ネオニコチノイド系農薬の影響

刺激が信号として神経細胞に伝わると、アセチルコリンという神経伝達物質が合成され、次の神経細胞のアセチルコリン受容体を通して伝達される。このアセチルコリンは受容体でアセチルコリンエステラーゼという酵素により、コリンという物質と酢酸に分解されるため、受容体を刺激しなくなる。次の神経細胞に取り入れられたコリンは再びアセチルコリンに合成され、次の細胞へと信号を伝達する。

しかしながら、ネオニコ剤や有機リン剤はアセチルコリン受容体に取り付き、アセチルコリンの分解を阻害するため、神経細胞を刺激し続けてしまう。とくに昆虫のような小さな生物は影響を全身に受け、興奮が止まぬまま死にいたってしまう。