■置き換えられる文字・禁則処理■
 横書きの文章を縦書きにする時、そのままでは縦書きに見えない文字がいくつかあります。下の文字は縦書きに変換される時、置き換えられる文字です。
変換前変換後禁則処理 変換前変換後禁則処理 変換前変換後禁則処理
なし なし ┗┛ぶらさげ
なし なし 追いだし
なし  `ぶらさげ ぶらさげ
なし  ゜ ぶらさげ ┏┓追いだし
なし  ,追いだし ┗┛ぶらさげ
なし ‘  ぶらさげ  ┐追いだし
なし  〃追いだし └ ぶらさげ
なし 〃 ぶらさげ  ┓追いだし
なし ┌┐追いだし ┗ ぶらさげ
なし └┘ぶらさげ ┏┓追いだし
なし ┏┓追いだし ┗┛ぶらさげ
なし ┗┛ぶらさげ
なし ┏┓追いだし
なし ┗┛ぶらさげ
なし ┏┓追いだし
 “禁則”というのは、その文字が来てはいけない場所がある、ということです。たとえば“。”は行の先頭にあってはいけない文字です。
 “ぶらさげ”は、行の先頭にあってはいけない文字を、前の行にぶらさげる、という意味です。20行×20文字で縦書きした時に“。”が一文字目になるような場合は、前の行の21文字目に「ぶらさげる」という事です。
 とは言っても22文字目に「ぶらさげる」ことはできないので、“しました。」”のような文章では“└”が行の先頭になってしまう可能性もあります。
 同じように“追いだし”は、一行の最後の文字がその文字であってはならない文字を、次の行に追い出します。20行×20文字の20文字目に“「”があった時、縦書きの“┐”は次の行の一文字目に「追い出され」ます。
 この時は行の最後が一文字空白になり、何となく変な感じですが、縦一行の文字位置を調整できないので仕方がありません。
 ふりがなを振る文字やふりがなの中に禁則処理対象の文字があった時、その文字は禁則処理を行いません。普通に考えて“。”や“「”にふりがなを付けることはないでしょうから、これは問題ないはずです。