4月最終週−24日(土曜日)から30日(金曜日)

「歌」と内容は必ずしも関連していません(笑)



4月24日
花びらの 淡き色さえ忘ればや
胸に残りし 想いのその果て



季節は移って行く

当たり前なのだけれど
日記が途切れていたことで
いつもの年よりなにか実感してしまった。

まだ蕾さへ見ることのなかった桜が咲き
そして、舞い散り
今は強くなってゆく日差しに淡い陰を落とし、
その下には、あれだけ日溜まりを探していた
猫達が、涼しげに昼寝をしている。

花の名残は
駐車場に置き去りになっている
GPZ400の
小さなカウリングに貼り付いている
ひとひらだけになった。

ひとひらの花びらの見た現世は
どんなものだったのだろう。



4月25日
名残さえ 留めしことも あるらんや
時 刻むるも 知る人ぞなし


お客様が、腕時計を持って来て下さった。

と言ってもプレゼントじゃなくって
一月ちょっと前に、脱衣籠
に洋服をいれられた時に
前のお客様の忘れ物が紛れ込んでいたらしい。

すぐに連絡は頂いていたので
フロントにもお話はしていたのだけれど
「なくした」
っていうお客様は現れなかった。

けっこう使い込んだ時計だったのできっと
持ち主様と沢山の時間を過ごしただろうになぁ。

ちょうど別れの時期だったのか

それとも
「ソープで忘れたんじゃ出てこない」
って思われたんだろうか。



4月26日
花々の 今日も咲けるや かの家に
戻ることなき人を待ちつつ


私のアパートから駅へと向かう道の角に
いつもとても綺麗にお花を咲かせているお家があった。

四季に絶えることなく
プランターに植えられている小さな草花は
毎日私の目を楽しませてくれていた。

今のお家へ引っ越して来て
夏が来ると二年になる。

朝早く駅に向かうと
上品な50歳前後の奥さんが
お水をあげていて
いつか、黙礼をする間柄にはなっていた。

私が窓辺にお花を植えるようになったのは
そのお家のお花達が、いつもとっても元気で
私を励ましてくれるような気がしていたからかも知れない。

年が明けてから
お花が少しづつ、しおれていて何か気にはなっていた。
まねをして植えてみた、うちのビオラとノースポールは
元気に咲いているのになぁ・・
そして春の花は植えられる事なく
プランターはがらんとしていた。

そのお家に「喪中」の札が貼られていたのは先月の末だった。
町内会から連絡があって、私もご焼香に伺った。
浅い御縁だったのだけれど
私は花々に楽しそうにお水をあげていた奥さんの笑顔を思い出して、
とってもとっても悲しかった。

今日の朝、プランターに松葉ボタンが咲いていた。
そして、旦那さんがお水をあげていた。

私たちは、視線を合わせて、軽く黙礼をした。



4月27日
一筋の 髪のかかりし その頬に
産毛のひかり きみの見し夢


用があって、通学時間帯の朝の電車に乗った。
窓から差し込む光は、柔らかく淡い。

襟に1年生の記章を付けた
綺麗な顔をした高校生の女の子が
後ろのガラス窓に頭を預けて
大きな口を開けて眠りこけている。

でも、短いスカートの膝はキチッと閉じていて
膝の上にはカバンが置かれ
その上には
「初めてのホームページ作成」
っていうムックを、キュッと握った
桜色の爪が眩しい。

きっと遅くまでネットで遊んでたんだね。
楽しいホームページが出来て
色んな人と友達になれるといいね!

だれかが窓を少し開けて
柔らかい髪が風に巻かれて
頬にかかる。

そこに輝く産毛の数よりも
これから、たくさん楽しい事が
待ってるんだよね。

横浜駅について
慌てて飛び起きたその女の子は
前に立っていた私にペコリと礼をして
降りていった。

化粧をいつもしている私には、
頬の産毛はない



4月28日
襟元の 少し黄ばみし Yシャツも
美しきかな 妻の手を引く


急ぎ足で駅に向かっていると
なにやら人の流れが滞っている

後ろから見るとお年を召したご夫婦が
一歩づつ道を踏みしめながら
手をつないで歩いていらっしゃる。

旦那様は背広を召していらっしゃるし
奥様も淡い色のスーツを召されているようだ。

旦那様は、追い抜いて行く方に
短くだけれどはっきりした言葉で
「すみません。妻が足が悪くて」
とおっしゃっているのが聞こえた。

横まで来て私は正直に言って驚いてしまった。
お二人とも70才はとうに超えているだろう。

奥様が身体がご不自由なようで
片手には杖を持ち
片手でしっかり旦那様の手を握って
小さな声で
「ありがとう、ありがとう」
とつぶやきながら歩いていらっしゃる。

旦那様は
「大丈夫、大丈夫」と声を掛けながら
手を引いていらっしゃる。

久しぶりにどこか少し晴れの場へ行かれるのだろう。

背広もスーツも手入れが行き届いていて
靴もお二人ともピカピカだ。

ただ、旦那様のYシャツは
のりが利いてピシッとしているのだけれど
汗で襟が少し黄ばんでしまっている。

きっとご自分一人で歩かれるだけでも
お疲れになるはずだものなぁ・・・

それでも、お二人でお出かけになられるんだな
と私は一人で納得して

「ありがとう、大丈夫」

と呪文の様に唱えながら
階段をかけ昇って電車に乗った。



4月29日
両の手に 掴みし乳房の温もりに
今はまだなき 吾子を思わん


今日は、久しぶりの祭日のお休みだ。

みんながお休みの日に休めるってのが
とっても嬉しかったりする。

古いお友達と待ち合わせをして
お買い物に行ってきた。

今のお仕事を始めてから、どうしてもお友達と
疎遠になってしまいがちだ。
最初は、なんとなく後ろめたいような気がして
会えなかったし、慣れて来てからは
週末はシフトに入っているので
なかなか会う時間がとれなくなってしまった。

突然だけど私のブラジャーは70−Eってサイズだ(^_^;)
つまり、けっこう胸がでかい。
今でこそ、可愛いデザインのが出てきてるンだけど
ちょっと前までは「乳あて」って感じの(笑)やつしか売ってなくて
お友達が可愛いブラジャーしてるのに
私だけばばくさいんでけっこう悲しかったりした。
最近ちょっと肉がついて<=おい!
きたので70でも大丈夫なんだけど元は65−Eだったので
輸入製品もほとんど売っていなかった。

お友達は70−Cだ。
二人で下着屋さんに入ってわいわい品定めをする。
「わぁ、これ可愛いじゃん。おっ!しかもEがあるよ」

初めて、お揃いのぶらを買った。
「一緒に温泉にでも行こうよ!下着お揃いなんてレズっぽくて面白いじゃん」
お友達は、はしゃいでいる。

結局私は2セット買って
お友達とは軽くお酒を飲んで別れた。

ブラジャーはとっても可愛い。

私とお友達がちょっと違うのは
この下着達が私の仕事着だという事

そして早く一緒に温泉に行かないと
すり切れてしまうっていう.事だったりする。



4月30日
きみの目の 移ろう色や 春の夢
実ることさへ 思うことなき


ううううぅ。ちょっくら飲み過ぎてしまった。

お友達の恋愛相談聞いていたらピッチが上がっちゃって。

でもやっぱ、好きな人がいるっていいな。

私は今日は特別に
猫をベットに入れてあげて眠る。



いんでっくす




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