2003三河スプリント男女トップ3

気ままなオリエンテーリングトピックス


気ままにピックアップした話題

タジマの最近の生活 4/2 NEW!!
・「想定外」カード。インカレクラッシック戦までに皆川とやった練習 3/17 '04
・松澤俊行、パークワールドOツアー最終ラウンド参加の為にスウェーデンへ。10/20 '03
・今後のプランと最近のトレーニング内容。10/20 '03
・5/31~6/1 スイスショート選手権に参加した鹿島田さんのレポート。6/4
 かしまださんは今年スイスで行われる世界選手権の日本代表。本戦を前にトレキャンと大会に参加してきました。「しかし全体として、我々の日本での常識が通用しない部分はないに等しい」
・5/1~4 ノルディックオープン選手権に参加した加賀屋さんのレポート 5/8
・新社会人オリエンティア 4/28 
・現在のトレーニング内容と構成、いつ遊ぶ? 2/15 
・地元でのOC大会に思う 2/2 
・シンムラコシの近況 2/2
・田島せいこに”書”を書いてもらう 1/29 
・宮内佐希子(2002インカレショートチャンピオン)と話したこと in日本エアロビセンター 1/13
・秋のシーズン好調だったベテラン小林正子さんに聞く 12/29
・寒い冬の夜、どうやって走る?松澤君の工夫と田島の平日のトレーニング 1/29 
・年末スコード強化合宿でデンマークチームヘッドコーチからの話の雑感(詳細レポートは時間を作って後日)
・松澤俊行の年末作手合宿リポート



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タジマの最近の生活 4/2

平日は会社の帰りにフィットネスクラブによってトレーニングをすることが日課となっているが(暖かくなったら外に走りに行くぞ)、やれば1.5〜2.5時間はトレーニングに時間を費やす。当然だが毎日フルタイムで働いている。月30〜40時間のトレーニング時間、量をこなすのはそんなに簡単ではなく時間の工夫が必要だ。
現状はこんなタイムスケジュールでこなしている。

9:30-10:00(30) 出社
18:00-19:30 仕事を終える
〜〜〜〜
それから1.5~2.5時間トレーニング + ウォーミングアップ&クールダウン、(ジャグジー・ミストサウナ )、シャワー
〜〜〜〜
22:03もしくは22:38の八高線に頑張って乗り50分ほど揺られ飯能帰着
23:15-45 帰宅・遅い夕食
お腹が落着くまでダラダラする。
その他諸諸
01:00-02:00 寝る
07:30-08:00 起きる
8:40-9:20 家を出る
50分ほど電車に揺られ八王子へ。

当初問題だったのはあまりに夕食をとる時間が遅くて胃腸に負担がかかり、元々朝食がとれなく苦労していたところにさらにとれなくなりつつあり弱っていたこと。トレーニング量が多くなればカロリーも多く取らなくてはならない。これではいくらトレーニングを重ねてもかえって体をこわしてしまう。そこで食事、栄養の取り方についてナショナルチーム所属の栄養士、竹内あきこに相談し、工夫をした。
・トレーニング前の2時間前ぐらいにできれば総菜パンなど菓子パンでないものを食べる。
・トレーニング後すぐに何かを口にするようにする。果糖、バナナ、みかん、炭水化物など
・帰宅後足りない栄養素をとる(野菜、たんぱく質など)
・朝はなんでもいいから食べるようにする
トレーニング2時間前くらいにサンドイッチ、もしくはおにぎり1個を食べる、トレーニング終了後、フィットネスクラブのロビーフロアでおにぎりかサンドイッチを食べてから帰りの電車に乗り込む。
帰宅後は軽めにしておかず(野菜、タンパク質)を食べ、朝食はなんでもいいから口に入れるようにする。 これで少し体調がよくなり、ついでに1キロやせた。

まだ解決されていないのは睡眠不足。疲労回復には短すぎてなかなか回復ができない。平日トレーニングが積めば週後半になると体は重くなり週末のどちらか1日は半日寝ていないとすっきりしない。今後高い強度のトレーニングを取り入れていくのなら、休養や回復についてケアと時間をもっととっていくべきだろう。強度の高いトレーニングはそんなに長い時間をとらないのでその分睡眠時間や休養に当てられる。

最近の1週間のトレーニング内容は次回にしたいが、こういう生活を第一優先でしていると、例えば平日に遊ぶのは難しい。突然は無理で週のトレーニングを調整してからになる。デートのやりくり(?)は実は大変なのかもしれないが、ここは日々の努力と理解が必要だろうね。こういうのも強くなるための一部かも。そんなわけで今日もくたくたであります。

「想定外」カード〜予期せぬ事態に陥った場合どうするか?〜 3/17, '04

インカレショート決勝での皆川のミスは想像もつかないものだった。
「あせって男子選手の後についていってしまった。」
女子選手ならまだしもコースも土俵も違う選手にである。それ以前にそういう行為をしている時点で終わっている。レース2週間前や数日前に彼女と面談した結果からショートの成績は予想の範囲内ではあったのだがさすがにその内容には驚いた。これは半年間自分の世界選手権を優先していてその間は彼女自身に任せきりにしていたこと、その結果彼女への評価の見当が違っていたことに気づかなかった私の責任でもある。皆川は3月に行われる最後のインカレクラッシックではどうしても結果を残したい、優勝したいといった。私も今までほおったらかしにしていた分その手伝いをきっちりやらなくてはコーチ失格だと3月までの4ヶ月間をできる限りの時間を割いてフォローすることにした。

前々から皆川は結果を出したいレースで思うように出すことができていず、周囲からメンタル面が弱いと指摘されることがあったし彼女自身とても気にしていた。私はかねてからそれに対するアプローチが上手くできず昨年10月末からスポーツ心理学の専門家でもある静大教授の村越真氏に相談していた。皆川はナショナルチームの強化選手でもあるので強化スタッフの1人である村越氏になにかフォローしていただくことはできないかと打診したのだ。この件については女子チームのコーチである山岸氏にも連絡を入れていた。

ショートの失敗後、私は村越氏に直接皆川のカウンセリングをすることは可能か相談した。村越氏は快く引き受けて下さったが条件を1つ出した。「真剣に速くなりたい、インカレで結果を出したいと思うのなら自分の足で静岡まできなさい。」
この条件は当然だと思うが皆川はかなり迷ったようだった。「そこまでして本当に私はやろうとしているんだろうか。」 結局11月末に彼女は静岡まで足を運び村越氏と面談をしてきた。
村越氏から私には、カウンセリングの結果から皆川の性質とその図化、それがオリエンテーリングではどうなるか、具体的で効果的と思われるトレーニング方法をアドバイスしてくださった。

そのうちの1つのトレーニング方法を紹介しよう。

村越氏からは
-日常生活の中で、「広い視野」を持つ、つまり計画したことから外れたらどんなことが起こるか、そこからどう回復するかを考えてみる。ためしに利佳ちゃんに「想定外」カードを作っておくっておきます。よく切って1枚引いて、それに即座に対応を答えるというトレーニングをしてみる-

ということでさっそく「想定外」カードを作って練習開始。
1回目は12月の本セレ前に村越さんからの例題に少し加え10枚程度で練習。2回目はインカレ本レース1週間前でさらに具体的なシチュエーションを加えて24、5枚用意した。
「想定外」カード自体は皆川が自分で練習する!と持ち帰ったので手元になく記憶で書くとだいたい以下の通り。 レース数日前、レース前日、レース直前、レース中のシチュエーションに分けて作成した。


・レース3日前の水曜日、朝起きると熱っぽくだるい
・木曜日、飼っているインコが瀕死の状態に陥った。
・金曜日の開会式でOシューズを忘れたことに気づいた。
・三重に行く途中交通事故にあってしまった。
・今年もシード紹介で盛り上がった。開会式後もレース当日もなんだか周囲から注目されているような印象を受ける。
・レース前夜緊張してあまりよく眠れなかった。
・レース当日朝起きると頭が少し痛い。
・レース当日外を見ると一面真っ白、雪が降っている。
・ディスクリプションを宿舎に忘れてきた。
・スタート行きのバスに乗り込み座ると通路を挟んで隣に優勝候補の○○さんが座っていた。
・スタートに向かうバスの中でコンパスを忘れたことに気づいた。
・スタート地区に行くと緊張感が漂いとても静かで心臓がバクバクしてきた。
・スタート枠に入ったとたん大雨が降ってきた。
・レース中痛めている足を捻り激痛が走った。
・レース中トイレに行きたくなった。
・パンチをしようとするとE-cardがないことに気づいた。確かに2分前に通過した1つ前のコントロールではあった。
・前半ミスもなくいい調子で進みパンチをしようとしていると3分後スタートの○○さんの姿が見えた。
・ミスをして違う尾根に行ってしまいリロケートをしようとしていると6分前スタートのシード○○さんも迷っていた。
・前半ミスをしてしまいそれでもなんとか進んでいると後ろから6分後スタートのシードの○○さんが現れた。
・リズム良く進み尾根のコントロールへアタックしていきパンチをしようとすると番号が違っていた。
・後半、残り3つ前のコントロールにアタックして近づいていると6分前スタートのシードの○○さんが脱出していくところをを見た。
・一つ前のコントロールでポスト記号を確認するのを忘れて、隣接じゃないかと不安になった

