はいるんですね。
 今時の携帯電話ならその場でWWW接続して購入できますし、レンタルしてダビングしてしまえばそれで聴けるんですが、そういったことが実践できない辺りが、デイ・ケアに参加している理由の一つなのかもしれません、想像ですけど。

 狭い日本ですが、色々な人がいるものだと久々に実感した、面白い1日でした。
********************

 それまでの狭い社会ではない精神科デイ・ケア、ハートフルに通うたびに雑談が出来る知り合いが出来ている、この良いことがある日突然「とても良くないこと」になってしまうのだが、それはまだ先の話で、狭いほうの社会、オフィスみさきはどたばたとしていた。
 普段は温厚な、どこにでもいるゲーマー鳩羽美咲が、今正にという活火山状態になっていたのである。

 どこかの誰かが、あろうことか美咲の愛車、ホンダXL50Sに手をかけたのだ。

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《連載》えせエッセイ『らぶらぶ・ランデブー♪』★629 事件は現場で起きてるんだ!
  鳩羽美咲(GWで敵に回すと怖い人No.3) 2008年 09月 26日 01時 02分 54秒

 やほ、鳩羽です。

 ふざけんなー!!(-_-メ;)智ゥ・
 徹底的にやってやろうじゃねーか
 青島ぁぁぁーーー!!
 ─w輸繦v〜(~_~)〜輸繦v〜─!!

 あ、はい、きちんと説明しまする。

 今日25日(木)、朝イチから用事あったんだケド、ちょい起きるのが遅くてドタバタしてたの。どうにか身支度すませて、メータ復活したマイXL50Sでバヒューンと発進。
 我が家ってちょいとした山の上なんだケド、下って国道に出たとこで突然ストールして、でもトリップメータはまだ35km。
 XLってガス満タン(リザーブ込みで5リットル)で100Km走行できるから電気系のトラブルかなと思って、でもプラグはこないだ補修して完璧だし思い当たる不具合がなくって、延々とキックするんだケド、一向にエンジンがかかる気配ナシ。

 おっかしーなーって、いちおーガスタンク見たら……「ガソリンがない!」

 いやいやいやいやいや、それはおかしいだろ!

 ついこないだ満タンにして35kmほどフルスロっただけなのに、1リットルほどのリザーブ分もないって!
 これはもしかで、新設したメータの取り付けにミスがあったかな? って一瞬思ったんだケド、リザーブすらないってのはパーペキにおかしい。
 用事先までスタンドがなかったから延々5Kmほど重い重いXLを押しつつ(死にそうになった)、ピキンと閃き。

 ガス抜かれた!

 XLのタンクキャップってキーとか付いてない、ホントに単なるキャップだから、いつでも誰でも開けられるの。
 でもサー、いくらガソリン高騰とかがあったとはいえ、まさか他人の車両からガス抜き取る「バカ」がいるなんて……イヤイヤ、リザーブすらないっていう状況からして、もう完璧に盗まれてるよ。

 用事は数時間遅刻しつつどうにかこなしたんだケド、問題はガス盗人よ。
 マヂ、「本気で頭きたから」速攻で警察に被害届け出して、指紋採取とかして犯人に前科つけて「社会から抹殺してやろう」かと思ったんだケド、私ってばホラ、優しい人じゃん?(?????)
 だから、取り合えずXLのガスタンクに「○日までに正直に名乗り出ろ、出なけりゃポリスに被害届けだすぞ」って張り紙しましたよ。やー、マヂで心広いよな?

 これで正直に名乗り出てくりゃ、警察沙汰にはせず、ガソリン代と「キー付きキャップを」請求して、おしまいにしてあげるつもり。
 ん? キー付きキャップの請求があくどいって?
 かもねー(爆笑)。

 でもー、たかがガソリン3〜4リットルの窃盗で前科が付くのと、1万円くらいの(たぶん)キー付きキャップを選ばせてあげるってのは、やっぱ寛大でしょー?

 よくさー、詐欺とかで「被害者にも責任がある」とかってトンチキな意見いうドバカがいるじゃん?

 悪いのは犯人だろ!

 そーいう奴、同じセリフを殺人事件とかでも言えるか?
 XLのセキュリティを万全にしてなかった私が悪いとかいう奴がいたら、一緒に社会から抹殺してやっから、出て来いやー!! 嘘、メンドーだから出てこなくていいでつ。

 にしても、ガスのないXLってマヂ単なる鉄の塊ね……。んもう全身筋肉痛で体バキバキ(涙)。

 あ、もし犯人出てきたら、ついでに12V化の費用(莫大)とか死んでるショックとか欲しかったジェットヘルとかも全部請求してやろうかな?(←鬼)

 ちなみに、張り紙したリミットは週明け月曜日の29日なのーで、その後の展開をお楽しみにー。
 鳩羽でした。
********************

 鳩羽美咲、アリサ、ダイドー少尉、そして欄丸。
 この小さな社会に住まう欄丸はしかし、ハートフルに通うことで独自の社会を形成しつつあった。

 しかしながら、今こうして振り返って見ると、どうしてその新しい社会が破綻してしまったのか、不思議で仕方がない。
 この物語は娯楽小説であると同時に、新しい社会の形成とその破綻の経緯を読み解いていこうというものでもある。

 9月後半の欄丸は、間違いなくハッピーだった。そしてその後もしばらく平穏が続いていた。
 その歯車がいつ狂ったのか、どの歯車がかんだのか、これは非常に重要である。

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《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★214 ウクレレ・ドラマー
  欄丸(オフィスみさき所属の音楽家) 2008年 09月 27日 19時 05分 33秒

 欄丸です。
 随分と間のあった25日(木)、これで4度目のデイ・ケアは、午前はどうでもいいもので、午後のプログラムが前回と同じく音楽でした。つまり続きですね。

 ああ、少し前置きをしておかないといけませんね。
 美咲さんのバイクの件ですが、私は必要以上には関与しないことにしました。
 こちらの記事掲載に支障が出るから、というのもあるのですが、あのアリサさんがアドバイザーとして付いている以上、美咲さん特有の妙な暴走は起きないであろうという判断です。
 アリサさんも時に暴走することはありますが、それでも必ず「自身が有利に立つように」というスタンスを絶対に崩さない、つまり法を犯すような真似はしない方ですから。

美咲「裏切り者ーー! M4にスコープを再装着して狙撃してやるー!!」

 では続けます(←無視した)。
 今回の講師は、前回と同じピアニストの女性だったのですが、少し遅れて防音室に入ると、その片手にはウクレレが握られており、更に傍らには2本のアコースティックギターがありました。
 これは一体どうしたことかと話を聞いていると――

「……ウクレレはギターよりも簡単に弾けます。例えばCコードの場合……」

 ――なるほど。
 その講師は、ピアノとウクレレの演奏が出来て、ギターに関する知識が少しある方だったようです。
 プログラムは基本的に2時間弱なのですが、その日の音楽プログラムはウクレレでのCとFコードの押さえ方と、それをアコースティックギターでやる場合とを参加者10人弱がそれぞれ試しつつ、わいわいと騒いで終わってしまいました。

 私は少しだけギターをかじったことがあったので、図解の教本さえあればコードを押さえることは容易く、しかし他の参加者はそうではなく、なかなか具体的な演奏にまで辿り着かず、ただただCコードを押さえることに途中で飽きてしまい、どうしたものかと思案し、防音室にあったドラムセットに座ってみました。

 ドラムに関する知識は一切なく、譜面を見たことすらなかったので、ライブビデオの映像を思い描きつつドカドカと叩いてみたのですが、これが予想外に楽しく、正直、ハマりました。

 出す音は滅茶苦茶でリズムも何もないのですが、それをやっている当人は既にドラマー気分です。
 遠方の知人に、もうすぐメジャーデビューするかもしれないドラマーがいるのですが(今は前座だかアングラだったと思います)、改めてドラムを操れる人を羨ましく思いました。

 しばらくそうやって遊んでいると、よほど酷い音だったのか、講師の方が来て、ごく初歩的な8ビートのリズムの取り方を教えてくれたのですが、初体験なだけにとても難しかったです。
 ですが、「マニュアル車を運転するように、両手両足を別々に動かせるのであれば、習得はそれほど難しくはない」とのことでした。

 確かに、教えてもらった初歩リズムは、右足と左手でリズムを刻むだけなので、2時間も練習すればマスターできる程度のものでした。
 自宅にドラムセットはありませんし、仮にあったとしてもそれを叩ける環境にないので素人ドラマーになる道はとても険しいですが、「ドラムを叩いたことがある」という今回の経験は、私にとって非常に貴重なもので、それだけでも参加した意味がありました。

 一つだけ気になる点は、これが「デイ・ケア」での「社会復帰の訓練」の一環だとは思えない、ということですが、まあ楽しければ何でもいいでしょう。
 また、少なくとも、ドラムを叩いている最中は、うつ症状は全くありませんから、そこを評価することにします。
********************


【寄稿】♪「スニーカーズ」(作詞:飛鳥弥生)

退屈な日常なんて言葉があるが
日常を退屈にしてるのは
自分自身なのさ

3歩も歩けば刺激だらけの世界
その刺激に気付かないのは
自分自身なのさ

つまらない日々だとかくだらない世界だとか
くだらない理屈をこねる時間があったら
お気に入りのスニーカを履いて外に出よう

周りがみんな
退屈な日常を過ごしていると
気付けばそれで一歩前進

後はやりたいことを
やりたいようにやればいい
たったそれだけのこと

簡単なことを難しくしているのは
首から上の重たい頭
刺激的な日常をくだらなくしているのは
首から上の重たい頭

だったらそれが動き出す前に
お気に入りのスニーカーでダッシュだGO!

《防御》不定期『GW友の会』B級ラーメンの噂
  編集ピィ(美味いラーメン食わせろ〜)&アリサ(食べられれば何でもOK) 2009年 01月 12日 23時 22分 53秒
 編集ピィです
 ラーメン行脚第17回、T店でのとんこつラーメンです。



 スープは濃い目で好み、細麺は割とコシがある、のに! それらを合わせると不味い、とまではいいませんが、何ら特徴のない、トップバリュ以下な味しかしません。
アリサ「……この麺の淡白な味が前面に来過ぎて、邪魔になってるのよ」



 だそうです(いわずもがな、替え玉)。


美味しんぼ
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《連載》気ままにコラム『イミテーション・ハート』★235 身近なスタジオ感覚
  アリサ(ゴーストブラック、ドラム&K7) 2009年 01月 10日 22時 51分 22秒
 1月9日(金)、カラオケ店でギターの練習をしようと思い立ち、まずは昼食。
 編集ピィ君が探し出した基準味で替え玉無料のラーメン店で、腹ごなし。



 とんこつスープで、中太麺、細麺、細麺の順に食べたのだが、スープが徐々に冷えてゆくので、3杯目は高菜を入れて味を変えてみた。

 そしてカラオケ店。
 1時間+ドリンクバーで入室し、持ち込んだアンプをセットして、欄丸のZO−3を繋ぐ。



 激しい系の曲を数曲適当に入力し、それに合わせるようにジャカジャカと。
 久しぶりの生音、フルボリュームが心地良い。やはり楽器は生音でフルボリュームでなければ意味がない。
 部屋でヘッドフォンを使ってエレクトリックギター&ベースで練習するのも良いが、カラオケ店とはいえ防音室で生音でやるほうが、断然心地良い。
 更に、カラオケマシンがヴォーカル以外のパートをやってくれているので、一人でもそれなりに遊べる。

 ちなみに、残り10分といわれて楽器を片付けて、1曲試しに歌ってみたのだが、これが驚くほどつまらなかった。
 知った曲の演奏音とカラオケで再現している細い演奏、この差は大きく、とても気持ちよく歌えるものではない。
 そんな演奏で満足できた頃もあったのだが、もうそこに戻れそうにない。

【寄稿】小説GW《第6話〜オン・ザ・ロック・オン》草稿2
  飛鳥弥生 2009年 01月 10日 20時 40分 53秒
【寄稿】♪「1000倍」(作詞:飛鳥弥生)

俺の怒りはマックスボルテージ
もうイヤだとすねるより先立つ憤怒
どいつが原因だか知らないが
目に付く全てをぶち壊し
瓦礫の荒野に埃とともにたたずむ

俺の怒りはマックスボルテージ
破壊衝動のまま四肢を振るい
触れるものを全て切り裂く
お前が元凶だかどうだか知らないが
取りあえず刻んでおくから覚悟しろ

俺の怒りはマックスボルテージ
身震いする抑えきれない衝動は
寝れば収まる小さな怒り
おやすみなさいの言葉とともに
ゆるくほぐれるマックスボルテージ

(つづき)

 ダイドー少尉。
 ゴーストライトの電子戦術記事、つまりPC関連の記事を担当する彼は、中国古来の暗殺拳、北斗神拳で記事を書くと自称しており、別の意味でアリサと同じ、GW最強ライターであった。
 おそらくペンネームであろうそれと、欄丸や鳩羽美咲らより5歳ほど上だということ以外、外見と発言から解るプロフィールはない。

 WWWをさ迷い、時折GWに記事を掲載し、また消えてゆく。これをゴーストライト創刊からずっと続け、アリサと同程度の頻度で連載と銘打っている。
 ダイドー少尉には敬称として、サー、とつけ、サー・ダイドーと呼ぶことがGW内での暗黙の了解となっているのだが、鳩羽美咲などは「サー」と短く吐き捨てるように呼ぶ。
 前後したが、サー・ダイドー少尉と鳩羽美咲は、欄丸がオフィスみさきに入る以前から犬猿の仲で、ゴーストライト記事で戦うことも少なくなかった。

 鳩羽美咲、アリサ、サー・ダイドー少尉、この三人がWWWブログ「ゴーストライト」のメインライターなのだが、誰がもっとも偉い、強いという上下関係がなく、代わりにジャンケンに似たパワーバランスがあった。

 鳩羽美咲とサー・ダイドーが同一。
 サー・ダイドーはアリサに頭が上がらない
 アリサは記事で2人と関わることはない

 ゴーストライト記事には《連携》や《支援》といった、複数ライターで構成される記事があるのだが、メインライターである3人と欄丸の合計4人で書かれる記事はなかなかに見ものなのだが、それぞれが連載を持っているので滅多に発生しない、希少記事である。

 オンラインでは希少だが、オフラインで2人連携や3人支援が発生することはそれほど珍しくなく、その日は、オフィスみさきにサー・ダイドー少尉が訪れていた。
 まだ蒸し暑い9月に分厚いライダースジャケットと皮パンツとブーツ、手にはグローブまで着けて、ダイドー少尉は現れた。
「電子戦術記事担当、ダイ――」
「うるっさいよ! 見れば解るぞ、このバカサー!」
 ノック代わりの名乗りは鳩羽美咲の怒号で相殺された。
 ダイドーは、ふむ、と頷き、美咲の真向かいの椅子に腰掛け、茶を出せとせがみ、またもや美咲にどなられ、自分でキッチンスペースから麦茶を取り出して、喉を潤わせて一息ついた。
「最近、我輩のスペシャルカスタマイズPCの調子があまり良くないという噂を耳にしたのだが、何か原因となる要因をしらぬか? 鳩羽美咲よ?」
 GWではない記事にかかりきりの美咲は「知らん」とだけ返し、残りを欄丸に振った。
「ふおっ! 貴様が鳩羽めの使い手、噂の欄丸か! 鳩羽めの人選というからには、さぞ恐ろしき奥義を数多く秘めておるのであろうが、我輩が継承した北斗神拳に死角なしの資格不要の刺客恐れるにたらずであるからして、覚悟せいっ! ほぁっ!! 麦茶、おかわり、あたっ!」
「……はい?」
 この頃の欄丸は、ほぼ初対面のダイドー少尉の言動についていけるだけのスキルを、まだ持っていなかった。


【無足加撃支援奥義陣神の恩寵】PCメモ『オン・ザ・ロック・オン』★191 PCクラッシュ!!
  ダイドー少尉(20**年、地上は核の炎につつまれたのか?) 2008年 09月 06日 23時 55分 45秒

 電子戦術記事担当のダイドー……………

ユリアァァァァーーー!!!

(呆然中、詳しくは後ほど)

【寄稿】小説GW《第6話〜オン・ザ・ロック・オン》草稿
  飛鳥弥生 2009年 01月 10日 09時 51分 08秒
 オフィスみさきの仕事の3分の1を占めるゴーストライト記事。しかしながら欄丸は、ゴーストライト編集部の人間や、他ライターとは、殆ど顔を合わせたことがない。
 知った顔といえば、先日オフィスに遊びに来たアリサくらいなもので、GW編集部とのやり取りは全てメールかチャットで行っている。
 アリサが鳩羽美咲のところに来るのは、自宅が近所らしいからで、お互いの記事の話、などはせずにそれぞれの分野に関する雑談を4〜5時間ほど行うのが定例となっていた。
 しかし、近所でもないのに、稀にオフィスを訪ねてくるライターがいた。
 その「漢(おとこ)」の名は……。


《防御》PCメモ『オン・ザ・ロック・オン』★190 電子戦術的メンテナンス
  ダイドー少尉(技量と忍耐と決断と覚悟) 2008年 09月 04日 05時 46分 16秒

 電子戦術記事担当のダイドーだ!
 ゴーストライトをブラウズする際に冷却ファンが回転し続けていると以前書いたが、それがスパム・アドウェアの仕業かもしれぬという懸念から定期メンテナンス、EasyCleaner&Spybotの期間を早め、今正にその最中なのだが、以前は数秒だったにも関わらずバージョンアップ以後、検索に数時間を要するようになってしまった「スパイボット サーチ&デストロイ(Spybot−Search&Destroy)フリーウェア・日本語サポート」のバージョンを以前の1.4にダウンさせてみたのだが、やはり同じ時間がかかっており、検索スピードがウリのスパイボットが何故このようになってしまったのか早急に調査せねばならぬのだが、その前に、常時待機でレジストリ改変があるたびに警告メッセージとレジストリ改変を許すかどうかのYes/Noが選択でるという、非常に強力であった最新バージョン1.5に再び戻す必要があり、旧バージョンの検索が終わるのをひたすらに待っておるのだが、役3時間が経過した現在、進行度80%で終了までにあと2時間はかかりそうなので、大掛かりな作業が出来ず若干困っておるのだが、同じく数時間かかる「トレンドフレックス オンラインスキャン(WWW無償サービス)」でもスパム・アドウェアの駆除が可能であることを思い出し、ならばスパイボットはアップデートだけさせつつ、メンテナンスはウイルスを同時に駆除できるオンラインスキャンのみで良かろうと今になって気付きつつ、スパイボットよりも軽量でスパム・アドウェアをブロック・駆除できるアプリケーションが仮にあるのなら、それを採用するのが得策なのだが、そういったアプリの代表こそがスパイボットであるが故、ファイアウォールなどを強化するという線で対スパム・アドのセキュリティを向上させてはどうかと考えたのだが、それを探す作業もまた、現在サーチ中の旧スパイボットが終了してからではならず、予想外の足止めを喰らっておるのだが、これもまたPCの醍醐味であるが故、無理矢理同時作業などはせず、ただひたすらじっと待ちつつ、しかしこうしてきっちりと記事は作成しておる電子戦術記事担当であった。

 定期メンテナンス実行前に、未使用アプリケーションのアンインストールを大量に行ったのだが、使われていないアプリの多さにかなり驚き、しかし、そもそもオールイン状態で譲り受けたノートPCが故、そういうこともあるのだが、「駅すぱあと」だとかいうアプリなどは確実に使用しないことが解かっておるのものの、その容量の少なさとリソースに影響を与えぬが故、あえて残したままにし、気の迷いでインストールしてしまった「Yahoo! メッセンジャー」などの大容量アプリを優先的に削除してゆき、数値はまだ確認しておらぬがそこそこの空き容量を確保できたのではないかと、大変満足しておるのだが、その際、大容量ながら通常ほぼ使用することのない「RealPlayer」と「QuikTime」をどうするか迷ったのだが、WWWサイトの動画再生にどちらかを残す必要がありiTune」を利用しておるのでQuikTimeを残し、いつでもインストール可能なRealPlayerをアンインストールすると判断がついたのは、遅れ馳せの今であった。

 それら全てが終了した暁には、久しく行っておらぬデフラグを実行したいところなのだが、ギガバイト容量PCが主流になってからのデフラグには相当の覚悟が必要であるので、後日、ヨガやストレッチをしつつ実行する予定である。

 GW読者の過半数が携帯ブラウズが故、このような苦労は通じぬかもしれぬが、携帯でウイルス感染という話を耳にした覚えもあるので、他人事ではないぞ! デフラグの如く覚悟するがよい!


