BH-73 製作過程
オリジナル設計のBH-73の製作過程です
ターミナル用端子板の作成
板材が届くまでの間にターミナル用端子板の製作。
ちょうど良い大きさの端材を近くのホームセンターで入手。一つ5円!
ターミナルの左右の穴はボルト用の穴。今回は端子板も爪つきナット+ボルト締めの予定(コダマさんのマネです)。
ターミナルはTritec T-11/45 (ペアー1,700円)
(2003/08/30)
スピーカー・グリルの作成
同じく板材が届くまでの間にスピーカー・グリルの製作。
10mm角の角材を組み合わせてジャージネットを貼るだけの簡単なものです。ジャージネットはコイズミ無線で入手(450mm x 600mm, 700円)。黒のつもりが帰ってよく見たら焦げ茶色だった。まあ良しとしよう。
別に小さな子供や猫がいるわけではないが(いたらこれでは済まない)、スピーカーを使用していない時の安心のためのカバーです。
バッフル板にはベルクロ(マジックテープ)で付けるためラワン材付きの方を四隅に木ねじで止める。(コイズミ無線で入手。ペアー分400円)
(2003/08/30)
カット材が届く
MAKIZOUさんから待ちに待ったカット材が厳重な梱包で届く。注文後約1ヶ月。
(2003/09/28)
カット材の様子
梱包を解くとそこには美しいカット材が。
まずは仮組
カット材の確認を兼ねて仮組をする。カット材ごとに紙テープに指定した番号が付けられている。カット精度が高いため板同士が吸い付くように組み立てられる。
ターミナル取り付け用穴
ターミナル端子板を装着するための穴を空け、爪つきナットを取り付ける。
バッフル板の作成
バッフル板は二枚重ねとし、上になる板に爪つきナットを取り付け、下側の板にはそのためのへこみを入れる。
(2003/09/29)
鉄アレイの重し
1Kgの鉄アレイに合板を両面テープで止めて重しを作成。組み立ては釘を使わず木工ボンドのみで接着するため、第一段階の重しとして使用。写真はバッフル板を接着しているところ。
ブロックの重し
板がずれなくなったら第二段階用の重しとしてブロックを新聞紙で包んだものを使用。
ベテランや木工上手は鉛インゴットやハタガネなどを使うが当方はまだそのレベルには達せず、身近なもので済ますことにする。
バッフル板の完成
バッフル板が完成。
以降二週間かけて各部分を組み合わせて接着していく。各部分ともほぼ丸一日重しを置いて接着する。
木工ボンドは重しで接着することで驚くほど強固に接着される。
各部分の組み立て接着
事前に組み立て順序を充分に検討して決めておくことが重要です。
各部分を側板に
各部分を側板に接着。
吸音材を入れ、内部ケーブルを通すことも忘れずに。内部構造はこれが見納めです。
空気室は約2.2リットル、スロート断面は150mm x 30mm、ホーン長は約2.2m。
組み立て最終段階
2つを重ねて側板を接着。
重しはズレを確認しながら徐々に加えていく。
この状態で一晩おく。
(2003/10/11)
塗装
水性ニスで塗装。
軽くヤスリをかけながら3度塗り。
ユニット取り付け穴は一応塞いでおく。
(2003/10/12)
ターミナル端子板とユニットの装着
一晩と午前中半日をおいてターミナル端子版とユニットを装着。
当初はFF125Kを使用。
(2003/10/13)
セッティング
高さはぴったりでよしよしと思ったが、よく考えると下にドブ板を敷くことも、上部に重しを置くこともできない。トホホ。
やはり低音部がややブーミーな感じ。この条件下で何とか工夫しないと。
底部に重しとフェルト
低音部のしまりを良くするために、重しを置くことにする。
定石は鉛インゴットや砂粒鉛だが、近くのホームセンターにはなく、秋葉原まで鉛を買いに行くのもしんどいのでダンベルの重りをブチルゴムで巻いたもの(1.25Kg)と、観賞魚用の底砂(2Kg)を使用。底砂は古シャツの袖を筒状に裁縫して(何十年ぶりだろう!)その中に入れる。それらを底部に置いてその上からフェルトをかぶせる。結構効果あり。
FE103Eバージョン
FF125Kの中高音のきつさが気になりFE103Eを装着してみる。
FF125K用の取り付け穴にボルトを通してもう一枚バッフル板を取り付けFE103Eを木ねじで装着する。
中高音はこの方が好みに合う。
(2004/02/07)
FE126Eバージョン
新発売のFE126Eを装着する。
取り付けサイズはFF125Kと全く同じなので、オリジナルそのままに装着。
中高音、低音ともこれがベスト。
FE103EはもとのBK10に戻す。
(2004/03/27)
FE83Eバージョン
昨年から8cm FullRangeが気に入っていてFE83Eを装着してみる。
調整用のバッフル板を介して装着する。
高域と中低域のバランスが良くボリュームを上げてもそのバランスが崩れないところが良く深々とした低音も聞くことができる。8cm一発という事実と音のギャップに不思議な感じがする。12cmだと高・中域が勝ってしまう。
この箱は実は8cm向きなのかもしれない。
(2007/05/12)
FF85Kバージョン
FF85Kを装着してみる。
FE83Eよりも低域が締まり、こちらの方が好ましい。FE83Eではボワーとふくらむ感じがあったが、FF85Kではガツンと締まる感じ。
(2007/08/19)
FE108EΣバージョン
FE108EΣを装着
最初に側板に9mm厚のラワン合板を追加したことにより中低域が膨らむクセを押さえられた。さらにFE108EΣにすることでバランスの良い音になったと思う。最後にアダプター・リングP-108も入手し、最終形に至る。スピーカー・グリルはFOSTEXの12cm用グリルの網部分のみ取り出しユニットにかぶせ、上下2ヶ所で細い針金でユニットをリングに留めているボルトに付けている。
(2011/10/17)