〒利島(としま)の郵便局

利島郵便局の写真
利島郵便局の全景

☆利島ってどんな島?

 伊豆大島の隣にある島で、きれいな三角錐の島です。島には平地は全く無く、斜面が比較的なだらかな島の北側に集落が立地しています。伊豆諸島の中では例外的に観光協会がなく、あまり観光客が訪れる島ではないようです。

☆利島データ

・人口 320人
・面積 4、2平方キロ
・周囲 8キロ

☆郵便局の立地

 郵便局の場所は結構分かりにくく、また港からも結構距離があります。港から上り坂の道があるのでそれをまっすぐ上っていくと、「利島エンジョイマップ」という看板があるロータリーに出ます。そこを右に行くとヘリポートです。郵便局はここを左です。ちょっと行くと右に曲がるブラインドカーブがあり、その向こうにある脇道を右に入り、すぐ左に行きます。非常に急な坂を上って行くと途中に右手に郵便局が見えます。港から歩いて10分くらいでしょうか。

☆交通の便

 はっきり言ってかなり不便です。観光客がほとんど来ないのもこれが理由だと私は思います。

  ・ヘリコプター
 伊豆大島と三宅島から1日1往復ヘリコプターが飛んでいます。が、定員9名で、かつ島の人が結構前から予約を入れてしまっているので、なかなか予約はできないようです。手荷物は5キロまでで、それをオーバーすると追加料金を取られます。運行ダイヤはJRの時刻表にも載っているので、そちらを見て下さい。たまに、伊豆大島行きの便が出た後に、チャーター便(便乗可)が運行されることがあるそうです。

  ・
 東海汽船のフェリーが、伊豆大島(上り)方面、新島(下り)方面に各1日1往復づつ運行されています。が、あまり利用はお薦めできません。利島は港湾設備が不備なため、少しでも海が荒れようものならたちまち欠航になるからです。欠航と言っても、他の島々は少々荒れても発着可能なため、正確には通過となります。竹芝桟橋出航前に「条件付き出航」となっていれば、まずまちがいなく利島は通過です。

☆利島日記

 私は3月14日に新島から船で上陸しました。着いた時は快晴で、問題の港も問題無く発着できました。降りた人は私を入れて2人。乗った人はいませんでした。早速郵便局を訪問し、まだ日も高いので歩いて島を一周し、「利島館」という旅館に泊まりました。その日はもう船もヘリもないので宿に泊まる計画でした。
 次の日の明け方、物凄い雨の音で目を覚ましました。宿は斜面の途中に位置しているため、風がもろに当たる場所でした。ここへ来る前に立ち寄った新島で同じ宿だった人に、
「利島は海が荒れるとすぐ欠航になる」
と聞かされていたため、私は慌てました。暫くすると、防災無線で朝7時発の下り便が欠航になったことを知らせる放送が聞こえました。ありゃ〜って感じでした。結局私が乗る予定だった上り便も欠航になり、島に閉じ込められることになりました。
 明けて16日。今日も早朝に無線で欠航が告げられていました。相変わらず強い風と雨です。昨日は1日中宿にいて何もすることが無く、暇な時間が苦痛であるという経験をしましたが、今日は宿の人に教えてもらって、「勤労福祉会館」という島唯一の娯楽場に行って時間を潰すことにしました。そこには2レーンしかないボーリング場と、自由に見ることのできる(無料)ビデオ100本程、本200冊程があり、暇を潰すには十分でした。ボーリングは1ゲーム200円で、靴はタダ(!)で、生まれて初めて一人でボーリングをしました。
 17日。この日も空は晴れているのに海はシケが収まらず、船は欠航となりました。しかも月曜なので「勤労福祉会館」は休みだそうです。かなりブルーになったのですが、ヘリは一応運行されるというのを聞きつけ、だめもとでキャンセル待ちをすることにしました。すると、予約は一杯のはずなのにヘリポートには5人しか来ず、私も乗れることになりました。結局、生まれて初めてのヘリコプターに乗り、伊豆大島へ脱出し、そこから利島を通過したフェリーに乗って東京へ戻ったのでありました。
 みなさんも利島を訪問の際には、欠航にはゆめゆめご注意あれ。

利島郵便局のゴム印
利島にいたアリバイ(日付に注目)

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