【寄稿】♪「1000倍」(作詞:飛鳥弥生)

俺の怒りはマックスボルテージ
もうイヤだとすねるより先立つ憤怒
どいつが原因だか知らないが
目に付く全てをぶち壊し
瓦礫の荒野に埃とともにたたずむ

俺の怒りはマックスボルテージ
破壊衝動のまま四肢を振るい
触れるものを全て切り裂く
お前が元凶だかどうだか知らないが
取りあえず刻んでおくから覚悟しろ

俺の怒りはマックスボルテージ
身震いする抑えきれない衝動は
寝れば収まる小さな怒り
おやすみなさいの言葉とともに
ゆるくほぐれるマックスボルテージ

《連載》PCメモ『オン・ザ・ロック・オン』★216 恐怖という名のスタンド!(ズキュゥゥゥンン!!)
  ダイドー少尉(北斗神拳2&ベース・ザ・ワールド) 2009年 01月 09日 23時 06分 03秒
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 電子戦術記事担当、ダイドーである!
 今回は頼れるお便りにより記事を構成するので、皆の衆はその節穴をぐりぐりと開いて読むがよい! 否、普通に読んで結構である、失敬。

「会社のPCのメモリーを増やそうと思っています。
PCスペック↓
・GATWAY GP7
 現在WIN-XP搭載ながらメモリーは128MB

 ネット通販で適合するものを探した結果……パソ電にて発見
・トランセンド TS128MGA.350
 容量128MB(他に無い)で4950円

 現在GATWAYに装備されているメモリーは
・PC133U CL−3
 通販で見つけた物はPC100
 周波数が違う? これで動くのでしょうか?

 ちなみに、(PC)本体には今のメモリー以外にあと2つ空き(スロット)があります。
 仕事用なので、最大まで増やせたら、とても便利なんですが……」
(PN:メッカマン)

 PCカスタマイズ、ハードウェア編での初級であるメモリ増設だ!
 古来なPCを推奨する我輩などもそうなのだが、増設メモリの規格が消滅しており、何MBという以前にその品物を入手するのが困難であり、初級といえどPC人登竜門の一つとなっておるのだが、これを素早く確実に解決する方法を伝授してしんぜよう。

 北斗神拳奥義! 野不――

編集ピィ「そういう時は、ヤフー!オークションですね、ええ」

衿━━(;澁ミ)━( 澁・)━(  ゚)━(   )━(゚;  )━(Д゚; )━(澁ミ;)━━ン!!!!!

 ベース・ザ・ワールド!!

<object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/mFdb_RtVpKs&hl=ja&fs=1"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/mFdb_RtVpKs&hl=ja&fs=1" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="350" height="243"></embed></object>

編集ピィ「ふ、増えた!? やはり近未来工業製品ベースのスタンドでしたか!」
鳩羽美咲「うーん、厄介だな……ベース・ザ・ワールド。早めに潰しておこうかな?」

【寄稿】小説GW《第5話〜イミテーション・ハート》草稿
  飛鳥弥生 2009年 01月 08日 23時 00分 41秒
 こんこんと壁をノックする音とともに、長髪をなびかせた女性がオフィスに入ってきた。薄い水色のワンピースと生成色の小さなトートバックは、まだまだ夏が続いていることを物語っていた。
「……こんにちは、宗教の話? 面白そうね、聞かせてもらえる?」
「オッス、アリサちゃん。いやね、欄丸がデイナントカって勧誘受けて麻雀やってるのよ。ほら、これがそのパンフ」
 全く説明になっていないその美咲の発言に、欄丸は割り込もうとしたが、それより早くアリサが、デタラメな美咲の解説を微笑みで流してパンフレットを読みつつ手近の椅子に腰掛けたので、欄丸は安心して乗り出した身を戻す。

 鳩羽美咲と同世代、というだけのプロフィールしか知らないが、そのアリサという女性は、ゴーストライト中「最強のライター」とGW関係者から聞いている。
 曰く、ライター活動中に数多くのトラブルと遭遇し、それらをことごとく蹴散らしてきた、曰く、オフィスみさきが合体同時援護攻撃をやってもピクリともしない、などなど。
 連載数こそ鳩羽美咲に劣るが、その内容は文字通り鉄壁であり、文章力は学術論文のそれとほぼ同等で、欄丸はゴーストライト記事を書く際に、アリサの文体を参考にしていた。
「……ふーん、都道府県管轄のリハビリテーション施設、デイ・ケアねぇ。30人も同時にリハビリできる行為なんてあるのかどうか疑問だけれど、何もしないよりはマシかもね。自宅とここの往復だけじゃあ視野も狭くなるだろうし、いいんじゃあないの?」
 美咲が宗教勧誘と言い放ったデイ・ケアだが、アリサはどうやら肯定的らしい。

「……ただ」
 肯定的ではあるが、アリサの眉はわずかに歪んでいた。
「……社会復帰って単語がいたるところにあるけれど、どの程度の社会に対して復帰するリハビリテーションなのか、肝心なところが明記されていないわよね?」
 問われて欄丸は固まる。アリサの疑問、質問は常に核心を突く、とても鋭利な言語なのだ。
「いやいやいや、ソレを欄丸に聞いても、作ったの欄丸じゃねーし、それ以前にそーいうパンフって対外的なもんでしょ? なんかテキトーにいいこと並べてるだけじゃん?」
「……まぁね。でもそれだとまるで詐欺のように聞こえるから少しフォローすると、このハートフルっていう精神科デイ・ケアは公共医療機関で、扱う疾病が精神科だから不安要素を故意に取り除いているんでしょうね。保健士や作業療法士がいます、って書いていて、その作業療法士が何をする肩書きなのか解って読む人なんて、まずいないでしょうけれど。日本人は肩書きに弱いから、臨床心理士だとか精神科医師だとかいう単語があると、それだけで信用しちゃうんでしょう、なさけない話だけれど」
 なるほど、さすがはアリサさん、そんな風に頷く欄丸と、そんなもんかね? とあくまで自分が基準の鳩羽美咲。

 オフィスみさき。
 欄丸と鳩羽美咲、そしてアリサの「3人で形成する社会」で、これだけのバリエーションの考えがある、アリサのいわんとすることの一つはこれである。

 パンフレットにちらばる「社会復帰」の文字。
 アリサだから気になったのか、アリサでなければ気にならないのか。デイ・ケアに通う当事者である欄丸が、その時にアリサのように考えていれば、或いはその後の出来事は変わっていたかもしれない。


【支援】気ままにフリークス『イミテーション・マキシマム』対コミュニケーション用ファッションとは?
  欄丸&アリサ(GW最強フォワード・ツートップ) 2008年 09月 02日 00時 45分 04秒

 欄丸です。
 デイ・ケア記事に入れようと思ったものの、話題が膨らみすぎるのであえて外した部分を、アリサさんを交えて記します。

 病気やそれに酷似した状態が長く続くと、見知らぬ第三者との接触の機会が極端に減ります。
 普段は家族や友達と会うだけで、最後に言葉を交わした第三者はコンビニのレジ係のみ、などというケースさえあります。
 現在の私がこの状態にかなり近いのですが、このような状態になった際の最も顕著な弊害は「正常なコミュニケーションが出来なくなる」……といいたいのですが、そういったことは確かにあるようですが、あくまで一般論のようです。
 一般を大きく外れた私の場合は、数年単位でそういった状態が続いているにも関わらず、コミュニケーションには全く影響がでていません。実際、デイ・ケアで初めて会った人物(スタッフ、参加者共)の誰とでも会話を弾ませることができます。
 但し、気分が低迷している場合は除きますが。

 弊害と呼ぶかどうかはさて置き、著しいコミュニケーション欠如により出てくる一つに「身なり、ファッションなどに無頓着になる」という状態があります。
 ファッション、つまり服装や髪型、装飾品や化粧の類は、「第三者の存在が大前提」ですので、それが大きく欠落してしまうということは理解し易いと思います。
 例外的に、健全であっても、そもそもファッションなどに無頓着な人もいますが、その場合でも自覚の有無はともかくとして、最低限の「マナー」の範疇(清潔さなど)を逸脱していることはまずありません。

 身なりに無頓着、が自覚できるほど欠落している場合、確実に末期状態です。
 今の私がその末期です……と書けば話は早いのですが、幸か不幸かまだ末期ではありません。が、例えば友達と会う時や通院、買い物の際でも余り気にしなくなってはいます。
 但し、はっきりとした自覚があるので、誰かと会う場合は「身だしなみ」の範囲で整えていますから、或いは、単に無頓着なだけ、と写るかもしれません。

 少々長くなりましたが、必要な前置きはこのくらいで、本題です。
 今日のデイ・ケアに参加した時の身なりは、俗に言う「一張羅(表現が古いでしょうか?)」ではなく、アリサさん直伝の「対コミュニケーション用ファッション」でした。
 完全な第三者とほぼ丸1日会うのですから、身なりに気を使うのは当然といえば当然ですが、それ以前に「対コミュニケーション用ファッション」とはどういったものかというと……では、提唱者ご本人、アリサさんにバトンタッチです。

アリサ「……そのまま自分で書けばいいのに、律儀というか面倒というか」


 提唱した覚えは無いのだが、関連した内容を書いた・記事にした覚えはかすかにあるので、極力長くならないようまとめつつ、改めて書いてみることにする。
 まず簡単な前置きを。

 身なり、以後ファッションと称するが、それが第三者の存在を大前提としている、ここをきっちりと理解しておかないと話が通じないので、念の為に簡潔に解説しておこう。
 ファッションというものは動物の本能に属する、求愛や威嚇の手段であり、人間ならば自己顕示欲や見栄{みえ}などの一番簡単な「行動」である。求愛や見栄に第三者が必要なのはいうまでもなく、故に「ファッションには第三者の存在が大前提」と帰結する。
 これ以上深くすると、行動論理学の領域にまで達してしまいそうなので、非常に簡潔だが、これを前置きとする。
 断る必要もなかろうが、以後は人間についての話なので、あしからず。

 もう一つだけ蛇足的に説明しておくと、コミュニケーションと一言で表現してしまいがちだが、そこから派生する活動はかなり多く、故にコミュニケーションという単語も、単体では余り(ほぼ?)意味をなさないのだが、その辺りは文脈から読み取ってもらいたい。

 では本題に入ろう
 まず、大多数が勘違いしており間違えやすいのだが、コミュニケーションの第一段階は、見た、会った瞬間に発生する外観からの「第一印象」である。
 コミュニケーションと表現するとイコール会話と思われがちで、それは間違いではないのだが、その会話の話題・内容の取捨選択が「相手によって変わる」ということが重要なのである。

 初めて会い、会話をしなければならない状況を想像してもらうと解かりやすい。
 欄丸の記事からの派生なので、以後、仕事でのスーツや制服などの正装は一旦除外したプライベートタイムを前提とさせてもらうが、それらにも共通する要素はあるので参考までに。
 恐らくあなたや相手は、誰にでも通じる話題を展開させつつ、それぞれをチラチラと観察し、社交辞令よりもう一歩踏み込んだ話題を「相手の容姿から」探るであろう。

 年齢はどのくらいか、どういった類の趣味を持つのか、明るい性格なのか暗いのか……。これらは会話で「聞き出す」ことのようで、実は聞く前に容姿から「おそらくは」と推測を立てているのである。
 眼鏡をかけているからアウトドア派ではないだろう、派手なピアスをしているから零細企業かアルバイトであろう、高級な時計を付けているがありきたりな品なのでこだわりはないだろう、服装が派手なので性格は明るいのであろう……等等。
 例えが安直なように思えるかもしれないが、これらこそ前置きに書いた「自己顕示欲・見栄」の最たるものの一例である。

 ブランド品や高級なだけの時計が「高級でなければならない」のは、それが見栄、つまりステータスになるからであって、その品の機能は相手に見栄をはれた時点で果たされているといってもいい。
 同じブランド品であるが、文字通りの機能を追及したが故に高級になってしまっているダイバーズウォッチや軍用時計などの場合であっても、日常での第一印象では本来の性能を発揮することはない。

 これらを全て逆手に取ったのが「対コミュニケーション用ファッション」である。
(……いずれ、もっとマシなネーミングを考えよう)

 簡単に言うと、コミュニケーションの第一段階、相手に与える「第一印象をコントロールする」のだ。
 知性的に見せたいからダテ眼鏡をかける、暗めの性格なのだが悟られたくないので派手な服装にする。また、欄丸のように本音と建前の区別がないようなタイプであれば、自身がどのような人物なのかが一目で解かるファッションにする、などである。

 腕時計を例に挙げてしまったので実践するのに出費がかさむように錯覚させてしまったかもしれないが、実際は服の色選びなどごく簡単なことで充分に成果がでる。
 今の時期であればTシャツ。これが「黒ベースでピンクのパンクプリントの入ったもの」と「無地のグレー」とでは、相手に与える印象は全く異なり、両者のコミュニケーション第二段階・会話が同じく全く異なるであろうことは、想像し易い。

 概要は以上なのだが「対コミュニケーション用ファッション」にはもう一つ、とても重要な要素がある。それは「印象付け」である。

 人が別の人間(の外面)をきっちりと把握するのには、予想以上に時間が掛かる。半日たっぷりと喋ったにも関わらず顔を覚えていない、などということさえある。
 原因は、日本人特有の「相手の顔・目を見て喋る事が苦手」なことにあるのだが、だからといって無理に顔を凝視したまま会話をすると、残念ながら相手が日本人である場合、悪い印象を与えてしまう。

 これをごく簡単に解決する手段として「対コミュニケーション用ファッション」が利用できるのだ。
 小物やファッションにより自身の「第一印象を固定する」ことで、相手はそれらアイテムを「印象の要素」として認識し、顔はよく覚えていないが「服装が派手だった」「面白い時計をつけていた」「眼鏡をかけていた」「珍しい携帯を持っていた」といった具合に、印象付け、つまり覚えさせられるのである。

 私は視力が悪いので眼鏡をかけるのだが、同じ度数で「デザイン重視で派手なもの、奇抜な色のもの、地味な色だが変わった形のもの、ごくありふれたもの」の4つを持っていて、これらを状況に応じて使い分けている。
 与える印象を、開放的な性格にしようと思えば派手なものか奇抜な色のもの、知性的に見せるなら地味だが変わった形のもの、ファッションにこだわりがあると思わせるならば毎回眼鏡が違う、というように使うのだ。
 靴などでも似たようなことができるが、これも服装で充分にコントロール可能である。暖色系と寒色系、デザインの有無やデザインの傾向など、それこそどうにでも操作できる。

 辞書的意味でのファッションには人それぞれ好みがあるだろうが、単純に好みで選ぶ場合と、服装などにはこういった効果がある――というより元来ファッションというものはそういうものなのだが――と知った上で選ぶことには、雲泥の差がある。
「980円のTシャツ1枚を選ぶのに1時間かける」……馬鹿馬鹿しいようだが、それが後者の場合ならば、とても意義のある行為だと私は思う。

 そこに流行や好みを反映させられれば、何というのか、免許皆伝といったところだろうか。

 また「こだわらないことに対するこだわり」というのも重要であり……これは話題が変わるので改めることにする。
 ある程度予想した長さになってしまったが、以上である。

 ちなみに今気付いたのだが、これらは確か行動心理学だか認識云々という学問の範疇だったと思う。気になれば各自で検索してもらいたい。


【連携】えせフリークス『ジオプトリー・ランデブー♪』ピーエスピーVSディーエス
  鳩羽美咲(モバイルハードには興味ないのだ)+欄丸(勝負師) 2008年 09月 02日 17時 31分 11秒

 欄丸です。
 9月に入ってから硬めの記事が続いたので、娯楽本家にお邪魔します。
 悩んだ結果ではなく、たまたま目覚めたそのときの気分で、今日もデイ・ケアに参加してきました。昨日が充実していたからではなく、連続で行き、また興味のないプログラムに参加した場合、どのような体調になるかという確認(実験?)の為です。
 今日のプログラムの様子はこのような感じです。

(※プログラム風景写真)

美咲「……うーん、突っ込みどころ満載だケド、やっぱ経緯ってか事情ってかがあるんだろうから、あえて控えておこ」

 アリサさんにとっての日記のように、カルテ代わりに詳細を記しておきたいところですが、長々と書くのも無粋なので簡潔に、今日の参加者は「不登校のまま成人し、引き篭もって現在に至る」といった印象の方々でした。
 もう一つ、アリサさんに詳しく解説して頂いた「印象付け」に若干失敗したらしく、休憩時間になった途端「麻雀しませんか?」と誘われ、惨敗してきました。

 やほ、鳩羽です。
 マー、細かいことは全部置いといて、ある意味充実してる日々ってことで、いいんじゃねーの?
 しかしだなー、オフィスみさき所属なのに麻雀如きで惨敗してるってのは、やっぱ許せんよな(??←全文に対して)。ガンダムタイプ5機による『オペレーション・エミュ』、今こそ発動の時か!

欄丸「ところで美咲さん(←流した)、モバイルゲーム機の『PSP』というのを貸してもらえませんか?」
美咲「いやいやいや、だからサー、FPSとバカゲー目当てでとーっても欲しいんだケド懐具合がアレだし、年末まで待てばデュアルショック同梱版が出るだろうって予測だから、今は…………ピーエス、ピー?」
欄丸「こう、コントローラのような形状で中央にモニターの付いた、SONYの――」
美咲「欄丸! 実際のところ、マヂで大丈夫か?」
欄丸「参加者の数人がそのPSPを持参していて、休憩時間や参加したくないプログラムの際に、時間を潰す手段として使っていたものですから」
美咲「せ、洗脳か! SONYよ、そこまでやるかぁー! っつーかさ、周りに流されるなんて、全く欄丸らしくねーぞ? 大体、PSPで何やるっつーんだよ?」
欄丸「何といわれてもラインナップを知らないですし、所詮は暇つぶしですから何でもいいんです」
美咲「だったら貸してやるつってるニンテンDSでいいじゃねーか! っつーか、PSPなんて持ってねーよ!」
欄丸「でも、PSPの方が性能が上なんですよね?」
美咲「こいつ、肝心な部分が抜けてるくせに余計な知識だけ持ってやがる……。暇つぶしなんだから、スペックなんてどーでもいいじゃん」
欄丸「対戦機能なんかもあるんですよね? だから同じ本体でないと駄目でしょう?」

あえていおう! カスであると!
(何が?)

