サイパンツアーレポート 2001/5/7〜15

 

出発前夜まで

5/6、ゴールデンウイークの最終日である。ニュースでは新幹線や飛行機の混雑ぶりが取り上げられていた。

そんな日の午後7時、自由席に期待して新大阪駅で列車を待つ私の姿があった。「何でよりによってこんな日に新幹線のらなあかんねん、最悪やわー」私の心の声はそう言っていた。何しろ明日はサイパンツアーの出発日、朝の8時30分には成田に着いていなければならないのである。

安いツアーだし、出発はたぶん午後便だろう。出発日の朝新幹線に乗ればいいや!と思っていた私が甘かった。新横浜までkiryuさんが迎えに来てくれるというので前夜のうちに移動しkiryuさん宅で泊まることになったのでした。

5/7出発日

早朝、成田空港へ向けて車で出発!BBサントラを聴きながら快適にドライブ。ワクワク気分のkiryuさんの話を聞くと海外旅行はおろか飛行機に乗るのも初めてとのこと、そりゃー!いい経験できますね!とか言いながら「大丈夫なんやろか?」と少し不安とともに空港に到着したのであった。

何せ成田は私も初めてで勝手が分からない、カウンターで航空券を受け取り、両替を済ませてから出国ゲートへ。出国審査が終わった後搭乗ゲートへ向かうがその距離の長いこと、ノースウエスト航空だったんだけど5分以上歩かないといけなかった。たぶんそこは中森明菜の曲(古い!)で有名な北ウイングだったのだろう。

飛行機に乗り込み、窓側の席に座れたkiryuさんは楽しそう、でもしばらくすると寝不足だったせいか眠ってしまいました。その間に私はビールをおかわりして機内食も全部食べたのでした。飛行時間は約3時間、時差が1時間あるのでサイパンに着いたら時計を1時間進めなければなりません。時計の上では東京を出発して4時間たったことになります。

ツアーバスに乗ってサイパンダイヤモンドホテルへ、民宿ダイヤモンドヘッドを思い浮かべてします名前ですがでっかいリゾートホテルでした。しかしホテルのマークはDHと書いてあるではありませんか!少しうれしくなったたびとでした。

チェックインした後周囲を散歩して買い出しに行きました、ホテルの前にはジョーテンショッピングセンターというお店があって何でも手に入れることができ便利です。さらに百番や南十字星というレストランもホテル前にあり、夕食は百番で10ドルのステーキセットをいただきました。ボリュームたっぷりでおいしかったけど、ご飯のにおいが気になったかな。

5/8

今日はレンタカーを借りてロケ地巡りです、昨日のうちに予約しておいたのでカウンターに行くと昨日と違った係員でなんと日本語がちゃんと通じない。ホテルの中にある日本のレンタカー会社だったのでこれにはびっくり!予約もちゃんとされていたのか怪しい状態でしたが、エコーというトヨタ車を借りることができました。

気を取り直して出発、BBのサントラをかけながらといきたいところですがCDしかないためかけることがでない。テープを持ってくるべきだったと後悔しつつ車はバンザイクリフへ向かいます。

途中少し寄り道しましたが1時間もしないうちにバンザイクリフへ到着、しかしそこはどこかの大学と思われる団体による慰霊祭が行われている真っ最中でした。いきなりここで日本軍とアメリカ軍による戦いがあったという過去に直面してしまった二人、たじろぎながらも記念撮影を済ませた後バンザイクリフの先端にも行き真下の海を眺めてきました。ここはスペシャルで広海と海都がカーチェイスの末追いつめられたところなので記憶に残っている方も多いと思います。

続いてパウパウビーチへ、ここはオープニングで登場した広海の寝そべる木のあるところです。(申し遅れましたが今回のロケ地巡りはすべてBB&BGさんのHPを参考にさせていただいています。)たぶんこの木だろうと思われる木を見つけてそのまま寝そべってみました。うーんBB気分満喫だ!kiryuさんも同じようにして満足そうでした。

