CLEP対策法

CLEP試験を利用してカリフォルニア州でのCPA受験資格を得られました方からCLEP体験談をお寄せ頂きました。ありがとうございます。


CPAの受験資格は、ほとんどの州で4大卒が要件となっています。CA(カリフォルニア)州では、4大卒でなくても、CLEP2科目420点以上と会計単位10単位で受験することができます。4大卒でなくても受験できる州はCA以外にも数州(イリノイ・デラウェア等)あります。他州では、会計単位が多く必要なので4大卒でない私はCLEP試験を受け、CA州での受験資格を満たすことにしました。

CLEPとは、College-Level Examination Programの略です。
English Composition(英語), Humanities(人文学), Mathematics(数学), Natural Sciences(自然科学), Social Sciences and Historyの5科目あります。

他のテストと違うところは間違った解答をすると点数が減点されるところです。正しく答えると加点され、解答しないとゼロ、間違えると減点となります。英語、人文学、自然科学は1/4点、数学は1/3点の減点です。
CLEPの点数は、正しく答えた数-(間違えた数 / n)の式で出た数字をStatistical Formulaで3桁の数字に変えるそうです。
(n=数学の他は4、数学は3)

数学

誰も落とした人はいないと聞いていたので、なにもしなくても大丈夫だという甘い考えを持っていました。BARRON'Sのテキストを少しやってみると予想以上にできませんでした。数学から長い間離れていたこともあり、出題は英語なので、テキストを一通り解きました。知らない単語や単位等があったのでそれを覚えました。日本の授業では習っていないようなこと(私が覚えていないだけかもしれません)がありましたが、420点以上とればいいので完璧にする必要はないと思い、わからないままにしておきました。

英語

英語の問題は文法関連と長文からなっています。全部で100問くらいです。
文法-下線誤所指摘 間違った箇所を選ぶ問題(間違えがないものもある) TOEFLに似ています。
    improving sentences より良い文を選ぶ問題 GMATに似ています。
    restructuring sentences 書き換え問題
長文-5つくらいの長文があり、問題は各8,9問くらいです。

USENのCLEP対策講座を受講しました。
使用テキスト BARRON'S "HOW TO PREPARE FOR THE CLEP"
         授業の1、2回目はプリント使用

BARRON'Sのテキストをやったときはあまりの難しさにびっくりしました。ほとんどの答えが間違っていた上に、解説をみてもぱっとしない状態でした。授業が一通り終わってもあまりに理解できていなかったので問題集を買って解くことにしました。

とりあえずTOEFLの問題集を購入しました。(下線誤所指摘対策)
・TOEFL文法大特訓(アルク) これは比較的やさしく1冊あまり時間をかけず仕上げることができました。
・TOEFL文法問題440(旺文社) 文法の項目ごとに問題があるので、実際に答えがわからなくても答えが自然とわかってしまうので本当の練習にはならないと思いましたがとりあえずやりました。
・英語文章ルールブック(荒竹出版)を読むことでCLEPで求められている正しい英語というものがある程度わかります。これはさらっと読む程度でいいと思います。

TOEFLの問題集をやってみたものの、途中からTOEFLとCLEPでは相違点が多いことに気づきました。TOEFLとも似ている下線誤所指摘でさえ、CLEPにはno answer(誤りがないもの)があるし、TOEFLとやや出題傾向が違うと思いました。CLEP対策のよい問題集があれば効率的に勉強ができるのにと感じました。書き換え問題の答えは全文でなく部分的にしかでていないので最初は随分戸惑いました。
不安な状態のまま試験の日を迎えることとなりました。

99 1月上旬 1回目のCLEP試験(数学と英語)

午前 数学
午後 英語
会場には100人くらい人がいたと思います。

数学

計算機が貸し出されました。時間的には、一通り問題をみる時間はありました。私の場合、わからなさそうなところはささっととばしました。わかったところだけをもう一度見直しました。

英語

時間的にとても厳しいです。2セクションあり、45分づつです。違うセクションをみていて注意されている人がいました。長文の方に時間がかかると思い、文法問題を先に解きました。たくさんの解答にマークできず、時間となってしまいました。5つのうち2つの長文に全く手を付けずに終わりました。20、30問近くマークしないところがあったと思います。

結果

数学  420点 クリア
英語  420点には届かず

二度目受験時の英語対策

長文問題- 現代国語テストの英語版といった感じで、TOEIC、TOEFL、英検の長文とはかなりかけ離れた問題なので適切な問題集がないため長文の勉強はしませんでした。
文法問題- 4月頃から勉強を始め、新たに下記の問題集を購入しました。

試験の3週間前から前回の試験の時に使用したBARRON'Sのテキストや問題集の復習をしました。

99 7月下旬 2回目のCLEP試験(英語)

午前中に英語を受けました。
100人近く人がいたと思います。

前回は、減点されることを恐れて問題をみてわからなかったところはマークしませんでした。420点とるには、ある程度解答をしないことには点数を獲得できないと思い、読んだ問題はとりあえず塗りつぶすことにしました。解答数を増やし点数が少しでもとれることを期待しました。

前回と同様に文法問題から解きましたが、今回も時間は全然足りませんでした。
前半セクションは、長文の時間が足らず、残り3、4問マークできませんでした。後半セクションもやはり長文の時間が足らず、5、6問マークできませんでした。

結果

決してよい点とはいえませんでしたが、420点クリアすることができました。

ちなみにわたしの英語力は、TOEICだと
1回目のCLEPを受ける前
735(L370、R365)98年9月に受けたもの。
あとぎりぎりで受かった英検準1級

2回目のCLEPを受ける前(CLEPの1週間前に受けた)
795(L405、R390)99年7月に受けたもの

最後に

 CLEPの英語は、かなり手ごわいと思います。5科目の中から2科目選択するわけですが、大体の方は、まずは英語と数学を受けてみてダメな場合は他科目に挑戦しているようです。他科目(特に人文学)は日本人にとって知らないことを英語で覚えることになります。それでも、うわさによると、英語よりは点数をとりやすいらしいです。

 私自身そうでしたが、CLEPに受からなければ受験資格がないと思うと精神的にきつい上、CLEP試験を受ける前後はCPA自体の勉強(授業の復習など)が捗りません。また、CLEP1科目の受験料は2万円くらいかかり、CLEP対策講座をいくつか受講したり、何回も試験を受けることになった場合、金銭面でも負担がかかります。多くの単位を取得すれば受験できる州なども候補にあげたほうが精神的な面でも楽ですし、単位取得の費用とCLEPにかかる費用とあまりかわらない場合もあると思います。

 私はCLEPのことをほとんど調べず、CPAの勉強を始めました。少しはCLEPについて調べてからCPAの勉強を始めればよかったとか、CLEPに受かってからCPAの勉強をはじめた方が良かったのかなと後悔したときもありました。CLEPに受かってからCPAの勉強をしようなんて考えていたらきっとCLEPで諦めていたかと思うと、CLEPに受かるまでいろいろと悩みましたが、CLEPについては全く知らず勉強をはじめて結局は良かったと思いました。


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