 確かにさ、PSPって今更にシェア伸ばしてて、密かにハイスペックだし、思ったよりソフト多いみたいだから、ゲーマー目線じゃなくて暇つぶしって感覚なら、案外いい機種カモしれんよ、うん。

 DSの方が圧倒的シェアっていう数字が出てても、現実の環境がそうじゃない場合は、数字なんてゲーム雑誌の宣伝マジックに過ぎないってことよ。
 雑誌とかWWWとかCMとかを判断基準にPSPを否定してるゲマが、案外ニンテンに洗脳されてんのカモしれないってことだな。
 ま、こちとらDSは持ってるだけでやってないし、興味ないからPSP情報入れてなくって、そんな陳腐な洗脳なんて受けてませんよーだ(←ゲーム全般の情報収集を行っていないとあえて言わない安いプライド)。

 んで、リアルシェアのPSPをチョイスってのは話の流れではよーく解かるんだケド、暇つぶしに2万くらいする本体とソフトを買うってのは、ちょちょいとゴージャスすぎねーか? マー、それで対戦とかやって楽しくて、欄丸の場合は治療効果にもなるってんなら、単なる暇つぶしとはちと違うんだろうケド。
 うーん、贅沢な娯楽品としてじゃなく必要な道具って意味なら、デジカメ程度の金額だから……アリ? これは難しい判断だな。
 どうよ?(←PSPに詳しくないから聞く奴)

欄丸「ああ、それとは別でDSを貸しておいて下さい。「DS持ってますか? あれば対戦できるんですけど」といわれたので」

美咲「だったらPSPいらねーじゃん! なにキレイにオチつけてんだコノヤロ! (#澁ミ) 餅歃此湶

 ま、外出先でゲームするってのはゲーマー感覚だと抵抗あるケド、DSが爆裂ヒットした理由が何となく解かった気がするな。
 鳩羽でした。

【寄稿】小説GW《第4話〜ジオプトリー・マキシマム》草稿
  飛鳥弥生 2009年 01月 08日 01時 03分 20秒
 残暑厳しいオフィスみさき。
 高台にあるそこには心地良い風が、開け放った窓から通り過ぎる。二人が「下界」と呼ぶ眼下の市街地は、陽炎でゆらめいていた。
「美咲さん、麻雀ゲームで対戦しませんか?」
 気候とは全く無関係に唐突に放たれたその科白に、鳩羽美咲の素早いタイピング音がぴたりと止まる。BGMなどはないので、蝉の鳴き声だけがオフィスに響いている。
「むむ……なんだ欄丸、このあたしとゲームで勝負しようってか? っつーか、なして麻雀よ? 麻雀ゲームなんて持ってねーし! よし、麻雀じゃなくて落ちゲーで勝負しようぜ! パイが落ちてくるやつなら麻雀みたいでいいんじゃね?」
 何が「よし」なのか、偉そうな事務椅子をぎいと鳴らし、美咲はデスク斜め向かいの欄丸を睨みつけた。当の欄丸は、自分の仕事である記事を入力しつつ返す。
「今週から都道府県管轄のデイ・ケアに通うことになったんです。そこには卓球とテニスと麻雀サークルというものがあってですね、どれかに所属しなければならず、消去法で麻雀サークルに入ったんですけど、単に出来るというだけなので負けっ放しなんですよ」
 滑るように言葉が出てくるのは、同時にタイピングをしているからであり、普段の欄丸であれば吃音の激しい聞き取り辛い喋りになるに違いないが、それを自覚はしていないらしい。

「デイ? 何?」
 とうとう自らのキーボードから離れ、テーブルに両肘をついた美咲は、ノートパソコンのモニターを睨む欄丸の鋭い目に向けて問う。小さな卓上扇風機が美咲の前髪をゆらゆらと撫でている。
「正確には精神科デイ・ケアといって、私のような、うつ病や統合失調症で社会からドロップアウトしてしまった人達を社会復帰させようという、都道府県主催の医療施設です。3回ほど体験参加してきたんですけど、うつ病と統合失調症による対人恐怖症とコミュニケーション障害の方が殆どのようでした」

 気が付くと、欄丸のタイピングも止まっていた。どうやら思考が完全に会話に向かってしまったようである。
 美咲はふむふむと話を聞きつつ、指で頬ぐにゃりと曲げており、その顔はとても人には見せられないものになっていたのだが、そんな顔でこちらも会話に集中しているようだ。
「社会復帰て、同世代とか年下が多いっていってたケド、その20人だか30人が全員うつ病とかコミュニケーションナントカっつーこと? そこってなんかスゲー暗くて病的な空間じゃね?」
「そうですね。そこがデイ・ケアだということを忘れてしまうと、とてもまともとはいえませんね。いい大人が男性陣と女性陣の別テーブルに分かれて会話していて、まるで中学校ですし、スケジュール内にリハビリテーション的なものが少なく、社会適合させるためのプログラムばかりで、それが――」
「ちょい待ち! 自覚ナシだろうケド、欄丸のいつもの癖が始まったぞ。専門用語を入れるための解説みたくなってて、逆に解り辛い! なんかさ、こう、リーフレットとかないの?」
 いわれて欄丸は赤面し、慌てて毎日持ち歩いているバッグをあさる。
 その1000円もしないバッグには、通帳や印鑑、重要書類など、欄丸がこの国で欄丸たる品が全て詰まっていた。
「はい、これです。対外的な書き方をしていますから実情とは違いますが、いちおうこのパンフレットがそこの正式な案内状です」
「どれどれ?」
 B5を三つ折りにしたその紫色のパンフレットの表紙には施設の写真、中にはいたるところのハートマークが舞っていたい。

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『精神科デイ・ケアのご案内』
・ハートフル デイ・ケア
 都道府県社会保健福祉センター

「精神科デイ・ケアとは」
 医師の指示の元、昼間の一定時間(おおむね6時間程度)を仲間とともに過ごし、様々な活動をするものです。
 薬物治療だけでは改善しにくい症状や障害、特性等に対して、様々な角度からリハビリテーションをおこなっていきます。

「期待される効果は」
 人によってその効果に違いはありますが、以下のような効果が期待されています。
@病状の安定
A仲間や友人との出会い
B安心できる居場所
C生活リズムの立て直し
D新たな自分の発見
E自分の病気や障害の学習と改善
F様々な情報受信
G自信の回復
H人としての成長
I社会復帰への糸口
J家族からの精神的自律
 ……そのほか

・対象
 精神科リハビリテーションを必要とする都道府県内在住のおおむね16歳〜45歳の方で通所が可能な方。ただし、当デイ・ケアの医師が有効と判断した方に限ります。
 ハートフルのデイ・ケアは20〜30代向けの内容となっています。成人の発達障害や社会的引きこもりの方の利用も可能です。

・スタッフ
 精神科医師、保健士、作業療法士、臨床心理士、精神保健福祉士がチームを組んで行っています。
 また、お一人お一人にきめ細かく応じるために、個別担当制も取り入れています。

・利用期間
 原則として3年間となっています。3年後の目標を見据え、リハビリテーションを進めていきます。
 担当スタッフと話し合いながら行っていきますのでご安心ください。
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「あたし、これとよく似た勧誘を受けたことあるカモ……エホバの証人とかって奴」
 欄丸の面接の時の3倍は時間をかけて、パンフレットを隅々まで読んだ美咲の第一声がそれであった。


《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★211 勝負師・欄丸
  欄丸(オフィスみさき所属の勝負師) 2008年 09月 01日 17時 30分 27秒

 欄丸です。
 都道府県主催のデイ・ケアに体験参加してきました。
 色々と書いておくことがあるのですが、まずはその活動風景を披露です。

美咲「………………雀卓{じゃんたく}!! 欄丸! オマエってばマヂで、色んな意味で大丈夫か!?」

 言いたい事はとても良く解かりますが、とりあえず順を追って説明・解説していきましょう。
 前日の疲労計画通りに午前8時に起床し、現地には9時に到着しました。
 簡単な手続きを済ませ、同じく本日が体験参加初の二人の男女、恐らく20代前半と一緒に活動スペースへ行くと、20人ほどの参加者がラジオ体操をしていました。それが終わると「朝のミーティング」なるものが始まり、本日の活動予定を確認し、自己紹介をさせられました。

 その時点までは到着して30分ほどでしたが、ラジオ体操にミーティング……一部企業やそれ以外の団体でも行っているであろうそれは、私にとって祭りの次くらいに受け付け辛い慣習なので、かなり「引いて」しまいました。
 社会生活、他者とのコミュニケーションを健全と呼べるまでに回復させることがデイ・ケアというシステムの目的ですから、そういったことがあるのは理解・納得できるのですが、それでも生理的に受け付けないこと、というものはあります、私に限らず。
 ラジオ体操とミーティングの見物で、デイ・ケアを体験した気分になったので、そこで帰ろうかと本気で思ったのですが、それでは事態は進展しないので一旦思考を停止させ、流れにまかせることにしました。

 デイ・ケアでの活動、「プログラム」は日替わりで、今日は「サークル活動」というものだったのですが、それがどういったものかをスタッフに聞く前に、同年代の男性が声をかけてきました。

「欄丸さん、麻雀できますか?」

 麻雀に関しては詳しくありませんし強くもないですが、将棋などと同様、大体のルールは知っていて出来るかと問われれば出来る範囲だったので、かなり疑問を抱きつつそう返答すると、相手は満面の笑み。その男性は「麻雀サークル」なるものの方だったのです。
 他にどのようなサークルがあるのかをスタッフに問うと、卓球、テニス、料理というラインナップで、どうにも身体を動かす気分ではなかったこともあり、麻雀サークルに参加することになりました。
 念の為に繰り返しで書いておきますが、これは都道府県主催のデイ・ケアでの話ですので。

 事情は至って単純でした。サークルとして活動しているにも関わらず、永らく面子が足りていなかったのです。
 そいういった経緯で、記事冒頭(の写真)と繋がる訳です。

 午前10時から12時までと、昼食を兼ねた14時までの休憩時間、ずっとパイをガラガラやっていました。ちなみにこれはどうでもいいことですが、惨敗でした。

 20人〜30人ほどの参加者(午後からの参加者もいるので)の8割程度は20代から30代で、一見するとごく健全なのですが、良く観察すると、手首がリストカットの傷だらけであったり、やたらと周囲を警戒していたり(対人恐怖)、挙動不審であったり(統合失調)と、それなりの事情を抱えているようでした。
 そしてほぼ全員に共通だったのが、他者との接触を極端に避けていることです。無言で椅子に座っていたり、新聞を読んでいたり、中には文字通り呆けている人もいました。
 それでも、プログラム中はごく普通にコミュニケーションが取れていたので判断が難しいところなのですが、素の状態では自己防衛意識が強く働いている、もしくは発症中、とでもいった状態なのでしょうか。

 そんなこんなで15時過ぎにデイ・ケアは終了したのですが、その辺りで思考が散漫としてしまい、そもそもこのデイ・ケアに通うべきなのか、それに意味はあるのか、などが頭をくるくると回って、次回をどうするのか(参加するのか、するならばいつなのかを)判断できないまま帰宅しました。
 出来るからといって麻雀をするために(+生活リズムを整えるためだけに)、安いとはいえ有料のデイ・ケアに通うのは馬鹿馬鹿しいですし、かといって他に興味を抱くプログラムも見当たらず……とりあえず今週は無し、ということで結論は保留にしました。

 書き足りない部分もありますが、以上が「デイ・ケア(サービス)」というものに対する私なりの感想と見解です。

美咲「ナルホド……事情はよーく解かった! つまり今の欄丸に必要なのは「麻雀の特訓」だな?
 よしよし、マイDSを貸してやろう。確かGBAの麻雀ソフトが、ってアレ、サー経由で売ったんだった! しまったー! 何たる失態! WWWでフリーウェア落とすのは安直でプライドに傷が付くから(なんで?)、借りたままのPS2『龍が如く』のミニゲームの本格的麻雀で、ってコンシューマじゃ意味ねーか。
 うーん、『メイド・イン・ワリオ』に麻雀は収録されてないだろうし、かといって直球で麻雀だけのGBA・DSソフト購入ってのはつまんないし……ピキーン! 『NES』『SNES』をインストールしてファミコン・スーファミの「エミュレータで」麻雀! これだな、うんうん」
サー「皆の衆! ここ↑に正真正銘の「馬鹿」がおるぞ! しっかりと見物せよ!」

 人の記事をぶち壊しにするその手腕、さすがです。

《連載》えせエッセイ『らぶらぶ・ランデブー♪』★666 ←縁起悪いな、コレ
  鳩羽美咲(FDS、GGR、D・ゲッター、和道一文字、ゴーストブルー) 2009年 01月 07日 20時 42分 57秒
 やほ、鳩羽です。
 PSPのガンダムバトルクロニクル買ったんだケド、どうにも進まずでMHP2に戻って村クエストを進めて、やっと☆3つってところで、ドドブランゴぉぉ(TдT)

 モンスターハンターの、苦手モンスターランキングのTOP3に入るドドブラ、こいつ倒さないと村が発展しないなんて、いきなり難易度高くね?
 火属性武器はガンスしかないから、雷属性のフルミナントソードで挑んでみたんだケド、大剣当たらねー。っつーか相変わらず素早い!

 そうそう、基本はガンスなんだケド、操作が単純な大剣に変えてんのよ、今。ま、ちょいとした手抜きっつーか、いや、大剣は大剣で色々と深いんだケドね。
 うーん、武器を変えずでフルミナントでドドブラ狩りたいよ――

 ベース・ザ・ワールド!

 おあたぁぁぁぁっ!

─w輸繦v〜(~_~)〜輸繦v〜─!!

 ダメージッド・ゲッター!!





 バァァァァンン!!

 ドドブラじゃねーケド、討伐成功。
 鳩羽でした。

《防御》不定期『GW友の会』インスタント以下ラーメン店の噂
  編集ピィ(抱負〜美味いラーメン店発見)&アリサ(抱負〜1日5人前以内) 2009年 01月 06日 19時 13分 31秒
 編集ピィです
 明けましておめでとうございますの、ラーメン行脚第16回です。
 味の基準にしようと決めたQ店の、塩とんこつラーメンという、摩訶不思議なものを注文してみました。



 ……薄っ! スープが薄味すぎて、まるで出来損ないです。
 細麺はほどほどのコシがあって合格点なのに、塩と付けば薄味になるとは予想外でした。
 ねぇ? アリサさん?

「……ん? そうね。この麺には」



「……もっと濃い味のスープじゃないと」



 替え玉万歳(TдT)
 つづいて! 第17回は、スープ命の北海道ラーメン店で、醤油ラーメンを注文です!



 2店目で満腹だからというのを差し引いても、このちぢれ麺、不味っ! なんだか少しダマになってる気がします。
 スープだけだと美味しいんです、相変わらず。でも、注文したのはスープじゃなくてラーメンですから、これはもう不合格の落第(=行かない)ですね、はい。

 ということで、トップバリュ以下のラーメンを食べ歩いて見ました。
 ×(漾Fァン)漾

【寄稿】小説GW《第3話〜らぶらぶランデブー♪》草稿
  飛鳥弥生 2009年 01月 06日 00時 58分 00秒
(つづき)
 その、数ヶ月前まではWWWサイトのBBSプログラムを使った、自由参加のオンラインマガジンであったゴーストライトの存在を、欄丸は自身のサイトを設立する以前から知っており、多岐にわたる記事もさることながら、更新速度に感心しつつ参考にしていた。
 駄洒落から社会情勢までを網羅し、かつ、それを娯楽というカテゴリに収めるライター陣の腕前とセンスは、読むだけで自分の読解力が高くなるように思え、毎日欠かさずアクセスしていた。
 自由参加がウリのゴーストライトに何度も感想を投書しようとしたのだが、当時の欄丸にとって、見知らぬ誰かの集団に発言するという行為は、スカイダイビングと変わらぬ勇気が必要であり、それを持たない欄丸は結局飛ぶことができず、ただただその様子を傍観している、観客その一でしかなかった。

 にも関わらず、感想ではなく、オフィスみさきへの面接というスカイダイブを行ったのは、勇気というより冒険心であろうか。
 もしくは、ぴくりとも動かない日常と濁った思考を振り払うための、投身自殺だったのかもしれない。


【寄稿】♪「バードストライク」(作詞:飛鳥弥生)

高度一千メートルからのダイビング
パラシュートなど必要ない
足先を空にかざして ためらうことなく雲海に飛び込む

ごうごうと耳を唸らせ 体がぐんぐん加速する
雲を突き抜けて見えた地上は ミニチュア模型のよう
あいつらが住まう 狭苦しいミニチュア模型

息苦しさをこなごなにできそうな速度
氷の塊となった体で地面に突き刺さり
同時にこなごなに四散してしまうはずだったのに

どうしてそこは、そんなに暖かいのか
どうしてそんなに、やわらかいのか
どうして笑顔で笑っていられるのか

パラシュートなど必要ない
そして私は椅子から飛び降りる


《連載》えせエッセイ『らぶらぶ・ランデブー♪』1
  鳩羽美咲 2000年 03月 10日 23時 12分 33秒
 やほ、鳩羽美咲です。
 我が「オフィスみさき」も『ゴーストライト』に参加することになりました。ファンのみんな、おめでとう! ありがとう! お初の方々、4649!!(自爆)
 うっしゃ! まずはシャブ……ジャブだ。

――爬虫類系企業の宴会
とかげ「まずは乾杯! お疲れさん」
やもり「よっしゃあ! 今日はとことん飲むぞ!」
かえる「……あ、俺はあんまり」
とかげ「なんだよぅ、盛り下がるなぁ」
やもり「何だ? 具合でも悪いのかい?」
かえる「俺、かえるだけに『下戸{げこ}』だから……」
とかげ「……」
やもり「……」

 だっしゃぁぁぁぁ!!! 鳩羽でした。またね。


《連載》えせエッセイ『らぶらぶ・ランデブー♪』2
  鳩羽美咲 2000年 03月 14日 21時 49分 33秒
 やほ、鳩羽です。
 言葉って不思議ですよね。
 いえねぇ(オバサン風に)、ほら、不景気じゃないですか。どこもかしこも「リストラされた」だの何だのって騒いでるっしょ……おぅ?

 リストラされた? ナンジャラホイ。リストラ=リ・ストラクチャー=再構築。つまり会社の経営方針とかを見直して、再編・改善するってことっすよね?
「リストラされた」……再構築された? ……改造人間?
 あんた! そこは『ショッカー』だよぅ! 逃げろ! そして戦え!

「あ、しょっかー(そっかー)」
(※編集部注:ここがオチらしいです)

 これでもエッセイ。駄洒落コーナーじゃないよ。
 鳩羽でした。またね。

(オフィスみさき、ライター募集。委細面談、ヨロシキ)

【寄稿】小説GW《第3話〜らぶらぶランデブー♪》草稿
  飛鳥弥生 2009年 01月 05日 00時 52分 33秒
「――んじゃあ、なんか作品ていうか、こう、文章力の解るもの、ある?」
 まっさらな日差しがたっぷりと差し込むオフィススペースのデスクの向かいから、日を背にした鳩羽美咲が、欄丸の履歴書から顔を上げて尋ねる。
 欄丸は慌てて、プリントアウトしてあった書きかけの小説と、自分のWWWサイトの紹介文章をデスクに丁寧に置き、用紙をくるりと回してオフィスの主たる鳩羽美咲に差し出す。
「あの、それ、書きかけで止まって、その……」
「ん? ああ、細かいことは置いといてオーライ。取りあえずどの程度書けるかが解ればいいからねん」
 欄丸のためらいを制して、鳩羽美咲は、それだけで偉そうな椅子に腰掛けたまま、ふむふむと用紙を読み進めて行く。そこそこの量であったので、その間、欄丸はそこ、「オフィスみさき」の内部をゆっくりと、しかし悟られないよう観察した。

 南に海、北に山のある街。
 かなりの標高にあるそのオフィスは、海と街を全て見下ろせる絶景と、鼓動がうるさく感じるほどの静寂という、絶好の立地の古びた木造アパートの一室にあった。一般住居をオフィスとして利用しているようである。
 ダイニングスペースと思しき部分がオフィスとなっており、衝立の向こうはおそらくキッチンスペースなのだろう。リビング部分には資料らしき書籍が、漫画やゲームと一緒に壁を埋めテレビモニターを囲んでいる。
 南に向けて開放された8畳ほどのオフィスの、大半を占める木造デスクと来客用であろう椅子。欄丸の座る高さからは海は見えないが、文章を吟味している鳩羽美咲の後ろの、絵に描いたような青空が眩しい。

「「変身完了5秒前 遂に目覚めるスーパーヒーロー」か、ほほぅ……いいんじゃない? 私がレッドじゃなくてブルーってのがビミョーだケド、このフレーズはお気に入りだな」
 数分だったか、欄丸はからりとした青空を眺めてすっかり呆けており、現実の美咲の前に戻るのに数秒かかった。青空から美咲の表情へと視線を移すと、こちらも快晴、見事な笑顔であった。
「欄丸っていうのがペンネーム?」
「あ、はい。ハンドルネームも一緒で」
「じゃあ、欄丸さん、ん? えっと……ペンネームだし、年齢に殆ど差がないし、欄丸くん。いやいや、もう欄丸でいっか。じゃあ欄丸。もう週末だから来週からだケド、いつから仕事できる?」

 欄丸は幾つも驚いた。
 まずは、自分がオフィスみさきというライター事務所に採用されたこと。
 次に、採用に要した面接時間が10分程度で、既に仕事の話が始まっていること。
 最後に、これは当人には秘密なのだが、鳩羽美咲が「年齢に殆ど差がない」といったこと。
 華奢で小柄な鳩羽美咲は、欄丸より確実に5歳は若く見えたからである。
 先の言動からすると或いは年上なのかもしれないが、初対面でそれを問う無礼をしでかすほど欄丸は大胆ではなく、もっとも気になったその点はうやむやのまま、月曜日の11時に再びオフィスに訪れて、それで仕事開始ということになった。

