<紹介> 2010年春の河川敷の集会において、以前より欲しかった1/4トントレーラが格安にて 販売されているのを確認。出展者を探すと、実は以前よりの旧知の知り合い。 あっさり譲ってもらい、そのまま無責任に牽引して自宅へと連行。そのままほぼ触らずに半ば放置 していたが、今年初夏のイルマ詣での際に仮ナンバーで牽引を敢行。その面白さと膨らむ 運営への夢が絶ち難く、錆取りを無視してまずは登録へと漕ぎ着けることに進路変更。 晴れて、2011年8月15日、登録完了。小型貨物(フルトレーラ)として運行することになった。 その際、軽トラが会社にあるでしょ?とか、邪魔なリアカーどうすんの?とか、何載せるの? と言った声は全て無視しているのは当然である。 理由はあれど、トレーラーが欲しかったのだから、仕方ないのであり、またしても現代では 不役立ちな存在の登録車が一台加わったのも周知の事実である。 <準備前段> 準備期間を相当とって調べると、実はエンジンのないトレーラーには、組立登録という道があることが 判明。これならば、書類のないトレーラーでも合法的に運行することが可能になりそうです。 但し、書類の作成は素人には大変難儀。また、平日に陸事に数度通う必要があり、平日に休みの取れない 自分には時間的に不可能。やむを得ず書類関係はその道の達人に依頼することにしました。 また、この段階で、46仲間であり、M416の達人でもあるmaruyoさんには大変お世話になりました。 ありがとうございました。 <準備後段> 素人ができる準備は、いつもの整備にちょっと手間を掛けた程度のもの。但し、現行の自動車としての 登録を行うことになるので、保安基準は最新のものが適用になるようです。 従って、後部のでかい三角形の反射板とか、前部の白色の車幅灯など、細かい規定を基準書をベースに ひたすら解釈していく作業にも時間をかけました。実際、自分も45度の定規とか、60度の定規を作って、 実測したりもしました。 ただし、実際は登録を受ける際に、現場判断が優先される?こともままあるという話を聞いたこともあるので、 必ずしも杓子定規でなくとも行ける?とかって、なんとも微妙な作業でした。 後部ナンバー枠の固定とか、その照明なんかは結構苦労しました。基本、廃品流用だったから尚更。 また、シリアルプレート(アルミ製でした)を固定するのに、ハンドリベッタないと大変です。 灯火類も、途中で買い換えたり、白の反射板が案外入手難だったりで苦労しました。 幸いだったのは、46と55のソケットの結線がだいぶ進んでいたこと。ここから開始だと時間的に 間に合わなかったかもしれません。言わずもがなですが、トレーラの連結装置はチェックされますが、 46と55のピントルも充分な整備が必要です。これらも慌てて並行して作業を進めました。 <書類準備> 今回必要になったのは、向こうから来た書類が譲渡証、組立証明。 こちらで用意したのが、印鑑証明、車庫証明。 それと、現地まで牽引で行くなら仮ナンバー。登録の際には強制保険(自賠責や責任共済等)も必要です。 印鑑証明はそこらの役場で取れますよね。実印登録してない方は、三文判で実印登録して、それで印鑑証明 とって、すぐに廃印届けだすって手もあったはずです。(今は存在してるか知らんです)。 自賠責は知り合いの保険屋に頼んで、シリアルプレートを車台番号とみなして加入しました。 仮ナンバーは予想通り、借りるのは難儀です。組立ってクルマは存在しない?くらいの勢いですから、 説明して、納得してもらうまでがちょっと面倒です。まあ、正規に手続き踏んでますから、問題ないはずですけど。 車庫証明も然り。車台番号ないですから、シリアルで行くしかないですね。でも、なんとかなりました。 警察の方も組立って車名は知らんでも、ジェットスキーとかつんでるようなトレーラですよって云ったら 納得してました。ジェットの遊び場が近いと多少メリットありそうですね。 車庫証明で驚いたのは、連絡先に明記してあった自分の勤務先に連絡があったこと。その時間留守番していた 子供に聞いたら、知らないおじさんが巻尺で車庫を計っていたとのこと。どうやら、車庫調べにくるのは 本当のようです。 ちなみに、シリアル番号は車検証にもずっと謳われますからその番号は活きます。ご安心を。 <で、運命の登録開始> 正直、まだ全ての課題が片付いたわけでもなく、最悪、翌日も会社休みですから、それを予備日に充てるしか ないな...とかなり緊張の面持ちで自宅を出発。