さらに続けて期待のタナパグビーチへ、ここは本編のラストで南の国のシーンとして登場したところです。路上のバンプ(速度を出させないようにするための段差)に気をつけながら車を進ませていくとありました、2本に別れた椰子の木とコンクリートのテラスが。ドラマのままの姿なのでかなり感動しました。残念ながらテラスの中ではダイビングの人たちがセッティングを行っている最中で中に入れませんでしたが、カメラのシャッターをお願いして椰子の木の前で記念撮影してきました。

午前中だけで目玉のスポットを全部まわってしまったふたり、朝食がまだだったのでDFSの中にあるハードロックカフェに行くことにしました。入り口でブレックファーストメニューを確認し店内へ、着席した後ブレックファーストオーケー?と聞くとノー!と返事。時計を見ると11時を少しまわったところ、やられたーって感じでした。

とりあえずハンバーガーを注文、量は多かったけど朝昼兼用だったので難なく食べられました。ここのメニューは全部文字だけなので注文するには注意が必要です、なんせ料理がでてくるまでどんなのがでてくるかわからないですから。(私は後日違うものを注文してえらい目に遭いました。)

その後はホテルに帰ってお昼寝、目が覚めたら夕方近くになっていました。kiryuさんがマッピ山に行こうというので出発、夕暮れ前の山頂で見たものはやはり慰霊碑でした。黄昏時をドライブしながら夕食はみつえで決定ということでさっそくお店へ。

ここのレストランの店主はとても親切な日本人で、コース料理は40ドルなんだけど予算に合わせると言ってくれました。さっそく私たちは一人20ドルでお願いし、おいしい料理をおなかいっぱい食べさせてもらったのでした。椰子の実から造ったお酒に始まりお刺身、豚肉、白身魚のお鍋、雑炊にデザート、どうもありがとうございました。

ホテルに帰ってレンタカーを返却した二人は(返却といっても、ホテルのロビーにキーを返すだけで車の傷のチェックなんてまるでなかった、さすがアメリカって思いました。)ホテルのプールサイドバーへ。昨日も行ったこのバーは二人にとってスナック渚のようなもの、だってホテルの周りには他に飲むところないんだもん。

途中からのみに来た女の子二人に自分と同じカクテルを勧めて少しいい感じに、一緒にホテルの近くを散歩することになりました。kiryuさんがかなりがんばってくれたのですが、社員旅行で来ていて上司に見つかってしまいお別れとなってしまいました。

5/9

朝起きてkiryuさんが一言、「ロケ地ほとんど行っちゃいましたね、一週間はちょっと長いっすね。」…そうなのである。サイパンは車であれば端から端まで1時間あればいけるような島、出発前から一週間は長いんじゃないか?と私は思っていた。しかしkiryuさんが一週間で申し込むと言うからには何か考えがあると思っていたのだが、なんと海外初体験だったのだ。

まっいいか!南十字星でお昼のランチ(トンカツだった)を食べ今日はホテルのプールでのんびりすることに、プールサイドにはバスケットゴールがあり途中から現地の人とゲームをすることに。さすがに水の中だとうまく動けない(元々下手だというのもある)が楽しかった、もちろん外国人とバスケットするなんて初めてのことだったので貴重な体験をしました。

夕食はkiryuさんのリクエストで近くの韓国焼肉店へ、プルコギなら食べ放題にしてくれると言うのでおなかいっぱい食べてきました。その夜もプールサイドバーへ、静かに夜が更けていきます。

5/10

今朝は7時40分起床、あわただしく準備をしてホテルのロビーへ。前日に申し込んだマニャガハ島へのツアーバスに乗り込みました。

港で観光船に乗り換えいざ出航!船内でシュノーケリングセットのレンタルを済ませるとすぐに島が近づいてきます。

まるで絵に描いたような南の島、それがマニャガハ島でした。一周歩いて5分ほどの島にあるのは椰子の木とビーチ、最高のロケーションです。上陸した二人はさっそくシュノーケリング開始。顔をつけるだけで海の中がはっきり見えるほどきれいな水質。ダイビングをやる人が夢中になる気持ちが少しわかるような気がしました。kiryuさんは最初に見たものがウミヘビのようなものだったらしく仰天していましたが、気に入ったようでかなり長い間楽しんでいたようです。

