"silent time and space"

10月のとある月曜の午後。時折通りかかる人や車だけが聞こえてくる音。静かな時間と空間がそこにある。
淡くはなやかな色あいの建物の向こうに2つの尖塔を望むシュタインの街の広場。
けれどそれよりも何よりも、黄色く色づいた葉をつけた樹の高さにはっとする。街中で建物よりも高い樹を見るのは久しぶりの気がする。たとえ目の錯覚だったとしてもそう感じるだろうと思う。広い空とやさしく空を被う樹の下で静かな時間と空間がそこにある。