武士さんと和子さん(もちろん奥様)

長野県志賀高原のりんご農家。野沢菜の生産も。
一 風 いっぷう
   佐藤武士さん

一風さんのHP:http://www.ippuu-apple.com/
 長野県志賀高原へゆくには、今では高速道路が完備され非常に便利になりました。中央自動車道から長野自動車道へ、さらに上信越自動車道を経て『信州中野IC』を降り、15分くらいで佐藤さんのお宅へ到着することができる。

 道長では今秋から、野沢菜を仕入れさせていただけることになりました。野沢菜はよいものを収穫するには、やはり高冷地でなければいけません。志賀高原といえば冬にはスキー一色となるほど、雪の多いところ。夏は昼と夜の温度差がおおきく、よい農作物をつくるのには最適なところ。

 佐藤さんのところは『アクト』という生産者グループで、安全なリンゴの共同出荷をもう30年近くもしているという果樹農家。リンゴの他に桃、巨峰なども手がけている。

 『一風』というのは、佐藤さんが自宅につくった農業民宿の名前。一言で民宿といっても、これがたいそう立派なんです。

 グリーンツーリズムという言葉がありますが、農業生産者にとって、まちの消費者との身近な付き合いを大切にしたいと考えるものです。
 消費者に、農家としてのよい生産物を作ろうというひたむきな姿勢をわかってもらいたい。実際に自分たちの農場を見にきてもらいたい。遊びにきてほしい。体験もしてほしい。という気持ちを形にあらわしたのが、農業民宿『一風』というわけ。
 だから、多くの宿泊客を呼ぶのが目的ではなくて、求めて来てくれた人にゆったりと過ごしてもらえるような造りになっている。

一風の玄関口。気がきいてます
母屋の内装もあなどれない。囲炉裏がある、薪ストーブがあるといった具合で、宿泊客のだんらんの場所としても工夫されている


玄関の中は、スキーの道具なども置けるよう、ゆったりとしている。 しゃれた階段で二階の客室へ。
客室は3室。


 

『あくと』とは北信濃の方言でかかと(踵)を意味します
英語でactを意味します
『あくと』は悪人を意味します(人類を進歩させてゆく最も重要な要因 A・ビアス「悪魔の辞典」より)

 10世帯以上のリンゴ農家が集まって、安全なリンゴの共同出荷をしています。佐藤さんもそのメンバーとしてがんばっています。
『あくと』では1988年、キズや大きさの点で出荷しにくいリンゴの加工のための、ジュース工場を発足させました。
手塩にかけたリンゴなのだから、別の形にして消費者の手に渡せたら、という思いを込めて。
『ごりんほう』と読みますが、あの長野オリンピックと、「ごりんごりんご」という語呂も含まれています。

 リンゴの出荷をしていると、落下によるキズなどでどうしても出荷できないものが出てしまいます。あるいはシンクイ虫による被害なども。

 せっかく丹精こめてつくったリンゴなのだから、なんとか生かしてやりたいという一念が、加工工場の建設に結びつきました。

 ジュースの加工といっても、そのためには結構な設備を必要とします。

 定温で加熱のできる、特殊な構造の鍋。ビンへの充填、加熱殺菌などと機械設備には、どうしても資本の投入が必要となります。

 さらに、これらの什器の使用期間も10月〜3月と限られてしまいます。あくとの加工の作業だけではじゅうぶん設備を利用していることにはなりません。

 そのため、設備の稼働率を高めるため、他のリンゴ農家のために、加工工場の賃貸しもしています。
 こうした、ジュースの製造のための設備は、ここ山内町でも数えるほどしかありません。この工場の賃貸しも、『あくと』としての重要な収入源ともなっていて、地元のリンゴ農家にもよろこばれています。

 工場を設置してから、すでに10年以上が経ちましたが、総ステンレス製の什器には痛む個所もなく、長年の使用にもびくともしません。


志賀高原のリンゴ農家としての、今後の可能性はまだまだいろいろありそうです。地域農業の魅力ある活動は、次の代の後継者にむけて大きな原動力となるにちがいありません。



現在扱いはありません

お問い合わせ:
『一 風』 佐藤武士・和子
〒381−0401
長野県下高井郡山ノ内町平穏4845
TEL:0269−33−0324
Eメール:minnsyuku-ippu4845@nifty.com
http://www.ippuu-apple.com/