私はその間に島を一周、何でもここではオープニングで海から上がってくるシーンが撮影された場所らしい。探してみたけどどこも同じようで特定できず、気分だけ味わっておきました。

楽園気分もつかの間に、半日で島を去ります。(申し込んだツアーは午後からは食べ飲み放題&プールのセットなのです。)島を去るとき桟橋近くにあった大砲に目を向けてみました、するとプレートには日本語で呉工場という文字が。こんなところまで日本軍が来ていたのか、とまたまた歴史と対面してしまったのでした。

港につきバスに乗ると一行はPIC(パシフィックオーシャンクラブ)へ、たびとが一番楽しみにしている食べ飲み放題に突入です。食べ物は文句のつけようがなく満足、ビールは現地で一番気に入ったミラーライトが注ぎ放題、サイパンサイコーって感じですでに単なる酔っぱらいモードに入りかけてました。

食事を終えた二人はプールサイドへ、kiryuさんは何を血迷ったのかロッククライミングをすると言い出した。(ちなみにkiryuさんも飲んでいる。)遠巻きに見物する私にやってみない?と言う彼、しかし命が惜しい私は丁重にお断りしました。

ここのプールはかなり広い!流れるプールにスライダーなど充実している。私はほろ酔いのまま流れるプールで浮き輪に乗っかって回遊しこの世の極楽を味わって過ごしたのでした。

ホテルに戻った二人は今夜の作戦会議、サイパン一の繁華街ガラパンへ出かけようというのである。DFS(免税店)まで無料のタクシーを利用してガラパンに着いた二人、まずはお金を引き出そうと先日も利用したハファダイショッピングセンターへ。ところがである!ATMが動いていないのだ!英語でお金切れと書いた張り紙がしてある。なんと!これでは今晩の計画は台無しである(ディスコに行くつもりだった。)、別のところにATMはないか?と聞き教えてもらった銀行へ。しかし、である…その銀行のATMにはマスターカードのマークが!(二人とも持っているのはビザカード。)ダメ元でカードを入れてみても表示されるのはよくわかんない英語、やはり使えないみたいだ。

なんでだ!世界で使えるビザじゃなかったのか!?どうやらサイパンではかなりマスターカードが普及しているようだ。さらに銀行を求めてさまよう二人、次ぎに見つかったATMはAMEX…。万事休す、今夜の宴はお預けになってしまうのであった。

とりあえず飯を食おうという話になり、盛り上がっていそうな夜のハードロックカフェへ。大音響というまではいかないが、やはり昼間とは全然ノリが違う、店員も軽いジョークを飛ばしてきた。そこで注文したメニューが失敗、前にも書いたけれどメニューが文字だけなので料理がでてくるまでどんなのがでてくるのかわからない。私はビーフ&ポテトと書いてあったのを注文してきたのだけど現物を見てびっくり。ビーフの煮物の真ん中には山のように盛られた蒸しポテトが、アメリカ人はポテトが好物なのか?あまりにも多い。さすがに全部は食べられませんでした。ちなみにkiryuさんが注文したのはチキンバーガー、手堅くいって正解だ。

夕食を済ませた後さてどうするか?このまま帰るのも寂しいのでマッサージに行くことに。目立って目に付いたシーザーサウナというところに入店しました。(このお店はBB&BGさんの旅行記にも出ています。)フロントで料金を払うと思うや後払いとのこと、ちょっと不安を感じつつ中にはいるとロッカー室にはおじさんがいて説明してくれました。昼間の日焼けで背中が痛いので私はサウナには入らずシャワーだけでさっそくマッサージ室へ、kiryuさんはサウナをじっくり満喫している様子。

