めぐみのにっき
六月第二週7日(火曜日)から13日(日曜日)
「歌」と内容は必ずしも関連していません(笑)
6月7日
土を想い 降りし雨ぞや 行き場なく
されど戻れず 戸惑う街角
田植えも終わった田んぼが
梅雨の雨を受けて
緑に光っている。
梅雨入り宣言が出てから
お天気が良よくって
拍子抜けしていたけれど
季節らしい雨に
お店の前では
青梅と氷砂糖が売られていたりもする。
舗装された路にも
雨は降りそそいでいる。
地に戻る事はなしに
すこし街の埃を流しながら
足早に下水へと流れ込んでゆく
今日私がさしていた傘は
三年前のある梅雨の日に
その頃大切に思っていた人に
買ってもらった傘だ。
二人で入る事もあるだろうと
女持ちとしては少し大きい。
その人は、よく傘を亡くすので
ビニール傘ばかりさしていたし・・・・
古くなって、水が染みてしまっているのか
記憶よりも少し重いような気がした。
6月8日
装いも 無きまま語りし 友たちの
便り集むる 化粧落として
なんか調子が悪くてお仕事を早退した。
ってちょっと気持ちが落ち込んでいる。
少しいらいらして
気持ちが動きやすくなってしまった。
理由の一つ一つを、ほんとは私は知っている気がする。
考えればたどり着く事が判っていても
理由を解消できない事はもっと判っているので
見ないようにしている。
お昼過ぎにお家に戻った私は
まず気になっていた、手紙の整理をした。
学生時代に同じ時を持ったお友達の年賀状や手紙に
この二年ほどは、短い言葉でお返事をしている。
毎日のなにげない事柄を、キャンパスのベンチで
60円で買った売店の紙コップ入りのジュースを飲みながら
とりとめもなく話をしていた。
友達の狭い部屋に集まって
味も判らないお酒を飲みながら
笑い転げて語り明かしたり
涙を流しながら、うちわけ話を聞いたりした。
今のお仕事を始める時に
私は髪にメッシュを入れて化粧も変えた.
そして、すっぴんでつきあえたお友達や大切な人とのご縁は
私が薄くして来ている。
手紙の整理が終わって、外はすっかり暗くなっていた。
私は、無性に友達の声が聞きたくなった。
最初に電話した、結婚式にも参列したお友達は留守だった。
二番目に電話した、何度もお邪魔したり、泊めて頂いた実家にいるお友達の家では
お父様が電話に出られた。
「ひさしぶりだねぇ」
から始まった、お父様との会話は15分以上続き、私はリップだけを
つけていた黒い髪の頃に少し戻れた気がした。
「誰と長話してるのよ?電話するから代わって!」
と、友達の声。
「めぐみちゃんとだよ」と応えるお父様の声と
「なんじゃそりゃ」と
爆笑する友達の声が混じった時に
不覚にも私は泣き出してしまった。
それから一時間近く電話でお話をした。
ずっと気になっていたお友達2人ともお話をした。
そして新しいお友達に、
言いたくて言いそびれていたことを
お伝えする電話をして、快く応えてもらえた。
口と喉と手は少し疲れたけれど
なんだかとっても元気が出てきて
嫌がる猫を抱きしめて私は眠りについた。
6月9日
時の間も 超え来る声や 鮮やかに
きみがきみであることや 嬉し
昨日お電話の繋がらなかった友達から連絡があった。
「久しぶり!今、ラスベガスなの!」
「へ?」
「会社潰れちゃって、思い切って遊びにきたの」
「ええええええっ?」
すこしお話をした。
「それじゃまた、帰ってからゆっくりね!」
お友達は、旦那様と同じ会社でお仕事をしていた。
職場結婚ってやつだ。
なので、会社潰れて同時に無職になってしまった。
残ったのは、少しの退職金と
一と月目から支給される、失業手当だけだ。
さすがに一瞬落ち込んだって言っていた。
でも旦那様とお話をして
「まず遊んで気分を変えよう!」
って事にしたそうだ。
なんて言うか
とっても彼女らしい。
学生時代の彼女は
徹底した聞き役だった。
そして、みんなが決められない事の時だけは
「ぱしっ」っと仕切ってくれる
そんな人柄だった。
そして今の旦那さんと知り合って
結婚した。
プロポーズの言葉は
「俺はお前を、嫌いになることはないと思うよ」
って言われて、
「私もそうだなぁ」
って思って決めたって前に笑い話のように言っていた
私の憧れるカップルだ。
結婚式の時の写真を取り出して
眺めてみる。
やっぱ良い笑顔してるね、二人とも。
電話の向こうにもその笑顔でいる二人であることを
心から信じている私でいることも
ちょっと嬉しい。
6月10日
声高に 話せしあとに 眠ればや
夢にてわびる 我にもどりて
今日、ボーナス支給日だった皆様
おごってください!