 午前中の重要な用事を10分かそこらで終わらせた欄丸は、その足で病院、精神内科へと向かった。
 その日は診察の日ではなかったのだが、うつ病、躁うつ病、統合失調症などは歯医者やカウンセリングとは違い、診察に予約などは一切不要であり、手元に薬が残っていても診察を受け、カウンセリングもどきを行えるのである。
 欄丸の通院する先には3人の精神科医がいて、そのうち一人が主治医なのだが、欄丸はあえて主治医のいないその日を狙って診察を受付に申し出る。

 3人のうち面識があるのは主治医と、その病院の院長のみでもう一人は知らないのだが、その2人と転居前の主治医とを合わせて3人の精神科医。このうち欄丸が本気で信頼している医師は現在の主治医、ではなくその病院の、吉田院長ただ一人であった。
 以前たまたま主治医不在の診察で出会った、欄丸より少し若いだけの、はきはきとした吉田院長の、解きほぐすような話術に欄丸は感心し、以後、本気の本音で話せる相手として、そして何より頼りになる精神科医として、症状が悪化した際には吉田院長の診察を受けることにしていた。

 この日の診察目的はというと、当然ながら、オフィスみさきというライター事務所に採用されたこと、良い報告である。
 かすかに薬品臭のする広い待合室。
 躁うつ病と睡眠障害の欄丸はしかし、症状が出ていない今は疾患者には見えず、付き添いや見舞い人と全く変わらない。

 診察予約が歯医者やカウンセリングとは違うと書いたが、それらともっとも異なる点は、この待合室であろう。
 歯医者の待合室にいるのが虫歯などの患者であるのと同じに、精神科の待合室には精神疾患患者がいる。いるだけではなく、喋ったり動いたりしている。
 やたらとうるさい中年や、備え付けのテレビに釘付けの初老男女、待合室と自動販売機スペースをうろうろとしている青年、こういった様子は確実に歯医者とは異なるであろう。
 これで窓に鉄格子でもあれば、頭の悪い連中の想像する精神内科だろうに、そう欄丸は鼻で笑い、午前中のぽかぽかとしたオフィスとその主、鳩羽美咲のことを回想する。
 数年来引きこもって何もせずに生きていただけの自分が、何故今日面接を受けて、何故来週から人並みに仕事ができるのか、よくよく考えると不思議なことばかりである。
 それらの元凶は、WWWブログ「ゴーストライト」のある日の鳩羽美咲の記事に書かれていた「オフィスみさき、ライター募集。委細面談、ヨロシキ」という、ジョークなのかどうか微妙な一文であった。

【寄稿】《第2話〜霊び師団》草稿
  飛鳥弥生 2009年 01月 04日 13時 04分 10秒
 何もない、空っぽの状態だと書いたが、欄丸にはオンライン執筆「の欠片」が残されており、10年前の日記テキストデータは自身のWWWサイト設立により、短編集や書きかけの長編小説に取って代わる。
 自分には何もない、下らない日常だ、洗脳された愚民どもよ、欄丸はWWWでそう書き続けていたのである。内容以前に書き続けていたという事実は、執筆に関わる人間にとっては非常に重要である。

 それからしばらくして「ゴーストライト」と関わるのだが、その話はまた後ほどにして、欄丸のWWW活動の一端を振り返ってみよう。


《第2話〜霊び師団》草稿

『霊び師団』《宣戦》(2000/02/28)

『くしび(奇び・霊び)』
 霊妙でふしぎなこと。神秘的な力をもっていること。
  孝徳紀「万物の内に、人是(これ)最も―なり」

『しだん(師団)』
 陸軍部隊の一。司令部を有し、独立して作戦する戦略単位。旅団の上に位する陸上自衛隊の部隊の一。
 現在、一三個師団で、五つの方面隊に属し、連隊その他の直轄部隊から成り、作戦の基本単位とされる。
 また師団とは、地域の特性などに応じて、作戦遂行に必要な戦闘機能、戦闘支援機能及び後方支援機能を有し、地域的・期間的に独立して一正面の作戦を遂行する能力を有する部隊。

 科学・工学技術に基づく貨幣経済的価値観と、半ば強制される農耕社会的協調性、刷り込み故に歪みきった諸氏の精神傾向を憂い、それらの対極にある幻想的で不可思議な能力を、独自の理念に基づき行使することにより現状を打破するべく編成された独立戦闘部隊。
 メディアから発せられる脅迫・洗脳に対し、思想と言語、発言と執筆を武器に、挑む。

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(2000/08/10)
 要約すると、『霊び師団』の敵は、「社会」である。

 周囲は常に程々に平穏。小さな幸せと小さな不幸の連続。
 しかし「何もしない限り、変わらない」のだと知り、それこそが我々の「敵」の手段なのだ。これでは誰も気付かない、大した戦術だ。
 ……だが、『霊び師団』は別である。
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『霊び師団{くしびしだん}』代表の「欄丸{らんまる}」です。
 月日の経つのは早いもので、ここを創設してから既に1年余りが経過しました(2000/02/26現在)。
 さて、実はこれまで、我が『霊び師団(以下、霊び)』のそもそもの創設目的や私の行動原理、さらには「ここは何なのか?」すら明確にはしていませんでした。後述しますがこれは意図的なことでした。

 近々、霊びの大改編を予定しています。
 具体的な内容はおいおいお知らせするつもりですが、これまでの内向方針を外向的に、他者との接触を積極的に行うような方向性を想定しています。
 しかし現時点では前述したように来訪者に対する案内の類はないので、今更ながら、これまでの経緯を交えたうえで霊びの創設目的などを記そうと思います。
 という訳で、この文章は改編後の来訪者に向けられたもので、今の段階でこれを目にする方は極々限られているでしょうが、それは問題ではありません。

《創設の背景》
 そもそも『霊び師団』は私と、姿形の見えぬ第三者との「コミュニケーション」をインターネット・電子メールを通して行うための拠点として作られました。霊びが第三者として想定している(いた)のは比較的若い世代で、一般には十代から二十代、大抵は学生と称される年齢層(精神年齢をも含む)です。

 私如きがいうまでもないのですが、ネット内外の彼、彼女達は潜在的に思想的な問題・不安を内包しています。
 大抵の問題がそうであるように、それらは当事者にとっては深刻で、それを取り巻く他者には他愛の無いという、いかにも歪なものです。

 問題・不安の種類や原因はさまざまですが、それが招く結果というものは殆ど同じで、だからなのか、その願わざる結果(末路)を解消・解決する為の「手段」というものも、殆ど一つに集約されることを私は発見し、しかし大抵の方々はそうだとは知らないということにも気付きました。その「手段」を行使する取っ掛かりが「コミュニケーション」なのです。

 私には先天的に、そういった第三者の諸問題を手際良く解決する「手段」があり、元来の性分である「完全主義と偽善的正義感」も手伝い、それを実行に移そうとした訳です。
 彼、彼女達を取り巻く状況を、それが他人事であるにもかかわらず非常に危惧していた私は「完全主義者」で「偽善的正義感」を持ち、ついでに「せっかち」で「お節介」でもあった訳です。

 コミュニケーションの道具には「物語の執筆」を選びました。
 前述した「諸問題を解決する手段」、我が能力というのは、一言でいえば「思想」です。
 私の持つ揺るぎ無い、そして他に類を見ない鉄壁さを兼ねた思想は、彼、彼女達の抱く悩みを手際良く解きほぐせるほどには体系化されているのです。そして、それを第三者に行使するのに執筆はいかにも好都合でした。
 普通、思想や哲学そのものは難解で、何より退屈ですが、それを親しみやすい物語へ変換しさえすれば接し易く、理解し易くなるもので、これには誰しも思い当たるところもあるのではないかと察します。

《日本だから》
 若干話がそれますが、ここでいう「コミュニケーション」や「思想」という言葉が指すところが即ち「救済」と同義であることは誰の目にも明らかでしょうが、あえてそうだといわず、コミュニケーションと称しているのは、ここが「日本国」だからです。
 この国では「救済」などという言葉は、本人にそのつもりが皆無であろうとも、他者には傲慢と映るもので、それは霊びの創設目的の障害となり、だから「コミュニケーション(=接触)」なのです。こういった暗澹{あんたん}たる事情や、前述の「問題を解決する能力がある」発言に第三者が抱くであろう嫌悪感については、もはや溜め息しか出ません。

《酷い有り様》
 さて、当初『霊び師団』が想定していた活動はこうでした。
 まず私の思想を理解容易な文章である「物語」化した上で霊びに掲載し、それを問題を抱える第三者に読んでもらう。
 読者は我が物語に触発され、抱えていた問題は氷解し、めでたしめでたし。

 活動を始めた頃、私はこの一連の流れを半ば確信し、大した満足感を得ていました。さらに活動を補強するため、別の文学サイトなどに顔を出して霊びへの案内文さえ書きました。しかしです。成果は芳しくありませんでした。
 インターネット経験と執筆活動がほぼ同時期であった当時の私は知らなかったのですが、その頃既に辺りには一見すると霊びと同様の「小説公開ホームページ(WWWサイト)」と「創作小説」がそれこそ腐るほどあり、霊びとそこに掲載された諸物語はそれらと全く同じにしか見えなかったのです。

 勿論最初は「執筆の同志だ」と嬉々しましたが、それはすぐに落胆と怒りに変わりました。ご存知の方も多いでしょうが、ネット上に溢れる創作小説・小説公開HPの質はそれはもう酷いもので、あろうことか霊びはそれら「低レベル」と肩を並べた上で埋もれてしまったのです。
 ちなみに、冒頭の「霊び創設目的表明の意図的な拒否」は、「低レベルサイトとの同一視」に拍車をかけることを回避するが故です。

 創作小説とそれを吐き出し続ける輩の「低レベル」に関しては拙作『本格ファンタジー宣言』とオンラインマガジン『ニル・アドミラリ』、『ニル・アドミラリ・ブラボー!』の一部に詳しくあり、どちらも大した文章量でもありませんので是非ご一読して頂きたいのですが、要約するとそれは、「テレビゲーム作成ごっこ」と「自己顕示欲」という自慰行為そのものであり、いうまでもなく霊びとは微塵も関わりません。
 霊びはさまざまな物語・読み物を掲載してはいますが、文学サイト、創作小説お披露目サイトなどとはそもそも創設理念から違うのです。

《一時敗退》
 その後は落胆と個人的な事情である「うつ病」に端を発した薬とアルコールの乱用、更には別の疾患による入院から、霊びの「本来の」活動を長らく停滞させていました。
 それらはここでは全く関係の無い話ですが、うつ病や、それによる精神状態、薬物などに興味のある方は私的掲示板『霊び瓦版』に手記まがいのものがありますので、興味があればどうぞ。第三者向けの文章・話題ではないので、読みやすいとはいい難いですが。
 蛇足ついでで、うつ病や慢性不安、ストレスや不眠などは精神科・神経科で診察を受け、抗うつ剤や抗不安剤を使えばあっという間に解消し、それらの服用には世間一般で囁かれているような副作用などは一切ありません。この辺りの事情は書店で専門書を読めばすぐに納得頂けると思います。閑話休題。

 冗長でしたが、2000/02/26現在の『霊び師団』の経緯は大体上記のようなものでした。


『これからの『霊び師団』』2000/02/26

《6》
 以下は改編(予定)後の『霊び師団{くしびしだん}』についての解説であり、不特定多数の来訪者各位に向けた文章です。

 その前に注意を。
 サーチエンジンの戯れなどによりここへ「知らずに」「何時の間にか」「計らずも」「何となく」「偶然」辿り着いた方がいらしたら、今すぐに退出願いたい。
 というのもここは「『霊び師団』を知る方」「『霊び師団』を目指してきた方」の為のサイトであり、前述のような部外者に対する実用情報などなく、たとえあったとしても提供を拒み、第一こちらはそんな庶民諸氏に興味などは微塵も無く、いってしまえば迷惑です。
 庶民諸氏の暇を手際良く浪費してくれるサイトは国内だけでも無限にあり、是非そちらをお勧めしたい。さようなら。

 改めまして、欄丸です。
 改編後『霊び師団』についてですが、今後の霊び{くしび}は「コミュニケーション機会の確立と充実」に、より一層力を注ぎます。何故そうするのか、具体的に何をするのか、それを解説します。

《7》
 実生活と、浅いインターネット・電子メールなどの経験から強く感じたことがあります。
 それは皆が「人間関係(交流)に飢えている」にも関わらず「警戒するがゆえにそれを満たせないでいる」ことです。場所が場所(ネット)ですから以後は実生活の話は省き、ネット上の事情にのみ言及します。

 前段「これまでの『霊び師団』」にもある通り、当初霊びは「小説公開サイト」の様相を呈しており、私の活動もまた「創作小説作家」然としたものでした。具体的には、大手文学サイトに我が物語を転載し、そこの掲示板で執筆談義を交わし、感想メールを相互に交換する、などです。
 会話の流れから別のサイトへ出向くこともしばしばあり、また、私信に近いようなメール交換に至ることも何度かありました。それら「他者との交流」は、それまでに未経験だったこともあり大変に有意義で、何より楽しいものでした。

 しかし、そういった交流を続けるうち、私と彼、彼女達には「微妙な違い」があるように感じ始め、その違和感は日に日に増して行きました。
 後に気付いたその違いとは「交流に至った経緯」でした。

 私のそれは「目的達成の手段としての交流(対話)」で、しかし他者は「交流のための交流」らしかったのです(です、と断言しても良いのですが一応……)。
 つまり私は例えば「私の思想を伝えよう」という目的のために常套手段としてコミュニケーションを計っていたのですが、他者は「お話がしたかっただけ」ということです。これは一見すると些細な違いなのですが、訪れる結果に大きく影響しました。

《8》
 他者の行っていることが「交流のための交流」「お話がしたかっただけ」だと気付いたのは、掲示板やメールでの会話の内容からです。
 議題がころころと変わる、無関係な話題が突然出てくる、変わった無関係な話題が盛り上がる、といった傾向がどの掲示板にも、どのメールにも見受けられ、それらが私に、彼、彼女達は「お話がしたいだけ」だと気付かせたのです。

「警戒するがゆえ〜」については、掲示板などでは率先して新たな話題を振る人が極端に少なく(というより殆どが管理・運営側のみ)、また険悪さを極端に嫌い「議題」の方ではなく「険悪さ」を解決しようと尽力する傾向、さらには実社会などで見られる日本人的発想の「建前」や「挨拶」を「ネチケット」と称して奨励・実践していることから導き出されました。
 しかしこれが前述の「お話をしたい」を阻害することなどお構いなしなのは微笑ましくもあり、また奇妙でもありますが。

 知った風なことを綴りましたが、これが(実用・企業を除く)大方のネットの現状であり、既に実感されている方も少なくはないと思います。

《9》
 ですが私は、上記のような現状を批判しているのではなく、哀れんでいるのです。またもや傲慢ないいようですが、そんな些細なことは気にせずに読み続けて下さい。
 皆、交流を心底望んでいるのに、その有効な手段を知らず、しかもお互いが警戒する余り、結果として求めている交流が出来ないでいるという現状、これを哀れんでいるのです。

 そして、ここからがようやく本題なのですが、もしかしたら私や『霊び師団』がどうにかそれらを解決・打開できるのではないだろうか、彼、彼女達の「飢え」を解消できるのではないか、そう思った(或いは気付いた)のです。何故か? というのは愚問ですが、あえていうなら「詐欺師に匹敵する文才」と「理路整然とした傲慢さ」、ついでに「光速思考」と「バリエーション豊かな多重人格」ゆえといったところでしょうか。
 これらは全て執筆経験から明確に自覚したものです。

 もっと砕いていうと、(客観的に)私なら彼、彼女達を満足させる「対話」が行え、つまり素人セラピーまがいのことが出来るだろうということです。
 さらに都合の良いことに、私の人格というのは一般的価値観に照らすと「良い人」であり、こういった行為は決して彼、彼女達を「騙している」ことにはならないのです。それは善意、或いは正義(ドン・キホーテ的と解してもらって結構)に近いものですから。

《10》
 さて、これらの実践には掲示板と電子メールを活用します。
 ここまでを読まれたのなら説明は不要かもしれませんが、私の行おうとしていることに装置・電子技術の類は無関係で、要点はあくまで「そこ(それら)で行うコミュニケーション」です。
 極論すれば、言語(意思)を伝達できればモールス信号でも何でも良い訳です。

 が、情けない話ですが、これを「具体的に」どうするかの詳細は未だ検討中です。恐らく「ええい、ままよ!」と強引に事を起こすでしょうが……。
 ともかくまずは掲示板『戦略技術研究所』に色々な方をお誘いし、また個人HPとの相互リンクを実現し、文学色もある訳ですから寄稿を募ったりと、このあたりから始め、ついでに私自身が他のサイトの掲示板に出向いたりもしましょう。

《11》
 うやむやで恐縮ですが(笑)、もしも上記のような『霊び師団』の方針に共感・賛同する酔狂な方がいらしたら、是非「乱入(掲示板に書き込んだり、メールを送り付けたり)」して下さい。変ないいかたですが、どうせ匿名性の強いインターネット、逃げ出すのは簡単ですからもう遠慮なくどうぞ。

 と、これをいい忘れると大変な誤解を生んでしまいます。
「交流を欲している」のは私自身も同じでしょうし、予定している活動を私は「楽しむ」つもりです。つまり、お互い対等ということです。
 ついでに、ここまでに綴ったことが何時まで経っても全く実現しなかった場合は、そうですねぇ、ネットから足を洗って作家でも目指しましょうか(笑)。

 最後に。
「大衆」は無色透明・無味無臭、「個人」は千差万別・十人十色。大衆が「大勢の個人」であるにも関わらず、何故それは無色透明なのか。貴方は「大衆」ですか? それとも「個人」ですか? 私? それは勿論「私」に他なりませんよ。

 それでは、ご機嫌麗しゅう。『霊び師団』欄丸でした。

【寄稿】小説GW《第1話〜FPS(FREEZE! THE PSYCHO SYSTEMS)》草稿
  飛鳥弥生 2009年 01月 03日 23時 48分 50秒
 欄丸が体験した、怒涛の1ヶ月を元に小説を書こうと決めて、どれくらい経過しただろうか。
 フィクションにするのかどうかすら悩んでいる間に時間は経過し、その分だけ欄丸の体験も増え、出来事部分のブログ記事を選択して並べれば小説になるだろうという当初の目論見は、時間経過とともに困難になっていった。
 欄丸の手元の、山のようにある10年以上昔の日記テキストデータ、これもまた、小説を起こす弊害となった。

 データ化されているものの良い部分は、テキストでなくとも、それらを流用可能だということなのだが、そういった過去のモノを選んで並べていく作業が、実は新たに作り出す以上の労力であることに気付き、小説作成に関していえば、編集や推敲が猛烈に必要となるので、そのような手法は逆に時間がかかる、遠回りの手法だと痛感した。

 本題に入ろう。
 欄丸という人間を表す言葉は幾つかあるが、もっとも的確なものは「凝り性」、これであろう。
 彼のこれまでの人生を、古いテキストデータで振り返る際、そこに記された臨床用語や業界用語を用いた難解な文章の並びは、全てその「凝り性」という言葉一つで要約できる。
 凝り性だという人間などどこにでもいるであろうが、欄丸がどれほどの凝り性なのか? という問いに答えることは実に簡単で、「躁うつ病になって障害者手帳を持っている」ほどである。
 自称凝り性の人間が、「障害者になるまで」の程度とはまず考えられないので、国語辞典での意味合いよりも更に日本語に沿った文字通りの「凝り性」、これが欄丸という人間である。

 ある事象に興味を抱き、それに凝って躁状態となり、それをやりつくすか外因により引き離された場合に虚脱感からうつ状態となる。
 10年以上をこのような起伏の激しい環境で過ごせば、欄丸でなくとも障害者となるかもしれないが、やはりそこには「凝り性」がゆえ、と注釈が付く。

 最初に欄丸が精神内科、精神科医の診察を受けた時、彼はうつ病の末期であった。
 何度かの転職の間に、やりたい・やるべきことを執筆ときめた欄丸は、ある一編の小説を完成「させてしまい」、アマチュア作家に欠かせない、書きたい欲をゴッソリと削られてしまったのだ。
 やるべきことを失った欄丸はそれから数年、何をするでもなく立ち止まり、たまたま見付けたバイトが肌に合ったので仕事に没頭し、しかしこちらも重度の睡眠障害により仕事前後でストレスを重ねてゆき、遂に辞表を提出する。
 この辞表は彼にとっては遺書と同じ意味を持ち、故に欄丸はその翌日にバイクと一緒に海に飛び込みたい欲を必至に抑え、精神科医にこう尋ねる。