一番安い45分のコースを頼んだのですが全身しっかりとマッサージしてくれました。背中の日焼けが痛かったけど女性の店員は丁寧で気持ちよかったです。しかし気になったのは入店してから余裕で45分以上たっていること、もしや追加料金がいるのでは?心配しましたが大丈夫でした。どうやらサウナやシャワーの時間はノーカウントだったようです。

kiryuさんが出てくるのを待ってタクシーでホテルへ、今夜もプールサイドバーで夜が更けていきます。

5/11

今日の起床はお昼前、前から気になっていたファーストフードを食べようということになりケンタッキーフライドチキンへ。なんのためらいもなくコンボセットを注文。(店内は思いっきり現地人ばかりで英語しか通じず、かろうじて注文できたのがこれ。)しかしやはりアメリカ、量がすごい!チキンが3ピースにパン、コールスローにポテトまでついてくる。ケンタッキーは好物なのでチキンは問題なく食べたけどコールスローの甘いこと、砂糖たっぷりって感じで甘すぎる。ポテトもやはり甘いが問題は量、コールスローとともに日本の100円カップアイスくらいの大きさなのだ。全部食べたらお腹パンパンでした。

ホテルに戻った二人はまた作戦会議、いかにお金を下ろすか…。じっくり地図を見ながら銀行探していると、あるではありませんか!しかもホテルの前に。(灯台もと暗しとはまさにこのことか。)さっそく表に出た二人はお金を手に入れることができたのでした。

表に出たついでに散歩、サイパン警察へ行ってみます。警察署の前に立つもなんか小さく感じる、ドラマではもっと立派だったような気が?(後で調べたらやっぱりここで正解でした。)あんまり長くいても不審に思われてはいけないのですぐに歩き始めました。パトカーや白バイ(カワサキ車)のそばを通ってとなりの図書館へ、ここはおそらくいるかを逃がした場所としてスペシャルに登場した建物です。中にはインターネットコーナーがあり、Takeさんとこの掲示板に書き込みさせてもらいました。

部屋に戻って準備、さあ今日こそはガラパンです。その前に気になっていたアクアリゾートホテルへ、DFSまで無料タクシー、DFSから送迎バスに乗り換えて到着です。ここにはスペシャルで広海の経営するダイヤモンドカフェとして使われたプールサイドバーがあるのです。

本で下調べしてドラマに登場した広海スペシャルと同じカクテルが飲めるかもしれないと意気込んでいたkiryuさん、ホテルに着くやいなや裏口の方へ。それはちょっと怪しすぎるぞって制止して堂々と正面からホテル内へ、まっすぐ奥へ進むとプールサイドバーが見えてきました。しかしそこは自分たちが泊まっているホテルとは違ってなんかやたら高級な雰囲気、ちょっと浮いてるかなと思いつつも着席し、例のカクテルを注文。ルームナンバーを聞かれてドキッ!申し訳なさそうに「アイムビジター」と答えると怒られることもなくカクテルを作ってくれました。(プール施設は宿泊者のみって玄関に書いてあったが、ここまで来たら引き下がれない。)お味の方はまずまずといったところ、代金を払って早々と引き上げたのでした。

ガラパン地区に戻った二人、射撃を体験した後マクドナルドへ。しかし今までの経験からビックマックセットなんて注文する気になれず、普通のハンバーガーを注文しました。大きさは日本のよりやや大きい程度でした。

さあ今夜こそはディスコ、と思いきや時刻はまだ午後8時前。開店まで時間があるので近くのスタンドバーで過ごすことにしました。ビールを飲みながら黄昏時の風が気持ち良いと思っていたその時、お店のナンバーがいきなりウタダヒカルになったのでした。久しぶりに聞く邦楽、サイパンの風景となんかマッチしてほろっと涙が浮かんできそうでした。

9時前になった頃もう一度ディスコへ行き入店、ビールを注文するもまだ店内はがらがら。GIGというこのディスコ10時からショウタイムが始まるというので待つことに、出てきたダンサーはなんと男性!ムキムキの肉体を見せつけながら客席の方まで出張しチップをもらっている。続いて女性ダンサーも登場しますますエキサイティングになっていった。しかし2時の閉店までに2時間以上あるショウタイム、客はあまり踊ることができずいまいち私は満足できなかったのでした。

5/12

残り日数も少なくなり、レンタカーを借りてまだ見ていないロケ地を見に行こうとレンタカーデスクへ。この前は一番安いエコーだったので今日はランクアップしていいのを借りようという作戦です。

