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「ウィング下面を通過する空気の速度を速くする事により、ダウンフォースが発生する」 |
ウィング前面に当たった空気が後ろに流れる様子。 ●ウィング前面に当たった空気は、ウィングの上面、下面に分かれます ●分かれた空気は、ウィングを通過して、ウィングの後ろで再び合流します |
●ウィング上面、下面で、空気が通過した「距離」が異なります ●ウィング下面の距離の方が「長い」のだ! ●距離が異なるが、ウィング後ろに同じ時間に到着! ●と言うことは、上面、下面での空気の「速度が異なる」! ●下面の方が距離が長い → 「下面の空気の方が速度が速い」 ●下面の方が速度が速い → 空気が速く流れる → 「下面の空気は、上面の空気より薄い」 ●下面の方が空気薄い → 「下面の方が気圧が低い」(物理的法則) ●逆に言うと、「上面の方が下面より気圧が高い」 |
●だから、ウィングを通過する空気により、ウィングは下方向に押さえつけられる。 ●これがダウンフォースです。 |
『マシン速度が上がると、ダウンフォースも大』 ウィングを通過する空気の速度が速いほど、ダウンフォースは大。 つまり、マシン速度が上がるほど、ダウンフォースが大きくなります。 『ウィング両端の垂直な板:翼端板』 ウィングの両端には、垂直な板:翼端板があります。 ウィング下面の空気の速度が速くても、ウィング横から、それほど速くない空気が進入してくると、ダウンフォース効果が低下してしまう。 だから、翼端板で横からの空気の進入を防ぎます。 「翼端板」の絵は、「F1テクノロジー」のメインページにあります。 だが、ウィング下面の距離を長くしすぎると、ウィング下面を通過する空気が、ウィングから剥離してしまいます(左図参照)。この場合、ウィング前面で分かれた空気がウィング後方で合流しないため、ダウンフォースは、発生しません。 ほどほどって事ですね。 |