六月第五週二十八日(月曜日)から三十日(水曜日)


「歌」と内容は必ずしも関連していません(笑)


6月28日
しかられる 声に重なる 洗濯や
掃除の音さへ かの日へと誘う


案の定、熱が上がってお仕事休んじゃった。

昨日は、アヒル声だったのだけれど
今日は、咳き込んでしまってお話が出来ないので
外へも出ずに一日うつらうつらしていた。

雨がやんでいたので
窓を少し開けていた。

何か、いたずらしたのを見つかったのか
おかあさんに叱られて
「ごめんなさい、ごめんなさい」
って謝っている、ちっちゃな子供の声が聞こえる。
その間も、洗濯機は動いているし
掃除機の音も絶える事はない。
いつか、その声は笑い合う声になり
いっしょに歌う声になった。

少し暗くなった頃に目覚めた時は
お魚を焼く香りがどこからかしてくる。
かちゃかちゃと
お茶碗の音がかすかに聞こえ
違う方向からは
おとうさんと、子供がお風呂に入っている
楽しそうな声も聞こえる。

少し寒くなってきたので
私は窓を閉じる。

すぐそばにある沢山の暮らしは、すっと私から離れて行き
私は猫を,ぎゅっと抱きしめてみた。


6月29日
飾りなく 素顔麗し きみ故に
幸ぞ来たれり きみである限り

私が敬愛してやまないシルクさんが
お仕事を辞められた。
そして、サイトも更新を停止される。

実は、私の「せっけん王国」っていうサイトは
シルクさんのHPの真似しんぼなのだ。
もちろん、私のサイトは足下にもたどり着けては
いないのだけれど。

最初に「せっけん王国」を作ったのは
Ayaさんのサイトに出会ったのがきっかけだった。
その頃
お仕事には慣れて来ていたのだけれど
「私」というものと「ソープ嬢」である私の折り合いがついていなかった。

私は、ある意味ではうそっぱちの自分である
別のサイトを持っている。
そのサイトがちょっと重荷になって来ていて
「風俗嬢」としてのサイトを作ってみようと思った私は、
Yahoo!さんの検索で色々なサイトを拝見し
そのリンクを辿っていろいろなページを見に行った。

そのときが、シルクさんのサイトとの出会いだった。

そこに書かれている日記は
ご本人は「毒舌」とおっしゃるのだけれど
優しい気持ちに溢れていた。

美しい言葉なのだけれど
借り物でも、作り者でもないご自分の言葉。
そして、嫌な事も、楽しい事も
みんな、あるがままに伝わってくる素敵なぺーじ。

デザインもシンプルなのだけど
とっても読みやすい。
どんなにかお疲れだろうに
いたずら書き込みや、商業サイトの書き込みにまで
必ずお返事をされる掲示板。
私は、その日にそのサイトに惚れ込み
密かに仰ぎ見ていた。

その後、ちょっとしたご縁があって
リンクさせて頂ける事が出来
ほんの短い時間だったのだけれど
オフ会でお話する事も出来た。

そして
お仕事を辞められる事を決心された日の日記と
サイトのお客様に宛てた「ご挨拶」は
ほんとにシルクさんらしくて
私は涙が止まらなくなってしまった。
そこには、ほんとに等身大の
シルクさんがいる

お仕事を辞められて
彼氏とこれからの日々を歩いて行かれる道に
心の幸せはいつもあると思う

私に出来るのは
事故や病気にならない様に
陰ながらだけれど、心からお祈りする事だけだ。

私は、まだ私が判っていない。
まず、自分を見つけてから
自分の言葉でお話出来るようになりたいなって思っている。

「私が私なら大丈夫」って思えるようになるためにも。



6月30日
階段で ふとすれちがいし 出会いさへ 
きみの心に 思いや残れ


御存知の方も多いかも知れないが
私はおっぱいがでかい。

肩こりがひどかったりもするけれど
今のお仕事をするには
役にたっていたりもする。

今日私の街で湘南電車を降り、階段を上がり切った処で
凄い勢いで、少年が私の胸に激突した。

ちょうど顔が私のおっぱいにぶつかって
まるでマンガみたいに
「ぼよよーん」て跳ね返ってしまい
私は思いきり尻餅をついた。

少年は、真っ赤に頬を上気させて
かぶっていた「ベイスターズ」の青い帽子を取って
大きな声で「ごめんなさい!」と頭を下げた。
そして、機会仕掛けの様にズボンのお尻で手を拭いてから
私の手を握って、助け起こしてくれた。

一緒にいたお友達の少年達も
一瞬あっけにとられていたのだけれど
何が起こったのか理解して、くすくす笑っている。

「大丈夫ですか?」
少年は、ちょっと汚れてしまった私のジーンズのお尻を
真っ白いぱりっとしたハンカチで拭いてくれる。

「おまえ、さわっちゃだめだよ!」
と友達が言い
「はっ!」とした顔で手が止まり、また首まで真っ赤になってしまう。

ちょっといたずら心が起きてしまった私は
「ありがとうね!」
と言いながら、少年の頭を軽く抱いて
一瞬私の胸に押しつけ
手を振って別れた。

後ろからは、口笛を吹く音と
明るいく冷やかす声が聞こえてくる。

ごめんね。

子供からちょうど少年に変わってゆく
そんな時に出会った気がして
私は、訳もなくうきうきしながらお家へ帰った



いんでっくす



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