「どうして私は、自殺してはいけないのですか?」

 当時、2年だか3年だかの付き合いだった精神科医は専門家ではあるが、あくまで患者と主治医という関係であって、禅問答のようなこの問いに答えるほどの哲学を持っておらず、しばらくの間、欄丸はこの問いの答えを探すべく、自殺を先送りにしていた。 死ぬのは簡単だが、下らなくとも生きていくことは難しいと誰かがいっていたが、2度目の自殺未遂の後、欄丸はこれを経験として実感してゆく。

 前後したが、欄丸の最初の自殺未遂は、執筆というやるべきことを失い、バイトを始めるまでの空白期間である。
 昼夜逆転で1年ほど過ごし、映画やゲームなどで時間を浪費させ、一歩も進むことなく立ち尽くしたまま、遂に底無しの空虚に辿り着く。
 そこにあったのは、処方箋なしで入手可能な1箱の精神安定剤、マイナートランキライザーであった。
 ほどほどの値段のそのカプセルは、欄丸の濁った空気を少しだけ揺らした。
 薬品に効果があると知った彼は、数日と経たぬ内に精神内科へと足を運ぶ。

 そこで欄丸は初めて「うつ病と睡眠障害」だと診断されるのだが、実は診察や精神科医に対して全く期待しておらず、精神科医が出す薬を求めて病院に行っただけであり、彼の手元には臨床心理士が読むような書籍が数冊あり、診察の度に血圧を測るその初老の精神科医を一切信頼しておらず、故にその精神科医が欄丸の禅問答に答えることなどそもそも不可能だったともいえよう。

 収入源であり活力源でもある仕事を失い、プライベートでの目標もなく、食事と薬と睡眠を繰り返すだけの日常は、自身の放った問いによりかろうじて均衡を保っていた。
 自分に対して「私が自殺してはいけないのですか?」と問う、この意味は大きい。

 現在進行形ではあるが、欄丸が2度目の自殺を自ら制していた頃、世間では、うつ病が流行っていた。が、流行る程度のものを病と呼ぶのは、重度・末期の疾患を患う人間に対する、一種の侮辱だと思うのだがどうだろう?
 脳卒中と肺がんと、うつ病。
 もはやクイズでしかないこの違いを、いわゆる世間は知らず、振り返らず前を向いても、欄丸の問いに答えがあるのか、答えられる人間がいるのか、はなはだ疑わしい。
 しかし、答えがないからこそ生き続けざるを得ない欄丸にとって、それは或いは良いことなのかもしれない。
 たとえ生きて行く事が、困難で退屈で下らなくとも……。

《連載》メディア『キャッチ・アイ』★199 School of Rock
  編集ピィ 2009年 01月 03日 18時 50分 07秒
 編集ピィです。
 半年か1年振りくらいに『スクール・オブ・ロック』を観ました。
 初めて観た頃はギターなどの楽器とは無縁だったので、ごく普通の娯楽映画として楽しんだんですけど、欄丸さんから発生したZO−3芸達者、PIE−ZO、アコースティックギター、ストラトキャスター、キーボードと、バンド結成・解散や弾き語りなどなど、身近で音楽・楽器がある状態でこの映画を観ると、全く違う作品になります。

 主人公がレッド・ツェッペリン辺りのファンで、ギターは全てレスポールで現代ロックのトレモロなどを使ったテクニカルな部分は薄いんですが、お陰で70〜80年代の硬派なロックのイメージが掴みやすいです。
 ジミ・ヘンドリックスやジェフ・ベック、AC/DC、ピストルズといった名前も出てきたので(そのほか沢山)、その年代のロックが好きな方にはこの映画は、たまらないと思います。

「スクール・オブ・ロック」
反社会度……★★★★★
 少しだけ映画評論的なことを書くと、主人公が子供たちをロック漬けにして洗脳していっているようで、実は主人公が子供たちに巻き込まれて、失いかけていたロックを取り戻す、そんな風にも見えます。

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 劇中で使いたいといって、ツェッペリンの有名な「移民の歌(アアアーー! アーッ!)」の使用許可を、ツェッペリンに直接依頼する様子など、ジャック・ブラックの映画にそそぐ熱意はすばらしいと思います。

《連載》えせエッセイ『らぶらぶ・ランデブー♪』★665 鳩羽美咲の賀正
  鳩羽美咲(FDS、GGR、D・ゲッター、和道一文字、ゴーストブルー) 2009年 01月 03日 14時 31分 57秒
 やほ、鳩羽です。
 2009年ももう3日経過したケド、明けましてメデトー!!
 年末年始に何やってたかってーと、脳死状態でMHP2の村長ソロクエをプチプチ潰してて、だんだんモンスターハンターがイヤになってまひた、はい。

 だってサー、MHてやっぱ複数プレイが基本なんだYO!
 村ってのはオンラインとか複数クエのための基地みたいなもんで、だからそこに時間費やすのは最初だけで、あとはずっと複数クエじゃないと、つまんないのだ!

 とはいえ、仲間がいない状態だから一人でテクテク砂漠いって、モンスターハンター2(ドス)時代から苦手なガノトトトスを大剣でビシバシ倒したり、やけにデカいゲリョスを大剣でビシバシ倒したり……。
 そう! ガンスでテクニカルに動くのメンドーだから、大剣でザックリ斬ってるのです! 重症だなこりゃ。

 ってな折、友太刀と合流したから、ガンスに戻して――




 ――とりゃぁぁー!
 んー、やっぱガンスいいなー。

 よし、ついでだからバカサーをマイ・スタンド、ガンス・ガンス・レボリューションでボコボコンにして、ゴーストライト最強の座はこちとらにあるってことを骨身に焼き付けてやんぜー!!

鳩羽美咲「っつー訳で、サーはどこだ? またオンラインか!」
編集ピィ「全員最強なのにデュエル(決闘)する意味あるんですか?」
鳩羽美咲「ライターの序列ってもんをサーに叩き込んでやるのだ。さささ、呼んで」
編集ピィ「まあいいでしょう。では! 僕の魂のデッキから……ドロー! マジックカード「愛のドライブ」! 発動!」



 電子戦術記事担当、ダイドー――


 G・G・レボリューション!!



 ぶほぁぁっ!!

美咲「討伐成功! 剥ぎ取りは、えーと「北斗の体液」「電子袋」「太い骨」。報酬は「死兆星」「やぶれた服」……この素材て、何が作れるんだ?」
ピィ「一方的にほぼ不意打ちで倒してしまいましたが、サーがそんなに弱いとはとても――」



美咲&美咲「Σ(澁宀lll)衿維」

《連載》PCメモ『オン・ザ・ロック・オン』★215 Sマン
  ダイドー少尉(北斗神拳2&ベース・ザ・ワールド) 2009年 01月 02日 10時 05分 15秒
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 電子戦術記事担当、ダイドーである!
 遂に到来した謹賀新年2009年も残すところ363日となった訳だが、皆が雑煮の餅を喉に詰まらせ死線をさ迷う間、我輩はというと非常にのんびりしておったのだが、ゆるりとした時間など2日もすれば飽きるものであり、早速新年の計画を立てようと思ったのだが、状況に応じて脚さばきを軽く臨機応変が北斗2の極意であるが故、あえて、これぞという計画を白紙にしたまま363日を修行で過ごすことにしたのだが、このようなスーパーなことは北斗神拳2継承者にして、スタンド、ベース・ザ・ワールトの使い手たる我輩だからこそ成せる技であるが故、よゐこの真似をするなかれであり、皆は我輩が用意した癒し映像を観つつ負を抱くがよい!

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【奥義】GW編集部『おしらせ』2009
  編集長V(ボイスコマンダー) 2009年 01月 01日 01時 01分 23秒
 編集長……

未来戦隊タイムレンジャー Timefire First Aproach & Fight
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 ……V−REXだ!
 ドタバタで過ぎた2008年のことは良い糧にして、ゴーストライトは今年も健在……謹賀新年!!(バァァァンン!!)

【寄稿】♪「パッシブボイス」(作詞:飛鳥弥生)
  飛鳥弥生 2008年 12月 30日 19時 08分 23秒
1ヶ月を3日に感じる人がいて
1週間を3ヶ月に感じる人がいる
タイムスケジュールの違いで
2人に発するタイムラグ

イライラと疲れることが多いけど
難しく思わずに納得すること
個性と認めて納得すること
自分の今日はそこにある

いちいち反応してたらキリないし
肝心なのは受け身のタイミング
ゆるく 楽しく ハッピーに
自分の今日はそこにある

ねずみとクジラのお茶会は
お互い受け身のパッシブボイス
何が出るかはお楽しみ

大海原の片隅で
ひっそり始まるティータイム
肝心なのは受け身のタイミング

《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★248 パワーコードとブリッジミュート
  欄丸(オフィスみさき所属、FREEDOM所属、ヴォーカル&サイドギター(三代鬼徹))+スタンド使い 2008年 12月 29日 23時 15分 29秒
 GREEN DAYのギタリスト、ビリー・ジョー・アームストロングを紹介した記事の続きで、パワーコードについてです。
 まずはおさらいで「BasketCase」を聴き、続いてパワーコードとブリッジミュートについて、詳細に解説します。

「Green Day - Basket Case (live @ Reading festival '04)」
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「パワーコードとブリッジミュート〜BasketCaseの場合」
<object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/mxmq_z55Ec4&hl=ja&fs=1"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/mxmq_z55Ec4&hl=ja&fs=1" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="350" height="243"></embed></object>

 ベース・ザ・ワールド!!

 あたあたあたあたあたぁっ!!

 電子戦術記事担当、ダイドーである!
 確かに丁寧な解説ではあるが、異様に前置きが長く、引き始める前に己のサイトのコマーシャリングなどせずに、このようにほあっ! と弾けぃ!

「パワーコード2〜BacketCase」
<object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/TV8Gid5DX4A&hl=ja&fs=1"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/TV8Gid5DX4A&hl=ja&fs=1" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="350" height="243"></embed></object>

 そして時は……動き出す(えらぼぁっ!!(ボン!))。

美咲「ムサっ! しかもレスポールじゃん(TдT) ビリー・ジョーはストラトなのに、テキトーな奴だなー」
欄丸「他の曲は知りませんけど、BasketCaseでビリー・ジョーはトレモロを使っていないみたいですから、レスポールでもいいんでしょうね。これはこれで勉強になります」

《連載》えせエッセイ『らぶらぶ・ランデブー♪』★664 鳩羽美咲の憂鬱
  鳩羽美咲(GGR、ゴーストブルー、D・ゲッター、和道一文字) 2008年 12月 29日 17時 24分 02秒
 やほ、鳩羽です。
 やっぱりモンスターハンターはオンライン・複数プレイだよねー。
 友大剣と友太刀との3人で、MHP2の★3つをガシガシやったぜ。

忍風戦隊ハリケンジャーhariken mie pose
<object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/Y93V_LEhXtY&hl=ja&fs=1"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/Y93V_LEhXtY&hl=ja&fs=1" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="350" height="243"></embed></object>

 んで、その勢いで少しソロってみたんだケド……やっぱし眠い(TдT)



◎鳩羽美咲のスタンド2「ガンス・ガンス・レボリューション」
・能力……剣士なのに飛び道具、バスターランチャー
・射程……3
・パワー……215
・スピード……連携攻撃以外は鈍足
・弱点……仲間を一緒に吹き飛ばす

 村クエ無視してたら、トレニャーさま辺りで置いてきぼり感があって、でも村クエはソロで眠いし、こまったニャー。

 村クエも複数でやらせてくれればいいのにニャ。
 鳩羽でした。

《連載》メディア『キャッチ・アイ』★198 HITMAN&28Week Later
  副編アイ(当たり外れが占い状態(←ランダム)) 2008年 12月 29日 12時 42分 57秒
 副編アイです。
 情けないことに師走らしく忙しくて、なかなか映画1本2時間の枠が取れなかったんですけど、どうにか無理矢理で映画2本4時間を確保しました。

『ヒットマン』

 同名のゲームソフトからの映画化らしいんですけど(OPにちらりとそう表記してました)、鑑賞5分でその後の展開が解る、典型パターンシナリオでした。
 レオンやMI(1、2)、ボーンシリーズ(アイデンティティ〜)などと全く一緒です


『ヒットマン』
・ヒッ度……★★★★★
 まんべんなくある、かなり派手なアクションは見物(みもの)ですけど、ストーリーは前述通り外れなので、字幕を消して映像だけを観ると面白いかもしれません。

<object width="425" height="344"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/yTaG0Hx56cw&hl=ja&fs=1"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/yTaG0Hx56cw&hl=ja&fs=1" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="350" height="243"></embed></object>

 続いては、

『28週後…』

 例のアレの続編ですね。
 これはかなり期待していたんですけど、もうグダグダでした。
 ストーリーは典型でもOKなハザード系なんですが、とにかく編集が下手で起承転結になっていないんですね。
 映像や見せ場はキッチリできているのに、それを挟む前後がグチャグチャで、観ていて疲れました。

『28週後…』
・バイオハザー度……★★★★★
 お話の規模などは大きくなっているのに、その素材を生かしきれていないので、予備知識なしでみると、間違いなくB級映画です。

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 12月の29日で、2008年も残すところあと2日。
 年末年始を映画鑑賞で過ごす人もいるでしょうから、この連載のバックナンバーを大いに活用して下さい。

 PCブラウズなら、右欄の『キャッチ・アイ』をクリックすると、キャッチ・アイのバックナンバーだけがずらりと並びますよー。
 ケータイブラウズだと、最新一覧、記事、項目一覧の順番で、項目のところにそれがあります。

 副編アイでした。

《連載》えせエッセイ『らぶらぶ・ランデブー♪』★663 鳩羽美咲の場合2
  鳩羽美咲(ゴーストブルー、D・ゲッター、和道一文字) 2008年 12月 27日 23時 29分 06秒
 やほ、鳩羽です。
 しわーっす。みんな、ドタバタと走り回ってるかーい?
 アリサちゃんに議論でカラむなんて、無謀なことやる奴もいるんだねー(爆)。

 こっちはMHP2やって、2クエくらいで寝オチしたり、スパロボMXのラスボス撃墜直前データで遊んだり、あえて、のんびりモード。
 ヒマできるときに存分にヒマっとかないと、忙しくなったときに疲れるからねん。

 てか、PSPでソロハントすると眠いから、別ゲー欲しいぞぅ。
 RPGかSLG辺りの、アクションナシな奴ね。
 だからスパロボが一番よさそうなんだケド、MXはセリフまで覚えてるくらいだし、Aはまだ値段高いしで、スパロボ以外になって、探せばあるんだろうけど思いつく範囲内だと全部アクションなんだよねん。

 体験版の「みんなのゴルフ」「無限回廊」とかを脳死状態でやっとこかな?
 鳩羽でした。

未来戦隊タイムレンジャー CM集
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《連載》気ままにコラム『イミテーション・ハート』★234 VS弾き語りスト!!
  アリサ(ゴーストブラック、ドラム&アコギ、そして……) 2008年 12月 26日 18時 50分 55秒
 昼食を終えてから、アコースティックギターを持って、久しぶりに市街地地下道へと向かった。
 何度かここには訪れているが、地下道でアコギ練習・演奏は始めてである。

 年末で週末ともなれば、弾き語り連中がうようよかと予想していたいのだが、以前に見かけた高校生の弾き語りストと、その取り巻きだけであった。

 高校生のアコギ演奏はそれなりなのだが、いかんせん語り、ヴォーカルが聞くに堪えないものなので、無視して20mほど離れた場所に座る。
 ちなみに高校生のヴォーカル(声)は、オリジナルソングらしきものの音域に達せず、折角自分でなかなかの演奏をしているのに、同じく自分のヴォーカルが台無しにしているという、何とも不思議なものである。

 それまで、欄丸のエレクトリック・ギターで作曲していたのだが、それをアコギでやると、それはそれで迫力があった。
 何より、アンプがなくても大音量が出るのが良い。
 ストレス発散のカラオケのような状態で、幾つかのリズムパターンを組み合わせて、演奏しているように見せつつ練習する。

 何故、演奏しているように見せるのかというと、そこが地下道で通行人がいて、更に弾き語りがいて、普段から弾き語り連中が座る場所だからである。
 単なるコードチェンジの練習などしていると「みっともない」のだ。

 そんなことを1時間ほどジャカジャカとやり、ふと視線を上げると、20代前半らしき女の子が立っていた。
 驚いて「何か?」と尋ねると、その女の子は笑顔で「歌ったりしないんですか?」と。
 私のギター演奏での悪い癖は、ピックを握る手に力が入ってしまうことと、演奏中に目を閉じてしまうことで、その女の子が私の「ジャカジャカ演奏」を「聴いていた」ことに気付かなかったのだ。

 私はドラム担当だが、今はアコースティックギターなので「私はギター担当なので」と答えると、間をおいてから笑顔のまま会釈をして、女の子は去っていった。

 これを自分勝手に良いほうに解釈すると、20代前半の女の子が立ち止まる程度の演奏が出来るようになっている、ということだろうか?

 弾き語りの溜まり場のような地下道では、やはりヴォーカルが必要らしいので、取りあえず即興でも、と、あれこれ記したノートを開いて適当にリズムに乗せてみるのだが、歌詞を想定したリズムラインではないのでなかなか上手くいかない。
 というより、即興で歌ができる筈はないだろう。この辺りは今後の課題だろうか。

 両腕が疲れたので、ノートをめくりながら右手で適当に弾いていると、今度は20代前半の男性が声をかけてきた、のだが……。

「以前に、楽器を沢山広げていた人ですよね?」

 そう、11月だったか。
 私がFREEDOMの楽器担当割り振りのために、その地下道にエレギやらベースやらを持ち込んで、弾き語りストに声をかけると、

「ここはエレクトリック楽器は禁止です」だの、
「ある程度の腕前になってからきてください」だの、

 ありもしない勝手なルールを押し付けてきた、あの弾き語りの「ガキ」だった。

ガキ「それ、何ですか? 年下の僕がいうのもなんですが、ここで演奏するならある程度の腕前じゃないと、単なるノイズで迷惑ですよ」

 カチン! とはこない。
 こちらには相応の「音楽理論」が既にあり、以前とは違うのである。

私「さっき、女の子が「演奏を聴いて」くれてました。この程度の演奏で、です。私にとっては、あっちで弾き語りしてるほうがノイズなんですよ。
 ある程度の腕前というのが、どの程度なのか知りませんけど、スティーヴ・ヴァイとビリー・ジョー・アームストロング、どっちが上だと思いますか?」
 まだまだ続く。
「そもそもここは弾き語りが多いので、そういうジャンルでなければならないと暗黙のルールのようなものがありますけど、ここって一般歩道ですよね? 歩道に演奏ジャンルのルールなんてありません。
 第一、曲作りなんて、それこそ部屋で自分の部屋でやればいいのに、あなたはどうして地下道なんですか? (多少弾けるから)どうしてライブハウスで演奏しないんですか?」

 これに対してガキが「これぞ!」という反論を出してきた。

ガキ「「みんな」に聴いてもらいたいからです」

 当たり前のことをさも「どうだ!」といわんばかりに吐いてきたが、その一言を……潰す。

私「「みんな」というのは、通行人ですか? それともこの街の住民ですか? より大勢の人に聞いてもらいたいから、ライブハウスではなく地下道だといっていましたよね? だったらどうしてメジャーデビューしないんですか?
 テレビやラジオで演奏するほうが、よっぽど沢山の人に聴いてもらえますよ?
 弾き語りの歌詞って大体が1対1〜3くらいですよね? 私はロックンロールをやっていて、相手は社会だとか世界で、5人程度に向けた歌詞では足りないんですよ。
 私がここで演奏しているのは、通行人の目があれば、それが練習であっても腕前が上がる速度が格段に上だからです」

 ……確かそんなことを一方的にいったと思う。
 ガキはなにやらゴニョゴニョといい、フェードアウトするように挨拶もせず去っていった。

 私はというと、以前、不快な思いをさせられたガキに「思う存分」反撃できたので晴れ晴れだが、疲労と寒さが限界だったので、そのタイミングで練習演奏を終え、帰路に着いた。

 ドラム担当にも関わらずドラムセットがない状態なので、作詞と、アコースティックギターで作曲を行っているが、それとは別で、FREEDOM活動環境に悪影響のある存在を「論理的に」追い出すという、プロデュース的なことも行っている。

 2008年もあと僅か。
 ガキのたわごとに付き合うほど、こちらは暇ではないのである。

 ドドドドドドドドドドド!!

