Pier 

 北欧の人たちにとっての船は、日本人にとっての車の感覚に近い。
 かといって、アメリカ人にとっての自動車の感覚、ではない。
 移動手段としてだけでないプラスアルファの何かを求めている。
 そんな彼らは夏の休みにはよく船で旅をするという。
 家族で港街を転々としながら夏を満喫するらしい。
 そんな街のひとつ、ロスキレの桟橋には、ロスキレ湾の静けさのごとく
 旅する人々の安らぎが満ちている。