これらを書いたカードをよくシャッフルして1枚引いてもらい、読んですぐににその対応を答える。
練習をしながら彼女は「うー、これもありそうですね、どうしよう」を連発していた。「どうしようじゃなくて考えるんだよ、さーどうするの?」。答えたことに対して私の方でコメントを言いお互い話し、次のカードをまた引いて答えていく、、という練習を繰り返したのだった。

さてレース当日、この「想定外」カードの中で同じようなことが起きたようである。「これでもう私は大丈夫」と思えたらしい。彼女からその話を聞いた時、カードの練習をしておいてよかったじゃないのー笑ったのだが、その内容は本人に聞いてみましょう。

レース展開は、皆川は第一中間までトップの浅井さんから2分遅れで通過した。これには私も村越氏も予想はしていたがあまりの順調ぶりに少し驚いた。後半も我慢して(ここにはいろいろな要素がある)やりつづければたぶん入賞できるだろう、前半の様子からしたらそのまま我慢してやっているはずだから大丈夫、ひょっとしたら優勝もあるかもしれないな、と私は会場を後にして併設レースのバスに乗り込んだ。
レースを終え会場に戻ってくるとすでに表彰式は始まっているようだった。ゴールレーンを抜けると皆川が待っていた。その表情を見て、ああ、表彰台には立てたんだろうと思った。
結果は4位。ミスをしたこところはやはり課題としていたことであり残念でもある。しかし皆川が結果をだしたいと思い真剣に準備をしたレースで最低限でもレースコントロールし続けられたこと、その結果表彰台に上がることができた、そのようなことは初めてなのだから大いに評価し喜びたいと思う。

おまけ;
・村越氏に「いやー想定外カードで練習したおかげですね、いろいろな状況を考えましたからねー」と言ったら、「考えついたのは俺だ」と言われた。相変わらず。 (しかし他大学でもリレー対策で同じような練習をしているとのこと。えみりんも個人的にやっていたようだ)
・個人戦前夜は自分のレースではないのに緊張していたのかあまり眠れなかった。こういうことは初めてだったが、それだけの過程を踏んできたのだし彼女が優勝、入賞する手ごたえを感じていたからなのだと思う
・「想定外カード」の作成は、仕事をほおりだしていきなり紙ファイルを切り刻み書き込んでいたのでいくらパーテーションで仕切りがあるとはいっても仕事の話をしにきた同僚は驚いていた(当たり前だ)。

この「想定外」カードについて興味ある人は私まで聞いてください。
松澤俊行、パークワールドOツアー最終ラウンド参加のためにスウェーデンへ まつざわくんよりタローMLへの投稿
 10月23日(木)〜25日(土)の3日間、パークワールドツアー (PWT)2003の最終ラウンドがスウェーデンで開催されます。
日本から、松澤俊行が出場いたします。

【パークワールドツアーとは】
 1996年から毎年行われているパークOのシリーズ。年間10 戦前後のスプリントレースの総合成績でシリーズチャンピオンを 決定する。過去、ヨルゲン・モルテンソン、ルドルフ・ロペック、ユ ーリ・オメルチェンコ、ハンネ・スタッフ、シモーネ・ルーダー等錚 錚たる選手たちがシリーズチャンピオンの座を獲得している。
 オリエンテーリングの宣伝もPWTの目的の一つで、IOFの手に よらない独自路線でシリーズが行われてきた。PWTレースの開 催された国数はWOCの開催された国数より多く、また出場選手 は、主催者が選抜する世界のトップ選手+地元選手、といった構 成になることが多い。日本でも1999年に東京都の昭和記念公 園にて開催されたことがある。
 国の他、「テレイン」も実に多様で、過去に森、公園の他、遊園 地、動物園、植物園、大学キャンパス、ショッピングモール、ベニ スの水際、城壁だらけの要塞都市などもOマップ化され、決戦の 舞台となっている。
 こうして世界のスプリントO競技の流れを先導してきたPWTで あるが、最近は競技時間もスプリントタイプ(15分前後)にこだわ らなくなってきており、その展開にはこれからも目が離せない。

【松澤出場の経緯】
 過去、日本以外で行われたPWTレースにも多くの日本人が挑 戦してきたが、当初今年の最終ラウンドは中国を中心にアジアで 開催され、トップ選手以外もオープンに受け入れると言われていた。 しかし、SARS(新型肺炎)の影響によりアジアラウンドは中止、 代替開催国はスウェーデンに決定された。
 1999年と2000年の中国シリーズにも出場経験があり、かね てから2003アジアラウンドに出場の意思があった松澤が、主催 者側にスウェーデンラウンド出場の可否を問うたところ、「ウエルカ ム」との返答が得られた。
 なお、松澤は現在ナショナルチームの強化選手指定を受けてい ない。PWTは国ごとに出場選手を選抜する性格のレースではない が、スタートリストに「所属:JPN」と記されることになる。そうした問 題もあり、計画や主催者側との交渉の経緯については随時ナショ ナルチームに相談・報告を行っていたことは申し添えておきたい。

【見所】
 PWTのサイト
http://pwt.org/からも最終ラウンド出場選手名 簿が見られますが、とにかく凄い! 「世界選抜+謎のアジア人」 といった具合です。(この面々の凄さがピンと来ない方はこれから 知ってみてください。2005年の世界選手権観戦の楽しみも数倍 増となるはずです。)
 男子35人は、初日のレースで上位30人が中日のA決勝進出・ 5名はB決勝となります。そして、最終日のA決勝は、中日のA上 位25名とB上位1名の26名で競われます。
 「謎のアジア人」の目標はあくまでも最終日のA決勝進出。相手 が手強いので難しいけれども、チャレンジしがいのある目標だと思 います。昨年はワールドカップ・スプリントで鹿島田選手が、予選で 世界のトップ選手たちを蹴散らして決勝進出しています。また、松 澤自身も2001年ワールドゲームズで世界上位国の選手を相手 に38人中23位となったことがありました。「思い切って冷静な」走 りをし、目標に一歩でも近づきたいと思っています。
 今回はシリーズチャンピオン決定ラウンドでもありますので、上位 争いにも要・注目です。Webサイトでは、結果の他、地図やコース も即日見られるようになるはずですので、お手すきの時にでもチェッ クをいただければ、と思います。

* 遠征にパソコンは持って行きません。20日夕方にこちらのアド  レスに宛てられたEメールをもう一度チェックいたします。21日成  田発時刻直前(9時)までは携帯電話(090−8040−2608   massawa@ezweb.ne.jp )で連絡可能なようにいたします。急用  等ある方はこちらへご連絡お願いいたします。帰国は27日昼と  なります。
 
【オマケ】  以前「O-sport」に掲載されたスプリント競技についての解説記 事を訳してみました。スプリントレースの準備や観戦の際参考に なりそうなので興味をお持ちの方はご一読ください。
http://members.aol.com/mazzawa/sprint.html


今後のプランと最近のトレーニング内容 10/20 
9月20日から会社から徒歩3分のところにある、セントラルフィットネスクラブ八王子に通い始めた。1人だと気が進まないがさすが会社のすぐ近く、同じ部のお友達が何人か通っていた。トレ内容は違っていてもそばに知り合いがいるのは励みになる。一緒にジムまで行ったりおしゃべりをしたりして動機付けにもなる。この点はすごくラッキー。また残業で遅くなってもすぐ近所で体を動かせるのが嬉しい。家に帰ってから外に出てトレーニングするのはおっくうだし時間がかかりもったいない。
通い始めたきっかけはオリエンテーリングではただ走るだけではフィジカル面で不十分ということ、去年秋から痛み出した右ハムストリング、右臀部にまだ痛みがあり、だましだまし1年走ってきたがきっちりと治さなくてはフィジカル面のアップは見込めないことなどから。走ることに飽きてきたことと、トレーニングの工夫をしようというのもある。

