名前
バルタン星人
作品
「ウルトラマンシリーズ」

(画像は初代バルタン星人)
各種バルタン星人の画像はこちら
タイプ負け犬
悪人度2〜6
かっこよさ度−8〜7
強さ
存在感虚数
作品貢献度
「フォッフォッフォッ」




 「2代目バルタンがいいよね♪」とマニアックに語られる一方で、「そもそもバルタ
ン星人って何体いるの?」としばしば言われる。そもそも一体われわれは「バルタン星
人」という言葉で何を語っているのだろうか? ここではバルタン星人の基礎資料を提
供する。

○ウルトラマン(1966‐67年)
初代
:バルタン星の狂った科学者が惑星を破壊してしまい、生き残った数億のバルタン星人
は冷凍・ミクロ化して1つの円盤に乗り、新たに住む星を求めて宇宙を放浪。そこで見
つけた地球には(運悪く)初代ウルトラマンがいて……いちおう地球人&バルタン星人
の交渉が決裂したのを受けて戦闘開始……、スペシウム光線で円盤ごとズガ――ン。数
億人が死亡。
:この初代の着ぐるみは、ウルトラQで地球にガラモン軍団を送り込んだ凶悪宇宙人・
セミ人間を流用し、ハサミを付け足したもの。リサイクル品とはいえ中々の出来で、当
時のお子様を悩殺した。「バルタン星人」と言われてコレを連想するのはまったく正し
い。

2代目
:ウルトラマンに破壊された円盤から脱出し、R惑星に移り住んだバルタン星人のグル
ープが復讐を企てる。スペシウム光線を跳ね返すスペルゲン反射鏡を装備、やる気まん
まん。オトリを使ってウルトラマンをR惑星におびき出し、本隊が地球を攻撃。が、テ
レポーテーションなどという「ズル」(&新必殺技・八つ裂き光輪)で再びバルタン軍
団全滅。報われないバルタンに合掌。
:2代目の着ぐるみは、新たに一から作られた。初代よりもスリムで、先日逝去したデ
ザイナー・成田亨の原画にはコレの方が近い。バンダイが円谷怪獣(リアルタイプ)をプ
ラモ・シリーズ化した時、最初に「2代目バルタン」が発売され、マニアはバンダイの
見識に脱帽した。

3代目
:メフィラス星人の子分として、ザラブ星人・ケムール人(ついでに巨大フジ隊員)と
ともに登場。ただし一瞬だけ。個人的な解釈では、R惑星に逃れた生き残りがメフィラ
ス星人に傭兵として雇われたもの、と考える。
:着ぐるみは2代目と同じ。カメラのせいか、黒のニュアンスが消えた感じに見える。

○ウルトラファイト(1970−72年)
:デパート屋上のアトラクション用の着ぐるみを使って、セブンと怪獣がボコボコ殴り
あう5分番組。(藁) 実況中継付きで「あ――っと、セブンがエレキングの尻尾をつか
んだ!」みたいな声が入る。ここで「セブンvsバルタン」が実現している。この番組、
いちおう舞台設定が怪獣墓場だったハズなので、初代に殺られたバルタンが怪獣墓場に
収容され、そこの看守人であるセブンとモメている、と考えれば辻褄をあう。
:着ぐるみはアトラクション用なので、当然LVは低いのだが、80年代のひどさに比べ
ればまだマシ。こいつは普通「4代目」に数えない。墓場に放り込まれた「亡霊」と考
えればむべなるかな。

○帰ってきたウルトラマン(1971−72年)
4代目(=正式名称「バルタン星人Jr.」)
:ロボット怪獣ビルガモ(←超ダサ)を使って地球を攻撃。ビルガモが殺られたので逃
げようとしたら、スペシウム光線で「瞬殺」される。
:着ぐるみ最低。帰りマン最終回のゼットン2代目も悲しいくらいヒドい出来で、この
時代から急激に造形LVが堕ちていく。

○ザ・ウルトラマン(1979−80年)
:アニメ作品。オトリ怪獣でウルトラマンの能力を測る云々というストーリー。ビデオ
はかなり稀少。こーゆー「戦略」の原型は、セブンのガッツ星人に由来する。
:アニメ=2次元なので「5代目」に数えないことが多いみたい。

○ウルトラマン80(1980−81年)
5代目
:ストーリーは忘れた。
:着ぐるみ、ますます最低に。俺は「ぶたバルタン」と呼んでいる。ちなみに、この直
後に公開された映画「(初代)ウルトラマン/怪獣大決戦」の新作シーンで「ぶたバル
タン」が使用された。が、こんなので育ったお子様は可哀想!