念のため、中学生のせがれを同乗させて行きました。 最悪は同情も使えるかな?なんて。しかし、娘は乗らなかったので、勝負は五分五分です。 9:00の第一ラウンドで予約しましたが、いろいろ考えてその45分前に到着。 で、考えたらいきなり譲渡証の空欄にボクの名前書いてない....。で、その日付をいつにすべきか 聞こうと、達人に電話するも不通。うーむ。ってことでまずは困りました。 仕方ないんで、場内散歩しながら、窓口開くの待ちます。 基本、前橋の陸事で今回のボクが必要な建物は一番の総合(本家)?と三番の売店、さらに二番の税金棟です。 まずは本家に行きます。まずはOCRシート購入せいと。 で、ここで失敗したのだけど、本家の1番窓口でなく、3番(だったかな?)のユーザー車検の 窓口に直行すべきだ、ってこと。これが原因で危うく、税金を余計に払うとこでしたからね...。 売店で1号のOCRシート買うと、新規ですか?継続ですかって聞かれます。で、新規ですって応えて、重量は?って 更に聞かれまして。貨物で多分重量500キロ以下だと思いますけど...って云ったら、レジはたいてチーンで1万何がし の領収書出しながら、申請シートに証紙をぺたっと貼ります。 よくわからない流れのまま、うろうろしてると、師からの入電。空欄だらけのシートと他の申請書に なにやらいろいろ書き込むとこがあって、そこに数字を代入せいと本家窓口で言われまして、たたき台ないで 困ってます、って云ったら、そりゃそーだ、今から検査ラインでそれ計るのだから、今わかるわけないでしょう!と トホホ顔でいわれました。 で、相変わらずよくわからないまま本家3番のユーザー窓口へ。そこで、予約番号を伝えると、やっと話が通じてきました。 例によっていろんな書類でパツパツのファイルバインダ(これは凄く大事です!)を渡して、ばしばし押印してもらい、 やっと本家から開放です。一番レーンに並んで下さい、とのこと。 基本的にOCRシートは車検証を発行するたたき台で、その補足をいろいろな”ざら紙”でやってます。 が、そっちのほうがボクにとって大事な気がしてます。ざら紙がハンコだらけになっていくとなんだか嬉しいですよね。 <で、レーンに並びます> レーンは大きく回って並びます。3月なんかはさぞや混雑するのだろうな、と思い起こさせるような長大な半円の 彼方に、一番レーンの入口があります。で、ここで早速新規検査の開始です。実際、ここでやること全てがこの M416を支配するのですから、慎重に接します。 まずは長さ測定。建築業界でいうとこのロングテープでもって幅、長さ、高さホイルベースを当たって行きます。 高さは連結時のそれでした。 そのあと、灯火の点灯確認。位置が謎だったので持参した白の反射板をその場で指示通りに貼付。 巷言われるような負荷のかかるような点灯状態は再現を要求されませんでした。第一関門クリアです。 これらの数字を予め提出してあった書類の数字に対して、実測値に訂正して記載していきます。 これも例のザラ紙です。ハンコでまっ赤です。 そして前進。今度は写真撮影です。頭上にある四方向(くらいだったかな?)のカメラでその姿を撮影します。 これがこのM416のデータベースとなって、登録されるのですかね...。 そのあと、更に前進して、台貫に乗ります。タイトルの写真のとこです。 ここで、頭のJ46は台貫からは降りて重量測定です。で、連結時と切り離しの両方を当たり、その差がつまり 第五輪荷重になるわけですな。 ここで、しばしストップ。連結検討の作成です。 今までも頭のJ46とJ55の車検証にそれを記載変更してはありましたが、今度はM416にそれを書いておきます。 連結車なH-J46とKB-J55がM416の車検証に謳われる拠り所になります。まあ、数字の計算ですが、矢張りちょっと 面倒そうですね。 ところで、このM416は本来、師のとこで書類作ってもらった関係でランクルのプラドあたりが連結車の登録に なってます。ボクには不要ですから、これはボクは持ってないです、って伝えたら、それを削除してくれました。 46と55だけがこのM416に対して登録されたヘッドになるわけです。ちょっと嬉しいですね。 待つこと20分くらいかな?最後に、本家に行って、職権打刻の依頼をしてちょーっと云われて、再び本家の3番に 向かいます。この時点ではもうレーンからはジープとM416は出してあります。 待ってる間に、昔の?ハーレーとか、二トン車に曳かれたボートトレーラなんかが続々とレーンから飛び出して 行きます。 