今後のプランはおおまかに以下の通り。
<ゴールセッティング>
・2004、2005世界選手権 ->具体的な目標はまだここには書けない
・海外遠征(WREレース等)でブラッシュアップ
・日本選手権優勝(3月)
・三河ロング選手権で結果を出す(11月)
・東日本でフィジカル面の様子を見る(10月)

<トレーニングプラン>
・9月後半〜1月 基礎体力、筋力の向上。故障を治す
#11月から走る時間を多く取るようにしていく
・2~5月 スピードをつける、オリエンテーリングのブラッシュアップ
#その後は未定。

<フィジカル面>
・基礎体力の底上げ
・登りに強くなる
・80分追い込んで走り続ける
・上半身の強化

2セッションに分けてトレーニング ->朝6時起床、最初は散歩->jog 30min. 夜 run+筋トレ
長い距離を山でゆっくり走る 2~3時間
トラック練習 ->追い込んで走ることになれる

<テクニカル面>
・基礎:
プランニング:脱出方向が甘い、次に何が出てくるか、何に進んでいくかを考えていないから
ピンポイントの直進:点に対する直進が下手。精度を上げる
歩測を身につける
・ステップアップ
相対的な地形の位置関係 + 地形のイメージかを立体で積極的に行う 
捉える特徴物のピックアップと情報処理、特にコントロール周辺の情報
次に何が見えてくるかを常に意識する
アタックからはなるべくまっすぐ進む
遠くを見る
ルートはなるべく最短をとることを意識する(特に結果をださなくてよいレースや練習で取り入れる)
コンタ、1,2本を良く読む ->ミクロな地図読み

これに愛知で必要な技術を取り入れて練習していくこと。やることはたくさんある。

<メンタル面>
コミットメントを明確にすること
ケガと上手につきあう
onとoffでメリハリをつける
予選通過が現実となったレースでどう戦うかの戦略をきちんと立てること(落ち着き方、1秒のシビアさ)
年と上手につきあう->無理はできない

<日常生活>
朝食をからなず摂る
早寝・早起き
栄養のバランスを考えて食べる
間食は栄養あるものを (必要カロリーが足りないかもしれないため)
睡眠の確保
なるべく階段を使う、歩くようにする

現在のトレーニング内容
平日のほとんどはフィットネスクラブに通ってトレーニング。マシンだけでなくプールや球技を合わせて。空いている週末は近所の奥武蔵の山を2~3時間ゆっくり走る。もしくはテレイン内を地図読みしながら。その他オリエンテーリングの合宿、練習、レースを積極的にとりいれる。

月:rest
火:ジム
水:ジム+富士森トラック
木:ジム
金:ジムor rest or jog
土:トレイルラン2~3時間 or オリエンテーリングor登山
日:トレイルラン1~3時間 or オリエンテーリングor登山

ジムでのトレーニング
<球技> 瞬発力を鍛える。
・バドミントン(週1,2回 30min.-1hr)
中学時代、都でベスト8に入ったことがある経験者(会社で隣の席のおねえさん)と。
前後・左右の俊敏な動き(反復横跳びのような)
瞬発力。HR高い
・バスケット(週1回 30min.-1hr)
3 on 3. 男性に混じってハーフコート。シュートはともかく動き回る。インターバルトレ
・スカッシュ(週2,3回 20min.-40min.) 前後、左右の動き。瞬発力。バドミントンのおねえさん、もしくは元水泳部の同僚と。
いずれもコート範囲は狭いため移動距離は多くないが、ちょこまかした動き、HRはそれなりに高く瞬発力を鍛える運動になっていると思う。思ったよりハードでくたくた。でも中学、高校時代はこういう動きは平気でやってたんだよな(元テニス部)。

<マシーントレーニング> 週2~4回 筋力の強化
・エアロクライム (週2~4回 最低20min.)
負荷は臨機応変。登りの筋力を鍛えられる。太股、足腰の強化
・腹筋、背筋、ハムストリング、大腿筋、股関節等、体幹を中心に油圧マシーンでトレーニング(週2~4回、30x 3セット 今は負荷を軽くして体を動かすことに慣れさせている) 

<エアロビクス> 週1,2回 50min.
初級者クラスのみ。トレーナーの吉田さんから、エアロビは故障するためやるなと言われているので、運動量が少ないときにちょこっと無理しないよう参加。たぶん思い通りに体を動かせないことで無理して合わせようとすると筋肉に負担がかかったりするのでは?

<アクアトレーニング>週2~4回 全身運動
・水中歩行と筋トレ(15-30min.)
筋肉を意識して歩く、水の中での筋トレ:ふくらはぎ、股関節、臀部、ハムストリング
・アクアビクス(週1回 45min.)
水の中で体を連続して動かし続ける。筋力アップになる
・アクアアタック(週1回 45min.)
水の中でパンチやキックを取り入れた連続した運動。専用の水かきグローブをつけるので負荷が高くなる。
・ハイドロフィットネス(週1回 45min.)
両手にダンベルの形をした発泡スチロール系の浮き輪、足に浮き輪をつけてパンチやキック、ステップなど。浮力が抵抗となり筋力に負荷を与える。かなりハードな運動になり得る
・バタ足(週2~4回 20~40min.)
ビート板を持ち顔を上げてひたすらバタ足。泳ぎの基本。下半身の強化。心肺機能を高める

トレーニングを通してのコメント
・全体的に体がだるくなるが筋肉痛にはなりにくい
・バドミントン、スカッシュ、バスケは普段使っていない筋肉を使うため少し筋肉痛が残ることが多かったが、最近はよく慣れてきて体が動くようになってきた
・トレーニング時間は1〜3時間とただ走っていた頃より伸びた。同じような負荷で毎日ジョグや走ったりすることはできないが、運動(トレーニング)の内容を変えればできる。今の時期はこれでよい。特に対人運動、球技は楽しくあっという間に時間が過ぎる
・走ることへの強迫観念がまだあるが自分は故障中、無理して走ったら悪循環になる。徐々にトレーニングに慣れ、それに手応えを感じられるようになることで解消すると思われる(そのためにはトレーニングの工夫が大事になってくる)
・もう少し慣れたら負荷を調節して続けていく
・水分補給はこまめに

ナショナルチーム、トレーナー吉田氏からのコメント
上記のような内容を吉田さんに話し、ノートを見てもらったなとところ以下のようにアドバイスいただいた。

・10月末までこれで良い。いろいろな筋肉を動かして慣らしていくこと。11月に入って少し走ることを取り入れていこう
・体が慣れてきて、11月ごろから負荷を少しあげてマシーントレなどをしていく
・エアロビは故障をするからよくない
・上下にジャンプする運動が少ない(左右は多いと思う)。その動きを取り入れよう
・本気でオリエンテーリングレースをしていくならアドベンチャーレースやマウンテンバイク、他の競技レースは本格的にはやらないこと。ケガ、故障をする。

以上、ずらずらと書きましたがこんな感じで1ヶ月が経とうとしています。
KOM2003 カシマダコウジ 6/3 大会公式HP

現地3泊4日の短い日程ですが、KOM(スイス選手権)をはさんでWM2003のトレーニングを行ってきました。

スイス選手権では結果から言うと、夏に向けてチームの弾みとなるような結果は残せなくてやや残念です。しかしいろいろ得る部分はあると思いますので、帰国して勢いのあるうちに報告しておきます。

1 スイス選手権(KOM2003)

スイスのミドルディスタンスの選手権に参加した。場所はSan Fedeleという、スイス南部のLUGANOに近いイタリア領内で行われた。今回の大会の中心都市はMendirisoというスイス領内の町であり、競技会場に行くために国境を越えるという面白いセッティングだった。

1.1 予選
  まず、結果は下記の通り。この結果からどのようなテレイン、コースだったか通な人は想像してみて欲しい。
4640m up160m 16controls

1 Gueorgiou Thierry 79 Saint Etienne FRA POLE France - FRA 0:24:55
2 Altorfer Urs 75 Ottikon OLG Pfaffikon 0:27:22
3 Stevenson Jamie 75 GB Team - GBR 0:27:34

14 Fluhmann Urs 62 Zurich OLK Rafzerfeld 0:29:00
22 Humbel Dominik 67 Baden OLG Cordoba 0:29:41
28 Huovila Jarkko 75 Halden SK Halden - FIN 0:30:21
33 Schnyder Donatus 76 Bern OL Regio Wil 0:30:54
37 Gonon Francois 79 St. Etienne FRA POLE France - FRA 0:31:18