ではなくって
お疲れさまでした。
電車の中でも、その話題をされている
かなりお酒を召した背広姿の3人連れの方が
いらっしゃった。
最初は
「今日、ボーナス出てるような会社はいいよなぁ」
ってニュアンスだったのだけれど、
途中からは
一番年かさの方が乱れ始めて
ちょっと聞き苦しい言葉で
部下と思われる、気の弱そうな方を叱りだしてしまった。
もう一人の方が懸命になだめていらっしゃったのだけれど
とまんなくて二駅が過ぎた。
ちょうど前の席が空いて
年かさの方が着席されると
もう一人の方はドアが閉まる直前に若い方をつれて
「課長!後は俺がしかっときますから!」
って声をかけて、そそくさ電車から降りてしまった。
あっけに取られて少しぶつぶつ言っていた課長さんは
すぐに眠り込んでしまわれた。
私は、その横に立って読みかけの本に目を落としていた。
「すまんなぁ・・・・」
ろれつの廻らない声で課長さんは低く呟く。
「おまえが悪いんじゃないんだが、いらいらしちまって・・・」
大変ですね、課長さん・・
本から目を上げると
前に立っている、課長さんと同年輩の方と目があった。
その目は、ちょっとほほえんで
ちょっと辛そうで
そして照れているようだった。
6月11日
言の葉を 紡ぎて織りし 物語
想いの柄にて 過の日を包み
テレビで、向田邦子さんの特集番組を放送していた。
テーマ自体は妹さんと開いていた小料理屋「ままや」を軸に
展開されたお話だったのだけれど
画面に現れる懐かしいドラマの画像と
前に読んだ本の題名がたくさん出て来て
その時々の私の想いや記憶がよみがえって来た。
ドラマのほとんどはリアルに放送されていた物を
拝見したのではなくて、再放送や特集で見たのだけれど
いつも、ちっとも古くさくなくて
驚いていた。
「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」
そして「あ うん」
ちょっとした言葉にも、とても深い味わいがあって
「人」の心の切り取り方に
ただただ驚いていた。
そして、著作を買いあさって読んでいた時期がある。
その少し前、私は、ちょっと辛い恋いをしていたりした。
今考えれば、ありがちな物なのだけれど
世界中の悲しみを自分が引き受けているような気がして
実体はなにも見えてはいなかったと思う。
違うなぁ
見ない振りをしていたのだと思う。
少し考えれば、その人の「人となり」は判るはずだし
その人が私に伝える言葉に誠が無いことぐらいは
感じていたはずだった。
でも、そこにある手を離すことが怖くて
手の先以外はなにも見ないようにして
毎日を過ごしていた。
そんな時に出会った作品は
私に「ちゃんとした人の心」の指針を示してくれた。
本箱から取り出した本は
少し黄ばんではいたけれど
その物語に包まれた私の記憶は
少し苦い思いと一緒に、間違いなくそこにある。
今読んでいる物語に包まれる今の私の毎日は、
何年かの後には、どんな風に残っているのだろうか
6月12日
一皿の 肴に伸ばす 皆の手の
触れるも良きかな 笑い溢れて
本日「風呂沈会」に参加された皆様お疲れ様でした。
参加の名目で(笑)ついでに沈まれた方
酒だけ飲みに来られた方
皆様ありがとうございました。
って「風呂沈会」はもうとっくに
私の手を放れて立派に一人立ち
(「立ち」に深い意味はありません<=おいおい!)