◎アリサのスタンド「キラー・セヴン」
・能力……7回殺す
・射程……〜20m
・パワー……7死
・スピード……音速
・弱点……加減を知らない、容赦がない

 ズドォォォォォンン!!

未来戦隊タイムレンジャー Ending
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《防御》不定期『GW友の会』あおくび大根の噂
  編集ピィ(野菜不足解消のために) 2008年 12月 25日 23時 52分 29秒
 編集ピィです。
 今回のラーメン行脚第14回は、意外な角度から行きます。
 これです!



 そう、インスタントラーメンです。
 トップバリュの塩ラーメンに、何もトッピングせず食べてみました。

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 これが美味いんです!
 散々食べ歩いてきて、実はトップバリュが満足できるレベルだったとは、これほど意外なことはないでしょう。

 乾麺なのでちぢれ麺で、コシなどは自分次第。
 スープは水の分量さえ間違えなければ絶品。
 いやはや、日本のインスタントラーメン文化がこれほどだとは、全然気付きませんでした。

 続いて第14回は、これまた変化球です。



 インスタントのマーボーはるさめです。
 これは絶品!
 ラーメンではなく、はるさめなので番外でもいいんですけど、インスタントでお手軽なのと美味しいので入れておきます。

 結局のところ、本当に美味しいラーメンを食べたいのなら、自分で作るしかない、ということですね。

《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★247 「モノ」と「こと」
  欄丸(オフィスみさき所属、FREEDOM所属、ヴォーカル&サイドギター(三代鬼徹)) 2008年 12月 25日 22時 52分 48秒
 副編アイさんからの伝聞で、飛鳥弥生さんがいっていた「短期間で文章レベルを上げるには、詩を書くのがもっとも適している」ということを、実感しています。
 作詞というと音楽・リズムに乗せることが重要なように思っていたのですが、ギターを練習してみると、リズム側が作詞された文章に合わせることも可能なので、実は作詞と詩は同じものでした。

 詩の良い点は、文脈や日本語文法を無視しても、こちらの意図が通じることと、作成の手軽さです。
 書きかけたメールなどで削除しようとした一文を残しておき、それらを丁寧に並べ替えると、それだけで詩になります。

 もう一点、こちらがとても重要なのですが、小説と詩を比べて小説が上だと思っている人がいて、その人は小説が「翻訳された場合」を全く想定していない場合が殆どだということです。
 オンラインでも構いませんが、読書が趣味だといって「誰々の文章はすばらしい」と文豪のように褒める人が非常に多いのですが、そういった方が褒めている部分は、例えば英語に翻訳してしまった場合、大半が消えてしまう部分なのです。

 翻訳以外に、映像化、漫画化なども同様で、つまり小説の「質=レベル」は「物語そのもの」だということですね。
 映画『マトリックス』、漫画『ワンピース』を面白いと思った人が、その小説を同じく楽しめない場合……執筆者の腕「文章力」が利いてくるのは、ここの部分です。

 小説と詩を分けている人は、間違いなく文章と映像を分けて解釈していますから、仮に音楽のプロモーション映像があったとして、それを観るのか聴くのか読むのか、どれでしょうか?

 当然、映像でしか出来ないこと、文章でしか出来ないこと、音楽でしか出来ないことはあります、間違いなく。
 しかし、それらの境界はそれほど明確ではなく、映像が音楽を生むこともあれば、音楽が文章を生むこともある、ただそれだけです。

 編集ピィさんのラーメン行脚のように、文章に写真という構成もあります。
 おそらく多くが勘違いしているであろう部分への結論です。

 文章は単なる「手段」です。「モノ」ではなく「こと」です
 映像、イラスト、音楽、全て「モノ」ではなく「こと」、手段です。

 何の手段かというと、コミュニケーションの手段です。
 それらを使って対話する場合もあれば、内に秘めたモヤモヤを発散する場合もありますが、手段であるコミュニケーションには、ここはアリサさんが何度もいっていますが、コミュニケーションには必ず「相手」が必要です。

 私の作詞や飛鳥さんの執筆とは、そういうことです。
 ただし今回のスーパーノヴァ計画は、それらより上に「商業ベースに載せること」を設定していて、その分だけ作品の質は「マイナス」されます。
 商業ベースでの読者を想定した小説で、プラスになる要素など微塵もありません。

 飛鳥さんから小説GWの草稿がUPされていますが、仮に飛鳥さんが自身の好きなように書くのであれば、あの草稿の半分で足りると思います。
 にも関わらず全14話にもなっているのは、「それが商業ベースだから」ですね。

 主人公にされた私にしてみれば、あれはあれで既に完結しているのですが、ここから先は、担当編集である副編アイさんの腕の見せ所といったところです。

 執筆と、それを商業ベースに載せることは、これくらい違う……という話だったかどうかは解りませんが(笑)、ちらりと読み返して、「モノ」と「こと」の話でした(爆)。

《連載》えせエッセイ『らぶらぶ・ランデブー♪』★662 鳩羽美咲の場合
  鳩羽美咲(ゴーストブルーの必殺技=ストラトキャスター(和道一文字)) 2008年 12月 25日 17時 00分 23秒
 やほ、鳩羽です。
 小説版GW、なんかイカしてね?
 ライトアップ! ゴーストブルー!


 チェンジフォーメーション! ゴーストロボ・MX!


 いやいや、戻ってこーーい!
 鳩羽でした。

編集ピィ「少しは予想してましたが、スタンドが山盛り! 早めに設定しないと、キリがなさそうなのでザクッといきます」

◎鳩羽美咲のスタンド「ファイナル・ダイナミック・スペシャル」


・能力〜合体、変形、複数同時援護攻撃
・射程〜12,000Km
・パワー〜∞
・スピード〜★★★★★(最大)
・弱点〜数が多過ぎて収拾が付かない

《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★247 KANA−SAN♪
  欄丸(オフィスみさき所属、FREEDOM所属、ヴォーカル&サイドギター(三代鬼徹)) 2008年 12月 25日 14時 45分 28秒
【寄稿】♪「KANA−SAN♪」(作詞:欄丸)

昔 勤めた古本屋チェーン店
今は不動産ベースの古本屋
かなさんにヘルプを頼まれて
以前の2倍の店舗スタッフに

軽食スペースまであるその店舗
まずはフロアをうろうろと
広くなっただけで昔と同じ
しかしレストランは斬新だ

深夜になってさあ大変
レジのシステムが昔と全く違う
入力してはミスの繰り返し
深夜になって客が増し
既存のスタッフは次々と帰り
かなさんと私がメインスタッフ

しかし私はミス連発
昔と変わらないのは
それが接客業であることと
かなさんが優しく厳しいこと

行列状態のレジのさなか
マニュアル通りのトークをと
さすがは かなさん昔とおなじ

一人の若いスタッフが
私にレジ操作を教えてくれたが
ため口だったのでパンチ一発
ゴミ箱を派手に散らかす飛んだ若者

その後もヘルプは大忙し
閉店間際になって客が増し
くだらぬトラブル続出で
レジ操作どころではない状態だか

ここでもかわらぬ かなさん最高
昔と違って臨機応変
そして私も臨機応変

デバイス操作など後回し
まずは笑顔で挨拶を
接客業はそこから始まる

トイレだ メシだ 値段がちがうだ
それらを先に対処して
レジだの金だのは後回し
溢れる状況を潰してゆく

快適だと思わせる それが接客
マニュアルに縛られた かなさんだが
昔とちがってそれらができる

接客業は客ありき
品揃えよりもまずは笑顔

【寄稿】『ゴーストライト』草稿
  飛鳥弥生 2008年 12月 25日 02時 18分 14秒
 
※本作品はノンフィクションであり、実在の人物・団体・組織等とは一切関係ありません。が、GW関係者とは少しだけ関係があります。

「目次」
《序章〜秘密戦隊ゴーストライト 第11話》
《第1話〜FPS(FREEZE! THE PSYCHO SYSTEMS)》
《第2話〜霊び師団(くしびしだん)》
《第3話〜らぶらぶランデブー♪》
《第4話〜ジオプトリー・マキシマム》
《第5話〜イミテーション・ハート》
《第6話〜オン・ザ・ロック・オン》
《第7話〜スニーカーズ》
《第8話〜前を向いて走ろう》
《第9話〜放浪艦隊に奉げる鎮魂歌》
《第10話〜コミュニケーションズ・ハイ》
《第11話〜欠片に宿る勇者の魂》
《第12話〜イタリアン・シェフ》
《終章〜鋼の心》


「FREEDOM」構成
★リードヴォーカル&サイドギター……欄丸
★リードギター……鳩羽美咲
★ベース……ダイドー少尉
★ドラム……アリサ
★キーボード……GW副編アイ
★サイドヴォーカル&サイドギター……アレックス
☆作詞……飛鳥弥生、欄丸、アリサ
☆作曲……鳩羽美咲、アリサ
☆編曲……欄丸、ダイドー少尉
○イラストレーション……鳩羽美咲
○ジャケット……ダイドー少尉、GW編集ピィ、アスラン、メカニック
○プロデュース……ゴーストライト編集部
◎スペシャルサンクス……アレックス、メカニック、&オール・オーディエンス


『序章〜秘密戦隊ゴーストライト 第11話』
【寄稿】♪「ライトアップ・ゴースト! 〜秘密戦隊ゴーストライト」
※秘密戦隊ゴーストライト オープニングテーマ(作詞:欄丸)

変身完了5秒前!
遂に目覚めるスーパーヒーロー!
秘密戦隊ゴーストライト!
赤 青 黒のゴーストライト!

邪悪な奴らが降りて来る
僕らの街が狙われる
みんなの希望が 消えて行く

黒い叫びが耳を打ち
破壊の闇が現れた
(無へ帰るのだ)

くすむ青空 割れる大地
濁る海原 倒れる友
誰もが諦め目を閉じる
地球の嘆きが こだまする

社会を滅ぼす破壊衝動
世界を滅ぼす破壊衝動
スーパーヒーローなんていないというが
ここにいるから安心しろよ

実は俺たちスーパーヒーロー!
悪と戦うスーパーヒーロー!
秘密戦隊ゴーストライト!
赤 青 黒のゴーストライト!

唸れ!(ハーモナイズ!)
超絶レスポール!
響け!(オーバードライブ!)
完全テレキャスター!
閃け!(ディストーション!)
最強ス・ト・ラ・ト・キャスター!!

秘密戦隊ゴーストライト!
赤 青 黒のゴーストライト!

社会を滅ぼす破壊衝動
世界を滅ぼす破壊衝動
彼らがくるならもう大丈夫
世界の平和は彼らが守る
全ての人の平和を守る

秘密戦隊ゴーストライト
赤 青 黒のゴーストライト
変身完了5秒前
遂に目覚めるスーパーヒーロー

「ゴーストレッドが俺だというのはナイショだから
そこんところ ヨロシク!!!!」


「秘密戦隊ゴーストライト 第11話」
 欄丸 2000年 02月 21日 16時 40分 53秒

(これまでのあらすじ)
 世紀末から数年後。
 日本各地では警察・自衛隊力では太刀打ちできないほどの、不可解な怪事件が頻発し、社会を混乱させていた。

 新興宗教による思想犯罪。続発する陰惨な猟奇殺人。政府組織へのサイバーテロ。原子力施設での事故に見せ掛けた事件。
 闇取引される粗悪なドラッグ。蔓延するコンピューターウィルスとインフルエンザウィルス。
 自殺を推奨・幇助するアングラサイトやカルト本。悪質なマルチまがい商法。
 絶えない煙草のポイ捨て。資源ゴミの未分別。
 変造硬貨による自販機荒らし。お食事券による汚職事件。笑えない最近のコント。

 1999年の建国記念日に、政府筋の要請により結成されたボランティア(非営利)秘密戦隊「ゴーストライト」は、決死の調査の末、ようやく事の元凶を掴んだ。

 それは、火星探索から帰還したNASAの衛星、マーズグローバル・エクスプローラー2001と共に飛来した、外宇宙機械生命体〈テクノロイド〉の策略だったのだ。
 外見を人に装ったテクノロイドは巧みに社会に潜み、その数を徐々に増やしていた。
 テクノロイドの勢力は今や衆議院議席の過半数に及び、テレビ・新聞・雑誌などの各メディアはいうにおよばず、政治・経済までをもその勢力下に置き、ファミ通のクロスレビューまでをも操り、ゲーマー達を手玉に取っていた。

 彼らは要人に成りすまし社会を操作するのだ。
 News23筑紫哲也の暗殺と摩り替わり、ニュースステーションの久米宏の次に古館一郎に成りすました彼ら。アメリカザリガニ、よゐこ有野と濱口は全てテクノロイドであり、しかしその事実を知るものは、ゴーストライトだけであった。


 ――第11話「ゴーストライト、壊滅?」

 テクノロイドの高度暗号化手旗交信を傍受したゴーストライト団員・天災ハッカー(自然災害並の能力を持つハッカー)ダイドー少尉は、単身ネットワークにダイヴ、張り巡らされた防壁を突破し、とうとう敵の本拠地へのハッキングに成功した。
 神への冒涜、バベルの塔を模したそこで彼が見たものは、テクノロイドの画策する恐るべき計画の数々だった。
 それを知ったダイドーが、情報をゴーストライト・中枢指令コンピュータ〈SDF−1・GWファイヤー〉へ伝送しようとコマンドを打ち込んだその時だった。ダイドーのダイヴギミック(DG、ネットワーク上での彼の体)はテクノロイドの抗体プログラムからの逆ハックを受け、ネットから隔離された再回帰ループに捕らわれてしまった。
 ダイドーのファイタータイプDG〈ゼクウ(Zee−Quu)〉に向け周囲から電子光弾が次々と打ち出され、それに押しつぶした声色が重なる。
「クカカカカ、そんなオモチャで何か出来るとでもいうか! 混沌に沈めてやるぅぅ!」
「ちぃっ! 予想しておったトラップにものの見事にかかるとは、この我輩としたことが、なんとも迂闊な無能人であろうか! しかしながら、こいつはちと手強い! ライトアップ! ゴーストレッド! ゼクウ! 変形、ハイパーカンフーモード! ほあたぁぁぁー!!」

 ゴーストライト団員・爆走ゲーマー鳩羽美咲は、テクノロイドと思われる一人の人物をマークし、極秘裏に追跡していた。
 尾行を始めて半月後のある日、トレンチコートの襟を立て夕闇の繁華街を抜けた美咲は、中年男性に扮したテクノロイドを追い、錆びれた雑居ビルへと歩を進める。
 薄汚れたビル内には埃と錆の臭いが立ち込め、近頃使われた形跡はなかった。

 目を凝らし辺りをうかがう美咲。こんなところにいったい何があるというのだろうか。
 外からかすかに届くガヤガヤという雑踏に混じり、きしるような声が暗い部屋に響いた。
「ファッファッファッ、ニンゲン風情が我々に刃向かうとは、愚かな!」
「ウソ! ヤバッ! 罠じゃん!? ライトアップ! ゴーストブル――」
 ガガン! つんざく破裂音が2度、ひび割れたガラスを震わせ、トレンチコートの右胸に穴が開く。
 くるくると宙を舞う45口径の空薬莢と共に、アレックスは埃の中へと突っ伏した。
 霞む視界に、人工皮膚を脱ぎ捨てたテクノロイドの、銀色の手に握られたアルミアタッシュケースが映る。
「……いや、せめて変身させろよ。っつーかさ、アレはまずいってば……アリサちゃん、奴等は、奴等は……グゥ」

 テクノロイドの巧みな罠に、次々と捕らわれたダイドー少尉と鳩羽美咲。
 ダイドーの掴んだテクノロイドの恐るべき計画とは?
 追跡の果てに鳩羽美咲が見たものとは?
 しかし、ゴーストライトに残された戦力は、ゴーストブラック、アリサただ一人だ。未だに謎とされるアリサの能力とはいったい何か? 彼女は二人を、日本を救えるのだろうか!
(つづく)

――次回予告
 絶体絶命のゴーストライト。
 このままではテクノロイドの思うがままだ。
 圧倒的不利の状況、司令部で作戦を練るアリサのもとに、意外な協力者が現れたのだった。
 強力な兵器と起死回生の作戦をもたらした謎の男、彼の名は……。
 次回、『秘密戦隊ゴーストライト』第12話、「FPS! アンプリファイ、RX〜アレックス!」にライトアップ!


【寄稿】♪「のんびり急げ」
※秘密戦隊ゴーストライト エンディングテーマ1(作詞:飛鳥弥生)

タバコ1本吸う間に
数億の命が左右する
秒単位で動いている社会の中では
のんびり過ごすのも楽じゃない

のんびり まったり ゆったりと
いうのは簡単で やるとなったら結構大変だけど
誰かと一緒にやれば どうにかなるさ

なにもかにもを見てみぬフリをすれば叶う平穏を
それで本当にいいのかと疑問に思うともう駄目だ
冷徹非常や無知を決め込んで
知らない解らない関係ないといえる
そんな図太い神経がなければ
とてもじゃないが無理

のんびり過ごすその意味を
考えることは悪くない
自分 友達 知人 赤の他人
のんびり過ごそうとしているのは誰?

