(えなさん)
恵那山
(2190m)


木曽路にそびえる恵那山は中央アルプス最南端に位置する日本百名山です。その麓からの山容は「鍋づる」で、その名のとおり実になだらな山となっています。天照大神の胞衣(えな)をこの山に収めたのでこの山名が付いたと言われています。


平成5年10月上旬、聴障者ハイキングサークル(RB)の人達と登りました。聴者1人、聴障者2人の隊です。恵那山の山小屋が無人小屋ということで当日は寝袋と食料を持参することになり、各自の荷物は相当なものでした。特に私を除いた男二人は食料をパンパンに積んでいたので、その重みといったら大変なもので、これがバテの原因となったようです。

JR新大阪駅から新幹線で名古屋まで乗車、そこからJR中央本線で中津川駅に向かい、中津川駅からはタクシーを利用して黒井沢まで出ました。そこからが登山口で秋晴れの紅葉の中を休憩小屋、野熊ノ池へと上昇。池からはカラマツ林とササの斜面を登って行き、水場に出ました。ここで小屋でとる食事用の水をタンクに汲み、さらに小屋に向かって進みましたが、タンクの水の重みが身にしみてかT君はバテてしまうハメに。。。登山道にも暗闇がさしかかり、仕方なく私が先に小屋に行って荷物を置き、引き返して彼らの荷物を背負うことになりました。暗闇の中を何とか無事に山小屋に到着。

その日の夕食はレトルトパックのカレーライス。その夜、同泊したよそのおじさんが大阪(門真)から来ていた人で手話を少し知っており、リーダーのTさんと盛んに話をしていました。

翌朝は予定より2時間遅れで出発。恵那の頂上をきわめてから昼神温泉を目指して下山。途中、振り返って見る恵那の紅葉は素晴らしく絶景。下山途中、道中で出会った人が車で来ており、このままでは予定どおり下山できないと判断したTさんは彼の車に乗せてもらうことしました。助かった!

予定よりかなり早く昼神温泉に到着。ゆっくりと温泉につかって美味しい夕食をとりました。翌日は妻籠、馬籠への中山道の旅。山も歴史も見ることが出来てパタリロは満足じゃ。


紅葉の山中


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