デスクに行くとまた日本語の通じない係員、いやな予感がしつつもピックアップをチョイスし値段の安い2WDのMTをお願いした。ところがやってきたのは4WDのAT、値段がかなり高くなるという。それは困ると主張、すると係員も悪いと思ったのか割引をしてくれ約80ドルで手を打ちました。(半日レンタル、約一万円ですね。)

タコマと呼ばれるトヨタのピックアップ、つまりはハイラックスの左ハンドルバージョンです。日本ではサーフばかり多くてあまり見ないこのタイプ、サイパンではかなり走っているんです。荷台に人間を乗せているのもよく見かけるくらい普及していて、サイパンの風景にかなりマッチしています。実は空港に到着したときから気になっていたこのタコマ、すごく乗ってみたかったのでした!

準備を整えて出発、最初はkiryuさんの運転です。(当然ながら道路は右側通行、kiryuさんはすぐ慣れたようですが私は時々逆走してました。)まずは腹ごしらえにと行ったのはムーミン村というお店、お好み焼き屋さんですが定食メニューもあって入りやすい雰囲気です。私は豚キムチ定食、kiryuさんはチゲ鍋定食を注文!キムチの辛さが格別でした。

昼食後は向かいのDFSでショッピングの後ロケ地へ、今度は私の運転です。左ハンドルも慣れれば大丈夫、気分はカリフォルニアって感じで快適にドライブしながら目的地は広海と海都がすれ違った交差点です。ドラマでは信号のある交差点だったけど情報によると信号はないとのこと、注意深く車を走らせていると見えてきました。BB&BGさんの情報がなければ見つけることができなかろうこの交差点、ひっそりとした郊外にあります。

交差点をパスしてルームミラー越しに見える風景に間違いない、と路肩に車を止め写真を撮っているともう一台の車が。彼も私の車のすぐ後ろに停めて写真を撮り始めたではありませんか!もしやBBファン?と思いましたが、保険の調査員かもしれないので声をかけるのはやめておきました。さらに私の運転で次の目的地へ、タコマは乗り心地こそ貨物ですがアメリカで乗っているというだけで心が満たされてしまいます。向かったところはカーチェイスシーンと海都の登場シーンに使われたラウラウベイゴルフリゾート前の道路。このあたりはほとんど民家がなくまっすぐな道があるだけ、まさに撮影向けって感じでした。

ここで運転を代わってもらいホテルへ、買い物を部屋に置き次の目的地を探しているうちにkiryuさんは疲れたのか眠ってしまいました。すぐには起きそうになかったので私は車に戻りタコマの撮影会、近くのビーチまで流してタコマを満喫しました。

ホテルへ戻りkiryuさんを起こして再出発、ラフェスタサンロケへ向かいます。日航が経営するこの施設、到着してみるとなんだか人が少ない。シーズンOFFというのもあるだろうけどかなり日本の不況の影響を受けているようでした。とりあえずはお約束の宝石店コーラルブルーへ、真琴が見ていたネックレスを見物します。お買い上げーといきたいものの値段を見て二人とも手が出ませんでした。

日も暮れかかってきたのでそろそろ夕食をってことでもう一度みつえへ、今日は休みのようだったんですがドアを開けて声をかけると気前よく入れてくれました。今日も一人20ドルでお願いし食事しているともう一組のお客さんが椰子がにを注文、青年諸君はどうする?安くしとくよと言われ我々もありつくことに。椰子がにはサイパンの高級料理、貴重なものを食べさせていただきました。味はココナツミルクの風味がきつくてよくわからなかったけど、日本のかにに近い味でした。

ホテルでレンタカーを返却し今夜もガラパンへ、DFSのバスに乗り込みます。昨日と同じようにスタンドバーで過ごした後GIGに入店、ショウタイムの始まりです。日本人観光客らしい女性二人組を発見、マークするもアメリカ人と思われるローカルにあっけなくお持ち帰りされてしまった。仕方なく飲んでいるとkiryuさんが呼ぶ、女性とコンタクトがとれたみたいだ。席に着いてみると3人の女性は中国人のよう、日本語もそれとなく通じる。何を話そうかと思っていたらダンサーがいきなりやってきてパフォーマンスし始めた、テーブルの上にはチップが置いてあってそれを目印にやってくるみたいだ。