----以下Bファイナル
43 Duncan Jon 75 GB Team - GBR 0:31:50
46 Gilgien Matthias 75 Reichenbach im Kandertal OLG Thun 0:31:54
49 Salmi Janne 69 Forch OLC Kapreolo - FIN 0:32:22
66 Kashimada Koji 70 Tokyo-JAPAN Shibuya de HK - JAP 0:34:50

レースはプレアルペン的なテレインで、急斜面の森と、一部の緩斜面からなる。植生、地面の状態はかなり良好だが、一部セミオープンの部分で走りづらく、見通しの悪い部分がある。予選は緩斜面を中心としたスピードレースであった。僕自身は、中盤で2箇所2分づつ、その他リズムが悪く細かい無駄があって、合計5分半程度ミスしている。いいレースをすれば29分台、らくらく予選通過のチャンスはあった。
チェリーのタイムは速いが、2位以下はあまり速くない。世界トップクラスの選手が、多く崩れて予選落ちまでしている。理由は、全般的にスピーディーでかなり走りやすく、見通しのよい林の部分が8割以上を占める中、中盤にセミオープンで見通しの悪い部分でのトリッキーなコントロールが3,4個あったこと。林の中のスピードで入るとまずミスをする。また一度ミスするとリロケートしずらく、また容赦なく藪の中の岩等にコントロールを置いている。この部分でひっかかったかどうか。チェリーはおそらくトップ選手で唯一ここをノーミスで通過したのだろう。

僕もこの部分は前半の2個は用心して無難にこなしたが、よしよし、とちょっと気を抜いた後半2個でミスを2分ずつしてくずれてしまった。

そんなレースでしっかり走る、ウルス・フルーマン、ドミニク・フンベルはたいしたもの。ドミニクは現役時代に輪をかけて悲壮感漂うヨレヨレのゴールだったけど、それでも自分がベストで走ってやっと勝負できるタイムで走るのだから、恐れ入りました、という感じである。

1.2 決勝
予選に比べると距離、のぼりの割に、大分キロタイムは落ちている。予選に隣接したテレインだが、決勝はメインが急斜面に侵食された水系により形成された細かい地形部分のショートレッグが中心だった。
A-Final 5160m 230m 18controls
1 Gueorgiou Thierry 79 Saint Etienne FRA POLE France - FRA 0:33:58
2 Gonon Francois 79 St. Etienne FRA POLE France - FRA 0:34:28
3 Huovila Jarkko 75 Halden SK Halden - FIN 0:34:51


6 Tavernaro Michele 75 Fiamme Gialle - ITA 0:35:06
8 Niggli Matthias 73 Munsingen ol norska 0:35:17
10 Stevenson Jamie 75 GB Team - GBR 0:35:45
15 Renard Damien 80 St. Etienne FRA POLE France - FRA 0:36:41
17 Rigoni Carlo 70 Fiamme Gialle - ITA 0:36:44
18 Fluhmann Urs 62 Zurich OLK Rafzerfeld 0:36:59
20 Schnyder Donatus 76 Bern OL Regio Wil 0:37:12
21 Karlsson Mattias Karlskrona SWE IK Hakarpspoykarna - SWE 0:37:20
23 Altorfer Urs 75 Ottikon OLG Pfaffikon 0:37:22
25 Humbel Dominik 67 Baden OLG Cordoba 0:38:02
29 Johnson Oli 78 Sheffield Sheffield Elite Squad - GBR 0:39:17


予選ほどの勝ち振りではないが、チェリーが完勝。強い。同僚のフランソワも2位でフランス強し。こちらは、予選に比べれば全体的にテクニカルであったものの、トリッキーな部分はないので、上位も順当な結果かもしれない。

B−Final
4910m 210m 17C

1 Feldmann Robert 77 Fribourg OLG Murten 0:32:11
2 Brickhill-Jones Davide 80 Forch OK Jarfalla - AUS 0:33:34
3 Muller Matthias 82 Oberwil-Lieli bussola ok 0:33:54


19 Kashimada Koji 70 Tokyo-JAPAN Shibuya de HK - JAP 0:39:45

B-Finalでは終盤のテクニカルな部分はほぼコントロールして走れたが、最後のゴールまでのつなぎの部分でつまらないミスを2回してしまった。合計1分+1分半で2分半のミス、それをのぞくと37分台前半、順位でいうと11,2位である。トップの32分はショックだった。ただコース回しがほとんど同じAファイナルの結果からすれば、BのトップのタイムはAのトップとほぼ同じレベルになる。さすがOL大国スイス、層の厚さは侮れない。
逆に自分の理想タイムをAファイナル換算(実タイム-ミスタイム+2分=39分程度)してみるとトップの115%か。WOCならもう数%落ちるだろう。120%のタイムが現実的な点だ。

1.3 全体的な感想

今回のレースは2本ともあまり良いレースではなかった。夏のWOCまでに自分としては3つの課題がある。
A 歩測の復活
 地形でナビゲーションに問題を感じない限り、最近歩測は現在していない。しかし大陸系のテレインでは、充分に地形でナビゲーションできない部分もあるため、歩測を意識して行う必要がある。
B 戦略をもっと意識する
 漠然と走るのではなくテレイン、コース、種目、そして自分の目標によってどのように走るのが最良か? 戦略をより意識する。今回はスタート前からレースがあれていて予選通過のラインが下がっていることを知りながら、それをうまくレースに反映 できず、「予選通過するレース」でなくて、「自分のやりたいレース」を無意識にしていた。
C コンディショニング
 ベストレースの試算をしても、昨年秋のチェコの時に比べて想定されるパフォーマンスがやや低い。今回はKOMに向けてピーキングしたわけでもないが、感覚的に2〜3%スピードが鈍い。夏まで切れる体を取り戻すべく1月のハードワークと、そして1月の7充分な調整をする。

なお蛇足だが女子については、いうまでもなくSimoneの圧勝。
2 WOCトレキャン


下記の3つのテレインでトレーニングした。昨年入った人の情報もあるのでだぶる部 分もあるが、一通り報告する。なお、入ったテレインはすべてロング系のテレイン。 (ミドルの人には参考にならないのでご承知を)
2.1 Eigental
2.2 Raten-gottschalkenberg
2.3 Egg-platten wehntal


2.1 Eigental

 Luzernの西に位置し、有名なリゾート「ピラタス」のすぐ近くである。まず印象は藪くて急、とてもスイスに来たようなさわやかさのないテレイン。白でも下草があったり倒木があったりで走りにくい部分が多い。また斜面の急なところは コンタリングもしづらく、日本の金昌寺のよううに、ずるずる地面の土をけずり落としながら進むような部分もある。西の緩斜面部分は比較的走りやすいが、曖昧な表現のコンタさながら現地も地形がはっきりない。地図の精度はB、練習には耐えるが、レースするにはコンタの表記があまい。

2.2 Raten-gottschalkenberg
Zugの郊外でLONG-Qのテレインに近い。こちらはEigentalよりかは全体的にやや走り やすいが、やはり白でもいろいろなバリエーションがある。オープンは膝くらいまで 牧草が伸びている部分が多く、スピードはやや低下する。 地図の精度はC、練習するにも不満足。地形表現もあまいが、急斜面の表記にメリハ リがなく、なにげなく書いてあるコンタだけど実際は通過するのに非常に時間がかか る部分が多い。

2.3 Egg-platten wehntal
 Zurichの南西に位置する。上2つのテレインがプレアルペン的なテレインであるの に対し、ミッドランド的なテレイン。予選ではあまりこういう部分はないが、決勝は メインの一部に広がると思われる。比較的緩やかな斜面に道と植生界が発達してい る。ナビゲーションはそれほど難しくないが、ルートプランニングと、スピードの出 しすぎによるイージーミスが要注意。白は概ね走りやすくスピードが出る。 地図の精度はB、コンタはあまい部分もあるが、コンタをナビゲーションにあまり使 わないので気にならない。決勝を走る気のある人には練習価値あり。

