| 名前 | ハドラー |
作品 | 「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」 |
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| 「おれをなめるなぁぁぁ!! 大魔王ォォ!!」 |
| あ ら ま し |
大魔王バーンの配下。魔軍司令。 かつては世界を恐怖のどん底に突き落とした魔王であったが、勇者アバンにその野望を 打ち砕かたため、大魔王バーンの臣下となって復活する。大魔王バーンの部下としての 初仕事は、勇者アバンの討伐であり、苦戦の末アバンを倒すことに成功する。この時ア バンの弟子であったダイたちとの間に因縁が生まれ、以後彼ら「アバンの使徒」と抗争 を繰り広げることになる。 魔物軍団の司令官である軍団長を使って、また時には自ら出陣して「アバンの使徒」 と戦うが、順調に成長していく「アバンの使徒」との力関係は徐々に縮まり、ついには 追い抜かれてしまう。「アバンの使徒」にコテンパンにされたハドラーは、自らの奢り や見栄を捨て、自分の体を「超魔生物」という化け物に改造することによって「アバン の使徒」と戦うことを決意する。この過程で、彼は一皮むける。残忍かつ冷酷だった男 が、騎士道精神あふれる武人に変貌を遂げるのである。 超魔生物ハドラーは「アバンの使徒」を圧倒するが、主人公ダイとその父バランの前 に敗れる。この時、大魔王バーンに裏切られた彼は反乱を起こしてバーンの元を去り、 一介の武人として再びダイに戦いを挑む。「真龍の戦い」と呼ばれる激戦のすえ、ダイ に敗れたハドラーは、復活したかつてのライバル、アバンの胸の中で灰となって消え去 った。 |
| 考 察 |
このハドラーを知っておられる方はそんなにいないと思われるが、漫画の世界、特に ジャンプ漫画にありがちな「主人公とともに成長する悪役」の典型ということで、この コーナーであえて取り上げてみることにした。 初期のハドラーは、冷酷かつ残忍な男であり、主人公らの師匠・アバンの敵というこ ともあって、見事なまでの憎まれ役を演じている。唯一のとりえは、卑怯ではないとい うところで、常に真正面から戦いを挑むという長所を持っていた。 しかし、次第に「アバンの使徒」に圧倒され始めると、彼の心にあせりが生じる。柄 にもない謀略を使って「アバンの使徒」を倒そうとするが、これも失敗する。さらに、 この時、「お前は残虐だったが卑怯じゃなかった。ついに落ちるところまで落ちたな」 と、とどめを刺された彼は、反省したのか悔い改めたのか、ともかく今までの不完全な 人格から脱皮して、武人として成長を遂げるわけである。その後は、憎まれ役というよ りも、主人公の偉大なライバルとして存在することになる。大魔王の元から離反し、最 後には「アバンの使徒」を助けたりもした。顕著な善玉化が見られるわけである。 ハドラーは、典型的な「主人公とともに成長する」ライバル型の悪役と言ってよいで あろう。このタイプは、もともとそんなに悪人でもないが主人公の敵に回っているとい うような悪役、もしくは悪役にしておくにはもったいないほどかっこいい悪役が、スト ーリーの展開とともに改心し、時には善玉となって主人公の味方となる・・・というパ ターンをとることが多い。ハドラーもその例には漏れてはおるまい。しかし、ハドラー はもともとどうしようもない悪人でかつ冴えない外見であったのが、急に「かっこいい ライバル」に変貌しているという点で、かなり劇的な例と言えるかもしれない。ただ、 なぜそのような急激な変化がなぜおきたのか、その要因を読み取ってみようとこの作品 を何度も読んでみたが、いまいちよくわからない。やや説得力に欠けるところがあるか もしれない。 とはいっても、ハドラーはかっこいい悪役ではある。「ダイの大冒険」に登場する悪 役の中で筆者はこのハドラーが一番好きである。 |
| 名 言 | 「おれをなめるなぁぁぁ!! 大魔王ォォ!!」 大魔王バーンに対して反乱を起こす時のセリフ。意外にかっこいいではないか。 「素晴らしかったぞ。お前の残した弟子達は。オレの生き方すらかえてしまうほどに な!!」 復活したライバル・アバンに向かって。 |