赤の他人の のんびりを考える
妙なことだが悪くはない
どこかの誰かがのんびり過ごせる
そんな時間を作ってあげる自分は忙しいけれど
誰かが自分ののんびりを作ってくれるかもしれない

のんびり まったり ゆったりと
いうのは簡単で やるとなったら結構大変だけど
誰かと一緒にやれば どうにかなるさ……

********************

《第1話〜FPS(FREEZE! THE PSYCHO SYSTEMS)》

 個人的なのだが、この数日にちょっとした変化があり、それに付いて書き込みたいのだが、状況が少しは解るように整理しながら記す。

 私にはもともと日記を付ける習慣があった。日記というよりコラムとかエッセイみたいな雰囲気の、いわゆる心象記述ってやつなのだが(「いわゆる」は余計だな)、シャーペン片手にノートに定期的に書いていた。そして数年前にPCを手に入れてからネット環境を手に入れる前まで、この心象記述をワープロ(エディタ)で入力していたのだが、電子メールを含むネット環境により、若干事情が変わった。
 つい数日前に気付いたのだが、私はBBSや電子メールで「第三者に向けて」文字を書いているつもりだったのだが、実はこれ、全て私自身の日記に過ぎなかったのだ。手前味噌で恐縮ながら、なかなかの文才なので一見するとBBSや電子メールに書かれるような、第三者に向けた文面なのだが、そうではないのだ。なぜ日記なのかを説明したいのだが余りに冗長なので、先を急ぐ。

 先天か後天かはともかく、私は精神分裂ぎみだ。昔は神経質なのだろうと捉えていたのだが、昨年末以降、自分が単なる神経質など、とうに超えていることをつくづく実感している。とうとう薬やらアルコールに頼る始末。
 ここでは、鬱{うつ}にしろ分裂症にしろ、私には心理学的、或いは精神病理学的な疾患があるということを確認しておきたい。

 これまでに私が紙と鉛筆、PCなどで綴ったプライベートな文章は、事務手続きのものを除き、全て私自身の「感情日記」である(らしい、と付け加えたい衝動にかられる)。そして、私には精神障害の兆しがある。この二つを合わせると、とても、とても不思議な結論が導き出される。それは――

「私による難解な理屈とは、早発性痴呆患者(=気違い、でも可)の典型的な症例である不適切で不合理な、正常人には無意味な、狂気の発現である」

 私が力を入れて書いた文章を読んでみると解るが、そこに記されているものは一見すると文章で、しかし内容は理解不能で、キーのない暗号文に等しい。それが文字の羅列で、だから文章のようだが、実際は記号に過ぎない。
 難解そうに見えるため何とか理解しようと(第三者が)必死に読み解いてみても、やはりそこから適切な意味を導き出せない。それもそのはず。なぜならそれは、狂人の戯言に過ぎないのだから。

 ここまでは近代科学的、或いは実証主義的な見地だが、ひとたび心理学的、それもユングやフロイトといった理屈を用いると、また違った面が見えてくる。

「私はノアの箱舟で、救済と尊敬の小舟です」
 これは手元のユング書にあった、ある精神病患者の言葉だ。その本の中では、「この一節を近代科学的に見ると妄想や幻覚だが、心理学的にはそうではない」と書かれている。
 つまり、一見すると狂人の戯言に見えるものでも、それ相応の法則なり因果なりがあり、それを発した本人にとっては、或いはその人物を知るものにとっては、意味のある言葉である。
 ただし、この法則や意味は限定されたもので、本人以外にとってはやはり無意味だが、「その人にとっての法則、意味」を第三者が知る事は可能であろう。
 蛇足だろうが、良く知られる心理学、セラピーなどはこの「その人にとっての法則、意味」を丹念に解読することで「その人(の病根)」を解明しようとする立場だ。

 この掲示板を含め、今迄に私が綴った膨大な文字列とは、まさにこれだ。
「箱船? えーと、確か、長さが300キュビットでしたよね?」



《第2話〜霊び師団》
『霊び師団』《宣戦》(2000/02/28)

『くしび(奇び・霊び)』
 霊妙でふしぎなこと。神秘的な力をもっていること。
 孝徳紀「万物の内に、人是(これ)最も―なり」

『しだん(師団)』
 陸軍部隊の一。司令部を有し、独立して作戦する戦略単位。旅団の上に位する陸上自衛隊の部隊の一。
 現在、一三個師団で、五つの方面隊に属し、連隊その他の直轄部隊から成り、作戦の基本単位とされる。
 また師団とは、地域の特性などに応じて、作戦遂行に必要な戦闘機能、戦闘支援機能及び後方支援機能を有し、
地域的・期間的に独立して一正面の作戦を遂行する能力を有する部隊。

 科学・工学技術に基づく貨幣経済的価値観と、半ば強制される農耕社会的協調性、刷り込み故に歪みきった諸氏の精神傾向を憂い、それらの対極にある幻想的で不可思議な能力を、独自の理念に基づき行使することにより現状を打破するべく編成された独立戦闘部隊。
 メディアから発せられる脅迫・洗脳に対し、思想と言語、発言と執筆を武器に、挑む。

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(2000/08/10)
 要約すると、『霊び師団』の敵は、「社会」である。

 周囲は常に程々に平穏。小さな幸せと小さな不幸の連続。
 しかし「何もしない限り、変わらない」のだと知り、それこそが我々の「敵」の手段なのだ。これでは誰も気付かない、大した戦術だ。
 ……だが、『霊び師団』は別である。
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『霊び師団{くしびしだん}』代表の「欄丸{らんまる}」です。
 月日の経つのは早いもので、ここを創設してから既に1年余りが経過しました(2000/02/26現在)。
 さて、実はこれまで、我が『霊び師団(以下、霊び)』のそもそもの創設目的や私の行動原理、さらには「ここは何なのか?」すら明確にはしていませんでした。後述しますがこれは意図的なことでした。

 近々、霊びの大改編を予定しています。
 具体的な内容はおいおいお知らせするつもりですが、これまでの内向方針を外向的に、他者との接触を積極的に行うような方向性を想定しています。
 しかし現時点では前述したように来訪者に対する案内の類はないので、今更ながら、これまでの経緯を交えたうえで霊びの創設目的などを記そうと思います。
 という訳で、この文章は改編後の来訪者に向けられたもので、今の段階でこれを目にする方は極々限られているでしょうが、それは問題ではありません。

《創設の背景》
 そもそも『霊び師団』は私と、姿形の見えぬ第三者との「コミュニケーション」をインターネット・電子メールを通して行うための拠点として作られました。霊びが第三者として想定している(いた)のは比較的若い世代で、一般には十代から二十代、大抵は学生と称される年齢層(精神年齢をも含む)です。

 私如きがいうまでもないのですが、ネット内外の彼、彼女達は潜在的に思想的な問題・不安を内包しています。
 大抵の問題がそうであるように、それらは当事者にとっては深刻で、それを取り巻く他者には他愛の無いという、いかにも歪なものです。

 問題・不安の種類や原因はさまざまですが、それが招く結果というものは殆ど同じで、だからなのか、その願わざる結果(末路)を解消・解決する為の「手段」というものも、殆ど一つに集約されることを私は発見し、しかし大抵の方々はそうだとは知らないということにも気付きました。その「手段」を行使する取っ掛かりが「コミュニケーション」なのです。

 私には先天的に、そういった第三者の諸問題を手際良く解決する「手段」があり、元来の性分である「完全主義と偽善的正義感」も手伝い、それを実行に移そうとした訳です。
 彼、彼女達を取り巻く状況を、それが他人事であるにもかかわらず非常に危惧していた私は「完全主義者」で「偽善的正義感」を持ち、ついでに「せっかち」で「お節介」でもあった訳です。

 コミュニケーションの道具には「物語の執筆」を選びました。
 前述した「諸問題を解決する手段」、我が能力というのは、一言でいえば「思想」です。
 私の持つ揺るぎ無い、そして他に類を見ない鉄壁さを兼ねた思想は、彼、彼女達の抱く悩みを手際良く解きほぐせるほどには体系化されているのです。そして、それを第三者に行使するのに執筆はいかにも好都合でした。
 普通、思想や哲学そのものは難解で、何より退屈ですが、それを親しみやすい物語へ変換しさえすれば接し易く、理解し易くなるもので、これには誰しも思い当たるところもあるのではないかと察します。

《日本だから》
 若干話がそれますが、ここでいう「コミュニケーション」や「思想」という言葉が指すところが即ち「救済」と同義であることは誰の目にも明らかでしょうが、あえてそうだといわず、コミュニケーションと称しているのは、ここが「日本国」だからです。
 この国では「救済」などという言葉は、本人にそのつもりが皆無であろうとも、他者には傲慢と映るもので、それは霊びの創設目的の障害となり、だから「コミュニケーション(=接触)」なのです。こういった暗澹{あんたん}たる事情や、前述の「問題を解決する能力がある」発言に第三者が抱くであろう嫌悪感については、もはや溜め息しか出ません。

《酷い有り様》
 さて、当初『霊び師団』が想定していた活動はこうでした。
 まず私の思想を理解容易な文章である「物語」化した上で霊びに掲載し、それを問題を抱える第三者に読んでもらう。
 読者は我が物語に触発され、抱えていた問題は氷解し、めでたしめでたし。

 活動を始めた頃、私はこの一連の流れを半ば確信し、大した満足感を得ていました。さらに活動を補強するため、別の文学サイトなどに顔を出して霊びへの案内文さえ書きました。しかしです。成果は芳しくありませんでした。
 インターネット経験と執筆活動がほぼ同時期であった当時の私は知らなかったのですが、その頃既に辺りには一見すると霊びと同様の「小説公開ホームページ(WWWサイト)」と「創作小説」がそれこそ腐るほどあり、霊びとそこに掲載された諸物語はそれらと全く同じにしか見えなかったのです。

 勿論最初は「執筆の同志だ」と嬉々しましたが、それはすぐに落胆と怒りに変わりました。ご存知の方も多いでしょうが、ネット上に溢れる創作小説・小説公開HPの質はそれはもう酷いもので、あろうことか霊びはそれら「低レベル」と肩を並べた上で埋もれてしまったのです。
 ちなみに、冒頭の「霊び創設目的表明の意図的な拒否」は、「低レベルサイトとの同一視」に拍車をかけることを回避するが故です。

 創作小説とそれを吐き出し続ける輩の「低レベル」に関しては拙作『本格ファンタジー宣言』とオンラインマガジン『ニル・アドミラリ』、『ニル・アドミラリ・ブラボー!』の一部に詳しくあり、どちらも大した文章量でもありませんので是非ご一読して頂きたいのですが、要約するとそれは、「テレビゲーム作成ごっこ」と「自己顕示欲」という自慰行為そのものであり、いうまでもなく霊びとは微塵も関わりません。
 霊びはさまざまな物語・読み物を掲載してはいますが、文学サイト、創作小説お披露目サイトなどとはそもそも創設理念から違うのです。

《一時敗退》
 その後は落胆と個人的な事情である「鬱{うつ}病」に端を発した薬とアルコールの乱用、更には別の疾患による入院から、霊びの「本来の」活動を長らく停滞させていました。
 それらはここでは全く関係の無い話ですが、鬱病や、それによる精神状態、薬物などに興味のある方は私的掲示板『霊び瓦版』に手記まがいのものがありますので、興味があればどうぞ。第三者向けの文章・話題ではないので、読みやすいとはいい難いですが。
 蛇足ついでで、鬱病や慢性不安、ストレスや不眠などは精神科・神経科で診察を受け、抗うつ剤や抗不安剤を使えばあっという間に解消し、それらの服用には世間一般で囁かれているような副作用などは一切ありません。この辺りの事情は書店で専門書を読めばすぐに納得頂けると思います。閑話休題。

 冗長でしたが、2000/02/26現在の『霊び師団』の経緯は大体上記のようなものでした。


『これからの『霊び師団』』2000/02/26

《6》
 以下は改編(予定)後の『霊び師団{くしびしだん}』についての解説であり、不特定多数の来訪者各位に向けた文章です。

 その前に注意を。
 サーチエンジンの戯れなどによりここへ「知らずに」「何時の間にか」「計らずも」「何となく」「偶然」辿り着いた方がいらしたら、今すぐに退出願いたい。
 というのもここは「『霊び師団』を知る方」「『霊び師団』を目指してきた方」の為のサイトであり、前述のような部外者に対する実用情報などなく、たとえあったとしても提供を拒み、第一こちらはそんな庶民諸氏に興味などは微塵も無く、いってしまえば迷惑です。
 庶民諸氏の暇を手際良く浪費してくれるサイトは国内だけでも無限にあり、是非そちらをお勧めしたい。さようなら。

 改めまして、欄丸です。
 改編後『霊び師団』についてですが、今後の霊び{くしび}は「コミュニケーション機会の確立と充実」に、より一層力を注ぎます。何故そうするのか、具体的に何をするのか、それを解説します。

《7》
 実生活と、浅いインターネット・電子メールなどの経験から強く感じたことがあります。
 それは皆が「人間関係(交流)に飢えている」にも関わらず「警戒するがゆえにそれを満たせないでいる」ことです。場所が場所(ネット)ですから以後は実生活の話は省き、ネット上の事情にのみ言及します。

 前段「これまでの『霊び師団』」にもある通り、当初霊びは「小説公開サイト」の様相を呈しており、私の活動もまた「創作小説作家」然としたものでした。具体的には、大手文学サイトに我が物語を転載し、そこの掲示板で執筆談義を交わし、感想メールを相互に交換する、などです。
 会話の流れから別のサイトへ出向くこともしばしばあり、また、私信に近いようなメール交換に至ることも何度かありました。それら「他者との交流」は、それまでに未経験だったこともあり大変に有意義で、何より楽しいものでした。

 しかし、そういった交流を続けるうち、私と彼、彼女達には「微妙な違い」があるように感じ始め、その違和感は日に日に増して行きました。
 後に気付いたその違いとは「交流に至った経緯」でした。

 私のそれは「目的達成の手段としての交流(対話)」で、しかし他者は「交流のための交流」らしかったのです(です、と断言しても良いのですが一応……)。
 つまり私は例えば「私の思想を伝えよう」という目的のために常套手段としてコミュニケーションを計っていたのですが、他者は「お話がしたかっただけ」ということです。これは一見すると些細な違いなのですが、訪れる結果に大きく影響しました。

《8》
 他者の行っていることが「交流のための交流」「お話がしたかっただけ」だと気付いたのは、掲示板やメールでの会話の内容からです。
 議題がころころと変わる、無関係な話題が突然出てくる、変わった無関係な話題が盛り上がる、といった傾向がどの掲示板にも、どのメールにも見受けられ、それらが私に、彼、彼女達は「お話がしたいだけ」だと気付かせたのです。

「警戒するがゆえ〜」については、掲示板などでは率先して新たな話題を振る人が極端に少なく(というより殆どが管理・運営側のみ)、また険悪さを極端に嫌い「議題」の方ではなく「険悪さ」を解決しようと尽力する傾向、さらには実社会などで見られる日本人的発想の「建前」や「挨拶」を「ネチケット」と称して奨励・実践していることから導き出されました。
 しかしこれが前述の「お話をしたい」を阻害することなどお構いなしなのは微笑ましくもあり、また奇妙でもありますが。

 知った風なことを綴りましたが、これが(実用・企業を除く)大方のネットの現状であり、既に実感されている方も少なくはないと思います。

《9》
 ですが私は、上記のような現状を批判しているのではなく、哀れんでいるのです。またもや傲慢ないいようですが、そんな些細なことは気にせずに読み続けて下さい。
 皆、交流を心底望んでいるのに、その有効な手段を知らず、しかもお互いが警戒する余り、結果として求めている交流が出来ないでいるという現状、これを哀れんでいるのです。

 そして、ここからがようやく本題なのですが、もしかしたら私や『霊び師団』がどうにかそれらを解決・打開できるのではないだろうか、彼、彼女達の「飢え」を解消できるのではないか、そう思った(或いは気付いた)のです。何故か? というのは愚問ですが、あえていうなら「詐欺師に匹敵する文才」と「理路整然とした傲慢さ」、ついでに「光速思考」と「バリエーション豊かな多重人格」ゆえといったところでしょうか。
 これらは全て執筆経験から明確に自覚したものです。

 もっと砕いていうと、(客観的に)私なら彼、彼女達を満足させる「対話」が行え、つまり素人セラピーまがいのことが出来るだろうということです。
 さらに都合の良いことに、私の人格というのは一般的価値観に照らすと「良い人」であり、こういった行為は決して彼、彼女達を「騙している」ことにはならないのです。それは善意、或いは正義(ドン・キホーテ的と解してもらって結構)に近いものですから。

《10》
 さて、これらの実践には掲示板と電子メールを活用します。
 ここまでを読まれたのなら説明は不要かもしれませんが、私の行おうとしていることに装置・電子技術の類は無関係で、要点はあくまで「そこ(それら)で行うコミュニケーション」です。
 極論すれば、言語(意思)を伝達できればモールス信号でも何でも良い訳です。

 が、情けない話ですが、これを「具体的に」どうするかの詳細は未だ検討中です。恐らく「ええい、ままよ!」と強引に事を起こすでしょうが……。
 ともかくまずは掲示板『戦略技術研究所』に色々な方をお誘いし、また個人HPとの相互リンクを実現し、文学色もある訳ですから寄稿を募ったりと、このあたりから始め、ついでに私自身が他のサイトの掲示板に出向いたりもしましょう。

《11》
 うやむやで恐縮ですが(笑)、もしも上記のような『霊び師団』の方針に共感・賛同する酔狂な方がいらしたら、是非「乱入(掲示板に書き込んだり、メールを送り付けたり)」して下さい。変ないいかたですが、どうせ匿名性の強いインターネット、逃げ出すのは簡単ですからもう遠慮なくどうぞ。

 と、これをいい忘れると大変な誤解を生んでしまいます。
「交流を欲している」のは私自身も同じでしょうし、予定している活動を私は「楽しむ」つもりです。つまり、お互い対等ということです。
 ついでに、ここまでに綴ったことが何時まで経っても全く実現しなかった場合は、そうですねぇ、ネットから足を洗って作家でも目指しましょうか(笑)。

 最後に。
「大衆」は無色透明・無味無臭、「個人」は千差万別・十人十色。大衆が「大勢の個人」であるにも関わらず、何故それは無色透明なのか。貴方は「大衆」ですか? それとも「個人」ですか? 私? それは勿論「私」に他なりませんよ。

 それでは、ご機嫌麗しゅう。『霊び師団』欄丸でした。


《第3話〜らぶらぶランデブー♪》

 人間、素直が一番……なんて誰がいったんだ? ホント、昔の奴等は無責任だよ。
 あたしはね、素直な方なんだよ、実際。
 ひねたところがないとはいわないけど、でもそれを自覚して、なんと直そうとも思ってる。なかなかできないでしょ?

 悪いところがあって、それを認めて改善しようとするなんて、素直な人間じゃなきゃできないよ。
 おっと、脱線した。今の世の中、素直じゃ駄目さ、実感だね。
 お陰であたしはクビ、今や恐れも知らぬプーって訳。

「鳩羽、お前、自分を何様だとおもってるんだ?」
「はぁ、お釈迦様ってとこですね」
「そういう人を食った、偉そうな態度が良くない、そういっているのが解らんか?」
「お言葉ですが、あたしは偉そう、ってんじゃなくて、偉いんですよ。ま、ある面ではと断った上でですけど」
「はん! よくもまぁ。俺よりは賢い、そう聞こえるがね」
「ま、少なくとも……」
「もういい!――」

 ……で、クビ。なんて酷い!
 聞かれたから答えた、ただそれだけで解雇だなんて人権問題だよね?
 でもまあ、未練はない。次の職を見付けるまで食いつなぐくらいの蓄えはあるし、そろそろリフレッシュ期間をとらなきゃと思っていたところだし。


《第4話〜ジオプトリー・マキシマム》
《連載》フリークス『ジオプトリー・マキシマム』★246 WHITESNAKE
欄丸(オフィスみさき所属、三代鬼徹担当)

『人間的人類論』
著=Doug Aldrich&Reb Beach
訳=欄丸

○目次
・総論
・再考「戦争の理由、知識の洗い出し」
・資料「国とは」
・結論その一「欲求」「外部情報の的確な処理能力の欠如」
・結論その二「認識不能」「推論による類似情報への変換能力の不足若しくは欠如」
・結論その三「異形存在の全面否定」「脳の情報判断基準の未発達性・進歩の停滞」
・あとがきにかえて

○総論
 戦争は無知な人間が起こす。
 自分や自分達にどれくらいの物質資源(食料等)が必要か判断できず(外部情報の的確な処理能力の欠如)、目で見たものをそのままの姿でしか認識できず(推論による類似情報(経験済情報)への変換能力の不足、若しくは欠如)、知らないものはむやみに恐れ(脳の情報判断基準の未発達性)、もっとも効率的な手段に乗り換えられない(進歩の停滞)、これが「無知」でなくて何だと言うのだろう。
 いわずもがな「無知」の「知=知恵」はあくまで「人間的」なものの事であり、思想や感情など人間特有の、他の生物とは共有していない、故にそれに優劣など存在しない「根本的本能を除く」脳の活動現象の結果。
 以下に私が行き着いた思考実験の過程を示す。

○再考「戦争の理由、知識の洗い出し」
 何故、戦争が起きるのか考える。
 戦争の目的をきちんと考えなければ、その戦争は終わらない。戦争とは手段、過程、状態でありそれ自体には特別な意味はない。
 例えば領土が欲しいとか、思想の異なる人種を自分側の思想に変える為。防衛の為のものは簡単で、外敵からの脅威を取り除く為である。

 では、なぜ戦争の首謀者はそれを行うのか。それには「国」と言うものを考えなければならない。
「武力による国家間の闘争」、これが関係文献での戦争の解説で、意味不明なので自分で考える事にする。

○資料「国とは」
「国に二君無し」一国の統治者は必ず一人でなくてはならない。
 国とは「古代から近代までの行政区画」……意味不明なので角度を変える。
「国家」とは「一定の領土と、その住民を治める、排他的な権力組織と統治権とを持つ政治社会。近代以降では通常、領土・人民・主権がその概念の三要素とされる」と、関係文献にある。
 また、同文献「国家主義」と言う項に「国家を人間主義の第一義と考え、その権威と意志とに絶対の優位を認める立場。全体主義的な傾向を持ち、偏狭な民族主義・国粋主義(?不明)と結びつき易い」とある。

 調べていると時間がかかりすぎるので、以降は前述の資料からの推論とする。
 注目は「排他的な」と言う部分である。これは自分の国家(国でも可)と別の国とを区別して初めて可能な考え方である。その区別の仕方こそが重要。
 二つの国があると仮定する。もし、その二国が全く同じだった場合戦争は起こり得ない、若しくはきわめて起こりにくい。
「同じ」とは人民の外見・思想・言語等、またはその領土の経済力や気候的条件等が類似若しくは酷似していると言う意味。
 考えられる戦争(主に侵略戦争を指す)の動機の一つは「生命維持への欲求」だと思われる。

