2004スウェーデンオリエンテーリング世界選手権
反省と今後の課題

back to event
back to top
・フィジカル・テクニック
フィジカルのベースアップは取り組んできた成果が出た
スピード練習まではできなかった
調整はぎりぎりだったがそれでも上手くできたと思う
体はよく動いていたが、レース前に少し負荷を掛けすぎた。1日高強度のトレーニングをせずに休む日を作るべきだった(ミドル予選前)。同様のことはリレー前の過ごし方についても一緒。(リレー当日体が重くキレがないレースとなってしまった)
1年間、フィジカル面のベースアップを重点におき、それは成功したが、技術面のブラッシュアップをおろそかにした。あえて意識的に避けていた部分もあり、ある面今回は仕方ないと思っていたがそれがレースに出た。
せめてもと代表選考後、村越氏にコーチを依頼し、現状のスキルで最大限パフォーマンスを発揮できるような準備をした。
コンディショニングについては年を取るにつれて最重要課題となっている。ピークパフォーマンスをするためには不可欠。

・事前トレーニングキャンプについて
事前に現地のテレインに入るのは本戦直前のトレーニングキャンプのみとなった。女子チームメンバーの中ではこういう調整は私だけだったが特に気後れなく国内で準備し、長年の経験もあってか特に問題なしと考えていた。ただ本当に結果を出す、さらなるパフォーマンスを引き出すためには今年7月よりも1年前の同じ時期(9月)にトレーニングキャンプに参加しそれにあった対策を具体的に立てて準備することが出来ればよかったと思う。その予定であったが故障/怪我のために見送った。また今年7月の公式トレーニングキャンプには当初行く予定で準備をしていたが、家族と過ごす時間を優先させる出来事があり取りやめた。このときは人生におけるオリエンテーリングの位置付けと、実際に世界選手権に行くかどうかかなりシビアに考えていた。

・個人コーチとのコミュニケートについて
セレクション後から本戦までは積極的なアプローチができなかった。メンタリティの問題を上手く処理できないことについて相談できたかは微妙なところだ。ただコーチという存在がいることで精神的に安定した状態でいることができたと思う。多忙なコーチに対して受け身でいてはいけない。自分から積極的にアプローチし問題点を上げていき、自分なりの対処方法を考え提案していくことで今後よりよいコミュニケートを取りやすくなると思われる。

・チームについて
目標がぼやけたままだったと思う。確かに来年愛知の1ステップとしての位置付けは良かったのかもしれないが、具体的にどのようなステップをとるべきかまでのアプローチはなかっただろう。個人それぞれの目標はあるとはいえ、それに終始した。来年については組織の問題もあるかもしれないが、上に任せられないのならチームメンバーでディスカッションしそれぞれの意識を明確にしチーム目標を立てたほうが良いだろう。遅くとも年末のトレーニングキャンプまでにはやるべき課題。

・自立した選手に
強い選手は自分をコントロールでき、客観的に見ることができる選手である。
自立した選手にならなければ世界選手権というある意味特殊な空間で過ごすのに難しい場面が出てくるかもしれない。

今後の課題
スピードのアップフィジカルトレーニングとオリエンテーリングの練習の両方で)
技術力のアップ(もう一度基本技術を確かめ、問題を洗い出ししていく)
リレートレーニングの必然性(目的を意識したトレーニングをしていく)

・今後の目標
リレーで1走を走れる選手になること
ミドル決勝で20位以内に入る
リレーで10以内(個人的に思うこと)

2004.9.26
R. Tajima