(あたごやま)
愛宕山
(924m)


京都の東に比叡山があるのに対し、西には愛宕山があります。どちらも古くから信仰の山として名高いですが、比叡山が貴族的な山であるのに対し、愛宕山は庶民的な山と言われていました。山頂には愛宕神社があり、奈良時代から「火伏せの神」としてあがめられてきました。家庭の台所に貼り付ける「火の用心」のお札を発行しています。


三条京阪から京都バスに乗り、1時間程で清滝へ。バス停から渡猿橋を渡ると二の鳥居へ着きました。ここからが愛宕表参道と呼ばれ、本格的な急坂の登りです。ほぼ100mごとに石地蔵がおかれているところが信仰の山らしく感じました。三合目辺りから木の間に遠望が見え、五合目、七合目と進むに連れて眺望が開けてきました。水尾分岐道に着くと、そこには休憩所があり一服。九合目辺りは最もきつい最後の頑張り坂で、やがて黒門が見えてきて社務所に着きました。

本殿前を右に曲がってジグザクの急坂を下りて行くと、月輪寺(がつりんじ)に到着。本堂前には空也上人の立像が立っていました。参道をさらに下っていくと清滝川に遭遇。やがて元の清滝バス停に着きました。清滝から高尾への道は錦雲渓(きんうんけい)と呼ばれる紅葉の名所となっていますので、秋に訪れてみるのもよいかもしれません。


戻る