3人のうちの一人はとても清楚な顔立ちでかなり魅力を感じていた、しかし話を聞いているといわゆる売りをやっている人たちだとわかりショックだった。実は昨日の夜も彼女のことを気にかけていた私、ちょっと傷心の夜となったのでした。

5/13

前夜ディスコでラストまで過ごした二人、ホテルで目を覚ましたのはお昼を過ぎていました。ゆっくり過ごせるのも今日が最後だということでプールへ、ボンボンベッドで寝ころんでいると日本での生活を忘れてしまいそうです。ゆっくり日焼けした後最後の記念にシーカヤックを借りることにしました、ホテルのサービスなので無料です。

二人乗りのカヤックに乗って漕ぎ出す二人、どこかで見たような気が…。そうです、BBのオープニングででてきましたよね!ドラマそのままの姿に大満足の私。でもさすがに転覆はさせませんでした。

部屋に戻った二人、サイパンで最後のディナーにホテル前の百番へ行くことにしました。今回は奮発して25ドルのステーキコースを注文、ボーンステーキ1kgのお品書きに注目していたのですがそれは四人前で二人だと500gになるとのこと。そりゃ二人で1kgは食べ切れませんよね。それでもステーキだけでかなりお腹いっぱいになってしまい他の料理を残してしまいました。前回来たとき気になったご飯のにおいもなぜか今日は大丈夫だった。

お腹いっぱいになった二人は今夜もガラパンへ、またまたスタンドバーへ行ってみると店長が私たちのことを覚えていてくれて話をすることができた。30歳になる日本人で最初はホテルの従業員として来たという、その後独立してこの店を始めたらしい。どうりで最初来たときウタダヒカルがかかっていたわけだ、ちなみに今日はTボランがかかっている。サイパンがたいそう気に入っていて日本にはもう帰りたいとは思わないと言っていた。

冗談でサイパン移住を私に勧めてくるkiryuさん、本当はkiryuさんもやってみたかったりするんだろうなー。その後は居酒屋に入ったりしながら繁華街を歩き、サイパン最後の夜を過ごしたのでした。

5/14

今日は日本へ帰る日です、お昼にチェックアウトしてツアーバスに乗り込みます。そのままDFSへ向かい一時解散、ショッピングタイムということでしたがまずは腹ごしらえにハードロックカフェへ。しかし注文したメニューがまた失敗、ピッグバーガーというのを頼んだのですがケチャップまみれのほぐし肉がはさんであってとても食べれたものではありませんでした。ちなみにkiryuさんはハンバーガー、手堅くいって正解だね。

食後おみやげのチョコなどを買ってツアーバスへ、空港へ向かいます。到着後荷物を預け出国ゲートへ、係員にパスポートを見せて中に入るとなんとそこは免税店!手荷物のX線チェックこそあったものの金属探知ゲートはなかった。しかも免税店はスーパーのような雰囲気でほんとに空港なの?って感じでした。ちなみにチョコレートの品揃えはガラパンのDFSと同じでガラパンにはなかった試食までできる、チョコをおみやげに買うなら空港がお勧め。

飛行機の出発までは一時間以上あり、時間を持て余してベンチでぐったりして過ごしました。はっきり言っておみやげ物を買うのは帰りに空港で買うのが一番賢いと思います。自分たちの乗る飛行機がアナウンスされ機内へ、いよいよサイパンともお別れです。

窓側席ではなかったのではっきりと見ることはできませんでしたが、外に見える風景に名残惜しさを感じながらサイパンを後にしました。それからしばらくするとkiryuさんは眠ってしまっていました。

