高校二年生の時に作ってもらったスポルティフ。雑誌で見かけたそのロゴタイプが非常にかっこ よかったのと、比較的近くにショップがあったのとで、訪問。 当時は珍しかったコンピュータでのフレームスケルトンや、筋力までをも考慮したその骨太の 方針は、がむしゃらに走っていた当時のボクには打ってつけ。 あまり趣味性に走ったフレームワークはしていないものの、それなりに拘って作ってもらい、感謝。 ただし、まだまだ700CタイヤがW/Oタイヤと呼ばれていた頃の部品が山ほどついていて、当時は普通 に入手できたパーツが、今となっては仇となり、消耗品すら入手困難な部分もある。 しかし、不都合を感じない限り、敢えてそれを理由に部品の交換はしたくない。 自分の持っている自転車の中では、一番乗りやすく、最も遠距離をこなした愛機。 勿論通学のアシにも全開で跨ったし、泊まりのツーリングにも出かけた。 一応、フルオーダなので、簡単なスケルトンを明示。ちと、恥ずかしいけど... パイプ:丹下プレステージ(フルクロモリ)ラグ:イタリアンロストワックス エンド:ロード 巾:126/100 BB:68 タイヤ :700C サイズ:510(芯トップ)トップ(水平/芯芯):535 ハンガ下:60 チェンステイ:425 フォークオフセット:60 ![]() リアメカは憧れだったシュパーブプロ。トータルで26Tまで対応。32Tのインナを組むと インナ/ローは使用不可。アキュシフト七段。あんまし調子よくない。 ![]() マキシイクランク。PCDは144。インナーチェンリングはエアロマイティ。 50X42は昔のスポルティーフの定番。これが、購入後、4セットめだっけかのチェンホイル。 ![]() 直付けダブルレバー。アキュシフト搭載。丸環を捻って回すシマノ式と異なり、外周の 黒いリングを回すことによって作動。前から、6,P,7の順になる。六段でも七段でも対応していた のが、シマノと違って良心的。中央はフリー動作するが、引きは何らかのデバイスで極めて 軽くしてある。当時は驚異的だった。 スプリントと、シュパーブのみに対応していた。サイクロン以下のコンポはこのパワーモードは 非対応だった。 フォーククラウンの刻み印字と、貼られたステッカーは、乗車中も見え、ライダーをにんまり させる。オールメッキのフォークも拘ったところ。これが、らしくていいんです。 手入れ大変だけど。 ![]() 自慢のマファック。ガードに対応するため、いやにシューがオフセットしてるのが多少かっこ悪い。 アウター受けは、フレーム工作の一環。ただし、そのクリアランスは微妙。直付け工作をもしている ので、他社製品を受け付けないのも、やや難あり。今思えば、汎用性を高めるべく、その工作は 止めておけばよかったと反省しきり。 純正の千鳥は既に絶版。無論、本体も入手不可とのこと。船ゴムが辛うじてデッドストックが あるかどうかのレベルらしい。アーチワイヤはシフトワイヤーの加工で簡単に付く。 ![]() ブレーキレバー。吉貝の多分、162つう型番だったと思うのだけどな。 この軽量化風の軽め穴がスポーティ。微調整も出来る。 バッグは、オーストリッチの320つうやつ。キャリアなしでもステムに絡げてセットできる優れもの。 着脱も容易。 ![]() サドルはブルックス。以前使っていたチームプロから、最近入れ替えたもの。 褪せた感じのブラウン色が素晴らしい。最初からある程度腰を抜いてあるらしく、ケツに 馴染むまでのあの苦痛はない。 ただ、あのフィット感は手に入らない...どちらがいいかは別として、雰囲気重視のサンデー チャリダーには打ってつけかと。価格もリーズナブル。 ![]() シートピラー。確か、27.2Фだった筈。これもシュパーブ。ヤグラ部で転びが 無段階に調整できるのは、レーシングスペックか。 多分、SR栄のOEMと思われる。 ![]() 知り合いが拾った自転車に付いていたシュパーブのペダル。多分、三ヶ島にシール貼っただけの もどき?だろうが、当時としては、立派なコンポの一部だったのだろう。 付いていたときは、TAのクランクにさきっちょだけ掛かっていた。多分、ネジピッチが 違うのを無理やり嵌めていたのだろう。 可哀想だったので、ボクが、ロードマンの両面踏めるペダルと交換したあげた。 因みに、拾った主は、トークリップはNGだったので、それでよし。 クリップは、メッキのNJSマーク入り。ストラップは、愛用の舶来皮製がいよいよ草臥れてきた ので、止む無く、ナイロン系の最新のものに。まだ入手できるだけましか...。 ![]() ステムは先代のユーラシアからのキャリーオーバー。突き出しは80。ご存知、日東テクノミック。 バーもユーラシアから。同じく日東105の390巾。 ステムは、アルミで、磨くと、さながらいぶし銀の気配を醸し出す逸品。 ![]() ヘッドチューブ。スペードは矢をイメージし、エランの意味するところは、突き進む、という ことで、その整合性は取れている。決して、デローザのハートマークのもじりではない。 と思う....。 千鳥と、アウター受けはマファック純正。受けの剛性感は驚くほどない。 アーチワイヤは既に純正は入手不可。シフト用のワイヤのタイコを一回り小さく削って装着。 ヘッド小物は丹下のものと思われる(忘れた...)輪行用のリング入。フォークを抜いても、 玉はバラけない。 案外シンプルなラグがここからもお分かりですか? ![]() タイヤ。オープンサイドの700C。チューブは台湾製。バルブのメッキがクロメートなのは 個人的には、ちょっと頂けない。現在は爆発して、除去済み。 ボトルゲージは20年モノのBS純正。スチール故、曲がっても、容易に修正可。 ちょっろと見えるFDは、スプリント9000。 ![]() そのフロントディレラ。スプリント9000。最大/最小差が18Tまでいけるんで購入。うそ、 ホントは、ユーラシアの時にVXを曲げて壊しちゃったんで購入したもの。 磨いてあるんで、まあまあきれいだけど、これ以上磨くと、印刷の柄が消えます。マジで。 掘り込みのマークじゃないとこの欠点ですね。 ![]() リアハブ。シールドのサイクロン7000。メンテ不用、ってわけだったのですが、今回の再生で ばらしたら、只単にアウター側にゴムが一枚はってあるだけ。ほんもののローラーベアリング が使ってあるわけじゃないので、定期的なメンテは必要だったです。 センターのQRは、輪行ハブについてた旧式のもの。正直、重い操作性で、カッコだけです。 でも、サンツアーのロゴが眩しい逸品ですね。(まただよ....) ![]() 立チューブに貼られた、エンブレム。製作者のサインプラークとも言えます。 この角度からみると、リアブレーキとアウター受けの造作が御解りになるでしょうか。 ![]() こんな感じの中途半端風味のオーダー車ですね。 今はつけていませんが、これに小さなフロントキャリアと、サンヨーのダイナパワーを つけて、がんがん乗ってました。基本的な佇まいは当時のまま。 レーサーのような精悍さは少ないものの、直進安定性重視のスケルトンは、まったり 流すにも悪くないかも、です...。 |