○結論その一「欲求」「外部情報の的確な処理能力の欠如」
 生物(ここでは主に哺乳類を指す)は食料・生命活動のエネルギー源や衣類・燃料などの物質資源が豊富にあれば自身の生命危機を回避できると判断する。
 またそれらを奪われたり、直接的に生命を危機に陥れる存在を極端に恐れる。
 すべて「本能」と呼ばれる、生物の情報処理プログラムである。本能で支配されている活動には基本的に「上限」は存在しない。

 手元にパンが一欠あれば、今現在の自身の生命維持は確実に可能だが、明日になればそれはどうかは確かではない。だからといって小山ほどパンがあったとしても人(や他の生物)はやはりもっと多くの量を欲しがる。そんなに必要かどうか、全てを食べきれるかは問題にはしない。
 少ないと困るが、多くても困りはしないと言うきわめて単純な発想である。
 ここでの「パン」は別の物に言い換えても可、例えば「貨幣」「領土」等。

「欲求」、これが「戦争の理由」の第一の結論。
 領土の拡大や肥沃な土地を求めての戦争がこれに当たる。

○結論その二「認識不能」「推論による類似情報への変換能力の不足若しくは欠如」
 第二の結論の前に補足説明を。
 人間にとって視覚情報・聴覚情報は、他のものに比べて非常に重大かつ決定的要素である。基本的にはこれらのみにより人間は外界を捕らえているので。

 ここで二人の人間を仮定する。
 二人は外見や言語、思想や生活習慣が全く異なり、お互いの意志を伝える手段はあるもののそれが遠回しな、ひどく間接的なものだとする。
 果たした彼等二人は「同じ人間」と言えるのだろうか。

 もちろん生物学的区分によれば二人の差などほぼ無い。
 しかし生物学的区分とは人間と言う種と、別の種(ここでは主に哺乳類)を便宜的に言い分ける為のものでしかない。「人間的」に考えれば彼等二人は全く異なる存在なのである。
 他を視覚情報・聴覚情報により自分と同じか異なるか、異なるとすればその差がどの程度かを比べる。これまでの経験情報(認知学で言うスキーマ)による差の埋め合わせが不可能な場合、対象は「判断不能な別の生物」と認識される。
 自分とは異なる「見た事もない」生物は「自身の生命を脅かす恐れ(可能性)のある存在」と認識され、それは逃避または攻撃の対象となる。

「認識不能」、これが第二の結論。
「黒人迫害」「未開地の原住民虐殺(インディアン等)」がこれに当たり、その大規模なものがいずれ戦争へと結びつく。

○結論その三「異形存在の全面否定」「脳の情報判断基準の未発達性・進歩の停滞」
 子供の喧嘩と国家間戦争は本質的には同じと言える。
 前者が直接的なのに対して後者が間接的、利害を被るのが争いの当事者かそれ以外の人間かの違いでしかない。
 統治者とは個人のかわりに喧嘩をしてくれる者に他ならない。

 人間集団の巨大なものが国家であり、人はそこに統治者を置く。統治者は人民に平穏を与えてくれるであろう者が当然選ばれる。
 または、自分に平穏を与えてくれる具体的、抽象的な力を持った人物に集う集団が国家となるともある。
 ここで、自分の国家と異なった方法で、個人の(人民の)平穏を得ている国家があると仮定しよう。例えば武力と信仰、経済力等の違い。

 武力国家はそれこそが平穏を得る為の最適手段と考える集団であり、彼等はそれ以外の手段を認めようとはしない。各自がそれが他に比べ最適と判断したからこそ集っている。認めてしまえば、彼等が拠り所とする「武力」の正当性(最適性)が根底から崩れるのだから当然の事。
 自分達は武力こそが最高の手段だと信じたからこそ集っていたのに、それを否定されてしまえば彼等は拠り所を失いかねない。

 そこで皆が別の、例えば信仰集団に乗り換えるだけの思考的柔軟性があれば、そもそも戦争など起こらない。または他はともかく自分達はこれで満足、事足りていると思えるほどの精神的許容があれば同じく戦争など起こらない。

 これは、前述の「欲求」と反していると私などは感じるのだが、つまり「最善の方法が他にあるのならそっちに乗り換える」のは自然で当たり前なのに、大多数の人間は「自分と異なる者を無くす」事を選び「自分を異なる者に変える」事は決してしようとしない。
 これは最も効率的で楽な手段(と判断する)を選ぶが故だろうと思われる。
 自分が変わるより、別対象、相手を変えてしまったり消してしまった方が手っ取り早いと考えるのだろう。
 短絡極まりない。

 結論その三は「異形存在の全面否定」とでも言えばいいのだろうか。

○あとがきにかえて
 かなり以前から理解していたつもりだったのだが、文章化により改めて「私のような者以外の」人間の思考過程の単純さに笑いすら起こる。
「人間こそ万物の霊長」等と言われていた時代が懐かしく感じる事すらある。

 今日では「人間は万物の霊長などでは決してない」と声を高らかに宣言する事が知性派の常套手段となりつつあるが、彼等とて行き着く所は彼等の軽蔑する連中と大差無い事はそういった「自称知性派」の言動を見れば一目瞭然であろう。
 彼等にとって、分厚い学術論文を読み最先端科学をモチーフにした小説や映画を見る事は「孔雀の羽」の代価であり、決して「不足情報の補充」ではない。まれに「知的好奇心」と言い方を変えてみる者もいるが、それがただ単に「角度の僅かに異なる表現」でしかないと伝えてみた所で理解できる筈も無い。

 現在学会で最も偉大で高名な人類学者、斉藤晶氏(註)の名言「使わない知識に価値はない」は彼等には到底理解できない言葉らしい。

 1998年4月3日ハイアイアイ群島、木漏れ日の指す研究所にて

(訳者註、室蘭工科大学名誉教授、斉藤晶氏は1998年4月4日に脳不全により死去されました。享年98歳。)



《第5話〜イミテーション・ハート》
《第6話〜オン・ザ・ロック・オン》
《第7話〜スニーカーズ》
【寄稿】♪「スニーカーズ」(作詞:飛鳥弥生)

退屈な日常なんて言葉があるが
日常を退屈にしてるのは
自分自身なのさ
3歩も歩けば刺激だらけの世界
その刺激に気付かないのは
自分自身なのさ

つまらない日々だとかくだらない世界だとか
くだらない理屈をこねる時間があったら
お気に入りのスニーカを履いて外に出よう

周りがみんな退屈な日常を過ごしていると
気付けばそれで一歩前進
後はやりたいことを
やりたいようにやればいい
たったそれだけのこと

簡単なことを難しくしているのは
首から上の重たい頭
刺激的な日常をくだらなくしているのは
首から上の重たい頭

だったらそれが動き出す前に
お気に入りのスニーカーでダッシュだGO!


《第8話〜前を向いて走ろう》
【寄稿】♪「前を向いて走ろう」(作詞:飛鳥弥生)

あれがやりたいこれがやりたいと
いつもうるさいアイツ
やりたきゃ勝手にやればいいのに

どこかの誰かが邪魔をするから
やるにやれないと愚痴だらけ
いうのはタダだと誰かがいったが
それを聞かされる身にもなって欲しい

ウダウダと前置きする前に
まずはやってみようぜ

それでダメなら愚痴でも何でも聞いてやるが
やらずにダメだといわれても
耳をふさいで実際やってる奴のとこに行きたくなるのさ

ダメで元々ならとりあえずやっちまえ
どこかの誰だとかどうでもいいから
とにかく一度やってみよう

一歩も進まず愚痴だけだなんて
場末の飲み屋じゃあるまいし
上じゃなくて前を向いて走ろうぜ
ぶつかったっていいじゃないか

ウダウダと前置きする前に
まずはやってみようぜ

前を向いて走ろう
前を向いて走ろう
どこかに辿り着くまで


《第9話〜放浪艦隊に奉げる鎮魂歌》
【寄稿】長編『放浪艦隊へ捧げる鎮魂歌(仮)』
  欄丸 1999/12/18

《粗筋》
 近未来、遂に人格・記憶を素子配列として外部に保存する技術が確立した。既に人間のあらゆるパーツは生産可能であり、加えて脳髄もまた臓器移植の対象となる。発達した有機工学は〈合成人間〉と呼ばれる人造生物を産み出し、苛酷な労働の全てを彼ら合成人間が担うようになると、人類は不老不死と桃源郷をいちどきに手に入れ、長らく宴に明け暮れた。その幕を引いたのは、突如系外より襲来した生命体〈ヘッダー〉だった。
〈ヘッダー〉は合成人間を人類の呪縛から解き放ち彼らを戦兵として地上を制圧すると、程無く姿を消す。後に残ったのは焦土、大勢力の合成人間、そして脅え暮らす人類であった。一転地獄と化した地上での両者の抗争は、人類の圧倒的劣勢のまま続いていた……。

 元防衛軍の高級将校リッパーは単身合成人間と戦いつつ、同胞オズを探し求め各地を放浪していた。〈ヘッダー〉からの干渉を免れ、唯一人類の側に付いた合成人間オズは、他には無い特殊能力『テレパシー(心眼)』を持っていた。
 合成人間と人類との戦局は彼の発見にかかっている。テレパシーによりそれまで謎だった『解放された合成人間の行動原理』を解明し、そこでようやく人類は彼らと対等に戦えるのだ。

 流浪の果てでリッパーは、『オペレーション・カウンター』と呼ばれる対〈ヘッダー〉戦の際、オズが戦死していたことを知る。そして当時、同じく重傷を負ったリッパーに彼の脳は生体装置〈プラム(副脳)〉として極秘裏に移植されていたのだった。プラムにはオズの人格と能力が残り、テレパシーは本人すら知らぬ間にリッパー自身に受け継がれていたのだ。
 シノビファイター・ジュウゾウの助言によりテレパシー能力を開花させるリッパー。合成人間の行動原理、それは生命の叫び、嘆きであった。物質存在の根本に対峙したリッパーは……。




《第10話〜コミュニケーションズ・ハイ》
【寄稿】♪「コミュニケーションズ・ハイ」(作詞:アリサ)

具現化された思想 言語を用い 多くを深く語り合い
「時間と価値観」を共有することこそ 人間の求めあうもの

求めるものを単なる肉体的接触
性欲だと勘違いするから 世の中のあらゆる誤解が生じ
退屈で品の無い人間と 彼等が構成する社会が出来上がり
我々にとって住み難い餓鬼界と化してしまうのだ

思想の共有 それは即ち精神的融合であり
あらゆる感覚 視覚・聴覚・触覚などのうちでも
極上の接触手段といえる

具現化された思想 言語を用い 多くを深く語り合い
「時間と価値観」を共有することこそ人間の求めあうもの
コミュニケーションの行き着く
辿り着く頂点にして 究極の目的なのである



《第11話〜欠片に宿る勇者の魂》
【寄稿】♪「桃源郷〜パラダイス〜」(作詞:欄丸)

時間は無限で人は
死なず友達は永遠に友達なのだ

友と人気とお金に価値があり
楽しく見えれば幸せな国
ここは桃源郷であり
天上界でありお伽の国だ

夢を夢見て願って祈る
それは素敵なファンタジー
未来は未来永劫、未来であり続け
決して訪れない架空時間

若者はいつまでも若く
年寄りは年寄りとして生まれる。
目醒めぬ眠り、眠れぬ夜
なんて素晴らしいのだろう!

時間は無限で人は
死なず友達は永遠に友達なのだ

友と人気とお金に価値があり
楽しく見えれば幸せな国
ここは桃源郷であり
天上界でありお伽の国だ


【寄稿】♪「レッツ・ゴーイング・マイウェイ」(作詞:アリサ)

闘いは無意味だ
それがたとえ正義の闘いであっても
人は変わらない
意思は全て無意味
事象に正否などなく
悪意も善意も同じものだ

人に罪があるとしても
それを含めて人であり
たとえ空の青さが罪だとしても
空はいつまでも青いままだろう

希望も絶望も、悲観も楽観も
苦しみも悲しみも、あらゆる全てを許容する強さと
そして優しさこそ、私が求めるべきものであり
そうするべきだと、閃いた

風の囁き 森の息吹 惑星の微笑み
私を呼ぶ声が聞こえる
考えるのはもういいさ
荷造りは終わっている
さあ、冒険の始まりだ


【寄稿】♪「イッツ・クラージュ(It's courage)」(作詞:アリサ)

正義も悪もなく 勝利も敗北もない
私は私であり続ける為に 戦い続ける
それは空しくとも 決して無意味ではない

勇者とは 勇気を持ったもののことではなく
勇気は誰しもが秘めているのだと
気付かせるもののことである

問題なのは勝利でも敗北でもない
それは勇気に気付くことだ
夢へと繋がる勇気に気付くことだ

戦いに疲れ果て うずくまるとき
誰しもが持つ 小さく輝く欠片
それは勇気だと気付くことだ


【寄稿】♪「だから「今」なのだ」(作詞:欄丸)

あれで終わったなんて
あんた ちいとばかし
楽観的に過ぎるんじゃあない?
そんなに単純じゃあないのよ
世界の命運なんてものは

だから「今」なのだ
明日 生きているであろうことは確信できるが
1年後どうなっているか 私には解らない
後悔するのはウンザリだし
無抵抗のまま死ぬのも御免だ
ならば、やるしかない
それも「今すぐ」に

あの時に君と語り尽くし
挙げ句にボロボロになって倒れて
もう10年も経過している
周囲は相変わらず程々に平穏
しかし「何もしない限り変わらない」のだと経験から直感し
また、それこそが私の「敵」の手段なのだと再確認する
なるほど……誰も気付かない訳だ

あれで終わったなんて
あんた ちいとばかし
楽観的に過ぎるんじゃあない?
そんなに単純じゃあないのよ
世界の命運なんてものは

だから「今」なのだ
昨日でも明日でも過去でも未来でもない
思い出でも夢でも希望でもまい
肝心なのはこの瞬間なのだ


【寄稿】♪「欠片に宿る勇者の魂」(作詞:欄丸)

ポップミュージック ジュニアノベル 文学小説
漫画 アニメ 映画 ゲーム
どれもにかすかな疑問を抱いていたが
その正体が遂に解った

苦悩を訴えることが出来ない人がいる
吐き出したい思いを言葉に出来ない人がいる
それは弱さだと植え込まれ 嘆くことすら出来ない人がいる
だがしかし それを「代弁」することが救済なのではない
代わりに訴えることが正義なのではない、決して

――この世の醜さを暴きに来たんだ
暴く「だけ」では仕方がないのだ
悪の所在を明かす「だけ」では 何の解決にもならないのだ
何故こんな簡単なことが解らない?

――人は所詮孤独なのだろう 寂しい存在なのだろう
そうかもしれない
ならば どうしたら良い?
どうすれば良いと あなたは云いたいのだ?

溢れる嘲笑 抗えぬ罪
充ち充ちた悪意に終止符を打つべく
救いを求める声により我はこの地に降り立つ
浅はかな者達よ 我が刃の錆と化し 塗り重ねた愚行
を今こそ振り替えるのだ!

欠片に宿る勇者の魂!
その秘めたる力とは?
さあ行け! 剣を右手に 正義を左手に!
闘いは今 はじまったのだ!!

我が目は真理を見詰め 我が耳は嘆きを聴く
我が手は絶望を絶ち 希望を再び芽生えさせる
我が剣は邪を滅する光 我は力 我は正義

欠片に宿る勇者の魂!
その秘めたる力とは?
さあ行け! 剣を右手に 正義を左手に!
闘いは今 はじまったのだ!!


《第12話〜イタリアン・シェフ》
【寄稿】♪「イタリアン・シェフ」(作詞:飛鳥弥生)

ペペロンチーノの素朴な味で
シェフの腕前まるわかり

濃厚なカルボナーラ
肉厚なボンゴレビアンコ
黄金色のポモドーロ
どんなに美味しい具材でも
素敵なレシピはシェフ次第

にんにく 赤唐辛子 オリーブ油(オイル)
塩と粗挽き黒コショウ
カペリーニは細すぎるから
スパゲッティーはやっぱりフェデリーニ

オリーブ油とニンニクを強火にかけて
香りがたったら赤唐辛子
ゆでたパスタをザルにあげ
塩とコショウでサッと炒めて はい完成

ペペロンチーノを極めれば
今日からあなたもイタリアンシェフ
詳しいレシピもあるけれど
味見とさじ加減で魔法のように……


《終章〜鋼の心》
【寄稿】♪「鋼{はがね}の心」(作詞:飛鳥弥生)

いつかどこかで出会った二人
言葉も顔も違うけど

君がもし 楽しいのなら
僕もきっと 楽しいだろう
君がもし 悲しいのなら
僕もきっと 悲しいだろう

宇宙{そら}の外れの小さな街で
静かに渡る淡い歌声
僕がまだ小さい頃
君はどんな歌を口ずさんでいたの

いつかどこかで出会ったら
君の歌を聴かせて欲しい
君の声を聞かせて欲しい

いつかどこかで出会った二人
言葉も顔も違うけど

君がもし 寂しいのなら
僕が行くよ 今すぐにでも
君がもし くじけそうなら
僕が行くよ 今すぐにでも……


(おわり)

《連載》気ままにコラム『イミテーション・ハート』★232 I.M.FOX HOUND
  アリサ(ドラム&アコースティックギター、過食症) 2008年 12月 24日 15時 31分 10秒
 友達の仕事先の対人関係が非常に複雑で、どうにかまとめたいと思っており、何か使える資料はないものかとあさっていたら、良いものが見付かったので、それを使って友達の状況を整理してみる。

・友達〜イーサン・ハント
 I.M.Fスパイにしてチームリーダー

・ジム・フェルプス
 I.M.Fリーダー

・キトリッジ
 CIA職員→FBI長官

・ハンナ&クレア
 I.M.F.一員、実働

・クリーガー
 元I.M.F、パイロット

・ルーサー
 元I.M.F、ハッカー

・クレア
 I.M.F.一員、諜報

・マックス
 武器商人、会計

「人物関係図」


 ハントの仕事風景。



 こんなところだろうか。

《連載》えせエッセイ『らぶらぶ・ランデブー♪』★661 ゴーイングメリークリスマス
  鳩羽美咲(ガンス、弓、和道一文字(ストラトキャスター(ロック属性))) 2008年 12月 24日 03時 30分 13秒

 やほ、鳩羽です。
 メリークリスマス……イヴ? ん? どんな掛け声で祝うんだっけ? ま、いいや。
 エンドレスなMHとかやってると、時間なんてあっというまで、夏休みでMGS4とかPS3とかあれこれから気が付けばクリスマス・イヴて!
 ドびっくりだよな?(同意求めるな)

 MHFがほったらかしで、シーズン4.0にしたらクリスマス系イベントでもありそうなんだケド、MHP2あるのにMHFってのも時間勿体無いから、フロンティアは放置してまふ。
 んじゃMHP2が進んでるかってーと、実は全然進んでませーん。
 前にもちょろりと書いたケド、MHP2やってるより、ストラトで遊んでるほうが楽しいのよ、マヂで。

 MHに限らずゲームって経験値があるじゃん?
 システムになくても、プレイヤーが操作に慣れるとかで、デジタルかアナログか両方か、とにかくEXPが溜まるのよ、ゲームやってると。
 それと全く同じ現状がストラト遊びで発生してんの!
 未だにコード表とか譜面とか無視してて、サーもやってたケド、チューニングだけ本を読んでガッチリ頭に入れて、アナログで出来るようになってて、でも資料とか教本は一切無視!

 物凄く省いて砕いてるジャカジャカ(ウンジャマ・ラミーのZO−3教本)でさえ、読み飛ばしで、今ハマってるのはアンプで好みの音を作ることと、それでパワーコードCとA? 何か二つ使ってジャカジャカと、Fm7だけのジャカジャカ。
 んで、またまたドびっくりなんだケド、こんだけで「曲っぽいもの」になってんのよ、マヂマヂですよ?

 アリサちゃんも2曲作ってるらしいから、欄丸のロックバンドFREEDOMって、オリジナル曲の原型がもう3つもあるのよ!
 歌詞はね、飛鳥さんじゃなくても、GWって文章関係者の集まりだから誰でも作詞可能だから、ヴォーカルさえ決まれば、もう本格的に動ける手前なのだ!
 あ、でも、やっぱ誰か一人、譜面を読み書きできないとダメだから、本格的ってのは言い過ぎだな。
 もうすぐ最初のイベントボスと戦うぜ! みたいなところか?

 メリークリスマス、鳩羽でした。

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