2.4 全体として
・まずスイスというイメージだけで走りやすいテレインを連想するのはやめること。 部分的には日本の急斜面テレインかと思う部分もある。違うのは所々に牧場の牧歌的 風景が心を和ませること。
・ヨーロッパスタンダードの常だがAでも走りやすい部分もあれば走りにくい部分も ある。走りにくい部分は下草・低木(ブルーベリーなどの膝下の木)・間伐材のほか 巨大な倒木があちこちにあり、根元の地面がえぐれて障害となっている部分が見受け られる。
・急斜面の亀裂、沢は通行の障害になる部分が多いが、その地図表記が地図によっ て、沢、亀裂、ただの季節的水路など統一されていない。(勢子辻以前の富士状 態)。これはモデルなどで確認する必要ある。ただ一般的にはコンタを使って表記し てある部分は深いことが多い。
・オープンのとり方は北欧に比べて細かいものまでとってあり、時としてどれが取っ てあるのか分からない。またセミオープンも、白で表記してもいいような部分もとっ てあることがある。
・牧場脇の柵(有刺鉄線)はとってないことがある。またパワーラインも結構目立つ 森の中のものもとっていない。
・岩はかなり小さいのまでとっており、ナビゲーションにはつかいづらい。(1m未 満)
・しかし全体として、我々の日本での常識が通用しない部分はないに等しい。急斜面 に発達した水系や、緩斜面の植生のコンビネーションも、神奈川・御殿場付近や、八 ケ岳など、部分的には我々がいつも練習しているフィールドとそれほど変わらない。 ただ、ダイナミックなロングレッグでのプランニングになると、経験不足は明らかな ので,机上トレーニングで充分補う必要がある。
・あと走りながら実感したのが、テレイン内で単調に走るより、脚を上げたりくぐっ たり、そういった動作が多いこと。これは、田嶋先生推薦のサーキットトレーニング による全身の筋力アップが有効だと感じる。

3 その他
・会場では、スウェーデンに居住中の岩谷さんに会いました。DEクラスに出場されて ました。7月までスウェーデンに滞在とのこと。うらやましい限りです。これからス ウェーデンもシーズンですし、是非頑張ってください。
・時間的制約からGBRだけですが、亀山城址の地図をトレマップということで渡しま した。早速興味を示していました。秋にチームで来ることを考えているみたいでし た。ちなみに、セレ2の地図を見せて本番の近くだ、といったら「ワオ」と驚いてい ました。とりさん&弘太郎氏の芸術的な地図は海外でもインパクトがあるようです。
・スイス選手権のトップレベルは世界のトップに近いですが、120人の参加者のレベ ルには幅があります。日本の選手の切磋琢磨の機会としては1分が大きく順位を左右 しスリリングです。2005を目指す選手にはこうした大会に積極的に出ることをお奨め します。
・スイスで初めてWanderkarte(ハイキングマップ)を購入しました。スイスの地形 図が芸術的といわれるのがよく分かりました。確かに美しい。帰りの飛行機は地図を 見ているだけで暇をつぶせました。


 ノルディック選手権報告 カガヤヒロブミ 5/7    大会公式HP

NOC(北欧選手権)から今日帰ってきました。
結果はWebにも載っていますが、日本人選手の成績だけ小林達郎さんがまとめてくれたので、以下に転載します。

簡単に報告として、
・4日間連続のレース(スプリント、ロング、ショート、リレー)
・個人戦も全て会場がスタート/ゴール、スプリントを除いてスペクテイター
コントロールあり。WM2001と同様に演出を優先したレイアウト。
・ロングではスウェーデン首相(オリエンティア)が山の中でレースを観戦。
・男子リレー不成立(2走フィンランドの地図が間違っていたらしい)。
・そのほかにも運営上の不手際があった(ロングのスタートリストが当日になって変更、ロングの成績がその日のうちに確定しないなど)
・WM2004からは車で1時間程度離れており、テレインのタイプとしては近い。


個人的には、スプリントがトップ比125%だったものの、ロング、ショート、リレーはトップ比140%と思っていた以上に差がついてしまった。テレインは走りやすく、ロング、ショート、リレーいずれもトップはキロ5分ちょいの高速レース。
テレインへの対応は問題なかったが、ロングでは持久力不足と怪我により後半ペースダウン、リレーは最後に1箇所で5分以上のミスをしてしまった。ロングを走ったためにショート、リレーではかなり身体が疲労していたが、それを考慮しても今の自分としては130%が精一杯であったと評価している。

全般的に湿地や藪をさけて迂回したルートでは特に大きな差がついており、結果的にはほとんど直進に近いルート選択が正解となっていた。

善徳はパソコンを盗まれてしまって、当面彼からの報告が届かないと思うので、善徳の感想を伝えておきます。 「ロングはかなり厳しかった。スプリントはミスがないのに予想以上の差がついた。自  分としてはショートが一番可能性があると思えた。」
なお、リレーでは1走善徳は1番コントロールの手前で集団に引き離されたとのこと。

5月1日 Sprint
W21 2480 delay % /km
1 Marie Luce Romanens 0:11:30 4:38
63 Yuka Kinnami 0:16:45 0:05:15 146% 6:45
64 Naoko Shimura 0:17:39 0:06:09 153% 7:07
/65

M21 2800 delay % /km
1 Emil Wingstedt 0:12:31 4:28
58 Yoshinori Takahashi 0:15:21 0:02:50 123% 5:29
60 Hirobumi Kagaya 0:15:36 0:03:05 125% 5:34
/68

5月2日 Classic
W21 9910 delay % /km
1 Hanne Staff 1:03:26 6:24
69 Yuka Kinnami 1:43:39 0:40:13 163% 10:28
71 Hiromi Iwaya 2:03:25 0:59:59 195% 12:27
72 Naoko Shimura 2:52:18 1:48:52 272% 17:23
Kyoko Ito DNF
/80
M21 15920 delay % /km
1 Emil Wingstedt 1:22:24 5:11
70 Hirobumi Kagaya 1:57:54 0:35:30 143% 7:24
72 Yoshinori Takahashi 2:00:20 0:37:56 146% 7:34
/91

5月3日 Short
W21 4430 delay % /km
1 Jenny Johansson 0:29:22 6:38
66 Hiromi Iwaya 0:47:13 0:17:51 161% 10:40
68 Yuka Kinnami 0:51:28 0:22:06 175% 11:37
69 Kyoko Ito 0:51:35 0:22:13 176% 11:39
70 Naoko Shimura 1:02:03 0:32:41 211% 14:00
/80
M21 5090 delay % /km
1 PasiIkonen 0:27:17 5:22
83 Hirobumi Kagaya 0:38:52 0:11:35 142% 7:38
87 Tatsuro Kobayashi 0:44:37 0:17:20 164% 8:46
Yoshinori Takahashi DNQ(コントロール1つ飛ばし:推定36分台)
/96

5月4日 Relay

W21 individual team % /km
1 SWE2 2:04:20 5:54
Katarina Smith 0:44:39 0:44:39 6:21
Gunilla Svard 0:40:00 1:24:39 5:43
Jenny Johansson 0:39:41 2:04:20 5:38
21 JPN 3:43:59 180% 10:38
Yuka Kinnami 1:13:28 1:13:28 165% 10:27
Hiromi Iwaya 1:06:35 2:20:03 166% 9:31
Kyoko Ito 1:23:56 3:43:59 212% 11:54
/24
M21 individual team % /km
1
0:50:40 0:50:40 5:12
0:50:52 1:41:32 5:11
0:50:35 2:32:07 5:13
? JPN 3:41:36 178% 7:35
Yoshinori Takahashi 1:06:32 1:06:32 131% 6:49
Hirobumi Kagaya 1:12:08 2:18:40 142% 7:22
Tatsuro Kobayashi 1:22:56 3:41:36 164% 8:33

新社会人オリエンティア 4/28

この季節になると、新社会人、新入学生らの初々しい姿があちこちで見られる。私に もあんなころがあったんだなあと、はるか昔のことを思い出し、なんだかほほえまし い気分になる。

とはいっても、社会人生活に慣れるまではとても大変だった。環境の変化と新しいこ との連続、そして社会、会社の中で自分の立場と責任と、もうとにかく全てが初めて の経験。毎日が緊張の連続で週末になるのが待ち遠しく、土曜は1日中くたくたで寝 ていたように思う。それでも日曜はなんとか体を動かさなければ、気持ちをオリエン テーリングにつなぎとめておこう、と大会へ参加していた。お給料をもらうようにな ると好きなように遊ぶことができるし、別にオリエンテーリングをしなくても楽しい ことが他にいくらでもある。それでもなんとか大会へ参加していたのは、どこかで、 「いつかは世界選手権へ出てやるぞ。」そんな気持ちがあったからだろう。もちろ ん、オリエンテーリングが好きだという気持ちがが元々あるからとも言え る。

