(はくばはっぽう)
白馬八方


美しい白馬三山を水面に写す八方池のある山です。今ではゴンドラやリフトをたくさん乗り継いで楽に登れます。夏は自然探索、冬はゲレンデスキーと年間を通して観光客で賑わう白馬八方は白馬村のレジャー基地となっています。


平成7年7月末、山と友の会の障害者交流登山で参加しました。今回はスタッフとして下見にも参加しましたので、ひと夏で2度の白馬体験。有意義な夏を過ごせました。

前夜に大阪から夜行バスで白馬村へ。長野冬季オリンピックの舞台、白馬ジャンプ競技場の見えるホテルで下車して、そこで朝食、準備体操を済ませてゴンドラの八方駅に向かいました。超日焼け対策として、帽子、サングラス、手袋、長袖を着込んでいるギャルがいて思わず苦笑。

ゴンドラリフト・アダムに乗って兎平で下車すると、そこは高原の世界。白馬村が眼下に美しく見えました。さらにそこから長椅子のアルペンクワッドリフトに乗り上昇。ここはまさにリフトで山登りをしている感じです。そして次の中継点でグラードクワッドリフトに乗り、八方池山荘のある終点に着きました。ここには第一ケルンがあり、ここから八方尾根自然研究路を通って徒歩で登ることになるのです。

下から苦労してリフトに積んできた登山用車椅子=カゴリンの部品は山荘前で組み立てられ、これに車椅子の人を乗せて出発。カゴリンには主に男性が、知的・視覚障害者には女性がついて、なだらかな登山道を上昇。この道の高山植物は素晴らしく、ニッコウキスゲ、チシマギキョウなど可憐に咲いていました。雪渓も通過し、WCのある第二ケルンで休憩。カゴリン組は相当な労力を使っていたようです。

そこからさらに上の第三ケルンへ。ここまで来ると八方池はすぐそこです。この日は残念ながら山頂が曇りで白馬三山は見えずじまい。そこで昼食を食べ後から来るカゴリンを待っていると、悲壮な顔をした男達が登ってきました。この道は相当きつい登りだったといえます。

帰路は元来た道を下山。山荘前でカゴリンを崩して、またリフトに積んで下るという作業は本当にご苦労様でした。

夕方、白馬村のキャンプ場へ。テントを組み立て、夕食を作って、夜のキャンプ設定をしてと、各自が分担して作業に当たりました。夕食はカレーライスとフルーツポンチ。夜のキャンプはゲームに尻文字、手話コーラスでした。


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