していますけれど。
と言っても、私は小一時間だけ
「掲示板の大家さん」の責任として(理由と膏薬はどこにでもつく)
参加させて頂いてた。
第一回目と同様に、とても和やかな集まりだった。
風俗にご縁の無い方でこの日記を読んで下さっている方は
いったいどんな集まりだろうと思われるかも知れないけれど
「風呂沈掲示板」の実施日&打ち上げの
明るく楽しい飲み会だったりして
脂ぎった団体が暴れている訳では
まったくない
現役でお仕事をしている私が言うのも変なのだが
幹事様をはじめとして、諸先輩方は風俗について、私なんぞより
よっぽどお詳しいし、ご理解も深い。
その上で粋に遊んでいらっしゃる方が揃っていて
ネット上でも、そしてこのような機会に実際にお会いする時にも
本当に勉強させて頂いている。
私の風俗に対する私見はこのHPを始めた最初の頃に
GATE OF HEAVENやめぐみ的「心」
にも少し書いているのだけれど
チャットや風呂沈掲示板で触れた皆様のおかげで、
自分の考え方が、それほど的外れでもなかったなぁなんて
安心していたりもする。
俗にいうオフ会ではあるのだけれど
文字通り裸の付き合いなんて感覚もあって
仕事のしがらみや
男女関係の煩わしい下心無しで参加出来る(爆)酒飲みは、
ほんとに楽しいもんだなぁって思ったりする。
男同士の楽しい空気を吸わせてもらって
ちょっと女であることが
残念だったりもしたけれど
6月13日
ながれゆく 日々に埋もれし 瞬間の
「有り難きかな」の文字や忘れじ
ごめんなさい
最近、ご指名もかなりの数を頂ける様になって
少し増長満になっていたと思う。
先々週くらいから風邪がはっきりしなくて
薬を飲み続けていた。
抗生剤系のお薬を飲み続けると
私は仕事の道具(あっこ)が不調になりやすくなる。
(悪い病気じゃないっす。念のため@笑)
私はお仕事とプライベートは分けているけれど
お客様のお顔が「福沢諭吉」さんに見えるってことも
ほとんどなかったりする。
これは
めぐみ的「心」の最初にも書いたのだけれど
お客様に育てて頂いて
今のお仕事が続けれている感覚が強いからかも知れない。
でも、それからかなりの時間が経って
感謝の気持ちが薄くなったきてしまっていたようだ。
今日も、長いお馴染みの常連様の
お相手をさせて頂いた。
心の奥に慣れ親しんだ、甘えと慣れがあったんだと思う。
すこし、お手柔らかに願おうと
「ちょっと調子悪いんだ」と言ってみた。
「今日の予定は後何本?」とお客様
「へっ?」っと私
なんとお客様は、それ以降の時間を
貸し切って下さって
寝てるか、帰りなさいとおっしゃって下さる。
「いやいやそんなに悪くはないんです。
あと、二本指名も入っているし・・・」
とは、口には出さずに
「なんで?」
って尋ねてみた。
「前、俺が調子悪かった時に、
入浴料だけで寝かせてくれたじゃない。
恩返し、恩返し」
と明るく笑っておられる。
そうですか・・
そんな事もありましたね。
でも、その頃は指名の本数欲しくて
そうしたのかも知れないっすよ。
私ずるい奴だし。
結局、丁寧にご辞退すると
すこし多めのチップを置いて心配そうに何度も念を押しながら
帰ってゆかれた。
「有り難うございます」
お心がとても嬉しかったです。
最近仕事に慣れてしまったぶん
私の心配りは減ってしまっていた気がする。
ご指名を頂いても
最初の頃のようにお客様への感謝の気持ちが
少し薄れてきていた。
ご厚意を頂ける事は
やはり
「有り難い」
って事だけは、ちゃんと思えておかなくちゃ!
三歩歩いても忘れないように<=こらこら!
日記に書いておくことにした。
めぐみのにっきいんでっくす
All Rights Reserved by Megumi@sekken-oukoku
リンクはフリーですが無断転載はお断り致します