| 名前 | 神 |
作品 | 「魔界塔士SaGa」 |
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| 「これも、生き物のサガか…」 |
| あ ら ま し |
楽園へ続く塔の頂上で彼らが見たのは、旅立ちの日に出会い、そして幾度となく彼ら に旅の忠告をしてくれていた、シルクハットの男だった。 「おめでとう!このゲームを勝ち抜いてきたのは、君たちがはじめてです」 男は、全てを創った「神」だった。 平和に退屈した神は、阿修羅を呼び寄せた。やがてそれにも飽いた神は、今度は悪魔 を打ち倒すヒーローを作るため、壮大なストーリーの「ゲーム」を作り上げた。 「多くのものがヒーローになれずに消えていきました。 死すべき運命を背負ったちっぽけな存在が必死に生き抜いていく姿は 私さえも感動させるものがありました。 私はこの感動を与えてくれた君たちにお礼がしたい! どんな望みでもかなえてあげましょう」 「おまえのためにここまできたんじゃねぇ! よくも俺たちを、みんなをおもちゃにしてくれたな!」 「それがどうかしましたか? 全ては私が作ったモノなのです」 最後の戦いが始まる… |
| 考 察 |
SaGaシリーズは、神々との戦いと言われる。事実、GB版だけでなく、SFCのロマンシ ング・サガシリーズにいたるまで、SaGaは人間と神との戦いを描いてきた。 だが、SaGaが日の目を見たのは、魔界塔士SaGaに登場した、この初代「神」によると ころが大きい。彼がいなければ、SaGaは個性的だが決して名作というほどのRPGではな く、シリーズ化もままならなかったかも知れない。それほど、最後のどんでん返しは衝 撃的だった。 人間は所詮、神の手のひらを彷徨う、猿に過ぎないのか。被造物は、創造者に対して は無力であり続けなければならないのか。仲間達と手を取り合い、命がけで戦いを潜り 抜け、幾つもの悲しい別れを体験し、ただひたすらに楽園を夢見て塔を登り切った主人 公達。だが、その全ては神が作ったものだった。しかも、神は旅人に姿を変え、何食わ ぬ顔で何度も主人公に介入していたのだ。あの助言も、あの忠告も、全ては神自身の暇 つぶしのための演出に過ぎなかったのである。 「俺達はモノじゃない!」 人間が、ついに神に対して牙をむく。だが、天に唾するものは、必ずその報いを受け る。 光あれ 悔い改めよ 神の右手 神の左手 復活 キリスト教の神を意識した攻撃を放ってくるが、SaGaに登場した神は紛れも無く全て を創った「神」そのものであり、それ以外の何者でもない。SaGa2以降の神は、所謂 「多神教」の神であり、「破壊の神」だったり「死の神」だったり「美の女神」だった りするのだが、SaGaの神は「全てを創った」と表現される、まさに造物主、圧倒的な力 の象徴なのだ。余りにも桁外れな神の力の前に、人間の力などはかないものである。普 通に戦えば、だ。 だが、人間には神をも凌ぎ得る英知がある。英知を持ってなしえた、神の力をも超え る武器や魔法の数々。 その結晶が、 「チェーンソー」 運次第では、最初のターンで神は真っ二つに引き裂かれる。 最強最後の武器は、はかない煌きに究極の切れ味を誇るガラスの剣ではなく、世界を 焼き尽くす核爆弾でもなく、全てを消し去る波動砲でもなかった。 ゾクの町で購入した4000ケロの電動ノコギリは、神をも屠る究極の殺人兵器として、 当時の子供達に語り継がれたと言う。 |
| 名 言 | 「これも、生き物のサガか…」 ああ、だからこのゲームはSaGaだったんだな。サガは「性」だったんだな、と妙に納得 してしまう、SaGaシリーズ最大の名言。決戦の直前に神が呟く。 「それがどうかしましたか? 全ては私が作ったモノなのです」 そんなことを言ったら身も蓋もないし、反論もできない。神にとっては逆切れなのかも しれないけど、「俺達はモノじゃない!!」のだ。 |
この原稿、神の画像は、るしふぇるさんに投稿していただきました。
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