約3時間で成田に到着、今度は時計を1時間進めなければなりません。なんだか1時間分損したような感じ、時差とは不思議です。駐車場屋に電話して空港で車を受け取り走り出します。目的地は房総、そうなんです広海と海都のように日本に帰ったらやっぱりダイヤモンドヘッドというわけです。

kiryuさんの車はナビ付きで順調に走っていきます、途中蘇我でお得なホテルが見つかったのでここで宿泊することに。チェックインも早々に飲みに繰り出します、久々の日本の味を求めて北海居酒屋で料理を満喫。その後はちょこっとカラオケでもということでカラオケボックスへ、歌い出しはkiryuさんのフォーエバー、酒の勢いもありなんだか盛り上がってきます。1時間しか頼んでなかったので延長を申し込んだところダメ、店を出た二人は歌えるところを求めてスナックへ入っていきます。結局遊び終わったのは3時前、すごくおもしろかったけどかなり高くついたのでした。

5/15

眠い目をこすりながら10時にチェックアウト、まずは最初に佐久間ダムを目指します。ナビがあるので目的地に設定、走り出します。途中何度か危うい場面もありましたがナビのおかげでダムまで着くことができました。ここはマサジィの秘密基地、イケポンさんによって発見された場所であります。ダムをまたぐ道路橋を渡った後すぐ左のダートへ、なんだか雰囲気がでてきました。少しずつ車を進めると見えてきました!青い水道橋が、ドラマにでてきたものに間違いありません。車が止めれるような場所を探していると約二台分のスペースを発見、しかしなぜかそこには花束が…。そう言えば掲示板でBB&BGさんが書いていた花束ってこれのこと?明らかに誰かが亡くなられたようでした。

おそるおそる茂みを下って水面近くに行ってみます、水道橋のところまで行きたくても足元がぬかるんでいて行けません。もう一度車に戻り場所を対岸に移し再挑戦、今度は簡単に水面に近づくことができました。おそらくマサジィたちがキャンプしたこの場所、ドラマのシーンを思い浮かべながらその場を去りました。

車は館山市内を通り布良方面へ、お腹がすいたのでまずは牧水亭へ。二人とも初体験のこのお店中にはBB出演者のサインもあり店長から当時の話を聞くこともできました。僕たちが到着したときには店の表で昼寝していたこの店長、一瞬マサジィとイメージがだぶってしまいました。

腹ごしらえをした後は布良へ、まずは白いベンチを見に行きました。今年の夏には我々BBファンで新しいのを寄付しようと計画しているこのベンチ、もうかなり痛んでいました。しかしドラマで見える以上に作りはしっかりとしていてまだ座っても大丈夫でした。足元に空豆の皮がたくさん落ちていたのが印象に残りました、たぶん地元の方がここで作業したのでしょうね。

布良浜に降り、今年も夏が近づいていることを実感した二人は社長宅を探してまた走ります。社長というのは去年OFF会に飛び入り参加してくれた地元の人、何でもカントリーバーをやるとか言っていたので社長と私たちは呼んでいます。

去年走った道を思い出しながら車を進めます。養護学校を左に曲がって突き当たり、去年11月のOFF会ではここで見失ってしまいましたが(夜で真っ暗だった)さらに左に目を向けると道が続いているではありませんか!ちょっと坂になっているその道を登り切るとありました社長の家が。しかし完成したカントリーバーは使用された形跡はなく、社長も現在は住んでいないようでした。(訪ねる前に電話したのだが現在使われてなかった。)非常に残念ですが、もしかしたら別荘として使っているのかもしれないので、夏が近づいたらもう一度連絡をとってみることにします。

大きな発見をした二人はフェリー乗り場へと向かいました、旅もいよいよ終わりです。真琴がおにぎりを落としたこのフェリー、約30分程で久里浜まで運んでくれます。久里浜からは横浜横須賀道路で一気に横浜へ、新横浜駅で二人は別れ今回の旅は終わったのでした。

kiryuさん、どうもありがとう。あなたと一緒じゃなければ絶対にできない経験を今回の旅ではさせてもらいました。そして今回のサイパンツアーにあたり大変参考になったHPを作られたBB&BGさん、佐久間ダムを見つけられたイケポンさんに感謝しつつレポートを終わります。どうもありがとうございました。