打刻の依頼書を持ちながら本家に向かってると、さっきのボートトレーラが正に今打刻中。 それを見せてもらいながらふむふむと観察。やっぱここでも噂どおり打刻はシールになってましたよ...。 <遂に職権打刻!> ユーザーの窓口に戻り、職権打刻の依頼書(さっきもらったばっかりの書類)を窓口に出すと、昔のおいしゃさん カバンのようなカバンを奥にいる別の方に渡しました。で、その係員をM416の脇に案内し、シリアルプレートのすぐ そばに打刻(貼付?)を依頼すると、カバンからやおら取り出したのは布ヤスリ。これでもってフレームを平滑にする ってことなんですな。しかし、それしすぎて、下地だしたらどうすんのよ?って思ったら、やっぱ一部やりすぎ? な気配を.....。そのあと更にパークリで脱脂して裏紙剥がして貼りつけ、そんで別のシールで封印です。 打刻番号を確認してもらうべく再びレーン内の事務所に戻り、目視確認を貰い、最後にレーンの総合事務所で 最終押印もらって、レーンからはしばしの別れです。今度くるのは2年後のこいつの車検のとき?な予定です。 それまで達者でな!と(云わないですけど)挨拶しておきましょう。 バカなことやってないで、本家に戻ります。 <書類は悪戦苦闘!> OCRシートにはいろんなことを鉛筆で書き足していきますが、今ひとつわからんことだらけ。 ざら紙の空欄も書き足す必要があります(もう、各種計測終ったのだから、すべて埋まるはずですから)が、 それを忘れて再び一番窓口で怒られました。 でも、そこで天使?なおっさんが光臨。さっきの二トン車のボートトレーラの方です。 どうも気配からすると、プロらしく。書き方わかる?と救いの手を頂きました。 連結検討(連検、って略してました...)がついてるっぽいから、多分8号だと思うけど、補助シートないと ダメだよ。あと、いろんなとこをコードで入力する式になってるから、それも調べてね。と優しいアドバイスを...。 だいぶ救われまして、勇気百倍。またしても売店に向かいます。 で、まあなんとか全て書き込み終わりまして、本家の車検証の発行窓口にそれらを提出。暫し待つと、呼び出しが。 曰く、重量税多すぎなんで、証紙変えてきて、と。小型貨物より、小型のトレーラ貨物の方がどうも重量税は安い みたいですね。しかし、返金してくれるんかな?つか、一旦貼った証紙剥がせるんか?と またまた売店に向かいます。で、事情を話すと、下話が通っていたらしく。謎のテクニックで返品できました。 で、きびすを返して本家の車検証口で待つと、やっと新車検証が出てきました。バイクと同じ式の車検シールも共です。 嬉しかったですね。登録事項等通知書も共。これは自分で陸事いかないとなかなか拝めないアイテムですね。 <どんな番号くるんかね?> 新車検証を持って、またしても売店へ。書類購入は向かって左だけど、今のボクにはもう書類は必要ないから向かって 右のナンバー払い出し所へ。”ナンバー下さい!”って駄菓子やみたいに云ったら、まずはそこで3000円集金されました。 月割りの自動車税を徴収されたわけで。これ終ったら、別のB4くらいの赤い紙(税金の報告書みたいな意味のヤツです) を持って、二番の建物へ。県税事務所の陸事出張所?ですね。ここで、今払った税金の報告と、その確認並びに、 新規の自動車入手なんだから、取得税の申告をします。まあ、ボクが買うようなクルマは、基本30万以下の 免税ゾーンのクルマですから、問題なし。 因みに、この税金の取得用紙はJ55の名義変更の時は代書を使いましたが、今回は自力でやりました。 2500円くらい浮いた計算です。これで、今日のお昼代ゲットです。さて、問題なく取得税から逃れて、また売店へ 戻ります。で、今度こそナンバー下さいって改めて云えば、やっと夢にまでみた中版のアルミ板が...。 と、思いきや、車検証みながら、奥の倉庫へ。通常払い出しのプレートと違って、トレーラは一枚ですから、 普段は滅多に出ないようで、大事に仕舞ってあるようです。ちょっと待つと、新品プレート(袋入り)が登場です。 これを預かり、カウンターにあるM6のビスを数本持って、プレート取り付け作業です。 左側にある封印ベースを先につけ、右をつけながら水平だしなんかをしてると、封印もった係員が登場です。 昔のようにハンマリングするわけじゃないので、親指でぽちっとして終わり。 これにて、半日の戦いは終りました。 終ったら案外....、って感じでした。 ちょっと移動して一応記念撮影。 |