2000年 F1総集編 オープニング より 〜
束の間の安らぎが、甘い光の中に溶けこんでいる。
ミレニアムの年に見る夢は何?
モナコ モンテカルロ。
ひたすら努力を重ねて、つかみとる栄光。
99年、FIA表彰式。
2年連続、F1ワールドチャンピオンを獲得した ミカ・ハッキネン。
2000年は、ファン・マヌエル・ファンジオに並ぶ3連覇を目指す。
夢は かなうか?
もう一人の夢は、明らかだ。
フェラーリのために、チャンピオンシップを制する。
ミハエル・シューマッハは、フェラーリ5年目のシーズンを迎えた。
99年は思わぬ怪我に泣き、タイトルを逃した。
足には、まだピンが残っている。
やがて出揃うだろうニューマシンに期待を馳せ、
しばし雪上で暴れる跳ね馬三人集。
フェラーリ・チームは、2000年、
ドライバー・コンストラクターのダブルタイトルを目指していく。
人は 夢があるから 前進出来る。
2000年 F1総集編 鈴鹿GP より 〜
雲、垂れ込める鈴鹿。
15万1000人の大観衆が山と化す。
雨具の準備OK。
運命の時、近づく。
午後2時過ぎ、パラパラと小雨舞い、グリッドは緊張に包まれていく。
フェラーリに王座を!
その思いで積み重ねてきた5年の歴史。
その答えを出すときは、今!
3年連続ワールドチャンピオンの偉業に挑み、
20世紀の終わりに、10年以上戦ってきた二人が、勝敗を決する。
勝ちたい!
夢に向かって走る。
HONDAの夢、
日本人の夢、
そして、自分の夢。
イタリア・マナネロでは、
早朝、雨の中、生中継に食い入る人々がいた。
鈴鹿、午後2時34分、
時が一瞬止まった。
雨は今、落ちていない。
そのフロントロー、
ハッキネンは、シューマッハを見た。
2000年 F1総集編 エンディング より 〜
イタリア、ムジェロ。
恒例のフェラーリ・ファン感謝デーは、
まさしくダブル・タイトル達成の凱旋行進となった。
21年前、ジョディー・シェクターのチャンピオンに歓喜した若者は、
40を越えたオヤジになった。
いくつになっても、ティフォシーはティフォシー。
生涯をフェラーリに捧げる。
エンツォ・フェラーリ没後12年、
フェラーリはオール・イタリアから、世界の逸材を集めたドリーム・チームへと変わった。
21世紀も、FORZA FERRARI。
2000年 FIA表彰式。
モナコの夜は華やか。
5年振りの頂点に立ったミハエル・シューマッハ。
この幸せを勝ち取るために戦ってきた。
20世紀 最後を飾る王者の笑顔。
20世紀。
人は自動車を手に入れ、100年をかけ、進化させてきた。
モーターレーシングもまた同じ。
速さを求め、技術を進歩させ、人間の逞しさを磨いてきた。
F1は始まった瞬間から未来のスポーツであった。
国と国の威信をかけ、
人と人の誇りをかけ、
やがてチームの総合力の時代へとうつり、
今また、最先端技術で未来の領域に入った。
その中心にあるもの、それは人間。
技術を進化させ、
知能を集結させ、
高い身体能力と技を競う人間の力で、F1は走り、
見る者の心を熱くする。
F1は今、伝統の51年を終え、
世紀を跨ぎ、新しい時代へ。
世の中も変化し、F1も変化する。
しかし、
その中心にある人間の熱い思いは、変わることは ない。
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