コギー ヴィクトス(1984年頃購入)

victos




 

この聞いたことあまりないメーカーの自転車は珍しい角型断面のフレームをミクスト型にロー付けして
組んだ自転車です。町工場と大手の中間位の規模?と思われ、現在でも検索エンジンにはメーカー名は
ひっかかるので、存在はしているようです。

この自転車は、ボクが中学生くらいのときに購入したと記憶してます。
父親が、まだ創刊してまもない頃のモノマガジンに出ていたのを見て、多分通信販売で購入したのではないか
と思います。もともとは弟が乗るわけでしたが、彼は急成長し、このフレームサイズでは全く合わなくなってしまい、
ボクの高校までの時々のアシとして乗車していました。
新車の時は焼付けの半ツヤケシのクロが塗ってありましたが、たまたま見かけたアイボリーの自転車に心奪われ、
その頃サイクルスポーツ誌を熟読していたせいもあってか、総剥離しての全塗装を決行。
しかし、下塗りと中間塗りを厚くしすぎたせいか、すぐにキズだらけになり、再度剥離したのが、ざっと20年前。
以来、濡れる場所には置いておかなかったものの、酸素の遮断は一切しなかったせいで、赤錆の坩堝。
近年、電動工具で錆取りが出来ることがわかり、あっさり錆取り成功。
すぐに錆止めスプレーを吹いて放置したのがざっと五年前。

今年の梅雨を前にして、片付けをしていたら、再び登場したこいつに心再度奪われ、一気に組み立て開始することに。
以前やったときに外したヘッド小物や前後のタイアホイルなどを捜索しつつ、なんとか完成。

そんな、懐かしい自転車の紹介です。
              
木のパレットに載せて中塗り中かな。下地はざっと磨いたグレーの錆止めスプレー。手前にあるは
乾燥中に磨いた吉貝のセンタープルブレーキ本体とシマノのMTB用と思われるレバー。
本体は白粉が酷く、レバーはアジャスタ部のメッキがダメ。
真鍮のワイアブラシで磨いたあと、分解してグリスアップします。
ヘッドの上ワンと下ワンが多分ディスクグラインダ対策でしょう、外してあります。本来は特殊工具で上下並行に
圧入すべきところですが、長ネジに大きめの座金かまして、左右から締め上げればあら不思議。なんとなく圧入完了です。
写っていませんが、フォーク側はシャコ万で無理やり圧入しました。こっちは簡単に挿入できましたよ。
ヘッドとフォークをセットしたところ。もう、上塗りのクリアはできてまして、硬化中といったところ。
以前は出来なかったブレーキワイア内蔵工作は、今やなんのことはなく、五秒で出来てしまいました。
保安部品とチェン以外は装着できました。サドルは以前エランにつけていたブルプロ。リアキャリアは純正です。
前方上から。メッキのバーは当時のMTBを語るに外せないブルムースバー。但し、幅は相当狭められています。
グリップはOGKのもの。劣化なしの当時モノです。ライトはLED以前のキャットアイのもの。汎用型の昭和のモノ。
単二乾電池二本で点灯しました。電池は抜いてあって、液漏れがなかったのが効を奏したか?
専用カバン用のキャリアになんとか乗っかったBS純正のサドルバック。初代ユーラシアと同時に購入です。
ブルプロにはこのサドルバック用の受け金具はないので、手持ちの汎用型をネジ止め。
ブルプロの大きめの鋲と帆布の生地がたまらんです。ベルトは流石に劣化していたので、手持ちのナイロンの
トウストラップで仮止めです。
ペダルは三ヶ嶋と思わしき両面踏めるプロムナード型。チェンクランクはスギノPX48X45。アウターはチェンガード
代わりです。チェンは紛失していたので、そこらの量販店で1/2の汎用品を購入。
前からの眺め。カンチとは違う千鳥のセンタープル。アーチはちと長め。アーチワイアは当時モノ。しかもクセが
ついてて、芯にならない...24X1.75のミツボシと思わしきオープンサイドのタイアが郷愁をそそります。
チェンステイに装着されたやはりセンタプル。当時のMTBでこういう収まりのものが、カワムラニシキかアラヤ辺りで
あったように記憶してます。クランクのセンターの化粧キャップはちょっと珍しいスギノ純正のクロのものです。
ヘッド回り。ここも部品なくして、むにゅむにゃと調整してあります。固めの安物グリスはこういう時ラクです。
ピラーとサドル。ヤグラを見ると全くスポーティでないことが判ります。サドルバックをピラーに絡げるバンドも
劣化していて、仮にオーストリッチのフロントバック用を流用してます。雰囲気悪いのであとでなんとかします。

簡単なスペックをば...
フレームサイズ:多分420くらい タイアサイズ:24x1.75(HEかどうかはわからんです)
ハブ:シマノラージ120/126(だと思う) チェンホイル:純正はタカギのアルミクランクに鉄ホイル44
現在はスギノPX45(と化粧アウター50)リアフリー:シマノシングル17T シートピラー 27ミリ
サドル:純正はどこぞの男女型バネ付きバックスキン調 現在はブルックスプロフェッショナル黒
ヘッド小物:不明 ブレーキ本体:吉貝センタープル レバー:シマノMTB用?

今後は、前後のハブのグリスアップとペダルのグリスアップ、サドルバックのベルトの選定、
ブレーキシューの交換、タイアの交換、ホイルの振れ取り、ロングシートピラーの捜索、ギア比の見直し?
ハーフクリップの装着?塗装のタッチアップ等‥

まだまだ楽しめそうです...


  





                                 
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