(みなみやつがたけ)
南八ヶ岳
(2899m)


富士山、日本アルプスと同様に2800m以上の高さを誇る山。赤岳を主峰とする南北に長い山で森と湖沼の北八ヶ岳とは対照的な岩稜とガレキの山容です。阿弥陀岳、赤岳、横岳などの八つの峰からなるのでこの名が付いたそうです。


平成4年7月下旬、今回も会社の上司達と大阪駅の阪神ホテル前から夜行バスに乗り込みました。翌朝、登山口の美濃戸口に到着。赤岳山荘、美濃戸山荘を通り、赤岳鉱泉に到着した時に既に9時でした。予定ではここから皆で行者小屋、赤岳石室を通り頂上まで行くはずでしたが、何故か道を間違ってしまったものがいたため、予定コースと横岳の稜線上を行く二つのコースが出来てしまいました。

私は運悪く横岳コースに参加するハメになり、猛暑、猛足に閉口してバテることに。。。

バテた身であの暑い横岳の稜線上をカンカンの陽射しにさらされながら歩き続けるには相当の馬力が必要で、赤岳石室から頂上小屋までの最後のふんばりを上がる時には呼吸が切れ切れでした。

何とか赤岳頂上小屋に到着した後はそのままダウン。翌朝まで眠りこけて、起床後は頂上から朝焼けの富士山を拝むことができました。

下山路もずっと気分がすぐれないまま、美濃戸口まで下山。帰りの高速道で救急車で運ばれるハメになりました。診断名は脱水症状。山小屋では軽い高山病と居合わせた医師に診断されたのですけどね。

今、思い返してみると、八ヶ岳の良さは岩稜とガレキのアルプス的山容でしょう。そしてコマクサなどの豊富な高山植物、頂上付近から眺められる富士山などが見物だと思います。


荒々しい岩稜の八ヶ岳縦走路

赤岳頂上小屋から眺めた朝焼けの富士山


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