1998年 F1総集編 オープニング より 〜

20世紀。
人類が自動車を手に入れた世紀。
100年。
歳月は生活の速度を速め、技術を磨き、公準な生産物を世に送った。
レーシングカーはその最たるもの。
日常生活には役立たないが、技術力の象徴であり、今世紀最高の作品。
その作品を走らせるために、何百人、何千人の英知と情熱が注ぎ込まれてきた。
目指すは最速。
歴史と伝統の色を身にまとい、100年の豊潤を奏でる日。
それらは見事に、1998年のアートとして完成し、時空を越えるため世に出た。
戦いの時は刻々と迫った。

69年、ドイツに生まれた天才は、29歳の春を妻と楽しむ。
同世代。フィンランドの貴公子は故郷にてその時を待つ。

決戦、Fomula 1。
激しかるべき1998年。今始まる。


1998年 F1総集編 エンディング より 〜

マクラーレン、ハッキネン。
今、カーナンバーが変わった。
国境を越え人種を越え、良き製品、良き人々が織り上げた世界一。
チームの故郷、イギリス・ウォーキングの街。
F1というインダストリーを誇りに思う人々の高き品性。
全身全霊を傾けて掴み取ったチャンピオンの実感。
未来を切り開く文化。

エンジンを造る人の夢。ブレーキを造る人の理想。風を取り込む人の頭脳。勇気と魂の発露。
運も実力のうち。若さ故の反乱。あと一歩の悔しさ。
次に続く人。速さと若さ。日本の力。
あらゆる人々の夢と欲望を乗せ、突き進むF1。

シューマッハ
もうサイボーグとは呼ばせない。血の通った一人の男。
ミスをすれば、怒りに身を震わせることもある。
今年はよく笑った。

ハッキネン。
不安と焦りと涙の日々は去った。
あの日から自信と幸福の時代は来た。

F1。
人類最高のテクノロジーを使う人間のスポーツ。
未来へ、この子達の未来へ。
夢を大切に、今を大切に、走り続けるよF1。


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