結局、私が世界を目指そうと行動を開始したのは、社会人生活を始めてから2 年もたった頃だった。オリエンテーリングを始めてからいつでも世界 で戦うことを考えていたわけでは全くなかった。まず手に職をつけること、将来への ビジョン、その上でオリエンテーリングはどう位置付けるか、それらを整理すること によって初めて真剣にオリエンテーリングに向かうことができたのだ。当時抱えてい た膝の痛みをなくすため、それをいいわけにするのもいやだとさっさと手術もしてし まった。

夢や気持ちを持ちつづけることはとても大事なこと。そしてそのスタートがきれそうになった時に きちんと動き出すこと、コミットメントもすること。当然だが、動き出す環境を整える ために、最低限の努力はしなければならない。そこまでして本当にやろうと思うのか?夢を叶えようと思っているのか? そういった自問も大事なプロセスの一つ。

今、慣れない新生活をおくりはじめた若い人たちをみていると、「大丈夫、今は大変 かもしれないけれど、きっと楽になる日が来る、そのときを見計らって動き出せばいいのよ、 そしたらいくらでもどうにでもなるよ。」そう思って静かに見守っている。


現在のトレーニング状況と内容の整理、今後に向けて。いつ遊ぶ?デートは? 2/15
2/15のNT合宿のミーティングでは、いままでのトレーニングを振り返り、今後のトレーニングを設計するという内容を行います。陸上専門の有吉先生、デンマークナショナルチームのヘッドコーチ、イーキスたちからトレーニング情報を得る機会がありましたが、オリエンテーリングにどうやって生かしていくかを整理して活用していかなくてはせっかくの機会も台無しです。そこで以下の通り合宿担当の村越さんからまとめるように指示がありました。
ここでは自分のトレーニング内容をざっとupしてみました。
合宿での詳細内容、それじゃあいつ遊ぶ?の話題は次回(たぶん)。

> 1)現在自分がもっとも力点を入れているパフォーマンス向上のポイント(例:登 > 坂力、スピード、不正置ラン、ファインなナヴィゲーション、等)

登りで強くなること
75分ペースダウンせずに走りきれるようになること
アタックからコントロールへのナビゲーション
周囲との相対的な地図読み、周り(特に奥)との関係
周囲、遠くをみて無駄のないラインを進む
レース中だらけずに、最後まで追い込んで走ること


> 2)大まかなトレーニング内容や構成

週5日走るようにする(現状は4日が多いかもしれない)
1度のトレーニングで1時間以上体を動かす。
1ヶ月30時間、走行距離200キロは1つの目安 ->現状25時間、180キロほど
平日は基本的に強度の高い練習はしていない。
故障をしていなければ、水曜をトラック練習、土曜か日曜をポイントにして、負荷を 高くする。
週末はオリエンテーリングをするか、もしくは不整地を走る,山へ走りにいくようにしている。できれば両日。
週2、3回筋トレ(腹筋、背筋、腕立て、スクワット、ハムストリング、横)
天覧山では
・LSD 
・登りをダッシュして走る、くだりはストライドを伸ばす
・ビルドアップ(まだできていない)
・地図読み走
など

八トレはここ3ヶ月参加取りやめているが
・ペース走(3000、5000、8000、10000)
・インターバル(最近していない)


おおまかな1週間のスケジュール  もちろんレースのある週、予定ある時は臨機応変に変えていく

月 rest
火 5 or 8キロ
水 12キロ もしくは八トレでトラック練習
木 8 or 10キロ
木 rest
金 5 or 10キロ
土 オリエンテーリングorトレイルラン、マラニック、近所のテレイン、天覧山、七国峠、加治丘陵などで走る。2〜3hrs
日 同上 トレーニング内容に変化を付ける 1.5〜2hrs


> 3)特に工夫している点

天覧山周回コース(2km, up175m)では距離、負荷を毎回考える。最近は登り強化のため、upあるとこ ろでは追い込んで走り、後流すの繰り返し。他、スイス、その他の地図を見てプラン ニングの練習をしながら走る。

八トレは3月2週目から復帰予定。ペース走の距離、1周のタイムを替えていく。
これ以上故障をしないようストレッチには時間をかける。
睡眠時間8時間確保
朝食を摂る


2/16は母校が会場の早大OC大会  2/2
今度のOC大会は知っている人は知っているけれど、私の母校が会場なのです。で、きっと(いや絶対)田島家はテレイン内、マップの中にも民家として黒ポチで書かれているんでありましょう。ああどうしよう、スタートまでの間家の前を通ったら。家の入り口の石垣横にはサブちゃん父がたてたパーマネントコース用のポストが立っているのです、ぐぅ。これをみているひと、実際見かけたらなるほどね、、と思ってください。
昨日のお昼頃、車で上畑近辺を通りかかると、コントローラーのカッシーを始め学生何人かがバスを待っていました。試走ご苦労さまです。夏の朝出勤途中はトリムをきてGPSを背負った学生集団をみました。自分が一般人モードでいると、やっぱりトリムでそこらを歩いているのはなかなかな光景です。

赤根峠でのOC大会は4回目?でも私は過去1度しか走ったことがない。
ちなみにどういうわけかあまり好きじゃないテレイン。ここ数年はちゃちゃ丸散歩で行かないのもあるのかな。裏山ながらなかなか気の進まない山です。なぜって?うーん、うまく説明できないけれど、田舎独特の雰囲気というか、まあいろいろ。

なぜ南高麗でOCが大会を開くようになったかというと、それは20年前近くにさかのぼります。
当時小学4年生の頃、赴任してきた校長先生は”山岸悦二校長先生”。
そう、倫也氏の父上であります。業間休み(今ってこういう言い方するの?)に毎日 校庭を走っているような校長先生は初めてだと父兄の間でもかなり話題となりました。この校長先 生が来てから学校の雰囲気が変わったのも覚えています。 さすがこの父にしてこの息子ありと倫也さんを知るようになって思いました。悦二先生は今はもう70歳を越えていますが、今日の森林公園イベントも走り、MEコースを1時間50分かけて走りきりました。平日も2回はトレーニングをこなしています。来年の7人リレーも出る気満々、もちろん、今年のOC大会にも出場です。
当時、悦二先生はさっそくオリエンテーリングクラブを作り、 私はそういえば父ちゃんもおんなじようなことやっているし、やってみるかと学校の 周りの山々を駆け回っていました。オリエンテーリングを教えてくれたのは父だけれど、いろいろとその機会を与えてくださったのは悦二校長先生で、師匠と言うべき(いや恩師?)方です。

倫也さんは当時早稲田の学生、でここいらの山はオリエンテーリングに使えるんじゃ ないか、、 と地図を作り、小学校を会場としてオリジナル赤根峠のOC大会を 開いたそうです。それが私が6年生のとき。しかし私は前の日夏みかんを5個?食べて お腹をこわして当日は参加できず寝込んでいました。大会当日は大雪となり半そでパン短パンで 走ったランナーがいて救急車で運ばれたりと未だに伝説として語られているようで す。そのころから、”雪の早稲田、雨の東大”と語り告げれるようになったとか。今年も雪の可能性がなきにしもあらずですね。
翌日すっかり元気になって学校に行くと、給食で前日余った参加者への飲料”リベラ”<-これも伝説のスイ スからの輸入飲料 が配られていました。

地元のオリエンテーリングへの理解は、もともと徒歩オリエンテーリング大会を開い ていこともあって(なんてったって、飯能は日本でオリエンテーリング発祥の地と言 われている)好意的ですが、 近年練習会等でマナーが悪かったり良い印象を与えてないことも確かなようでクローズとされていました。 (報告では勝手にテントを張る、墓石を倒す、ごみを捨てていくなどが上げられてい ました)

