コンサート&イベント参戦記やハロプロネタ関連の日記
03/2/16夜 松浦亜弥ミュージカル「草原の人」 ル・テアトル銀座
あのミュージカルを見てあの時代、自分の親が見てきた時代を知りたいという気持ちが強くなりました。もちろん美空ひばりさんのことも。
その手がかりとして読み始めたのが、堀ノ内雅一 著「草原の人」です。まだ読み始めたばかりですが、美空ひばりさんの波乱の人生を中心に、昭和50年に「草原の人」が誕生した背景や27年の時を経てこの歌が松浦亜弥に託されるまでのエピソードがノンフィクションで綴られています。
ひばりさんはどんな思いを「草原の人」に込めたのか。この詞には「君」と「ぼく」が登場しますがひばりさんを知ることによって単に”遠く離れた恋人”とは全く違う像が見えてくるでしょう。また、台詞の部分を含め一字一句が忠実に歌われていて「草原の人」が”詩”ではなく最初から歌われることを前提とした”詞”であることも初めて知りました。「草原の人」をより深く味わいたい方は必読の一冊だと思います。
−−−以下本文より抜粋−−−
そのアイデアは、さっき、夏の空を流れていく白い雲を見つけたとき浮かんだものだった。
「お願い。いまから言う詞を書きとめてちょうだい」
範子はうなづきながら壁際の小テーブルに腰かけると、そこに置かれていた
ホテルの便箋を手に取った。やがて、その人は歌うような声で語り始めた──。
白く流れる 雲に叫ぼう…
「草原の人」 堀ノ内雅一 著 1800円 2003.1.25発売
情報センター出版局 ISBN:4-7958-3952-2
http://www.4jc.co.jp/