CPA合格後に転職された方から、CPAとキャリアについての投稿を頂戴致しました。原文のまま掲載します。
*この文章は私、そう(HNです、悪しからず)が米国公認会計士になるまでの軌跡および
非常に私的なキャリア志望です。よってこれを読んでいただいている皆様に当てはまるか
どうかは保証できかねます。その点を踏まえた上で読んだいただければ幸いです。
目次
まずこれから話さないと始まらないでしょう。そもそもの発端は学生時代にさかのぼります。
学生時代から漠然と「何か専門性のあることを仕事にできたらいいな」と考えていましたが
具体的に何をしたいかというビジョンはなく、普通に就職活動を終えていました。
しかし一旦は就職したものの(某金融機関)、何を毎日やっているのかというはっきりした
感触と将来何がしたいのかという展望は無く苛立つだけでした。
まあはっきりいえばダメな社員でしたね。
結局3年弱で自主退職しましたが、正直自分自身に相当絶望していました。
この時期が家族にももっとも負担を強いた時期でした。
しかし落ち込んでいるだけではどうにもならず、英語を鍛えたいという志望と数字には強い
という自分の特性を考慮して米国公認会計士を勉強することにしました。
将来性もありそうに思えましたし、日本の公認会計士ほどは難しくないというのも魅力でした。
こうして2002年2月半ばから私の米国公認会計士を目指す勉強は始まったわけです。
あまり立派な理由じゃないですね(苦笑)
具体的な勉強法については方々で語られているので割愛します。
ただ精神力と集中力、そして自分なりにきちんと説明できるレベルまで持っていかないと
合格は難しいなとは思いました。無職ということでストレスもたまりましたし。
FAREをやっていく中で、実際に財務諸表を書いたりエッセイを解く内にこれは自分には
向いているなとは思えるようになりました。それが今の経理志望の原点です。
2002年11月の試験結果が返ってきたのが2003年2月でした。何とか3科目合格の結果を
得たので就職活動と残り1科目の勉強を並行しようと思ったのですが何をやりたいのか?
と熟考を要しました。
1 監査法人になんとか潜りこむ。→CPAではあまりいい目を見ないらしく、また採用数も
極端に少ないため非現実的と断念。
2 金融の世界に戻る→恐らく合わないだろうなと思いこれも断念。
3 コンサルティング業界→会計の知識がどの程度いかせるかという点で少々疑問では
ありましたが興味はあったので第二志望にすることにしました。
4 メーカーで経理・財務→ある程度どこの会社でも通用する汎用性がありそうに思え、
尚且つ会計知識をもっとも重要視しそうな職だったので第一志望に決定。
というわけで2003年3月頃から履歴書を作り、英文レジュメを作成し、人材会社に登録する
といった一連の作業を始めました。国内系か外資系かは問わず、また会社の規模も問い
ませんでした。利益が安定して出てればいいかなぐらいの感じです。
やはり未経験なのであまり強いことも言えなかったというのもありますね。
現在勤務している会社はエントリー数延べ7社目ぐらいで内定をもらった会社です。
結構とんとん拍子に決まったので「決まる時はこんなものかな」と思いました。
比較的に早く決まり、経理・財務部ということで勤務も決まり正直ほっとしました。
会社は規模は小さいですが某化学メーカーで結構利益は安定して稼いでおり、社風は
のんびりしています。オフィスが綺麗で使いやすく、人当たりの柔らかい社員が多いので
その点でも満足しています。
現在の会社で学ぶだけ学ぶ。この一点につきます。
先輩が非常に親切なので勤務して3か月も経ちませんが、非常に得るものは大きいです。
幸い期待されているようなので下手に転職するより、ここで築いた人間関係と経理・財務の
知識を今の会社で発揮できるように努力した方が早いかなと思っています。
あまり給料とかは考慮してませんし。
一つだけ言うならば、一度でいいから海外勤務を経験したいですね。
キャリアにどうとかいうよりは、一度しかない人生なので中々出来ないことをやってみたい!
という希望の方が強いのですが(笑)
真面目な話、CPAをフルに生かせる舞台としては海外の方が向いているとも思っています。
今後取りたい資格:
正直資格試験はもう…という感じですがあえて言うなら
TOEIC 770(現在735)
簿記1級
でしょうか?
転職は劇薬みたいなもので、いい方にも悪い方にも働きます。
今までのキャリアを踏まえて今後の自分にプラスになるかどうか。
現在の会社の人間関係がどうなるか。給与や立場がどうなるか。
しかも転職活動自体、結構お金も時間も手間もかかります。
それを踏まえた上で自分の人生にプラスになると思うなら迷わず踏みきるべきです。
私自身はまったく今のところ考えていませんが。
ここまで拙い文章に付き合っていただいた皆様に感謝の意を表明して締めくくりたいと思います。
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