オリエンテーリングをするのはよそ様の土地をお借りしてやるもの、 地元とのつながりを大事にしたり、マナーを守ってやりたいものです。 でもこういうマナーは当たり前だと思うんだけどな。
でも地元からは今回うどんやさん、甘酒等の出店があるそうで、学生とのタイアップでうまく進んでいるようです。
私も久しぶりに裏山でオリエンテーリングをするのはちょっとはワクワクしたいところですが、うーん、うーんとやっぱり唸ってしまいます。自転車で5分で会場にいけるのは嬉しいですが。当日のレースをご注目〜。
シン・ムラコシ 全日本1本に絞る!!
と書く予定だったのだけれど、あっさり本日森林公園イベントを走っていましたね。 村越さんは私のコーチをしてくださっているのですが、私も村越さんの叱咤激励コーチです。ちゃんと契約済み。(ここらへんめんどうなんで説明省き、別の機会に譲ります。興味ある人は直接私に聞いてください)
1週間前は、「多忙(最近、選手や本業以外、執筆、講演活動など忙しいですし)により、森林公園イベントは行くことはやめようと思うんだ。これで選手としての考え方をもう一度見つめ直せる機会になる。OC大会は外せない講演のために参加不可能、残るは全日本のレースのみ。」
それでも私は「確かに森林公園でpointをとっても15位には足りないよねえ。でももし全日本で骨折したらどうするんです?ああでもコーチ推薦(男子コーチは本人)があるか。。」とまで発言してしまったのですが(こういうことをズケズケ言うからコーチしてと言ったのかな?)、でもやっぱり走らないことにしました。
詳しい方は知っているように、村越さんは近年レース数少なく、エリートポイントはいつもギリギリ、でもトップを取る。しかし今年度はとにかくレース数が少ないからスイス世界選手権の予備セレに通過するためのポイント(15位以内)はまず足りない、残るは全日本で優勝して本選手になるか6位に入って通過するか。
私は大物じゃないから、同じ状況だったら忙しくてもなんとか安全圏を狙ってポイントを稼ぐべく森林公園イベントは参加すると思う。 でもそうはしないところにシン・ムラコシの凄みというかなんというか、さすがだと思ってしまいました。
ところが・・・
大会前夜、突然電話がかかってきて、
「明日走ることにした、森林公園駅でピックアップしてよ。」
「はははははー。」
失礼ですが大笑いしてしまいました。 で、朝、かとう(東大OB)、やまだ、ようこさん、と5乗の窮屈な車の中で話したことは、、、
「なんで来る気になったのですか?仕事終わったの?」
「いやー、全然。でもなんかさ、突然強気になっちゃってさ。」
「???」
でも気持ちはとてもわかります。帰りも駅まで乗せてきましたが、「いや、今日は走って良かった。(くやしいけど)いろいろと収穫があったよ。」と申していました。

現日本チャンピオンは貪欲、今年も当然日本チャンプを目指し、そしてスイスを走ろうとしています。今年43歳。

「継続は力なり」、サポーターとの一体感

聖子ちゃんに”書”を書いてもらうことになった。

「継続は力なり」

もっとも私が苦手とすることなのだけれど、部屋の壁に貼っておこうと思って。これ をみてよし!と寒い中走りに出かけるのだ。彼女もインカレに向けて、ある言葉を書 いて部屋に張っているらしい。

せいこちゃんとは2001年のWOC/JWOC合宿で富士でランオブをしたのがきっかけで知り 合った。
あー、この子は速くなるかもとしれないなぁとそのとき思った。せっかく知り合えた ので、同年のNT合宿に誘ったり大会会場で話をしたりマラニックにも行ったり。合宿 では何かあるたびに田島つながり(お互い安易ですよね、これというのが最近多い が)でペアになる。

彼女とは最近ちょっとしたメールのやりとりがあって、書道の話になった。彼女は書道が 大好きらしい。(専門でとっているのかな)
実は私も習字が好き(だった)で、小学5年生まで習ったかな。中学生の頃は選ばれ て地区展なんかにも行ったり、高校の芸術選択でも書道を取っていたのだけれど、 うーむ、でも今書く字は似ても似つかないほど汚いなあ
真っ白い紙を前にすると気が引き締まって集中する気持ちよさ、するするっと筆で書 いていくこと、墨をすること、とても好きだったなあ、懐かしい。
それで自分の手元にはもう書道用具がないので、これはいい機会だと聖子ちゃんに書いてと お願いしたら快くOKしてくれた。


*****
年末合宿のときのメンタルトレーニングで村越さんは、
「良いパフォーマンスには必ず良い心理状態が影響している、それが何かを探すこと によって、意図してその心理状態を作ることができる、考えられる要因は9、
楽しさ
挑戦
勝敗
サポーターとの一体感
使命感
周辺の楽しみ
準備
負の感情

これを5段階にして自分の場合は何が大きく影響しているの?と得点をつけていくのだけれど、 私にとっては、
準備が5、挑戦4、楽しさ3?あ、使命感と負の感情も実は大きいかも、まあ他は置い ておいて、 サポーターとの一体感というのは結構大きい。意識して今まで も作ってきたかもしれない。
それはもちろん個人的なつながりの人もいるけれど、例えば所属しているクラブのみちの会 だったり、埼玉県協会だったり、埼玉のおじさん、おばさんだったり、会社の同僚だったり。 古くからのチームメイトだったり。

それで今回は聖子ちゃんをまきこんでお願いしました。

メールの最後に聖子ちゃんは
「私も2005年を狙っていきたい!」 と書いていた。

なんてたのもしいことか。夢は大きくそして現実に。


寒い冬の夜、あなたはどうやって走りに出かけていますか?
松澤君
ジャージの下に長袖シャツ、風の強い日はシャツ2枚重ね、といったところです。
工夫していることと言えば・・・。ジョグしながらしばしば、手がかじかまないように手指の運動(互いの手の指と指の間に、もう一方の指を交互に入れる、それを左右の親指が交互に上になるように繰り返す・・・いかにもボケ防止にも良さそう な運動)をしていることくらいでしょうか。
 あとは体が多少温まるまではスピードを上げない、上げる段階になっても徐々に 上げる、などでしょうか・・・。最近のお気に入りは4分/kmのペース走です。この ペースだと自分の場合あまり筋肉に負担がかからないし、身体も良い具合に温まります。
田島 1/29
平日走り始める時間は早いと20時、遅いと22時頃。飯能の山奥は都心よりかは5度以上も気温は低く、寒さ厳しい。 真っ暗の中走るのはあまり精神的によくないけれど、仕方ない。
長袖の山シャツ、薄手のフリースをきて、ウィンブレ、または綿入りや裏生地フリースのジャンバー、下はタイツにウィンブレ、それに手袋、帽子をすっぽりかぶって走り出す。とにかく厚着。往復コースなので暑くなれば脱いで置いといて帰りに取ってくればいいのだ。
着替えてまずは暖かい家の中でストレッチ。ここでもまだ寒い外に行くのに葛藤がある。。
ゆっくりペースをあげていくけど、そのときの体調、強度と走行距離にもよる。5,8,10,12キロ往復コースがあり、それを組み合わせてメニューを組んでいるが、最近はキロ6分ペースで走ることが多いかな。
アップの段階では1月のランニングクリニックで有吉先生に指導していただいた、サーキットトレーニング?を取り入れて、スキップしたり2ステップしたり、モモあげしたりとやっていくと、体がほぐれて温まるのも早い。ただ走っているよりはいい。でもスキップを公道でやるのはちょっと気が引けるけど、あまり気にしない。

ちなみにどうしても走る気がしなく、でも走らなくてはならないときは、もう会社に行くときにそれなりの格好をして行き、帰宅して脱いでウィンブレを羽織ればすぐにいけるようにすることもある。そう会社にフリース、ジーンズの下にはタイツをはいていっていることもあるんです。
走り終わってまずは着替え。汗をかいたシャツがすぐに冷たくなって風邪を引く。それからストレッチをちょっとして、本当はご飯を食べたいのだけれど、寒くてしょうがないので先にお風呂に入って湯船にゆっくりつかる。そこでマッサージしたりストレッチ。お風呂から出て筋トレ少々。さすがにお腹がすいてご飯を食べ終わると、本日はもう23時でした。

トレーニングダイアリーとトップ選手のトレーニング時間、そしてチャレンジングな時間
デンマークチームのヘッドコーチ:ヤリ・イカヘイモネン氏(前フィンランドBチームコーチ)は強くなる手段の1つとしてトレーニングダイアリーをつけるべきだと言っています。付けていない人は今すぐにとも。トレーニング量や時間の把握、内容の工夫、コンディションや故障の原因を見つけることなどに役立つでしょうね。  世界のトップ選手の年間トレーニング時間は約500~600時間。走る以外のトレーニングは10~50%と様々です。オリエンテーリングをする時間は100時間。すぐに同じようにはできませんが、複数年をかければ可能なのかもしれない。逆にそれくらいすれば世界の舞台で活躍できるのかな。もちろんcommitmentや工夫なしではまずできない。タルからは(フィンランドBチーム女子選手)そのことについて、あせっちゃだめ、急激に量を増やさず、少しずつ延ばしていくべき、じゃないと故障をするし、モチベーションも もたないわ、すぐに結果がでるわけではない、、などと言われました。その通り。私にとってはまずは300時間、そして350〜400時間と徐々にあげていくことから。2005年選手で走るつもりなら。現実的じゃなくてもちょっとそれはワクワクするチャレンジングな時間だなぁ。

