奥薗寿子様
子育て、節約、楽しさの面で、主婦の私には一番ぐぐっと来る料理研究家の方です。奥薗さんのお子さんの成長にそって、彼女自身の考え方もちょっとずつ変わっていくのが、とってもフムフムなのです。
彼女の本はきらびやかな感じではないですが、心に響く、そして舌に響く素敵な本。等身大の一人の女性の人生もちょっと見えてきちゃうような、そんな感じです。
子育てごはんわたし流 夕方ラクする二段階料理 (93年12月初版 農文協))
子育て中でも美味しい料理が楽しく出来るっていう本です。子供の世話をしながら料理をするのは、ナカナカ大変。機嫌の良い時に下ごしらえして、(それも、きちんと味が染み込むようになってます)パパっと仕上げる技や、子育て中の煮込み料理は実はほっといても出来るってことから、スピード料理なのよ―みたいなこととか、奥薗さん自身の子供の偏食とどう付き合っていたかなんていうのも書いてあります。
この本のレシピで作ると、ホントに簡単なのに美味しかったです。それに、ちょっとした箸休めのレシピがホッとさせる物がありました。
私のお気に入りのレシピは、「焼きコロッケ」と、「豚肉のバーベキュー蒸し」
子供がいるとなかなかたくさんの油でコロッケを泳がせながら調理って危ないですよね。それは前々から思っていて、じゃー、揚げ物はなしね―!なんて生活をずっとしてました。ところがレシピによると1〜2pの油でこげない様に弱火で、あまり触らずに作ればちゃーんとコロッケになるって書いてあるではないですか。ふむふむ!ほーんと、ちゃんとかりっとしたおいしいコロッケ出来ました。
学校で習った教科書通りの調理法って、結構無駄が出るもの。そんな部分を見事にクリア!しかも、他の本のレシピも奥薗さんの方法でやってもちゃんとできる事を発見して、ウホウホになりました。
もっと使える乾物の本 おいしさ手軽さ新発見 (98年12月初版、農文協)
まーかんたん!乾物ってなんだか昔の食べ物みたいだけど、なんておしゃれなの!って思える内容です。乾物も身近な干しワカメやのりといった初級のものから、ちょっとかわった木くらげやかんぴょうなどの中級編、何ですかそれは???のやまくらげ、芋がらドライトマトなどの上級編まで多彩!で、手作り乾物の作り方や、目からうろこのダシの取り方まで書いてあります。素敵すぎ〜〜〜。レシピいっぱいの本も楽しいけど、こういう、基本を簡単に書いてある本は、ほんとにありがたいです。
この本を買った当初、本当に乾物にはまりました。(今もはまりつづけている)この本のおかげで、以前はたまにしか出なかった豆料理もいっぺん戻せば3日は使えるので、ほぼ毎日出せるまでに成長したのです。うれしい・・・。おかげで、動物性たんぱく質に頼らなくてもメニューが組めます。
あと、ここで出会った乾物で一番のお気に入りは、いもがらです。戻すのは時間がかかりますが、コリコリ感がたまらない乾物です。(サトイモの茎から出来てます)味付けさえ上手く行けば、まるでお肉のような(ちゃうちゃう)歯ざわり!たっぷりとダシの利いたしょうゆで味付けしたときゃー、ごはんの進む事。もちろん、洋風の料理にも合います。
そして、自家製鶏がらスープ!これ、鶏がらって言っても、鳥まるまま使うんじゃないんです。とっても手に入りやすい部位を、たいした手間なく処理して、ぱぱっとさらっとした美味しいダシが取れちゃいます。おまけに、出し殻のお肉もしっかり食べれると言うおまけつき!
この、ダシへの考え方で、私のうちでは、化学調味料(洋風だし、コンソメ)もおさらばです。
子育ておやつ私流 パターンは7つ、道具は6つ (92年、9月初版、 農文協)
ホントにあたりまえのお菓子ばかりです。クッキーとかケーキとか、お饅頭とか、プリンとか。でも、他の本と違うのは「かんたんすぎる」事。ケーキを作るためには何度も何度も粉をふるったり、手が痛くなるまで卵を泡立てたり、おまけに工程が多いので洗い物も増えて嫌になっちゃう!てことありませんか?最小限の手間、最小限の材料、そして子供の為にお菓子作ってみようかなーって思わせるエッセイ。そんな本です。
お気に入りは、カステラ、チーズ蒸しパンと包子、あとチーズケーキとババロアかな?(あ、どれもいいので)カステラなんて家で作れるもんじゃないと思ってたんだけど、ホントにカステラなのよ〜〜。笑っちゃうくらい美味しくて、子供ととりあいになっちゃいます。チーズ蒸しパンってイメージ的には「袋に入って売られてるもの」ってとこあるでしょ。これが家で作れちゃうんだもの。楽しくなっちゃうよ。
和風ケーキ&クッキー (91年11月初版 農文協)
これは、子育ておやつのちょっと変わった版です。まるでお惣菜のようにお菓子を作っちゃうけど、なぜかおしゃれなの。豆腐、ごま、きなこ、そば粉(あ、これは私アレルギーだからパスだけど)おから、ひじき、豆、お米を素材のひとつとしてのアイデアお菓子です。
私のお気に入りは、おからミルクケーキと大豆スコーン。甘味もちょうど良いので、下手すりゃお昼の代わりにもなるくらい。どれも安心して子供に食べさせられるものばかり。ただ、ひじきの入ったものは、パパには受けが悪かったです。(実は海草がちょっと苦手なのだ。あ、私の作ったものは、食べてくれるけど、おやつまでには入れないで欲しいらしい)おからを使ったおかしは、腹持ちも良いみたいだけど実はそんなに重くないです。
初めてのパン作り (95年6月 初版 農文協)
基本の生地、食パン型、バターロール型、ブリオッシュ型を使って、手を変え品を変え、しかも簡単にパン職人の気分にさせてくれる本です。エッセイもおもしろすぎ!
私のお気に入りはごまパンとバターシュガーとチーズケーキパンです。エッセイは「パン作りは楽しいよぉ〜〜〜」っていうお誘いの文章なんだけど、誘われちゃったよ。こねるのも楽しいけどあまりにも大変だったので、この本のおかげでパン焼き器買っちゃったじゃん。
奥薗さんが、パンコンテストに出たときの話しもあるんだけど、その悪戦苦闘振りも最高!
奥薗さんちのおだいどこ発親子で楽しむ「素食」レシピ (01年3月初版 講談社)
奥薗さんの本にしては珍しくA4で紙が分厚くて、カラーページと白黒ページが交互に出てきているという豪華版!お〜〜〜!神々しい。彼女の編み出したスピード調理法が、写真付で解説してあるので非常に分かりやすいです。
メニューもいつも通りおいしかったけど、それ以上に感動したのは、彼女の子供たちがちゃんと料理を作っている姿が載ってた事。上記の本は奥薗さんのリアルタイムの本ではなく、後から買ったものなんだけど、この本はつい最近の物でしょ。子育てごはんや、おやつの本でものすごく偏食で小食だった息子さんが、「お〜〜〜ポーチドエッグつくっとー!」おにいちゃんのおかずを奪い取っていた娘さんが「クッキーこねとる〜〜〜」それだけで、嬉しくなってしまうひーどんでした。
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