6代目
:ストーリー「すら」最低に。たしかバルタンがキント雲みたいなUFOに乗って、サ
ンタの真似をしていた。副題「バルタン星人の限りなきチャレンジ魂」って、なんだそ
りゃな世界です。認めんぞぉ! 貴様がバルタン星人などとは認めんぞぉ!
:着ぐるみは5代目と同じ。
※ちなみに、「ウルQ・初代マン・セブン」を第1期、「帰りマン・A・タロウ・レオ」を
第2期、「ザ・80」を第3期と呼びます。その後のヘナチョコ作品は抜かして、「テ
ィガ・ダイナ・ガイア」が平成3部作。

△マンガ
:第2期から第3期にかけての頃、内山まもる「飛べ!ウルトラ戦士」という漫画(小
学館「小学○年生」掲載)がありました。繊細なタッチとハードな物語が好評を博し、
現在は文庫で再版されてます。この作品中に、タロウの幼なじみが再起を狙うバルタン
星人の味方をするというエピソードがあり、レッドバルタン・キングバルタンというオ
リジナルキャラが登場。
:内山の弟子筋にあたる片岡哲二の「新ウルトラ兄弟物語」では、バルタン軍団が第3
勢力として登場し、物語中盤を盛り上げました。←俺、マンセー。

△アンドロメロス(1983年)
:第3期の直後、ウルトラシリーズのキャラを利用した10分番組「アンドロメロス」が
放映、ここに「メカバルタン」が登場します。番組自体が短く、映像はポンキッキ並み
の低予算…ということで、かなり無惨。

○ウルトラマン・パワード(1993年→1995年)
:「初代ウルトラマン」をアメ公がリメイクした番組。日本では衛星放送だったはず。
じつは未見なんだけど、たしかオトリ怪獣(ドラコ)を使ってウルトラマンの能力を測
って、満を持して「対ウルトラマン兵器=ゼットン」を送り込む、というハナシだった
ような。ここでも「ガッツ星人パターン」が使われてます。
:シュールなデザイン、通称「パワード・バルタン」。リメイクだから「7代目」とは言
わんのだろうな。

○ウルトラマン・コスモス(2002年)
最低とゆーことしか知りませぬ。



 最初に確認すべき点は、初代・2代目のみがオリジナルであり、残りはコピーである
ことです。

 バルタン星人のネーミングの由来は、一説によれば「民族の火薬庫」バンカン半島な
んだそうで。オリジナル(初代・2代目)では、たしかに故郷を失った民族との共存が
(一応…、一応ね)語られ、それを契機に戦争に突入します。そして無惨に絶滅、民族
離散というオチがついてる。

 ま、たしかに作品自体は、どう見ても「バルタンの分身シーンが撮りたいダケじゃね
ぇの?」という次元で、「民族問題がどーちゃら」なんてのは明らかに付け足しなんで
すよね。むしろ「ネーミングの由来は、歌手のシルヴィー・バルタン」という異説の方
がよっぽど説得力があって、スタッフの連中、初めからこの宇宙人に萌え萌えだったん
だな、とも思う。とはいえ、一応「初期設定」から離れずにいた奴がオリジナルと呼び
うるワケです。

 で、3代目以降のコピーでは、「人気とりのため再登場」→「民族問題の設定=タテ
マエなんか吹っ飛ばせ」→「ガッツ星人みたいに強く凶悪にしよう」(等々)というパ
ターンが登場し、反復されます。これ、オールドファンは「ひっかかる」べきでしょう。
だって、オリジナルの「民族離散」の設定が消えて、初期設定には無い「悪の権化」に
されていくワケだから。キャラ的にまったく逆じゃん!

 こうやって初期設定を消去し、特撮ファンの萌え要素を強化しながら、「人気とり」
と称して実は「晒し者」だった「へぼバルタン」。これがコピーであります。

 もちろん、バルタンは最初から萌えキャラだったんで、もう、どうでもいいんですけ
どね。多分、コピーに触発されたイメージが「バルタン星人」のイメージのかなりの部
分を形成しているんじゃないかなぁ? これ、あるいみ、ウルトラシリーズの末路を暗
示してるよう思います。(苦笑)



「フォッフォッフォッ」

この原稿、バルタン星人の画像は、にひさんに投稿していただきました。

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