1/3 hanako taro ML宛 松澤俊行の作手合宿レポート,ほぼ転載(了承済)
【日時】
   12月30日(月)19:00〜12月31日(火)16:00
【場所】
 愛知県南設楽郡作手村
   宿泊:ペンション「やまぼうし」
   トレーニングテレイン:「亀山城と武家屋敷跡」
 【参加者】
 <オーガナイズ>
  ヤリ・イカ・ヘイモネン (通称:イーキス)
   タル・イカ・ヘイモネン
  尾上俊雄
 <選手>
  加納尚子
  落合志保子
  原響子
  奥村理也
  松澤俊行
  高橋善徳
  羽柴公貴(宿泊なし)
【内容】
 30日晩 フリーディスカッション
 31日午前 ルートチョイストレーニング
      (M:5.5km W:4.2km)
   午後 リレートレーニング 
        (1km× M:5本 W:3本)


 以下、松澤の感想等を織り交ぜながら合宿中の様子をリポートします。
まずは夕食後、広間にて翌日のメニューについてのイーキス氏の説明を受けました。


 「今回のメニューは、北欧諸国で行われているようなものを、との要請  を受けて設定した。まず、午前中はルートチョイスを主眼とした練習を  行う。ここではトップスピードは要求しないので、とにかくルートチョ  イスを重視して地図をよく読み、ミスなくナビゲーションして欲しい。  そして、必ずレッグごとにラップを取ること。走り終えた後ルートとラッ  プを仔細に検討したい。
  午後はインターバル形式のトレーニングを行う。1kmで3〜5コン  トロールのコースを5本用意する。まず、先頭で選1人の選手がスター  トする。そして男子は30秒、女子は1分空けて残りの選手全員が一斉  にスタートして追いかける。1本ごとに最終コントロールで集合し、次  のスタート地点にジョグで向かう。次のスタートで先頭の選手が交替し、  以降同じように進めて行く。この練習では、他の選手を利用し、トップ  スピードを維持することが大切だ。(ルートを比べるわけではないので)  ラップを取る必要はない。走り終えた後、簡単に振り返って解散とする。   選手は設置や撤収のことは考えなくて良いので自分の走りに集中して  欲しい。」

 午前と午後の練習の間には、一度宿に帰ってシャワーを浴び、昼食を取ることも 告げられました。メニュー設定も設置も撤収も全てイーキス氏が中心になり、選手 の手を煩わすことなく行われるとあって、「デンマークのエリートと同じ扱いを受けて いる!」と志保子さんが感動していましたが、他の選手も同じ気持ちだったことで しょう。

 メニューの説明の後は、お茶を飲みながらのフリー・トークの時間となり、そこでイ ーキス氏は一人ひとりのトレーニングの現状を確認し、それぞれに改善のアドバイス をしてくれました。例えば、次のように。

 某選手:「夜も公園(不整地)を走りたいんですが、暗くて中々難しいんですよね。」
 イーキス:「ヘッドランプをつけて走ったらどうだろう?」
 某選手:「日本でそれをやるのは『ストレンジ』ですよ。」
 イーキス:「ははは、我々はみんな元々『ストレンジ』じゃないか! デンマークで
       やったってそれは『ストレンジ』、さ。」


 氏は、フィジカル・トレーニングの他、読図トレーニングの方法などもいろいろ示して くれました。お絵描きOLや、時間を区切ってのスピード読図練習など、我々も知って おり、合宿などでしばしば行うことがほとんどでしたが、それらを「日常的に」「集団で」 「目的を明確に意識しつつ」「徹底して」行うことが大切だとあらためて思い知らされた ような気がしました。
 話が進み、場が打ち解けてくると、恐らくフィンランド語で「オリエンテーリング理論」 というような題名が書かれているハードカバーで300ページに及ぶような本(16年前 の刊行)が氏のカバンから取り出され、話はますますヒートアップしていったのでした。

 夜は明けて、実地のトレーニングに入ります。
 ルートチョイス・コースはタルさんが組んだとのことでしたが、ショートレッグでもルート が分かれるように工夫されており、走後の検討も興味深いものとなりました。そこで確 認された一般的留意事項を下に示します。

 ・ ロングレッグでは距離が伸びても良いから、急な上り下りを避ける。
 ・ ショートレッグは(とんでもない急斜面がない限り)できるだけ真っ直ぐ行く。
 ・ ロングでもショートでも、ジグザグルートは避ける。シンプルに。
 ・ 同じレッグでもレース中のどこに現れるかでベストルートは変わって来る。
  序盤であれば体力を温存するようなルートを選び、終盤なら体力を使い切る
  ことを厭わず少しでもタイム短縮の可能性があるルートを選ぶべきだ。

 午後はトップスピード重視、とのことなので登りを抑えたコースが提供されるのかと 思いきや、男子のコースはつなぎのジョグ合わせて計7km、登距離540mというも のでした。4人いる場合、1人ずつあるいは2人ずつ30秒間隔で、というのがこれま での感覚でしたので、「1対他全て」という今回の形式は新鮮でした。
 男子グループはイーキス氏を含めて5人が代わるがわる先頭を務め、並走の妙味 を堪能しました。ただ、先述のようにコースは非常に厳しく、集団から離れてしまうと  あとは「忍耐力試し」と化しました。この形式でなければあれほど追い込んで走れな かったことは確かで、体力的にも精神的にも鍛えられる練習でした。
 このメニュー後の検討の際、イーキス氏から伝えられたコメントを要約します。

・ こういうメニューではとにかく集団から離れないこと。そして他の選手を利用する  こと。3人いれば現地を見る目の数は3倍になる。
・ 敢えてルートを変えようとしないこと。集団について行く方が、多少ルートで劣っ  てもスピードが上がるので、結果として早くコントロールに辿り着くことだろう。


 検討では、各選手がイーキス氏から、何度も何度も「どこまで先頭が見えていた?」 「どこで離れた?」「その後再び見えてきたか?」ということを聞かれたのが印象的で した。個人的にはこれまでリレーにおいて、「人を気にしない」「一人で走っているもの として最も良い選択をする」ことを重視してきましたが、これからは一層リレーは「個人 レースとは別のゲームである」ことを意識して練習時から対処を図る必要があると感じ ました。あと、リレーで国際レベルの戦いをするにはやはり体力と体調に対する大きな 自信が必要であることを痛感しました。

 わずか20時間ほどの作手への滞在でしたが、参加者一同、年末ギリギリまでハー ドな練習をしていられることに対する喜びの表情を浮かべていました。2003年も充実 した一年とするきっかけを与えてくれたイーキス氏に、あらためて感謝の意を表したい と思います。
 キートス、イーキス。

【追記】
 いろいろ手配してくださった落合夫妻にも感謝!

1/5 hanako/taro ML宛
松澤です。
 昨日・今日と日本学連合宿で、学生たちと共に再びイーキス氏の指導を受けて 来ました。そこであらためて氏の知見に触れ、公也さんのアドバイスもいただいた ので、先日の報告の一部について補足したいと思います。

<< ・ ロングレッグでは距離が伸びても良いから、急な上り下りを避ける。 << ・ ショートレッグは(とんでもない急斜面がない限り)できるだけ真っ直ぐ行く。 << ・ ロングでもショートでも、ジグザグルートは避ける。シンプルに。 << ・ 同じレッグでもレース中のどこに現れるかでベストルートは変わって来る。 <<  序盤であれば体力を温存するようなルートを選び、終盤なら体力を使い切る   ことを厭わず少しでもタイム短縮の可能性があるルートを選ぶべきだ。

 の内、

<< ・ ショートレッグは(とんでもない急斜面がない限り)できるだけ真っ直ぐ行く。

 の部分は、

 【ショートレッグは「地図から地形を見極め、回避するべき所はした上で最短のルートを行く」。】  

 とする方が適切と思われます。作手では一見道回りが良いように見えて実は真っ直 ぐ行く方が良いレッグが題材に挙がったので先のような記述になりましたが、富士では 真っ直ぐでも行けるけれどもコンタ沿いに少し迂回した方が良いケースについて、都度 注意が促されました。
 氏は、 「日本の学生はコンパスだけに頼って真っ直ぐ行き過ぎるきらいがある。まず、地図を 読むことだ」
 と評した上で、読図(コンタ読み)の重要性を再三強調してくれました。
 「コンパス(直進)は車の運転で言うとアクセル。ナビゲーションにはまずステアリング ホイールの操作が必要。オリエンテーリングでステアリングホイールとは何かと言ったら、 それは地図だよね」
 という比喩なども交えてのコメントの数々は、参加者の胸にもしっかりと響いていたこと と思われます。