2003年9月

9月1日のひとり言
今日は防災の日
関東大震災から
ちょうど80年
「その日」に備え
……  爽萩
9月2日のひとり言
蒸し暑さ残る
九月の夜
蝉の声はいつしか
虫の音へと
変わっていた  爽萩
9月3日のひとり言
忘れることも大切
前に進むため
時には
忘れることも
必要   爽萩
9月4日のひとり言
午後からの
青い空
夏の暑さと
秋の涼しさが
行き合う空   爽萩
9月5日のひとり言
トンボが飛んでいる
のんきな
極楽蜻蛉
中途半端な
尻切れ蜻蛉   爽萩
9月6日のひとり言
今やっておかないと
駄目なこと
後では
意味をなさないこと
沢山ある   爽萩
9月8日のひとり言
早朝
野草に宿る
しらつゆが
美しい頃
『白露』   爽萩
9月9日のひとり言
東南の夜空に
輝く月
そのすぐ真下
小さな火星を
見つけた   爽萩
9月10日のひとり言
今夜も月が
きれいだ
今夜も月は
火星の真上を
行くのだろうか  爽萩
9月11日のひとり言
立春から数えて
二百二十日
台風の季節です
台風14号の動き
気になります  爽萩
9月12日のひとり言
虫の音響く 静かな夜
ふと外に目をやると
網戸にとまった
三角顔のカマキリが
こっちを見ている   爽萩
9月13日のひとり言
渋滞覚悟で車を走らせる
小山まで115km
5時間かかる
平均時速23キロ
名残の夏の思い出  爽萩
9月14日のひとり言
名残の夏
残暑厳しい
この頃だけど
道端で 風に揺れる
すすきを見つけた  爽萩
9月15日のひとり言
現在・過去・未来
どこに比重をおいて
生きるかで
生き方はずいぶん
変わる   爽萩
9月16日のひとり言
「敬老の日」を過ぎた頃
陽射しは一段と
柔らかく感じ
「秋分の日」を過ぎた頃
色なき風が吹き始める   爽萩
9月19日のひとり言
一日がかりで
シックハウス対策の講習会
受けて来ました
何事もそうだと思いますが
一生勉強なのでしょう   爽萩
9月20日のひとり言
残暑も仕事も一段落
だいぶ涼しくなってきました
今年の秋は 
紅葉を楽しむ余裕などないけど
秋は とてもいい季節です   爽萩
9月21日のひとり言
朝からの雨で
少し肌寒い
ぐずついた天気は
しばらく続きそうだ
九月の長雨   爽萩
9月22日のひとり言
物置の屋根が 昨夜の大風で
めくれ上がってしまった
とりあえず ビニルシートかぶせ 応急処置
子供の頃 よく登っては怒られた屋根
もうかなり傷みが来ている    爽萩
9月23日のひとり言
爽やかな陽光を浴び
家族そろって墓参り
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉もあるように
季節の変わり目である今日を境に
秋は次第に深まっていく   爽萩
9月24日のひとり言
昼過ぎから雨降り
気温は一週間前と比べて
10℃も低い
ひと雨ごとに
秋は深まる   爽萩
9月25日のひとり言
かけ抜けるように
時が過ぎている
もうすでに 今年ではなく
来年、再来年のことを
考えている   爽萩
9月26日のひとり言
まもなく
9月が 終わる
10月は 何かと
落ち着かない
一ヶ月になりそうだ   爽萩
9月27日のひとり言
喜び・怒り・悲しみ・楽しみ
どれを辿って行っても
辿りつく根っこは いつも
同じなんだな
心は 毎日忙しい   爽萩
9月28日のひとり言
秋晴れの日曜日
爽やかな風にのって
聞こえてくる音がある
近くの中学校からだろうか
運動会の声   爽萩
9月30日のひとり言
高く澄んだ空に
秋を感じる
明日から10月
心を空っぽにして
空を見上げてみよう   爽萩