まずは外観の紹介。これに関しては多分、もう乗らないとは思うのですが、 捨てられない性分ゆえ、未だ所有してます。 部品も殆んど変えてないのですが、まあ、なんとも中途半端なモデルでした。 過渡期の異端児、ってとこでしょうか....。 当時、丸石のエンペラーでもファニー出てました。それは前が24で、 後ろが700Cのホンモノのファニーな外観でした。で、それを見かけて、これは目立つ!って ファニーを意気込んで買ったら、なんか、只のミニヴェロみたいな印象に正直、がっかりした 憶えがあります。高校生にもなって、24inの自転車じゃ、確かに可愛いですもんね。 ブルフォンバーも、そんなにスゲーもんじゃなく、実質ポジションが固定されちゃうんで、 通学に使うのが関の山。ツーリングには絶対乗っていきたくありませんでした。 最高速も大して出ず、唯一優れていた慣性マスの小ささ故のダッシュの鋭さも、レース 出たわけじゃないので、あまり有り難味がありませんでした。 当時、学校には弁当を持参していたのですが、そのカバンはディパックでした。 でも、この自転車で持って行くと、中身がみんなどっちらけだったり、汁が教科書に 染みていたりと、困ったことが多かったです。 前傾しか取れなく、背中の荷物もほぼ水平になってしまうからだったのは言うまでも ありませんでしたね。 つか、なんで買ったんだ?未だに動機が謎です....。 後年、セミオーダーが出た時にもこのモデルはありました。確か、POSって、 (panasonic order system)ってことでしたな。 色が選べるのが最大の売りだったような。車種によっては、部品が適当に選べたりと、 メリットもあったようです。今はどうなっているんだろ。 時々、自転車やさんの店頭で、そのサイズを当たるための模擬台が、雨に打たれて 悲しそうに錆びてるのを見るにつけ、その頃が遥か遠くにいってしまったことを 感じさせずにはいられません。 そう、こいつも立派な昭和生まれの自転車ですから....。 それにしても、当時のハイテクっぽい表現の塗装、今見るとチャチイです。可愛いさすら 感じます。まだ、アルミが半信半疑、チタンも出ていて、カーボンフレームは全くの未知数。 そんな頃のバリバリのクロモリフレームのエアロな自転車をとくとご覧下さい。 ![]() リアメカはスプリント9000。形は上位機種のシュパーブとかわりません。 下位機種のサイクロンやαとも変わりませんでしたが....。 この頃のガンメタ塗装、って今見ると野暮ったいです。過去の未来系、ってとこですね。 エアロ全盛の頃なんで致し方ないかな、と。 リアが13Tなんで、ディレラの先端が持ち上げて装着できます。 これが当時のレーシーな感じでした。 リアのシフトのアウターケーブルもサンツアー純正。 レーサーエンドがちょっと自慢でした。 ![]() フロントディレラは、エランと同じスプリント9000。 磨いてないから、曇っちゃってる。でも、磨きすぎるとレタリングが消えちゃう。 痛し痒し、って感じですね。 ちょっろと見えるチェンホイルもやっぱスプリント。アウターは当時最大だった53Tです。 小さいホイルを補うべく設定したのでしょうが、単純に計算すると、700Cを28吋と仮定して、 その比率は0.857。ってことは、45Tくらい。インナーは36Tくらいの換算。 これじゃあ、小さすぎ。クルマで云うと、ファイナルが6とか7くらいかなあ。 トラックみたいな感じですね。PCDは130でした。 フリーは七段で、チェンはナロウタイプ。ギア比は忘れました。 ![]() ここだけは妥協の産物とも言えるブレーキ。悔しくもシマノの軍門に成り下がった シマノ600。アルテグラになってからのモデルかな。 引きの軽い、SLR、ってブレーキシステムを搭載。そのストッピングパワーは当時としては 正に目から鱗。ブランドや、趣味性より実益をとったのですね。 無論、純正のキャリパーもとっておいてあります。 ただ、そのシューは、レイダックにつけちゃったんじゃないかな。確か。 当時ちょっとだけ流行った、シュー共締めのリフレクターが泣けます。 ![]() シフトレバーもエランと同じ。アキュシステム搭載のレバー。特に感じるところなし。 当時の純正品です。 ここも磨いてないから、くすんでますね。 フォーククラウンはチネリ型のなで肩です。 ![]() フロントハブ。ここもスプリント。ばっちりコンポ組んであるんですね。確かシールドハブ です。購入後一回もグリスアップした憶えなし。いい加減、玉がヤバイかも....。 形はあんまりよくないですね。今なら、ラージハブで組みたいですね...。 ![]() ヘッド小物。丹下のレビン、ってやつみたいです。 エランの輪行仕様と違って、玉押しの調整がよりシビアにできるようにロックナットが ダブルになってます。でも、薄いスパナがないと難しいですね。 ここも、雲ってます。 ![]() ステム。全くエアロじゃないです。それもその筈、このステムは、昔のナショナル自転車が 作っていた、タムタムロードという自転車から外したものを使っているのです。 でも、刻印がかっこいいですね。 たぶん、日東テクノミックのOEMだとはおもうのですが....。 しかも、そのテクノミックも、チネリのコピーですね。たぶん。 ![]() ペダル。これもスプリント9000。でも、どーみても三ヶ島のカタログに同じような のがあったような気がします。今となっては、カタログも処分してしまったので その確証はないんですが....。 当時の標準的なレーシングタイプな形です。 ストラップエンドは本来、つけたらその先端は切断すべきなんですが、勿体なくて 切れません。エンドはなぜかハートマークのデローザです。 ![]() アラヤのエアロリム。断面が三角形なのが特徴。これのどの辺がエアロなのか、 今となっても理解しにくいような...。 リムがダークグレイなのは、当時バカ売れしたマビックのGP-4を彷彿とさせます。 マビックは、リムサイドがブレーキシューで擦れて、段々アルマイトが剥げてきちゃったり したりもしましたが、このアラヤは特殊な処理でもしてあったのか、そういった 情けない風情は微塵も感じられません。 オープンサイドのチューブラーからはみ出る糸がなんとも物悲しいですね。 スポークは、どうせならきしめんスポークにすれば感じかな。 ![]() 非純正のサドル。当時大ヒットしたセライタリアのターボ。使い込んだテイスト。 しばらくひっくり返して保管してたので、一部変形あり。 純正は国産の白いサドルでした。探せばどっかにあるはず。 ![]() フレームに貼られたロゴ。なんか、かっこ悪い。 その割に誇らしげに威張ってます。 ![]() 誇らしげなクロモリ・ダブルパテッドの表示。こいつは前三角だけのクロモリ だったような。違ったかな?わかんないや。 塗膜自体は厚くて、美しい仕上がりでした。 |